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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.49 − 感嘆符!について

photo credit: vissago via photopin cc

フィンランド語の入門書を読むと、たいてい最初に挨拶の表現が出てきます。

例えば、こんな感じ。

Hyvää huomenta!(おはよう)
Hyvää päivää!(こんにちは)
Hyvää iltaa!(こんばんは)
Hyvää yötä!(おやすみ)
Kiitos!(ありがとう)
Ole hyvä!(どういたしまして)
Näkemiin!(さようなら)

どの挨拶にもよく感嘆符「!」が付いています。

もちろん元気よく(?)挨拶するに越したことはないのですが、「おやすみ!」なんて、寝るときまで付けなくても。。とも思ってしまいます。

これは一種の慣習というかルールのようなものなのでしょうか?

英語の挨拶では、Good morning! とか Thank you! と書くことはできても、それがスタンダードということはないでしょう。

英語の感嘆符は原則として感嘆文や命令文で使われます。

以前、インドネシア人の友人とメールのやり取りをしていたとき、Cheers! などと感嘆符をよく使っていたら、「!」を見ると怒っているような気がすると言われてびっくりしたことがありました。

文化圏によって感嘆符の解釈はやや異なるのかもしれません。

実際、感嘆符の正書法がない日本語では、感嘆符を様々な感情に結びつけて解釈することが可能です。

例えば「さようなら!」と書いた場合、文脈によって、そこに笑顔と泣き顔のどちらでも重ね合わせることができますね。

それではフィンランド語の「!」はどんなイメージなのか、実は意外な解釈があるのだとしたら、おそらく「!!」とびっくりすることになるでしょう。

フィンランド語学習記 vol.48 − 方位のはなし

『フィンランド語が面白いほど身につく本』を読んでいたら、方位の表現がのっていました。

日本語 英語 フィン語
east itä
西 west länsi
south etalä
north pohjoinen

 
ここまでは「ふむふむ」という感じですが、おもしろいなと思ったのはこちら。

日本語 英語 フィン語
北東 northeast koillinen
南東 southeast kaakko
北西 northwest luode
南西 southwest lounas

 
例えば「南東」という場合、日本語でも英語でも「南」と「東」を組み合わせて作るのに、フィンランド語にはそれぞれ独自の単語があるのですね。

これはすごい!と思いました。もっとも覚える手間は二倍かかりますが。。

こういう言語は他にもあるのかなと思い、英語版 Wikipedia の方位(Cardinal Direction)の項を読んでいたら、何とフィンランド語についての記述が出ているではないですか。

In some languages, such as Finnish, Estonian and Breton, the ordinal directions have names that are not compounds of the names of the cardinal directions (as, for instance, northeast is compounded from north and east). In Finnish those are koillinen (northeast), kaakko (southeast), lounas (southwest), and luode (northwest).

8方位の四隅(北東、南東、北西、南西)に独自の単語を当てる言語として、フィンランド語、エストニア語、ブルトン語(フランスの一部で使用)の3つが挙げられています。やはり世界的にも珍しい例なのでしょう。

さらに16方位(北北西など)の場合はどうなのかやや気になったものの、調べる方法がないので調査を断念。

それにしても、ちょっとした方位の表現からもおもしろい発見があるものです。

 

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フィンランド語学習記 vol.47 − 文字の頻度分析

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英語のアルファベットは26文字ありますが、その中にはよく使う文字とあまり使わない文字があります。

例えば母音[a, e, i, o, u]はよく使いますし、子音の[j, q, x, z]などはあまり使いません。

スクラブル(Scrabble)というゲームをやったことがある方は、きっとこのあたりの感覚がよくわかることと思います。

このようにある言語における文字の出現頻度を調べることを「頻度分析」と呼びます。

頻度分析(ひんどぶんせき)とは、文章や会話中における各々の文字の頻出傾向の度合を分析することである。頻度解析とも。各々の言語の特性を知る上でも重要な分析である。初歩的なサイファー・単一換字式暗号などの解読にも用いられる。

Wikipedia「頻度分析」より

英語の頻度分析には様々な調査がありますが、フィンランド語の場合はどうでしょうか?

『フィンランド語のしくみ』にフィンランド語でよく使われる文字の上位5位が紹介されていました。ここでは英語の調査例と並べて紹介してみます。

順位 フィン 英語
1位 a e
2位 i t
3位 t a
4位 n o
5位 e i

 
1位の[a]は、たしかによく使われている印象があります。フィンランド語では[aa]と並べる形も多いので、自然と頻度も上がってくるのかもしれません。

aakkoset(アルファベット)
aalto(波)
aamu(朝)

2位の[i]は、フィンランド語に多い外来語の末尾に使われるため、頻度も上がるのでしょうか。

[参考][i]で終わる単語はどこから来るのか − フィンランド語と英語の場合 | Fragments

bussi(バス)
elefantti(象)
Japani(日本)

4位の[n]は、人名や形容詞に使われる[-nen]の[n]でしょうか。[-nen]の中には2つの[n]があるので頻度も上がりそうですね。

japanilainen(日本人)
valkoinen(白い)
Virtanen(ヴィルタネン)*人名

 
初心者の感覚だと[ä]もずいぶんよく出てくる印象があるのですが、点々を打つのがめんどうだなあと思っているからそのように感じるだけで、実際にはそれほどではないのかもしれません。

なお前述の『フィンランド語のしくみ』によりますと、[q, w, x, z, å]の5文字はスウェーデン語や外国語の人名・地名以外では、普通使われることはないそうです。

英語の疑問詞に使われる[w]以外は、英語の傾向と似ていますね。

それでは、Näkemiin!(←2、4、5位が入っている)

 

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フィンランド語学習記 vol.46 − 桜の季節

東京では桜が満開になりました。

ずいぶん早いなと思って調べてみると、昨年より15日、平年よりも12日早いのだとか。

大学生になって、上京し初めて住んだ町が桜並木の多いところだったこともあり、この時期は学生時代のことをよく思い出します。

そんなこともあり、春は時間の流れの速さを感じる季節でもあります。

閑話休題。

さて、フィンランド語で「桜」は kirsikkapuu と言います。

kirsikkapuu の puu は「木」の意味ですね。

桜と言えば、アキ・カウリスマキ監督の『ル・アーブルの靴みがき』のラストシーンには、希望の象徴のような桜が映し出されていました。

『ル・アーブル〜』はフランスが舞台の映画ですが、監督はフィンランドの人なので、もしかして桜はフィンランドでも人気があるのかもしれません。

なお調べてみたところ、フィンランドの国花はスズラン(kielo)のようです。フィンランドでは初夏の6月に咲くんですね。

それではフィンランド語で季節を表す単語をまとめてみましょう。

vuodenaika 季節
kevät
kesä
syksy
talvi

 
vuodenaika の vuoden は「年」を表す単語 vuosi の変化形、そして aika は「時」の意味です。

「季節=一年の中を流れる時」という感覚でしょうか。

また春の訪れとともに悩まされることになるのが heinänuha。

日本ではすっかり国民病になってしまった感のある「花粉症」は、フィンランドにもあるようです。ただし日本のようにスギやヒノキではなく、白樺やブタクサが原因なのだとか。

花粉が舞っていても、やはりこの季節は高揚感があり、気持ちも上向きになります。小旅行にでも行きたいなと思う今日この頃です。

フィンランド語学習記 vol.45 − 今日はよい天気

初対面の人との会話において当たり障りのない話題と言えば、まず思い浮かぶのが天気の話ではないでしょうか。

先日のフィンランド語クラスではこんな表現を習いました。

Tänään on kaunis ilma.(今日はよい天気ですね)
Tänään on ruma ilma.(今日は悪い天気ですね)
*tänään(今日)、kaunis(美しい)、ilma(空気)、ruma(醜い)

個々の単語の意味を見ていただくとわかりますが、直訳すると「今日は美しい空気ですね」「今日は醜い空気ですね」という意味になるようです。

日本語では「善悪」の問題として語る天気を、フィンランド語では「美醜」の問題として語っています。おもしろい表現ですね。

続いて、天気を表す単語をまとめてみました。

aurinko 太陽 aurinkoinen 晴れの
pilvi pilvinen 曇りの
sade sateinen 雨の
räntä みぞれ räntäinen みぞれの
lumi luminen 雪の

 
晴れを太陽という単語を使って表すところは英語と同じですね。(sun ⇒ sunny)

英語では[-y]を付けて形容詞を作るところを、フィンランド語では[-nen]を付けて作ります。

lumi はこの前フィンランド語教室のクラスメイトに借りて読んだ小説 luminainen(雪の女)のタイトルに使われていました。

英語の語根[lumi]は「光」の意味を表し、luminous(光る)、illumination(照明)などの単語に含まれています。

そのこともあってか、lumi という単語を聞くと、雪が光り輝いているようなイメージが頭の中に浮かんでしまいます。いずれにしても美しい響きの言葉ですね。

それでは、Tänäänkin on kaunis ilma.

フィンランド語学習記 vol.44 − kin と kaan

フィンランド語教室20週目のレポート。

昨年の10月から通い始めたコースもいよいよ最終回となりました。

有終の美(?)を飾るため、単語の復習を入念に行ってから教室へ向かいます。

今回は[-kin]と[-kaan/kään]という接尾辞の使い方を学びました。まずは例文を見てみましょう。

Savonlinna on kiva kaupunki.(サヴォンリンナはすてきな街です)
Niin Porvookin!(ポルヴォーすてきです)
*kiva(すてきな)、kaupunki(街)、niin(そのように)

接尾辞[-kin]は、前の肯定文を受けて「〜も」の意味を表します。ただし[-kin]が使えるのは肯定文の場合のみ。否定文の場合は次のようになります。

Savonlinna ei ole liian suuri kaupunki.(サヴォンリンナはあまり大きな街ではありません)
Ei Porvookaan!(ポルヴォーあまり大きくはありません)
*liian(あまり)、suuri(大きい)、ei(〜ではない)

接尾辞[-kaan]は、前の否定文を受けて「〜も」の意味を表します。

なお[-kaan]は[a, o, u]を含まない単語にくっつくときは点々を付けて[-kään]という形になります。

Hänkään ei ole kotona.(彼女家にいません)
hän(彼女は)、kotona(家に)

この[-kin]と[-kaan/kään]の素晴らしい点は、単語にくっつく際、語形変化を伴わないこと。いつでも安心して使える、大変ありがたい接尾辞なのです。

さて、

以上で半年に渡るフィンランド語入門コースは無事修了。

一回も欠席することなく、20回の講座に通うことができました。

初歩の語学は、新しい知識がどんどん増えていくので、何よりも「学んでいる」という実感が得られます。

久しぶりに初心を思い出して、毎回新鮮な気持ちで取り組むことができました。

状況が許せば、4月からまた次のコースに通いたいと思っています。急に転勤になった!などということがなければの話ですが。。。さて、どうなりますか。

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