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フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.4 − 教室へ通ってみる

これまでアプリや書籍でフィンランド語に触れてきたものの、もう少し世界を広げてみたいと思い、今月からフィンランド語の教室へ通ってみることにしました。

教室へ通うメリットは様々あるでしょうが、個人的には以下の2点が大きいと思っています。

 

学習のペースメーカーになってくれる。

何事も継続するためには、意志の力に頼るのではなく、上手に仕組化することが必要だと思います。定期的に教室へ通うことで、学習の仕組化はだいぶ楽になります。

 

他の学習者と知り合うことで刺激になる。

英語であれば、教室へ通わなくとも様々な情報共有の機会があると思いますが、あまりメジャーではない言語の場合、その言語を学習している人と知り合うのはなかなか難しいものがあります。そのため教室へ通い、人のつながりを作っておくことは、長期間の学習を続ける上で気持ちの支えになってくれます。

 

さて迎えた授業初日。語学の教室に通うのはずいぶん久しぶりなので、行く前はかなり緊張しました。

小雨の中、住宅街の一角に教室を発見。まずは受付で教科書を購入します。教科書は『Suomea Suomeksi』というタイトルで、表紙の一角に日本語で「フィンランド語をフィンランド語で」と書いてあります。

おそらくそのような意味のタイトルなのでしょう。中を見てみると、内容はすべてフィンランド語。これだけでずいぶん身が引き締まります。

また副教材としてフィンランド語の単語集もついてきます。こちらは対訳の日本語付き。

教室へ入るとすでに先生は来ていて、全員が揃うまで雑談風の会話。一人一人にフィンランド語を学ぶことにしたきっかけと目的を聞いて行きます。

ムーミンが好きなのでとか、F1が好きなのでとか、いろいろな理由がありました。もうフィンランドに行ったことがあるという人も、これから行きたいという人も、また将来ヘルシンキ大学に留学したいという人もいました。

私はとりあえずアキ・カウリスマキの映画が好きなので。。などと言ってみましたが、あまり知っている人はいない様子。まあたしかにメジャーではないので、仕方ないところでしょう。

なお初日の授業は9名の人が参加していました。授業が始まり、まずは挨拶ということで以下のフレーズが紹介されます。

Hyvää iltää!(こんばんは)
Hyvää huomenta!(おはよう)
Hyvää päivää!(こんにちは)
Hyvää yötä.(おやすみ)

夜の授業なので「こんばんは」から始まります。

ここでのポイントは日本語にない [y, u, ö, ä]の発音であるとのこと。やはり生でネイティブの先生の発音を聞くのは、アプリで聞くのとは違います。

ただし[ä]の音と[a]の音がどう違うのかが、はっきりとわからず。。。これは次回までの課題。

またその後は[r]の発音を徹底的に練習します。これはもともと得意な人と苦手な人がいる様子。自分はそれほど苦労せずに発音できました。

なお先生によると、上記のフレーズは挨拶としてはややフォーマルな感じもあり、職場で毎日顔を合わせるような人に対しては、

Hei!(こんにちは、さようなら)
Moi!(こんにちは、さようなら)

などが用いられるそうです。また、

Hei Hei!
Moi Moi!

など2回重ねて使うこともできます。

また Hei! の方が昔からある挨拶で、Moi! はもともとヘルシンキ周辺で使われていたものが全国に広まったとのお話。どちらかというと若者ことばという印象もあるようでした。

授業は教科書の最初にのっている発音のページを全員で読み、9時過ぎに散会。

次回はもう少し本格的に文法なども扱うとのこと。楽しみ!

フィンランド語学習記 vol.3 −『フィンランド語のしくみ』を読んでみる

前回のエントリーで紹介した「Euro Talk」というアプリを使い、日常単語200くらいはほぼ頭に入れることができました。

そこで次の段階として『フィンランド語のしくみ』(白水社)を購入。

フィンランド語のしくみ

帯には「寝ながら読める外国語!」と書いてあります。またしても楽なところから攻めようということで。

この本、寝ながら読めるというだけあって練習問題は一切なし。うなずきながら、どんどん読み進められるようになっています。

もちろんそれだけで外国語が身に付く訳はないのですが、「Euro Talk」である程度日常単語を仕入れているので、本の中に出てくる例文などは無理なく読み進めることができました。

あ、この単語知ってる!といった、当たり前と言えば当たり前の喜びを味わうことができるのです。

ここまでにわかったフィンランド語の特徴として、

  • 冠詞がない(素晴らしい!)
  • 名詞の性がない(素晴らしい!)

ということが挙げられます。これは非常に素晴らしい。

しかも文字と音声が一対一の対応になっているので、単語をローマ字読みすれば、それだけでほとんど通じてしまいます。

わかりやすく英語の例で言うと、make を「メイク」と読むようなことはなく、そのまま「マケ」と読んでしまえば良いのですね。これも大変にありがたい。

しかしもちろん良いことばかりではなく、フィンランド語には名詞・形容詞の格変化が多いという特徴もあります。

例えば英語の一人称は I, my me, mine の4種類。

フィンランド語の場合は、なんとこの変化が15種類(!)もあるのだそうです。これは恐ろしい。。。

しかしまだ始めたばかりなので、恐ろしい面はなるべく見ないように、陽のあたる世界(冠詞がない!)を歩いて行くことにしたいと思います。

P.S. この本のコラムで紹介されていたフィンランド人の名字 Aho, Ahonen, Ahokainen にはびっくりしました。あほかいねんって。

 

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フィンランド語学習記 vol.2 −「Euro Talk」を使ってみる

さてフィンランド語を学んでみよう!と思い立ったものの、基礎知識はゼロ。入門書の一冊でも買ってくるという手はありますが、まずはより手軽なところからとりかかることに。

手持ちの iPod touch から「Euro Talk」というアプリを850円で購入しました。

以前、同じシリーズのフランス語のアプリを試したことがあり、なかなかよくできているなあと思っていたので、この機会にフィンランド語のものも使ってみることに。

このソフトは日常よく使う単語を、以下の9つのカテゴリーに分けて、無理なく覚えられるように工夫がされています。

例えば「基本単語」のカテゴリーを選び、その中の「電話」という日本語をタップすると、電話のイラストとフィンランド語のスペルを見ながら、発音が聞けるという仕組み。

電話は puhelin なのですね。

また3種類のゲームを通して、記憶の定着度を測ることもできます。

こちらは読み上げられた単語を4つの絵から選択するゲーム。

余談になりますが、この Euro Talk シリーズはずいぶんマイナーな言語までカバーしており、フィンランド北部で話されているサーミ語なんてものまで存在しています。
(どれくらいダウンロードされたのか知りたいですね。)

ざっと見ただけでも全部で100言語以上あるので、気軽に少数言語に触れてみたい人には、おすすめのアプリです。

さっそく日常の挨拶などを聞いてみましょう。

Hyvää huomenta.(おはよう)
Hyvää päivää.(こんにちは)
Hyvää iltaa.(こんばんは)

おお〜、これは全然聞いたことない(当たり前か)。

そして様々な単語を聞いているうち、これはなかなか一筋縄ではいかないぞ、ということがわかってきました。

フランス語などのヨーロッパ言語をかじったことがある人は覚えがあると思いますが、それらの言語には英語を連想させる単語がかなりの量含まれています。しかしこのフィンランド語には、それがどうも少ないのです。

luottokortti(クレジットカード)

この手の単語はもう少し万国共通っぽくならないものでしょうか。

ちなみにフランス語では、une carte de credit。これなら何となくわかるのですが。

ちょっと目先を変えて、数を数えてみましょう。

yksi(1)
kaksi(2)
kolme(3)

最初の1からして、やや固い感じの綴りに見えてきました。

しかし、そもそも「いち」という音と文字が「1」と結びついているのは単なる偶然であって、「1」は「わん」でも「あん」でも「ゆくし」でも「がらがらどん」でもよい訳です。

とはいえ、すべてがこのように恣意的で、日本語や英語の知識が全く動員できない言語の体系を身に付けるということになると、とんでもなく骨の折れる作業になりそうです。まさに言語の恣意性、ルール無用の世界。

しかしよく見ていると、こんな単語もありました。

Kahvi(コーヒー)
Auto(車)

こういうのがたまに出てくると、なんだかほっとします。まあ人間そんなものでしょう。

そんなこんなで、日常単語をどんどんどんどん聞いていきます。完璧に覚えるというよりは、今後どこかで聞いたときに「あ、この単語聞いたことがあるな」というくらいの記憶を作れれば合格ということで。

ずいぶん甘い基準なのですが、最初からあまり追い込むのは禁物。のんびりとやっていくことにします。

フィンランド語学習記 vol.1 − どの言語を選ぶのか

一説によると、現在、世界には約3,000種類の言語があるそうです。だとすれば外国語の学習を始める際「どの言語を選ぶのか」というのは、とんでもなく幅の広い選択になるはずです。

もちろんほとんどの日本人は、そのような問いを発することなく義務教育で英語を学び始める訳ですし、外国語を選ぶといっても、せいぜい大学の第二外国語で5つくらいの言語から選ぶ経験をするくらいのものでしょう。

しかし本来この選択は、我々の有限な人生でどの世界へ踏み込んでいくか、という大変決定的な選択なのではないでしょうか。

いわゆる言語の天才と呼ばれるような人の中には、生涯に10や20の外国語を習得する人もいますが、私のような凡人にとっては英語の他にせいぜい一つや二つというのが関の山。それだけにこの選択は重いのです。

しかしある程度の年月を生きてくれば、それなりに興味の対象も定まり、いきおい選択肢は限定されてきます。

私の場合、これまでに頭をよぎったことがあるのは、

  • フランス語 (フランス映画が好きなので)
  • ドイツ語 (哲学書を原書で読みたいので)
  • ポルトガル語 (ボサノヴァが好きなので)
  • フィンランド語 (アキ・カウリスマキの映画が好きなので)
  • ユピック語 (アラスカの自然と文化に憧れていたので)

といったあたりでしょうか。

この中から逡巡の結果、フィンランド語を選択することにしました。

自分自身の学習履歴を振り返ってみると、気が付いたら英語を学び始め、英語圏を旅行し、英語圏に留学し、英語を教えることを職業にしていた、ということもあり、あまりメジャーでない言語に取り組んでみたいという意識がありました。かといってユピック語ではさすがに続けるのが難しいか、と思ったのです。

好きな映画もあるし「フィンランド語は猫の言葉」いう稲垣美晴さんの楽しい留学記を読んでいたので、とりあえずその世界に入っていくためのとっかかりもあります。

しかしこの選択をした時には知らなかったものの、日本におけるフィンランド語学習環境というのは、実はなかなか充実しているということが次第にわかってきたのです。

北欧の国といえば「アイスランド」「スウェーデン」「デンマーク」「ノルウェー」「フィンランド」の5か国があります。それぞれの人口を比較すると、

アイスランド 約320,000人
スウェーデン 約9,250,000人
デンマーク 約5,510,000人
ノルウェー 約4,800,000人
フィンランド 約5,330,000人

 

ということで、スウェーデンが頭一つ抜けており、アイスランド以外の3国は横並びといった感じ。フィンランドは北欧の中でも大きな国ではないし、ヨーロッパの中で見れば、なおさら小国です。

しかし大型書店の語学コーナーを見てみると、この5か国の中では比較的フィンランド語関係の書籍が充実しているように感じられます。もちろん充実していると言っても、ヨーロッパのメジャーな言語(フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語)に比べれば、微々たるものではあるのですが、それでもゼロから始める初学者にとっては心強いものがあります。

また語学学校のコースを調べてみたところ、スウェーデン語・デンマーク語・ノルウェー語はせいぜい1~2レベル(初級・中級)くらいのコースしかないのに対して、フィンランド語は5レベルもあったりします。

どうもフィンランド語は、今の日本でそれなりの人気があるのかもしれません。ムーミンの故郷だから? まあそのあたりはおいおいわかってくるでしょう。

 

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