フィンランド語学習記 vol.311 − 手袋の片方をなくしたら
先日のフィンランド語教室では、さまざまな衣類の名前を扱いました。
「ドレス」は mekko(メッコ)。
「スカーフ」は huivi(フイヴィ)。
「手袋」は käsineet(カスィネート)。
「ブーツ」は saappaat(サーッパート)。
などなど。
このうち käsineet や saappaat のように手足に身に付けるものは、語尾に[-t]が付いています。これは複数形の[-t]。
人間の体に手と足は二本ずつあるので、そこへ身に付けるものは複数形で表します。
このルール自体は基本的に英語と同じ。対比表で見てみましょう。
フィン | 英 | 日 |
---|---|---|
saappaat | boots | ブーツ、長靴 |
farkut | jeans | ジーンズ |
käsineet | gloves | 手袋 |
kengät | shoes | 靴 |
lenkkarit lenkkitossut |
running shoes | スニーカー |
housut | trousers, pants | ズボン |
ただしこれらの単語は必ず複数形で使うという訳ではなく、もし手袋の片方をなくしてしまえば単数形になってしまいます。
複数 | 単数 | |
---|---|---|
saappaat | → | saapas |
farkut | → | farkku |
käsineet | → | käsine |
kengät | → | kenkä |
lenkkarit lenkkitossut |
→ | lenkkari lenkkitossu |
housut | → | ?? |
一応、それぞれの単数形は存在するものの、ズボン(housut)の単数形だけは見つかりませんでした。
ズボンの片方がなくなるということはないでしょうから、これはこれで納得。
しかしジーンズ(farkut)の単数形はあるようですが。。。