cialis viagra online accutane

フィンランド語

フィンランド語学習記 vol.248 − 過去形の作り方(3)

14110501

フィンランド語の過去形の作り方を紹介するシリーズの三回目です。

一回目と二回目のエントリーはこちらから。

フィンランド語学習記 vol.244 − 過去形の作り方(1) | Fragments

フィンランド語学習記 vol.247 − 過去形の作り方(2) | Fragments

一回目はタイプ1の動詞、二回目はタイプ2の動詞を扱いました。今回はタイプ3〜6の動詞を扱います。

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

タイプ3はいったん後回しにして、まずはタイプ4の動詞から見ていきましょう。

 

1)タイプ4の動詞

タイプ4というのは、語尾が[AtA, OtA, utA]で終わる動詞。

これらの動詞は、語尾の[tA]を[si]に変えるとそのまま過去語幹になります。

現在語幹を経由する必要がないので簡単ですね!

tykätä(好む)
[現在語幹]tykkää
[過去語幹]tykkäsi

現在 過去
minä tykkään tykkäsin
sinä tykkäät tykkäsit
hän tykkää tykkäsi
me tykkäämme tykkäsimme
te tykkäätte tykkäsitte
he tykkäävät tykkäsivät

 

2)タイプ3、5、6の動詞

タイプ3というのは、語尾が[lA, nA, rA, stA]で終わる動詞。

タイプ5というのは、語尾が[itA]で終わる動詞。

タイプ6というのは、語尾が[etA]で終わる動詞。

これらの動詞は、まず現在語幹を求めます。

<現在語幹の求め方>

T3 tulla 末尾の[lA]が[e]になる tule
T5 valita 末尾の[tA]が[tse]になる valitse
T6 suureta 末尾の[tA]が[ne]になる suurene

 

次に過去形の印[i]を置き、その前にある[e]を消します。

T3 tule tuli
T5 valitse valitsi
T6 suurene suureni

 

それぞれの語形変化を示しておきます。

tulla(来る)
[現在語幹]tule
[過去語幹]tuli

現在 過去
minä tulen tulin
sinä tulet tulit
hän tulee tuli
me tulemme tulimme
te tulette tulitte
he tulevat tulivat
valita(選ぶ)
[現在語幹]valitse
[過去語幹]valitsi

現在 過去
minä valitsen valitsin
sinä valitset valitsit
hän valitsee valitsi
me valitsemme valitsimme
te valitsette valitsitte
he valitsevat valitsivat
suureta(大きくなる)
[現在語幹]suurene
[過去語幹]suureni

現在 過去
minä suurenen suurenin
sinä suurenet suurenit
hän suurenee suureni
me suurenemme suurenimme
te suurenette suurenitte
he suurenevat suurenivat

 
「ある、いる」を意味する動詞 olla は、現在形では不規則に変化しましたが、過去形では規則的に変化します。(それはそれでややこしい?)

olla(ある、いる)
[現在語幹]ole
[過去語幹]oli

現在 過去
minä olen olin
sinä olet olit
hän on oli
me olemme olimme
te olette olitte
he ovat olivat

 
*三人称 on – oli、ovat – olivat の関係に注意。

以上で過去形の作り方はおしまい。

一見複雑なようですが、英語のように不規則動詞(e.g., go – went – gone)がたくさんある訳ではないので、慣れてしまえば何とかなるような気がします。

今回のシリーズでは、動詞のタイプごとに過去形の作り方を見てきました。

しかしタイプは異なっても共通する部分はあるので、いずれ動詞全体をひとまとめにして「○○の場合は○○」と場合分けをしていくようなエントリーもまとめてみたいと思います。

それはさておき、練習を!

フィンランド語学習記 vol.247 − 過去形の作り方(2)

14103101

フィンランド語の過去形の作り方を紹介するシリーズの二回目です。

一回目のエントリーはこちらから。

フィンランド語学習記 vol.244 − 過去形の作り方(1) | Fragments

一回目はタイプ1の動詞を扱いました。今回はタイプ2の動詞を扱います。

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

まずは前回の簡単なおさらいをしておきます。

1)フィンランド語の過去形の印は[i]。

Asun Turussa.(私はトゥルクに住んでいます。)
Asuin Osakassa.(私は大阪に住んでいました。)

2)過去形の印[i]を置いたときに、直前の母音が消えたり、変化したりすることがある。

Odotan bussia.(私はバスを待っています。)
Odotin taksia.(私はタクシーを待っていました。)

以上を踏まえた上で、タイプ2の動詞を見ていきましょう。

 

1)[i]の前が長母音のとき

長母音というのは[aa][ee][ii][oo][uu][yy]のように同じ母音を伸ばす音。

過去形の印[i]の前に長母音があるときには、その長母音がきゅっと短くなります。
[aa → a][yy → y]

saada(得る)
[現在語幹]saa
[過去語幹]sai

現在 過去
minä saan sain
sinä saat sait
hän saa sai
me saamme saimme
te saatte saitte
he saavat saivat

 

2)[i]の前が二重母音のとき

二重母音というのは[oi][ie][uo][yö]のように異なる母音の組み合わせ。

この場合は文字の種類によって、変化が異なります。

 

2−1)二重母音の二文字目が[i]のとき

二重母音の二文字目が[i]のときには、その[i]が消えます。

voida(できる)
[現在語幹]voi
[過去語幹]voi

過去形の印[i]を置いて、二重母音[oi]の二文字目の[i]を消したら同じ形になりました!

現在 過去
minä voin voin
sinä voit voit
hän voi voi
me voimme voimme
te voitte voitte
he voivat voivat

 
*現在形と過去形が完全に同一のセットになっています。これはわかりやすいのでしょうか? それともわかりにくいのでしょうか?

 

2−2)二重母音の二文字目が[i]ではないとき

二重母音の二文字目が[i]ではないときには、その二重母音のうち一文字目が消えます。

juoda(飲む)
[現在語幹]juo
[過去語幹]joi

ここでは、二重母音[uo]のうち一文字目の[u]を消しています。

現在 過去
minä juon join
sinä juot joit
hän juo joi
me juomme joimme
te juotte joitte
he juovat joivat

 
*このパターンは二重母音が[ie][uo][yö]の三通りしかないみたいです。

 

3)käydä

タイプ2の動詞のうち käydä は例外的な変化をします。

いわゆる「覚えるしかない!」というやつですね。

käydä(訪れる)
[現在語幹]käy
[過去語幹]kävi

現在 過去
minä käyn kävin
sinä käyt kävit
hän käy kävi
me käymme kävimme
te käytte kävitte
he käyvät kävivät

以上、今回はタイプ2の動詞の過去形の作り方をまとめてみました。

6つある動詞のタイプのうち、まだ1と2しか終わっていない??と思われるかもしれませんが、残りのタイプ3〜6はそれほど複雑ではないので、次回の過去形の作り方(3)に全て含めることができるはず。(たぶん。。。)

もうしばらく、お付き合いください!

 

フィンランド語学習記 vol.246 − 喜怒哀楽

photo credit: _Xti_ via photopin cc

photo credit: _Xti_ via photopin cc

Miksi sinä olet niin vihainen?(なんでそんなに怒ってるの?)
Miksi sinä et ole iloinen?(なんで楽しくないの?)
*miksi(なぜ)、sinä(あなたは)
『suomea suomeksi』P.114

フィンランド語で「怒っている」は vihainen(ヴィハイネン)。

「楽しい」は iloinen(イロイネン)。

このあたりの単語がなかなか覚えられなかったので、声を荒げて「ヴィハイネン!」とか、ニコニコしながら「イロイネン♡」と唱えていたら、それぞれの音と気持ちが結びついてきました。

端から見たら、さぞかし気持ち悪いことでしょう。

せっかくなので、今回はフィンランド語で「喜怒哀楽」を表わす言葉を集めてみました。

フィン
iloinen cheerful 楽しい
onnellinen happy 嬉しい
surullinen sad 悲しい
vihainen mad 怒っている

 

フィンランド語で「嬉しい」は onnellinen(オンネッリネン)。

「悲しい」は surullinen(スルッリネン)。

なんと喜怒哀楽全てを[-nen]で揃えることができました。さすがフィンランド語!

他にも感情を表す単語はたくさんありますが、まずはここから覚えていきたいと思います。

フィンランド語学習記 vol.245 − バルト三国

photo credit: mariusz kluzniak via photopin cc

photo credit: mariusz kluzniak via photopin cc

フィンランド語で「バルト三国」は Baltian maat(バルティアン マート)。

その Baltian maat を構成する「エストニア」は Viro(ヴィロ)、「ラトビア」は Latvia(ラトヴィア)、「リトアニア」は Liettua(リエットゥア)。

それでは、バルト三国の言葉でそれぞれの国は何と呼ぶのでしょう?

ちょっとフィンランド語からは離れますが、調べてみました。

フィンランド語
suomi
エストニア語
eesti
ラトビア語
latviešu
リトアニア語
lietuvių
日本語
Suomi Soome Somija Suomija フィンランド
Viro Eesti Igaunija Estija エストニア
Latvia Läti Latvija Latvija ラトビア
Liettua Leedu Lietuva Lietuva リトアニア
Japani Jaapan Japāna Japonija 日本

 

横並びに見ると、エストニアだけが言語によってかなり呼称が変わっていることがわかります。

フィンランド語で「エストニア」は Viro(ヴィロ)。

エストニア語で「エストニア」は Eesti(エースティ)。

ラトビア語で「エストニア」は Igaunija(イガウニヤ)。

リトアニア語で「エストニア」は Estija(エスティヤ)。

言語系統的にはフィンランド語とエストニア語、ラトビア語とリトアニア語が親戚同士なのですが、唯一似ているのはエストニア語(Eesti)とリトアニア語(Estija)という面白いバランスになっています。

おそらくは何らかの歴史的経緯があるのでしょう。

それにしても自分の国にこれほど様々な名前があるというのは、いったいどんな感覚なのでしょうか? ちょっと落ち着かないような気もしますが、さて。

フィンランド語学習記 vol.244 − 過去形の作り方(1)

14102401
まずは次の文をじーっとご覧ください。

Asun Helsingissa.(私はヘルシンキに住んでいます。)
Asuin Tokiossa.(私は東京に住んでいました。)

じーっと見つめていれば、フィンランド語の過去形の印は[i]ということに気付くのではないかと思います。

それでは、次の例はどうでしょう?

Odotan raitiovaunua.(私は路面電車を待っています。)
Odotin junaa.(私は電車を待っていました。)

ここにも過去形の印[i]はありますが、odotan に含まれていた[a]がどこかに消えてしまいました。

このようにフィンランド語では、過去形の印[i]を置いたときに、

  • 直前の母音が消える
  • 直前の母音が変化する

などの特徴があります。

今回はそのパターンを場合分けしながら、見ていきましょう。

分量が多いので、今回のエントリーではまずタイプ1の動詞だけを扱うことにします。

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

1)[i]の前が[u][y][o][ö]のとき

これは一番簡単。

過去形の印[i]の前に[u][y][o][ö]があるときには、それらの母音は変化しません。

puhua(話す)
[現在語幹]puhu
[過去語幹]puhui

現在 過去
minä puhun puhuin
sinä puhut puhuit
hän puhuu puhui
me puhumme puhuimme
te puhutte puhuitte
he puhuvat puhuivat

 
*三人称単数の形に注意!

 

2)[i]の前が[ä][i][e]のとき

過去形の印[i]の前に[ä][i][e]があるときには、それらの母音が消えます。

pitää(持つ、好む)
[現在語幹]pitä
[過去語幹]piti

現在 過去
minä pidän pidin
sinä pidät pidit
hän pitää piti
me pidämme pidimme
te pidätte piditte
he pitävät pitivät

 

もう一例、見ておきましょう。

oppia(習得する)
[現在語幹]oppi
[過去語幹]oppi

[i]を置いて、直前の[i]が消えたら同じ形になりました!

現在 過去
minä opin opin
sinä opit opit
hän oppii oppi
me opimme opimme
te opitte opitte
he oppivat oppivat

 
*三人称単数の形に注意!([i]の本数が違います。)

 

3)[i]の前が[a]のとき

これは一番複雑。

単語の音節の数によって変化が異なります。

 

3ー1)単語が三音節以上

[i]の前にある[a]が消えます。これはさきほどの(2)と同じですね。

rakastaa(愛する)
[現在語幹]rakasta
[過去語幹]rakasti

現在 過去
minä rakastan rakastin
sinä rakastat rakastit
hän rakastaa rakasti
me rakastamme rakastimme
te rakastatte rakastitte
he rakastavat rakastivat

 

3ー2)単語が二音節

単語の最初の母音によって、さらに変化が異なります。

 

3ー2ー1)単語の最初の母音が[u][o]のとき

[i]の前にある[a]が消えます。これはさきほどの(2)や(3ー1)と同じですね。

ottaa(取る)
[現在語幹]otta
[過去語幹]otti

現在 過去
minä otan otin
sinä otat otit
hän ottaa otti
me otamme otimme
te otatte otitte
he ottavat ottivat

 

3ー2ー2)単語の最初の母音が[u][o]以外のとき

[i]の前にある[a]が[o]に変わります。

antaa(与える)
[現在語幹]anta
[過去語幹]antoi(!)

現在 過去
minä annan annoin
sinä annat annoit
hän antaa antoi
me annamme annoimme
te annatte annoitte
he antavat antoivat

 

もう一例、見ておきましょう。

laulaa(歌う)
[現在語幹]laula
[過去語幹]lauloi(!)

現在 過去
minä laulan lauloin
sinä laulat lauloit
hän laulaa lauloi
me laulamme lauloimme
te laulatte lauloitte
he laulavat lauloivat

すなわち、[i]の前にある[a]が[o]に変わる条件というのは、

  • 単語が二音節
  • 単語の最初の母音が[u][o]以外(ほとんどは[a]のよう)

以上の二つを同時に満たすとき、ということになります。

よって[i]の前に[a]があっても、三音節以上だったり、単語の最初の母音が[u][o]のときには、すぐに[a]を落としてしまってもよいでしょう。

 

4)[i]の前の母音が消えて[ti]というつながりができたとき

[i]の前の母音が消えて[ti]というつながりができたときには、それが[si]に変わります。

ここでは tietää(知っている)という動詞の過去語幹を求めてみましょう。

tietää まずは末尾の[a]を外して現在語幹に tietä
tietä 過去形の印[i]を置く tietäi
tietäi さきほどのルール(2)によって[ä]が消える tieti
tieti [ti]というつながりができたので[si]に変化 tiesi

 

tietää(知っている)
[現在語幹]tietä
[過去語幹]tiesi(!)

現在 過去
minä tiedän tiesin
sinä tiedät tiesit
hän tietää tiesi
me tiedämme tiesimme
te tiedätte tiesitte
he tietävät tiesivät

 
*現在形では[t]→[d]の kpt 交替が起こりますが、過去形では[t]が[s]に変化するため、kpt 交替は起こりません。これはラッキー。

以上、今回はタイプ1の動詞の過去形の作り方をまとめてみました。

フィンランド語の動詞の8割はタイプ1ということですので、まずは今回の内容をしっかりと固めていきたいと思います。

 

フィンランド語学習記 vol.243 − そこにあるものは、どこにある?

14102201

前回のフィンランド語学習記では「ここ、あそこ、そこ」のように場所を指し示すフィンランド語をまとめました。

フィンランド語学習記 vol.242 − ここ、あそこ、そこ | Fragments

täällä
ここで/に
tuolla
あそこで/に
siellä
そこで/に

 

フィンランド語で「そこで/そこに」は siellä(スィエッラ)。

しかしその後、あれこれ考えているうちに、フィンランド語の siellä と日本語の「そこ」は適用範囲が異なるのではないかと思えてきました。

Wiktionary による siellä の語義は次のとおり。

siellä

(static) there (when the speaker does not point at the place)

『Wiktionary』

siellä は、話し手がその場所を直接指し示していないときに使うとのこと。

これに対して、日本語の「そこ」は、直接指し示しているときにも使うことができます。

<直接指し示していない場合>

A:きのう、電車の網棚にカバンを置き忘れちゃって。

B:え!

A:そこに財布や家の鍵も入ってたので、もう最悪。

<直接指し示している場合>

A:ねえ、そこにあるマフラー取って。

B:あいよー。

それでは、話し手がその場所を直接指し示しているとき、フィンランド語ではどんな単語を使ったらよいのでしょう?

調べてみると、さきほどの表(↓)で siellä の隣にあった tuolla を使うようです。

täällä
ここで/に
tuolla
あそこで/に
siellä
そこで/に

 

Wiktionary による tuolla の語義は次のとおり。

tuolla

at that, on that (when the speaker points at something).

『Wiktionary』

tuolla は、話し手が何かを直接指し示しているときに使うとのこと。

これに対して、日本語の「あそこ」は、直接指し示していないときにも使うことができます。

<直接指し示していない場合>

A:きのう、カフェ・ウルスラでシナモンロールを食べたよ。

B:あー、あそこのシナモンロールはおいしいよね。

<直接指し示している場合>

A:ねえ、あそこにあるマフラー取って。

B:やだ。遠いし。

こうして見ると、siellä と「そこ」、tuolla と「あそこ」の関係は決して安泰なものではなく、裏には隠された関係があると言えそうです。

しかし、これ以上掘り下げるとドロドロになってしまいそうなので、今回はこのくらいにしておきましょう。

cialis viagra online accutane