外国語学習のゴールについて
外国語学習のゴールをどこに置くかは人それぞれ。
ネイティブスピーカーのようにすらすら話せるようになりたいという人もいるでしょう。
それに対して、外国語というのは必要なことができればよいのであって、ネイティブスピーカーのようになる必要はないと反論する人もいます。
どちらも一つの考え方ですが、私個人はどちらかの意見に全面的に賛成はしたくありません。
外国語を「どのように、どこまで」学ぶかは、他人ではなく自分自身が決めることだと思うからです。
とはいえおそらく多数を占めるのは、完璧でなくてもよいから、日常生活やビジネスで使えるレベルの外国語を学びたいという人ではないでしょうか。
そのような人におすすめなのが、その外国語を実際に日常生活やビジネスで使っている日本人の映像を見ることです。
その最大の利点は、自分の「到達目標」が実感としてわかるようになるということでしょう。
私たちは必ずしもネイティブスピーカーのようになる必要はないと頭ではわかっていても、普段の学習をすすめる上ではどうしても到達目標をネイティブスピーカーのレベルに置いてしまいがちです。
どうしてそのように目標を高く見積もってしまうのでしょうか?
一つには、私たちの周囲にロールモデルになるようなノンネイティブの学習者がなかなか見当たらないということがあるでしょう。
しかしネット上を探してみれば、グローバルな環境で外国語を使って堂々と渡り合っている日本人の映像をたくさん見つけることができます。
宮里藍さんのインタビュー
佐藤琢磨さんの対談番組
帰国子女でない日本人としては、この二人の英語はほんとに素晴らしいと思います。
到達目標の設定に迷っている人は、ぜひ自分が興味のある分野からロールモデルになってくれる人を探してみてください。きっと日々の学習のモチベーションアップにもつながることと思います。