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Secessionist − from Wordnik Blog

photo credit: wili_hybrid via photopin cc

オンライン英和辞書 Wordnik のブログでは、ことばにまつわる様々なトピックを扱っています。

[参考]Wordnik − 読んで楽しいオンライン英語辞書 | Fragments

その中の Word Soup のコーナーは、テレビ番組から収集した少し風変わりな単語を紹介するというもの。

前回のエントリーでは下記の単語が取り上げられていました。

  • catfish
  • crotcherazzi
  • dash cam
  • diaper pattern
  • jabot
  • jaternice
  • jookin’
  • Lupercalia
  • maquette
  • plein air
  • secessionist
  • tramp art

この中から secessionist のパートがおもしろかったので紹介してみます。

secession という単語自体はそれほど珍しいものではありません。まずはオンライン版の『研究社 新英和中辞典』で語義を確認してみましょう。

secession

  1. (政党・教会などからの)脱退,分離.
  2. [しばしば S](米国で 1860‐61 年の南部 11 州の)連邦脱退 《南北戦争(Civil War,War of Secession)の原因となった》

secessionist

  1. 分離[脱退]論者.
  2. [しばしば S](米国南北戦争時代の)連邦脱退論者

南北戦争の時代に由来する言葉なのですね。

Wordnik のブログエントリーでは、この単語の用例が某テレビ番組でのラリー・キルゴアという政治家の発言から引用されています。

Larry Kilgore: “I ran for Senate in 2008 on a secessionist platform and received 225,000 votes.”

ラリー・キルゴア:私は2008年に(合衆国)脱退の公約を掲げて立候補し、225,000票を集めた。

The Daily Show with Jon Stewart, February 21, 2013

脱退とは、彼が活動するテキサス州のアメリカ合衆国からの分離独立を意味しているようです。

Larry Kilgore is “one of the most prominent supporters of Texas secession,” and during his Senate run in 2007, “advocated the death penalty for abortion and adultery, and flogging for vulgar language and transvestitism.” He also “believes that Abraham Lincoln was the American equivalent of Hitler.” Kilgore legally changed his middle name from Scott to SECEDE (all caps his) in 2012.

ラリー・キルゴアは、テキサス州分離独立の最も有名な支持者の一人であり、2007年の上院選挙への立候補期間中に、中絶と姦通に対する死刑、下品な言葉遣いと異性装(女装・男装)に対するむち打ちを提唱した。彼はまた、アブラハム・リンカーンはアメリカ版のヒトラーだったと信じている。キルゴアは、2012年にミドルネームを Scott から SECEDE(すべて大文字)に法的に変更した。

*引用部の日本語は拙訳

なかなかすごいプロフィールですが、一番気になったのは、最後のミドルネームを SECEDE(すべて大文字)に変更したというくだり。

名前がすべて大文字というのは、そもそも法的に認められているのでしょうか? だとしたら、他にも DAVID さんや JACK さんが、どんどん名乗りを上げそうですが。。。

そんな訳で、Wordnik Blog より、ちょっと気になったエントリーを紹介してみました。全文を読んでみたい方はこちらからどうぞ。

 
Word Soup Wednesday: crotcherazzi, jookin’, secessionist | Wordnik

フィンランド語学習記 vol.42 − 月の名前

最近、すきま時間にパラパラとめくっているのが、『フィンランド語が面白いほど身につく本』というフィンランド語の入門書。

カラー刷りでイラストも豊富な、まずは気軽にフィンランド語の世界を覗いてみたいという人におすすめの一冊です。

その中に、フィンランド語の月の名前とその意味がのっていましたので、以下に紹介してみたいと思います。

1月 tammikuu 冬の真ん中
2月 helmikuu 水滴も凍る厳冬期
3月 maaliskuu 雪解けに土が顔を出す
4月 huhtikuu 開墾を始める
5月 toukokuu 種まき
6月 kesäkuu 畑をすき直す
7月 heinäkuu 干し草をつくる
8月 elokuu 作物の収穫
9月 syyskuu 秋が始まる
10月 lokakuu 雨や霧で畑は泥まみれ
11月 marraskuu 慰霊の月
12月 joulukuu クリスマスの月

 

どの月の末尾にも付いている kuu は「月」の意味ですね。

昔のフィンランドの暮らしが想像できる、味わいのある呼び名だと思います。

2月の helmi は辞書で調べると「真珠」の意味。凍った水滴を真珠に見立てたのでしょうか。いずれにしても真珠の月というのは、素敵な名前ですね。

11月の marras は「死」の意味。死の月と言われるとドキッとしますが、日本のお盆のようなイメージでしょうか。

こういう呼び名を見ると、私たちの日常生活から旧暦の月名(睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走)が消えてしまったのは残念だと思います。

日本語を学んでいる外国人が「1月、2月、3月」といった月の名前に接したら、覚えやすいものの、何だか味気ないと思われてしまわないでしょうか。

そのあたりがなんだか少し心配になりました。

 

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フィンランド語学習記 vol.41 −[ö]の発音について考える

この頃、気になっているのはフィンランド語の発音のこと。

目下のテーマは[ö]の音です。

例えば、yö(夜)という単語がありますが、単に「よう」と発音してしまうと、日本語で友人に呼びかけているような感じになってしまいます。

フィンランド語の[ö]の音は、国際音声記号(IPA)では[ø]という記号で表します。しかしこの音は英語にも存在しないため、おそらく多くの日本人にとっては馴染みが薄いのではないでしょうか。

[ø]の実際の音声は Wikipedia の Close-mid front rounded vowel のページで聞くことができます。右側の sound の下の▶をクリックしてみてください。

これを聞く限り、日本語の「オ」よりは「ウ」に近いような気もしますが、そのどちらでもないことは確かでしょう。

自分の場合、どうも音感がないせいか、音を聞いただけですぐに真似をすることができません。そこで手持ちの参考書をもう一度ざっと横断してみました。

 

フィンランド語が面白いほど身につく本(中経出版)

舌の位置は「エ」、唇は丸めて「ウ」、そしてのどから「オ」を発音する。

オとヨをあわせたような音になります。

P.29

舌は「エ」で、唇は「ウ」というのは、かなり難しいですね。何とかその状態を作って、「オ」を発声しようとすると、思わず戻してしまいそうになるときも。(自分だけ?)

 

フィンランド語のすすめ(研究社)

日本語にも英語にもない母音です。エ、エーを発音しながら、唇を丸めていくとこの母音の発音になります。

P.2

エを発音しながら、唇を丸めるというのは結構難しいです。しかし練習していると、それなりに似ている音を作ることはできました。

ちなみにこの本では、ö に音に「オェー」というカナが振られています。やはり戻すときの音なのでしょうか?

 

フィンランド語文法ハンドブック(白水社)

ö は唇を丸めて e[エ]を発音する音です。

P.9

これは集中すれば、すぐに真似をすることができました。個人差はあるかもしれませんが、私の場合、エを発音しながら唇を丸めるより、唇を丸めてからエを発音する方が楽にできます。

しかしとっさに発音ができるようになるには、それなりの練習が必要でしょう。

 

そんな訳で今回は ö の発音について考えてみました。外国語における発音の問題はなかなか悩ましいですね。

Google AdWordsのキーワードツールを使って日本における外国語の人気度を調査してみる

今の日本にフィンランド語を学習している人はいったいどれくらいいるでしょうか?

首都圏にはフィンランド語の教室がそれなりにありますし、宮崎あおいさんがCMでフィンランド語を話しているのを聞いたりすると、フィンランド語はそれなりに人気があるのかな?と思うことがあります。

そこで日本における外国語の人気度を調査するため、Google AdWords のキーワードツールを利用してみることにしました。

これはもともとウェブサイトのSEO対策のためのツールなのですが、それはさておき、あるキーワードが Google のサーチエンジンでどれくらい検索されたのかを調べることができます。

それでは、さっそく結果を見てみましょう。

*数値は月間の検索数(過去12か月の平均)

言語 検索数
英語 16,600,000
フランス語 673,000
ドイツ語 246,000
ラテン語 90,500
イタリア語 74,000
スペイン語 49,500
中国語 33,100
韓国語 33,100
ロシア語 12,100
ポルトガル語 8,100
アラビア語 8,100
スウェーデン語 6,600
フィンランド語 5,400
オランダ語 5,400
ノルウェー語 1,900
デンマーク語 1,300
アイスランド語 590
エストニア語 260
サーミ語 73
フェロー語 36

 
英語の1位は予想通り。しかし2位以下の言語とこれほどまでに数字の開きがあるとは思いませんでした。現在の地位は当分盤石でしょうか。

北欧の言語を見ると、フィンランド語はスウェーデン語に次ぐ2位という結果に。北欧では1位かと思っていただけにやや残念。

意外なのは7位の中国語。もう少し上位に来ると思ったのですが。

そんな訳で、妥当性にはやや疑問が残るものの、日本における外国語の人気度を調査してみました。

なお「フィンランド語」の検索数は5,400件でしたが、「ムーミン」は165,000件でした。ムーミンおそるべし。

小笠原語の世界

先日、池袋の LIBRO で『日本語の隣人たち Ⅱ』という本をぱらぱらとめくっていたところ、非常に面白かったので、勢いで購入してしまいました。

この本ではタイトルのとおり、日本の周辺で使われているあまりメジャーではない言語を紹介しています。そのラインアップは以下のとおり。

  • 樺太アイヌ語
  • アリュートル語
  • オイラトモンゴル語
  • シベ語
  • ゾンカ語
  • リス語
  • ブヌン語
  • 小笠原語

アイヌ語以外は、名前すら聞いたことがありません。

しかし、この中の「小笠原語」というのが何だか気になります。小笠原はいつか行ってみたいと思っていた場所でもあるので、真っ先にそのページを読んでみました。

 

小笠原語の成立過程

小笠原諸島には、19世紀、日本人より先に欧米人が入植していました。その後、小笠原は日本領となり、八丈島などからの移民が増えてきます。すると在来の欧米人は日本に帰化し日本語も話すようになります。

その後、第二次世界大戦の後には、小笠原は米軍の施政下に入り、島民は英語教育を受けることになりました。

その結果、英語と日本語の混合言語を母語とする島民が現れ、その言語を小笠原語と呼ぶようになったそうです。

 

小笠原語の世界を覗いてみる

本書には、小笠原語の実際の会話例がいくつかのっています。

I refuse to learn the 丁寧 way.

me はちゃんとしないと。

混合言語というのは、こういう表現のことなのですね。ところで上記の文の me に関する解説が面白かったので抜粋してみます。

me「私」:欧米系島民に小笠原ことばの典型的な特徴を聞くと、まず出てくるのはここに見られる1人称代名詞の me です。主語でも目的格でも me です。所有格も my や mine ではなく「meの」となります。これに当たる複数形は us や we でもなく、ワレワレやワタシタチでもなく、「meら」です。

P.159

これらは単に英語と日本語を混ぜて話しているのではなく、独自の文法規範を持った固有の言語であるというのが、筆者のダニエル・ロング先生の主張です。本書ではその根拠も挙げられていますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

なお小笠原語は Wikipedia にも項目があり、そこではこんな文例がのっていました。

現在では使われていないが、本土復帰直後の日本人教師と生徒との会話例を一部示す。ニュアンスは後に日本の俳優であるルー大柴が発する「ルー語」に近い。

「ユーは何のティーチャーかい?」

「東京ベイは、グアムアイランドよりも大きいかい?」

「『メス』って、メイルかい?それともフィメイルかい?」

最初に小笠原語の文例を見たときに感じた既視感・親近感は、もしかしてルー語に近いためだったのかな?と思ったり、思わなかったり。

いずれにしても、日本の辺境にこんな言葉があったとは、全然知りませんでした。まだ知らない日本のことばもたくさんあるのでしょう。

 

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フィンランド語学習記 vol.40 − suu と syy

フィンランド語教室19週目のレポート。

今回はしばし雑談の後、簡単な会話と発音の練習を行いました。

その際、話題になったのが、[u]と[y]の発音の違いについて。

フィンランド語の[y]は母音で、日本語の母音の中では比較的「ウ」に近い音だと思われます。しかし、そうだとすると[u]と[y]の違いはどこにあるのでしょうか?

困ったときの『フィンランド語文法ハンドブック』を参照してみました。

u は日本語の[ウ]とはかなり異なります。フィンランド語の u を発音するときには唇をしっかりと丸めて突き出し、口の奥の方で音を出すような感じで発音します。唇をしっかりと丸めるので、u は場合によると[オ]に聞こえるかもしれません。

y は唇を丸めて i[イ]を発音します。

P.9

この説明を読む限り、どちらも難しそうですね。

今回の授業でも、下記の単語で発音の練習をしたのですが、なかなか上手くいかず。

suu(口)
syy(繊維、理由)

特に上の suu は、どうしても日本語風の「スー」になってしまいコツがつかめません。

おそらく[u]と[y]では[u]の方が、日本人にとっては難しい音なのでしょう。

なんとなく字面のイメージから[u]の方が日本語の「ウ」に近く、[y]はやや変わった音かと思っていたのですが、そう単純な話ではないようです。

よい解決策も見つからないので、とりあえずこの問題は継続課題ということになりました。

今日も「スー」とか「す〜」とか言いながら、道を歩いていたので、よほど変な人と思われていたことでしょう。

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