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フィンランド語学習記 vol.50 − 愛すべき副詞たち

春休みが終わり、来週からまた新年度のフィンランド語教室が始まります。

そこで教科書の内容を始めから総復習してみました。意味を忘れてしまった単語があったら、辞書で調べるのですが、途中から忘れている単語にある共通点があることに気付きました。

それは「副詞」であるということ。例えば、このような単語たちです。

aina いつも
ehkä たぶん
esimerkiksi 例えば
ihan 全く
liian あまりにも
molemmat 両方とも
siis つまり
sitten それでは
tavallisesti 通常は
tietenkin もちろん
usein しばしば
varmasti まちがいなく

 
名詞や動詞は意味がわからないと文全体の理解に支障がありますが、副詞は読み飛ばしても何とかなってしまうため、ついつい覚えるのが後回しになってしまいます。

フィンランド語の副詞は名詞・動詞・形容詞と違って全く語形変化しないという学習者孝行な単語だというのに、適当に扱ってしまい大変申し訳ないことをしました。

とはいえ、副詞は似たような意味の単語が多く混乱してしまうこともまた事実。例えばフィン・英辞書を引いてみると、siis の意味は so, then と出てきますし、sitten の意味は then, next と出てきます。

どちらにも then が入っているため、違いが明確にわかりません。おそらく意味の重なる部分と異なる部分があるのでしょう。

いずれにせよ、普段はあまり目立たないこの副詞たち。この機会にもう一度、復習したいと思います。

ジェスチャーと学びの関係

ミシガン州立大学のホームページで、数学の授業において教師がジェスチャー(手ぶり)を使用すると、学生の理解力を高めるとの研究結果が発表されています。

Teachers’ gestures boost math learning | MSUToday | Michigan State University

Students perform better when their instructors use hand gestures – a simple teaching tool that could yield benefits in higher-level math such as algebra.

(教師が手ぶりを使用すると、学生のパフォーマンスは向上する。手ぶりは、代数など高いレベルの数学に貢献しうる、シンプルな授業道具である。)

上記のコラムによると、アメリカの教師は他国の教師よりも手ぶりを使用する機会が少ないとのこと。

ステレオタイプ的なイメージかもしれませんが、アメリカの人はオーバーアクションというイメージがあったので、これは少し意外。

アメリカの学校に通ったことはないものの、これまでにお世話になった先生の授業を振り返ると、話に引き込まれる先生というのは、たしかに手ぶりを使っていたことが多かったような気がします。

とはいえ、この研究はあくまで数学の話なので、英語や他の科目に応用できるのかどうかはわかりません。

しかし教師でなくても、プレゼンテーションなど人前で話す機会のある人には参考になる話ではないでしょうか。

プレゼンテーションと言えばすぐに名前が挙がるこの人も手ぶりを多く使っていたようですし、次に人前で話す時には意識してみようと思います。

楽天の英語公用化についてひとこと

4月は新しい生活を始める季節。あちこちで入学式や入社式が行われています。そんな中でこんなニュースも。

楽天 すべて英語で入社式 NHKニュース

楽天は、ネット通販などの事業の国際化を進めるため、3年前から会社の中のやり取りを英語で行うようにしており、新入社員には高い英語力が求められています。
1日の入社式の進行もすべて英語で行われ、三木谷社長は「すべてがダイナミックで変化のスピードが速く競争も激しいなかで、積極的に学び努力を惜しまない姿勢を忘れないようにしてほしい」と新入社員を激励しました。

こういった英語の使用推進については、様々な立場から様々な意見があると思います。どちらかと言えば否定的な意見の方が多いかもしれません。

教育畑の人間としては、これを壮大な実験と考えたら面白いのではないかと思っています。

例えば第二言語習得の研究でこれほどの規模の実験を行うことは到底不可能ですし、これで社員の英語力がぐんぐん伸びるようなら、日本の英語教育そのものに一石を投じることになるのではないでしょうか。

ただし効果を証明するにはこの新入社員のみなさんが、その後どのように英語力を伸ばしたのかきちんと測定しなければなりません。

いずれにせよ渦中にある人は大変だと思いますが、ぜひ頑張ってもらいたいものです。

また語学マニアの人間からすると、こんな環境を与えてもらえるなんてうらやましいと思ってしまうのですが、あまりそういうことを言うと怒られてしまうでしょうか。

Opening lines − from Wikiquote

Wikiquote は著名な人々の言葉や作品からの「引用」を集めたウェブサイトです。

その中の一項目 Opening lines では様々な小説の書き出しを集めています。いくつか紹介してみましょう。

 

Anna Karenina by Leo Tolstoy

Happy families are all alike; every unhappy family is unhappy in its own way.

幸福な家族は全て似ているが、不幸な家族はそれぞれのやり方で不幸である。

『アンナ・カレーニナ』のオープニング。こんな鋭いことを言われては、返す言葉がありません。「家族」を他のことばに置き換えて読むこともできそうですね。

 

The Great Gatsby by F. Scott Fitzgerald

In my younger and more vulnerable years my father gave me some advice that I’ve been turning over in my mind ever since.

ぼくがまだ年若く、いまよりもっと傷つきやすい心を持っていた時分に、父がある忠告を与えてくれたけれど、爾来ぼくは、その忠告を、心の中でくりかえし反芻してきた。(野崎孝訳)

『グレート・ギャツビー』の有名なオープニング。その忠告とはどんなものなのか気になるのでもう一文。

“Whenever you feel like criticizing any one,” he told me, “just remember that all the people in this world haven’t had the advantages that you’ve had.”

「ひとを批判したいような気分が起きた場合にはだな」と、父は言うのである「この世の中の人がみんなおまえと同じように恵まれているわけではないということを、ちょっと思いだしてみるのだ」(野崎孝訳)

『グレート・ギャツビー』は大学生のときに、野崎孝さんの訳(新潮文庫)で初めて読みました。今は中央公論新社から村上春樹さんの訳も出ています。

小説を読み終えて振り返ってみると、この最初の二行が、小説の世界観そのものであることに気が付きます。

 

Little Women by Louisa May Alcott

“Christmas won’t be Christmas without any presents,” grumbled Jo, lying on the rug.

「プレゼントのないクリスマスはクリスマスじゃない。」ジョーは絨毯の上にころがってぶつくさと文句を言った。

こちらは『若草物語』。全く何ということもないこのオープニングが好きです。「クリスマス ウォウンビィー クリスマス」という音の響きも楽しいですし、なんだか、これから何か素晴らしいことが起こる予感を感じませんか?

小説の最初の一節というのは、時にその小説全体の印象を反映しているようなところもあります。

翻訳であれ、原書であれ、自分がこれまでに読んだ小説の Opening lines を改めて読み返してみるのも楽しい作業かもしれません。

 
Opening lines – Wikiquote

Supisuomea − フィンランド語初心者向けの動画シリーズ

photo credit: Näystin via photopin cc

今回は Supisuomea というフィンランド語初心者向けの動画を紹介します。

初心者向けとは言っても、子どものためのプログラムではなく、フィンランドへの移住者や国外でこれからフィンランド語を学ぼうという大人向けのプログラムです。

1話30分、全12話のシリーズで、下記ウェブサイトから視聴することができます。

Supisuomea | yle.fi | Arkistoitu

まずは第1話を見てみたのですが、扱っている表現は、フィンランド語教室の入門クラスを終えた程度の、私のような学習者にちょうどよい難易度だと感じました。

前半は知っている表現がほとんどでしたが、後半になるにつれてだんだんと知らない表現が増えてきました。第2話以降はもう少し勉強してから見た方がよいかもしれません。

Youtube にもアップされていましたので、試しに見てみたいという方はこちらからどうぞ。

この第1話では、日常のさまざまなシチュエーションで使われる挨拶や基本表現を扱っています。

内容はNHKの語学番組などでよくあるスキット(役者さんが1〜2分で日常生活の一コマを演じる)をたくさんまとめたような感じでしょうか。

実際のフィンランドの風景やそこに住んでいる人たちの様子を垣間見ることができるので、そういう意味でも楽しめるプログラムになっていると思います。

英語ならともかく、フィンランド語の動画教材は貴重なので、上手に利用していきたいものです。

フィンランド語学習記 vol.49 − 感嘆符!について

photo credit: vissago via photopin cc

フィンランド語の入門書を読むと、たいてい最初に挨拶の表現が出てきます。

例えば、こんな感じ。

Hyvää huomenta!(おはよう)
Hyvää päivää!(こんにちは)
Hyvää iltaa!(こんばんは)
Hyvää yötä!(おやすみ)
Kiitos!(ありがとう)
Ole hyvä!(どういたしまして)
Näkemiin!(さようなら)

どの挨拶にもよく感嘆符「!」が付いています。

もちろん元気よく(?)挨拶するに越したことはないのですが、「おやすみ!」なんて、寝るときまで付けなくても。。とも思ってしまいます。

これは一種の慣習というかルールのようなものなのでしょうか?

英語の挨拶では、Good morning! とか Thank you! と書くことはできても、それがスタンダードということはないでしょう。

英語の感嘆符は原則として感嘆文や命令文で使われます。

以前、インドネシア人の友人とメールのやり取りをしていたとき、Cheers! などと感嘆符をよく使っていたら、「!」を見ると怒っているような気がすると言われてびっくりしたことがありました。

文化圏によって感嘆符の解釈はやや異なるのかもしれません。

実際、感嘆符の正書法がない日本語では、感嘆符を様々な感情に結びつけて解釈することが可能です。

例えば「さようなら!」と書いた場合、文脈によって、そこに笑顔と泣き顔のどちらでも重ね合わせることができますね。

それではフィンランド語の「!」はどんなイメージなのか、実は意外な解釈があるのだとしたら、おそらく「!!」とびっくりすることになるでしょう。

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