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フィンランド語学習記 vol.93 − 海のいろいろ

9月も二週目に入り、かなり涼しくなってきました。

去り行く夏(kesä)を惜しみつつ、フィンランド語の海のいろいろをまとめてみたいと思います。

フィン
1 meri sea
2 aalto wave
3 hiekka sand
4 ranta beach ビーチ
5 taivas sky
6 pilvi cloud
7 päivänvarjo parasol パラソル
8 jäätelo ice cream アイスクリーム

 
1)海は meri。ヨーロッパには[m-]で始まる海を持つ言語がたくさんあります。

フランス語 mer
ドイツ語 Meer
スペイン語 mar
イタリア語 mare, marino
クロアチア語 more
ロシア語 море

 
7)päivänvarjo は、päivä(太陽)+varjo(影)という組み合わせ。

8)jäätelo の jää は「氷」の意味。jää が付く単語は、これまでにもいくつか出てきました。

jääkaappi 冷蔵庫
jääkarhu シロクマ
jääpuikko つらら

 
海にはさまざまな生き物もいます。

フィン
1 kala fish
2 simpukka shell
3 kilpikonna turtle
4 rapu crab カニ
5 lokki seagull かもめ
6 valas whale クジラ

 
2)kilpikonna の kilpi は「盾」の意味。背中の甲羅を指しているのでしょうか。

5)映画『かもめ食堂』のお店の窓には水色の文字で「ruokala lokki」と書いてありました。ruokala は「食堂」、lokki は「かもめ」の意味。

以上、フィンランド語の海のいろいろをまとめてみました。次は秋(syksy)がやってきます。

二十進法とゲティスバーグ演説と聖書のはなし

海外に行くと、2の単位のお金がよく使われていることに気付きます。

オーストラリアのATMで100ドルを下ろせば、出てくるのは20ドルが5枚。50ドル札や100ドル札も存在するものの、普段はあまり見かけることがありません。

実際、高額な買い物でない限り、20ドル札の使い勝手はなかなかよいと思います。

それでは日本でも2,000円札を作ろう!ということになり、その結果がどうなったかはご存知の通り。

今回はそんな20にまつわる言葉の話を紹介してみたいと思います。

 

二十進法の数詞

日本語を含む多くの言語は十進法を採用していますが、この広い世界には二十進法の数詞を含む言語も存在します。

有名なのは、おそらくフランス語でしょう。

フランス語の数詞は60までは十進法ですすみますが、70は「60+10」となり、80は「4×20」となります。十進法と二十進法が混在した非常に不思議な数詞体系です。

10 dix 10
20 vingt 20
30 trente 30
40 quarante 40
50 cinquante 50
60 soixante 60
70 soixante-dix 60+10
80 quatre-vingts 4×20
90 quatre-vingts-dix 4×20+10
100 cent 100

 

リンカーンのゲティスバーグ演説と旧約聖書の関係とは?

このような二十進法の数詞は、実は英語にも残っています。

アメリカの歴史上最も有名な演説の一つ、リンカーンのゲティスバーグ演説は、次のような一文で始まります。

Four score and seven years ago our fathers brought forth on this continent a new nation, conceived in Liberty, and dedicated to the proposition that all men are equal.

(80と7年前、われらの父祖はこの大陸に新しい国をもたらしました。自由のうちに構想され、すべての人は平等につくられているという原則にささげられた国であります。)

日本語訳は『物語 英語の歴史』より

score というのは、20を意味するやや古風な英単語です。

score

[初14c;古ノルド語 skor(刻み目、20).「20」は羊飼いが20頭ごとに棒に刻み目をつけたことから]

(やや古)20、20の1組<数の後では単複同形>

『ジーニアス英和大辞典』

多くの辞書にはこの他、threescore(60)、fourscore(80)という複合語ものっています。しかしなぜか twoscore や fivescore はのっていません。

調べたところ、threescore、fourscore というのは、旧約聖書の詩篇(第90篇)の次のような一節に由来しているようです。

The days of our years are threescore years and ten; and if by reason of strength they be fourscore years, yet is their strength labour and sorrow; for it is soon cut off, and we fly away.

(われらのよわいは七十年にすぎません。あるいは健やかであっても八十年でしょう。しかしその一生はただ、ほねおりと悩みであって、その過ぎゆくことは速く、われらは飛び去るのです。)

日本語訳は『口語訳聖書』より

リンカーンのゲティスバーグ演説も、おそらく聖書のこの部分を意識したものなのでしょう。

Eighty seven years の代わりに Four score and seven years と言うことで、20年という世代の単位を4つ積み上げたような重々しさを感じるような気がします。

また人の一生は score 4つ分というのも、考えてみると何だか胸にしみる表現ですね。

トイヴォ・クーラ「結婚行進曲」

photo credit: TimoOK via photopin cc

「結婚行進曲」といえば、メンデルスゾーンかワーグナー。

クラシックなんか聞いたことがない!という人でも、絶対にどこかで一度はそのメロディーを耳にしたことがあるはずです(断言)。

本日ご紹介するのは、そんな巨匠二人の作品ほどは知られていないものの、慎ましやかな情熱に満ちたもう一つの「結婚行進曲」。

トイヴォ・クーラ(Toivo Timoteus Kuula, 1883年7月7日 ヴァーサ – 1918年5月18日 ヴィープリ)はフィンランドの作曲家・指揮者。地方の貧しい家庭に生まれる。シベリウスに作曲を学ぶかたわらパリに留学して、フランク楽派の洗礼を受ける。1918年に、フィンランド内戦における白軍の勝利を祝うホテルの酒宴で、酔った狙撃兵に口論を仕向けられた末に、頭を撃ち抜かれて殺害された。

Wikipedia「トイヴォ・クーラ」より

シベリウスの数少ない弟子の一人であるクーラは、34年という短い生涯の間に今も色褪せない作品を残しました。

その一部は、舘野泉さんの演奏で聞くことができます。秋の夜長にフィンランドクラシックなどいかがでしょう?

 

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舘野泉
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フィンランド語学習記 vol.92 − アカデミア書店のオンラインショップで本を購入してみる

photo credit: LeonL via photopin cc

映画『かもめ食堂』の冒頭、主人公のサチエさんとミドリさんが、ヘルシンキの書店のカフェでガッチャマンの歌を歌うシーンがあります。

この書店(アカデミア書店)のオンラインショップでは、日本からでもフィンランドの本を購入することができるのだとか。

そのような話を聞きつけたので、早速購入してみることにしました。

アカデミア書店のホームページはこちら

このホームページは英語、フィンランド語、スウェーデン語の3か国語で表示できるので、フィンランド語はまだまだという場合は、画面最上部のメニューバーから「IN ENGLISH」をクリックしましょう。

すると、このように英文表示に。(トップページで紹介される本も変わりました。)

初めて購入する際は、画面最上部のメニューバー右端の「SIGN IN」にカーソルを合わせ「REGISTER」クリックすると、次のような登録画面に移ります。

アステリスク(*)の付いている項目をアルファベットで入力していきましょう。

入力が済んだら、右下の「REGISTER ACCOUNT」をクリックします。登録が済むと、こんなメールが送られてきました。

こちらは英語ではなくフィンランド語!  調べたところ、Hyvä asiakkaamme は Dear Customer の意味でした。

登録が済んだら、次はいよいよ本の購入。

購入したい本の当てがある場合には、書名や著者名を検索窓に入力してみましょう。

例えば、日本語の翻訳もたくさん出ている絵本作家、マウリ・クンナス(Mauri Kunnas)の名前を入れてみると、114件の本がヒットしました。

購入したい本の当てがない場合には、ジャンルを選択して本を探していくのがよいでしょう。

私と同じように、フィンランド語の初学者が本を探す場合は、英文のスタートページから黒いメニューバーの CHILDREN AND YOUNG ADULTS → Children’s Books をクリック。

続いて、左のコラムから LANGUAGE → Finnish、SUBCATEGORY → Picture Books を選択すれば、フィンランド語で書かれた子ども向けの絵本一覧を見ることができます。

検討の結果、今回購入したのはフィンランド語の教科書1冊とマウリ・クンナスの絵本1冊。

お値段は送料込みで約90ユーロ。(うち送料が35ユーロ!)

到着まで何日かかるのかわかりませんが、無事に届いたらまた報告します!

Palindrome − とぼけた回文の世界

小さい頃「しんぶんし」「たけやぶやけた」など、初めから読んでも終わりから読んでも同じフレーズを教えてもらったときには、これはすごい!と感動したものでした。

英語にもこの回文に相当するものがあり、palindrome と呼ばれています。

回文(かいぶん)とは、始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字や音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことで、言葉遊びの一種である。英語では palindrome という。

Wikipedia「回文」より

単語レベルでは civic、kayak、文レベルでは Madam, I’m Adam. など、さまざまなフレーズが知られています。

英語は日本語のように一文字一音節ではないので、逆から読んでも同じ音にはなりませんが、アルファベットの並びが対称になっていれば、palindrome ということになります。

有名なところでは、こんなフレーズが。

Amore, Roma.
Dammit, I’m mad!
Rise to vote sir.

これらもなかなかよくできていますが、今回はもう少しとぼけた感じの palindrome をいくつか紹介してみたいと思います。

 

A Santa at Nasa.(ナサのサンタ)

サンタも宇宙旅行。

 

Do geese see God?(ガチョウは神を見るか?)

ガチョウはどんな神に出会ったのでしょう?

 

Emu love volume.(エミューは量を好む)

よくばりなエミュー。

 

Murder for a jar of red rum.(レッドラム一瓶のために殺人)

ラムのためなら。。。

 

No “x” in “Nixon.”(ニクソンに x はなしで)

仕方ないので、Nikson とでも書きますか。

 

UFO tofu.(UFO豆腐)

白くて四角い未確認飛行物体。

 

Wonton? Not now.(ワンタン? 今はいいよ)

どんなにワンタン好きでも、気分が乗らない時もあるでしょう。

 

以上、ちょっと笑える palindrome の例をいくつか紹介してみました。

palindrome で検索すると、英語圏のウェブサイトがさまざまなフレーズを紹介しています。お気に入りの一品(?)を探してみるのも、楽しいかもしれません。

[参考]PALINDROMELIST

noon(正午)は、a.m.なのか?それとも p.m.なのか?

photo credit: ladytimeless via photopin cc

正午は、英語で noon。

この noon は、a.m.(午前)に含まれるのでしょうか? それとも p.m.(午後)に含まれるのでしょうか?

まずは辞書の定義から見てみましょう。

noon

twelve o’clock in the middle of the day

midnight

twelve o’clock at night

a.m.

used after a time for showing that it is between midnight and noon

p.m.

used after a time for showing that it is between noon and midnight

『Macmillan dictionary』

こうして見ると、noon と midnight は、a.m. にも p.m. にも含まれない特異点なのでしょうか?

実際、a.m./p.m. というのはラテン語の ante meridiem(before noon)/post meridiem(after noon)の略なので、厳密に考えると、12時に a.m./p.m. を付けるのはおかしいという議論も成り立ちます。

そうは言っても、12 p.m. という表記も見たことがあるはずと思い、他の辞書も調べていると、こんな記述が見つかりました。

By convention, 12 AM denotes midnight and 12 PM denotes noon. Because of the potential for confusion, it is advisable to use 12 noon and 12 midnight.

(慣例により、12 AM は夜の12時を示し、12 PM は昼の12時を示す。混乱する可能性があるので、12 noon と 12 midnight を用いるのが望ましい。)

『The American Heritage Dictionary of the English Language』

「12 AM=夜の12時、12 PM=昼の12時」というのが一般的なんですね。

これが紛らわしいという場合には、単純に24時間制を用いるという方法もあるでしょう。

  • noon → 12:00
  • midnight → 0:00(24:00)

英語の場合はこれでよいとして、日本語の場合はどうなるのでしょう?

正午は午前12時?それとも、午後12時?

結論としては、正午は「午後0時」か「午前12時」と表すことができます。これは、「午前12時」が「午前11時」の1時間後、「午後0時」が「午後1時」の1時間前と考えると、どちらも正午を表すことは、自然に理解することができると思います。

(中略)

逆に、真夜中(正子)は「午前0時」か「午後12時」と表せます。

「自然科学研究機構 国立天文台」ホームページより

この説明によると、12時の場合に午前/午後が英語とは逆になっています。

理屈としてはわかるものの、「午前12時」というと夜、「午後12時」というと昼の方を連想してしまうのは、私だけでしょうか?

それはさておき、ここまでの内容をまとめると、次のようになります。

noon 12 p.m. 正午 午前12時 午後0時
midnight 12 a.m. 子夜(正子) 午後12時 午前0時

 
おそらく「正午=午前12時」に違和感を感じる理由の一つは、12時ちょうどは午前なのに、12時1分は午後になるというのが、どうも不自然だからだと思います。

このあたりの感覚は人によって違うのかもしれませんが、みなさんはどのように感じますか?

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