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フィンランド語学習記 vol.101 − 羊を数えて

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このところ、どうも夜寝付かれず、すっかり宵っ張りの朝寝坊になってしまいました。

もう少し朝型の生活にしたいのですが、なかなか上手くいきません。

仕方ないのでここは一つ古典的に、羊でも数えてみようかと思います。ただしフィンランド語で。

フィンランド語で「羊」は lammas(ラッマス)。

英語の lamb(子羊)と綴りが似ているので、もしかしたら共通の語源があるのかもしれませんね。

羊が一匹は yksi lammas、羊が二匹は kaksi lammasta。

[主格]lammas
[分格]lammasta

フィンランド語では、2以上の数詞の後に来る名詞は分格の形になります。残念ながら英語のように単複同形という訳にはいきません。

ところで眠れない時に羊を数えるとよいという話は、何に由来するのでしょうか?

これについては諸説あるものの、その一つは sleep と sheep の音が似ているからというもの。

もしそうだとすると、フィンランド語で羊を数えてもまったく無駄ということになりますね。

仕方ないので、眠気を誘いそうな寝室回りの単語をいくつか集めてみました。

フィン
nukkua sleep 眠る
torkkua snooze 居眠りする
unelias sleepy 眠い
unelma dream
makuuhuone bedroom 寝室
vuode bed ベッド
tyyny pillow
yöpuku pajama パジャマ

 
nukkua は、語感からぬくっと起きるイメージがあるのですが、実際は「眠る」の意味。

今晩は早めに眠って、よい unelma が見られたらよいのですが。

フィンランド語学習記 vol.100 −『Hyvää yotä, herra Hakkarainen』を読んでみる

以前のエントリーで、ヘルシンキのアカデミア書店のオンラインショップで本を購入したという話を書きました。

[参考]フィンランド語学習記 vol.92 − アカデミア書店のオンラインショップで本を購入してみる | Fragments

本はほどなく届いたものの、しばらくはそのまま放置。

そして先日ようやく読んでみました。今回、購入した本はこちら。

フィンランドの絵本作家 Mauri Kunnas の『Hyvää yotä, herra Hakkarainen』という絵本です。

パラパラと中身をめくってみると、カラフルで楽しい絵がたくさん!(絵本なので当たり前か)

最初のページには、こんな文章が。

Herra Hakkarainen tulee töistä kotiin ja vie kauppakassin keittiöön. Silloin puhelin soi. Soittaja on herra Hakkaraisen kaveri.

– Me ollaan poikien kanssa menossa rullaluistelemaan. Lähdetkö mukaan?

– Minäkö? Enhän minä osaa rullaluistella, sanoo herra Hakkarainen. – Liian hurjaa menoa minulle. Kiitos kutsusta, mutta taidanpa mennä tänään aikaisin nukkumaan.

Ja sen herra Hakkarainen tekeekin.

3分の1くらいは見たことがある単語が含まれています。さっそく解読スタート!

Herra Hakkarainen tulee töistä kotiin ja vie kauppakassin keittiöön.

(ハッカライネン氏は、仕事から家に帰り、台所へ買い物袋を持っていく。)

tulla(come)
työ(work)
koti(home)
viedä(take)
kauppakassi(shopping bag)
keittiö(kitchen)

一文目から格変化のオンパレード!

töistä は työ の変化形なんですね。最初の[t]しか合っていませんが。。。

Silloin puhelin soi.

(そのとき電話が鳴った。)

silloin(then)
puhelin(telephone)
soida(ring)

soi は soida の三人称単数現在形&過去形。日本語に訳すと過去形(〜た)の方がしっくりくるものの、前後の文は現在形なので、この soi は現在形なのでしょうか。

Soittaja on herra Hakkaraisen kaveri.

(電話の主はハッカライネン氏の友達だ。)

soittaja(caller)
kaveri(friend)

soittaja の[ja]は人を表す接辞。

[参考]フィンランド語学習記 vol.99 − ja ja ja | Fragments

– Me ollaan poikien kanssa menossa rullaluistelemaan.

(ぼくらは男の子(友達?)といっしょに、ローラースケートに行くところなんだ。)

kanssa(with)
menossa(on the go)
rullaluistella(to roller skate)

kanssa は「Aといっしょに」の意味。ただし語順は「kanssa A」ではなく「A kanssa」となるので注意。

これは日本語と同じ語順なのですが、英語の with からの連想でついつい「kanssa A」と読みたくなってしまいます。

Lähdetkö mukaan?

(いっしょに行かない?)

lähteä(go)
mukaan(along with)

[-ko]は疑問を表す接辞。

– Minäkö? Enhän minä osaa rullaluistella, sanoo herra Hakkarainen.

(僕が? 僕はローラースケートなんかできないよ、とハッカライネン氏は言う。)

enhän = en+[-hän]
en(not)
[-hän](emphasis?)
osata(can)
sanoa(say)

最近習ったばかりの osata と sanoa  が出てきました。

en は一人称単数形の否定動詞。接辞[-han]は Wiktionary によると、いくつかのニュアンスがあるようです。

– Liian hurjaa menoa minulle.

(僕には怖すぎるよ。)

liian(too)
hurja(fierce)
meno(going)

この文はちょっと難しいですね。

minulle は、minä(私は)の向格。向格は「〜の表面へ」という到達点を表します。なぜそのような形になっているのかはよくわからず。

Kiitos kutsusta, mutta taidanpa mennä tänään aikaisin nukkumaan.

(誘ってくれてありがとう。でも今日は早く寝ようと思うんだ。)

kutsu(invitation)
taitaa(think)
mennä(go)
tänään(today)
aikaisin(early)
nukkua(sleep)

長い文ですが、一つ一つ調べていったら何とかなりました。

taidanpa の[-pa]は、Wiktionary にのっていたものの、正確なニュアンスはよくわからず。

Ja sen herra Hakkarainen tekeekin.

(そしてハッカライネン氏は寝ることにする。)

se(it)
tehdä(do)

残念ながら sen の正体がよくわからず。

以上、解読終了!

ひいひい言いながら訳した結果はこちら。

ハッカライネン氏は、仕事から家に帰り、台所へ買い物袋を持っていく。そのとき電話が鳴った。電話の主はハッカライネン氏の友達だ。

ぼくらは男の子(友達?)といっしょに、ローラースケートに行くところなんだ。いっしょに行かない?

僕が? 僕はローラースケートなんかできないよ、とハッカライネン氏は言う。僕には怖すぎるよ。誘ってくれてありがとう。でも今日は早く寝ようと思うんだ。

そしてハッカライネン氏は寝ることにする。

細かな間違いや正確なニュアンスをつかみきれていないところはあると思いますが、それでもおおまかな意味は理解することができました。

そのうち絵本くらいはすらすら読めるようになりたいですねー。

フィンランド語の学習に役立つiPhoneアプリ6選

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今、この時代に外国語を学ぶのであれば、テクノロジーの恩恵を享受しない手はありません。

英語やフランス語などのメジャーな言語にはかないませんが、iTunes Store を探してみれば、フィンランド語を学ぶための iPhone アプリをたくさん見つけることができます。

今回のエントリーではそんな中から、ぜひ使ってみたいアプリを6つ紹介してみます。

 

uTalk Classic はじめてのフィンランド語

これからフィンランド語を始めようという人が、気軽にフィンランド語の世界をのぞいてみるのにおすすめのアプリ。

日常の挨拶から身の回りのものを表す単語まで、写真と発音付きで学ぶことができます。操作性もよく、とても使いやすいアプリです。

フィンランド語学習記 vol.2 −「Euro Talk」を使ってみる | Fragments

uTalk Classic はじめてのフィンランド語 uTalk Classic はじめてのフィンランド語
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カテゴリ: 教育, 旅行
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MOT Finnish-English

こちらはいわゆる「フィン・英」辞書アプリ。語彙数も多く、例文も豊富にのっています。

現在リリースされているものの中から、一つだけ辞書アプリを選ぶとすれば、これになるのかなと思います。

すばやく引ける!フィンランド語辞書アプリ『MOT Finnish-English』 | Fragments

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Finnish <-> English Berlitz Essential Dictionary

こちらも「フィン・英」辞書アプリ。

前述の「Mot Finnish-English」ほど語彙数は多くないものの、検索した単語をまとめて後から復習するための単語帳を作成する付加機能があります。

調べた単語で単語カードを作ってくれる辞書アプリ『Finnish English Berlitz Essential Dictionary』 | Fragments

Finnish <-> English Berlitz Essential Dictionary Finnish English Berlitz Essential Dictionary
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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フィンランド語の動詞を学ぶ HD LearnBots

フィンランド語の動詞の活用を学ぶことができるアプリ。

動詞だけに特化したアプリで、イラストや動画とともに、動詞の「動き」を学ぶことができます。

iPhoneアプリ『フィンランド語の動詞を学ぶ HD LearnBots』 | Fragments

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Google翻訳

フィンランド語専用のアプリではありませんが、無料ですし、インストールしておいて損はないでしょう。

一つ一つ単語を調べるなら辞書の方が厳密ですが、まとまった表現をポンと放り込んで大意をつかむのに便利です。

音声入力もできる翻訳アプリ『Google翻訳』 | Fragments

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Finnish Word of the Day

一日一つ、フィンランド語の単語を紹介してくれるアプリ。

イラストも音声もなく地味なのですが、知っている単語に出会うと、ちょっと嬉しくなります。

フィンランド語の単語を紹介するiPhoneアプリ『Finnish Word of the Day』 | Fragments

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カテゴリ: 教育, 辞書/辞典/その他
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以上、フィンランド語の学習に役立つ iPhone アプリを6つ紹介してみました。

この他におすすめのものがあれば、ぜひ情報をお待ちしています!

「I play a piano.」は文法的に間違っているか?

中学1年の英語の授業で play という動詞を習ったとき、こんな例文が出てきたのを覚えています。

I play tennis.
I play the piano.

スポーツの前は無冠詞、楽器の前には the を付けるという風に習いました。

あのころは何の疑いもなく受け入れていましたが、改めて考えてみるとなぜ楽器の前には the を付けるのでしょう。

「I play a piano.」「I play piano.」は文法的に間違っているのでしょうか?

Google でそれぞれのコロケーションを検索してみたところ、以下のヒット数となりました。

  • 「play the piano」78,400,000件
  • 「play a piano」3,900,000件
  • 「play piano」3,320,000件

「play the piano」が圧倒的に多いものの、「play a piano」「play piano」も無視できる数ではありません。

この違いに関して『ロイヤル英文法』は次のように説明しています。

Q&A 30 「ピアノを弾く」という場合には必ず the がつくか? 

つけるのがふつう。play ~ の形は「スポーツ・ゲームをする」の意味では無冠詞で play baseball、play chess などのようにいうが、「(楽器を)演奏する」の意味では play the piano、play the violin のようにいうのがふつうである。これは総称単数の用法とも特定の楽器をさす用法とも考えられる。play a piano も可能だが,不定冠詞を用いるのは、play an old-fashioned piano(旧式のピアノを弾く)のように修飾語句がつくときが多い。また、無冠詞の例はプロの奏者や、バンドの中でピアノのパートを受け持っている場合などに見られる。なお、piano が「ピアノを弾くこと」の意味のときは無冠詞になる。

She taught piano for more than 30 years.
(彼女は30年以上ピアノを教えた)

やはり文脈によっては「play a piano」という言い方もあるんですね。

ただし何の文脈もなく「I play a piano.」と言ってしまうと、「私はこの世界の中のある一台のピアノを弾く」というニュアンスになってしまうのだと思います。実際にはピアノを弾く以上さまざまなピアノを弾く可能性がある訳ですから、a を付けてしまうとやや不自然な表現になるのかと。

「無冠詞の例はプロの奏者に見られる」とあるのは、その楽器を弾くことがすっかり習慣化してしまい、楽器そのものよりも、演奏という行為に焦点が移っているのかもしれません。

おそらく「go to school」の school に冠詞を付けないのと同じ理由なのだと思います。

また『ウィズダム英和辞典』の play の項では、楽器の前に the 以外が来る例がいくつか紹介されていました。

play の後に続く楽器の前に置かれる the は時に省略されるが、その傾向は(主に米)、特に演奏者やその関係者に強く見られる。また、文脈によって a, one’s, this などが用いられることもある。

Well, I’d love to play the piano. I love music, and I do play piano.

(今の職業以外になりたい職業を聞かれて)そうねえ、ピアノが弾きたいわ、音楽が好きなの、私ピアノを弾くのよ

Someone’s playing a piano.

誰かがピアノを弾いている(「(どんなピアノだかわからないが)ある(種の)ピアノ」の意)

Daddy would play my piano and sing before he died.

父は生前よく私のピアノを弾いて歌ったものだ。

こうして改めて見ると、実に複雑な冠詞の世界。

英語ネイティブの人なら、おそらく子供でも簡単に使い分けるのでしょうが、アタマで覚えようとすると難しいですね。

もし英語を習っている子どもに「この文では、なぜ the を使わないの?」と聞かれたら、「これは例外!」と言って済ませるほかなさそうです。

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Samba do Avião − ジェット機のサンバ

photo credit: Digo_Souza via photopin cc

ボサノヴァを聴くようになって数年。ポルトガル語を学んだことはないものの、部屋の書棚にはなぜかポルトガル語の辞書が置いてあります。

フィンランド語を始めるとき、選択肢の一つとして最後まで迷ったのがポルトガル語でした。

ボサノヴァのメロディーとともに聞く、ポルトガル語の響きには何とも言えない味わいがあると思います。

とはいえ、同時に二つの言語を始める余裕もないので、結局はフィンランド語を選択することになりました。

ただしこの先、ポルトガル語を学ぶ機会がないとは言い切れないので、一つの夢の言語として大切にとっておくつもりです。

ボサノヴァを初めてきちんと聴いたのは、吉祥寺の『Strings』というライブハウス&レストランでのこと。

そこでこの「ジェット機のサンバ」という曲を聴いて、一遍に引き込まれました。

「ジェット機のサンバ」は、リオ・デ・ジャネイロの空港を発着する飛行機を見るのが好きだったというボサノヴァの父、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)が、リオにまもなく到着する飛行機から見た光景をモチーフに作った、いわゆるリオ賛歌。

この曲は、さまざまなミュージシャンがカバーしていますが、一番好きなのはミウーシャ(Miucha)によるバージョン。

作曲者のジョビンと共演したアルバム『Miucha & Antonio Carlos Jobim』に収録されています。

この曲を聴くといつも、空撮したリオの街とコルコバードのキリスト像が眼前に浮かんできます。

Samba do Avião

Minha alma canta
Vejo o Rio de Janeiro
Estou morrendo de saudades
Rio, seu mar
Praia sem fim
Rio, você foi feito prá mim
Cristo Redentor
Braços abertos sobre a Guanabara
Este samba é só porque
Rio, eu gosto de você
A morena vai sambar
Seu corpo todo balançar
Rio de sol, de céu, de mar
Dentro de um minuto estaremos no Galeão
Copacabana, Copacabana

Cristo Redentor
Braços abertos sobre a Guanabara
Este samba é só porque
Rio, eu gosto de você
A morena vai sambar
Seu corpo todo balançar
Aperte o cinto, vamos chegar
Água brilhando, olha a pista chegando
E vamos nós
Pousar…

原題の「Samba do Avião」は、そのまま訳すと「飛行機のサンバ」。

Portuguese English
samba samba
do of+the
avião airplane

 
Avião の[ã]に乗っているにょろっとしたものはチルダ(tilde)という記号で[a]の鼻母音を表します。

鼻母音というのは、一口で言うと息を鼻に抜いて響かせる音。イメージできない場合は、こちらで聞いてみてください。

なかなか難しそうな音ですねー。

辞書は「左」をどう定義するか?

先日、ふとエスペラントに触れてみたくなり、iPhone アプリ「uTalk エスペラント語」を購入。挨拶や基本単語などを聞いていました。

そこでおもしろいなと思ったのが、左右の表現。

エスペラントで「右」は dekstre、「左」は maldekstre と言うそうです。

mal はエスペラントで「〜の逆」を表す接頭辞。すなわち「右の逆=左」ということなのですね。

左右をこんな風に表す言語には出会ったことがなかったので、何だか新鮮に感じました。

しかし左利きの自分としては、左の方に愛着があるので、左が右の逆というのはやや不満。などとどうでもいいことを考えていたら、ふと「左」や「右」はそもそも辞書でどのように定義されているのだろう?ということが気になったので、手持ちの辞書で調べてみることにしました。

 

国語辞典における「左」の定義とは?

大抵の辞書では「左」と「右」の語義は対称になっているので、今回は「左」の語義を見ていくことにします。

南を向いた時、東にあたる方。

『広辞苑』

左右の定義は、方位を用いたものがもっとも一般的。

南極点に立っているときはどうするのか?などと重箱の隅を突くようなことは止めておきましょう。

東に向いたとき北にあたる方。大部分の人が、食事のとき茶碗を持つ側。

『大辞泉』

茶碗を持つ側というのは、おもしろい定義ですね。

これに習えば、文字を書くときペンを持たない側とか、野球をするときグローブをする側とか、ギターを弾くときコードを押さえる側とか、いくらでもバリエーションを作ることができそうです。

アナログ時計の文字盤に向かった時に、七時から十一時までの表示のある側。

『新明解国語辞典』

こちらは時計の文字盤を使った定義。さきほどの茶碗と異なり、万国共通なのが強みでしょう。

 

英語辞典における「左」の定義とは?

続いて英語辞典(英英辞典)の定義を見てみます。

on the side of your body which is towards the west when you are facing north

(北を向いたとき、西側にある体の側)

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

こちらも広辞苑などと同じく方位を用いています。

この後、いくつかの辞典を当たってみたところ、大半の辞典が方位を用いた定義を採用していました。そのため語義の表現も似たり寄ったりであまり面白くありません。

そんな中、目を引いたのがこちらの例。

(in or toward) a position that is the opposite of right and on the side of your body that contains the heart

(右の反対で、心臓がある体の側)

『Cambridge Dictionary of American English』

心臓を使うという方法がありました。方位を用いない定義としては万国共通でわかりやすいものと言えるでしょう。(実際の心臓は中央寄りにあるそうですが、それはまた別の話ということで)

 

まとめ

いくつかの辞書における「左」の定義をご紹介しました。

これ以外に「左」を定義する方法はあるだろうか?と思い、自分でも考えてみたのですが、どうもぱっとしません。

  • アラビア語で文字を書き進める方向
  • トランプでダイヤのキングが向いている方向
  • スーパーマリオブラザーズにおいてクリボーやノコノコが歩く方向

ある特定の文化によらず、世界中の誰が聞いても納得できるような左右の定義というのは、非常に難しいことなのかもしれません。
 
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