フィンランド語学習記 vol.113 − 飲み物の名前
フィンランド語でコーヒーは kahvi(カハヴィ)。しかし上の文をよく見ると、kahvi の後ろに[-a]という語尾が付いています。
この kahvia は、kahvi が格変化した形。
[分格]kahvia
フィンランド語では、いわゆる数えられない名詞(不可算名詞)が文の目的語として使われるときには分格になるというルールがあります。
[参考]フィンランド語学習記 vol.112 − 目的語の格変化 | Fragments
コーヒーのような飲み物は数えられない名詞の典型。従って分格になることもしばしば。
そんなこともあり、先日のフィンランド語教室では飲み物の名前を使って分格を作る練習をしました。
これは飲み物の名前も覚えることができて一石二鳥。
そこで今回はフィンランド語の飲み物の名前を主格と分格の両方で見てみましょう。
フィン(主格) | フィン(分格) | 英 | |
---|---|---|---|
1 | kaakao | kaakaota | cocoa |
2 | kahvi | kahvia | coffee |
3 | limu | limua | soda |
4 | maito | maitoa | milk |
5 | mehu | mehua | juice |
6 | olut | olutta | beer |
7 | piimä | piimää | sour milk |
8 | punaviini | punaviiniä | red wine |
9 | siideri | siideriä | cider |
10 | tee | teetä | tea |
11 | valkoviini | valkoviiniä | white wine |
12 | vesi | vettä | water |
7)piimä は「発酵乳」の意味。Wiktionary には次のような説明が出ていました。
A type of cultured milk typical for Nordic countries; the texture and taste resemble kefir but piimä is thicker and the bacteria used in the fermentation process are different.
(北欧の典型的な発酵乳の一種。舌触りや味はケフィアに似ているが、piimä はより濃く、発酵の過程で使われているバクテリアも異なる。)
Google画像検索に piimä と入れると、パッケージの写真がたくさん出てきます。しかしこればかりは飲んでみないとよくわかりませんね。
9)siideri は「シードル(りんご酒)」の意味。
シードル(cidre)というのはフランス語の発音で、英語読みではサイダー(cider)となります。
「サイダー」という語の定義は国によって異なり、日本では無色の炭酸飲料、北米ではリンゴ果汁、ヨーロッパではリンゴ酒の意味になるのだとか。
リンゴジュースのつもりで飲んだらお酒だったというのは、びっくりしてしまいますね。
以上、今回はフィンランド語の飲み物の名前を紹介しました。
いつかフィンランドに行くことがあったら、せっかくなので日本では飲んだことのないものを飲んでみたいですね。