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音読に便利な書見台のはなし

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このごろ、自宅でよく行っているのが、フィンランド語テキストの音読。

初めは馴染みのなかった文章がすらすらと読めるようになると気持ちがよいもの。

初心者にも取り組みやすい練習ですし、実践している人も多いと思います。

そんな音読の際に便利なのが書見台

書見台には、プラスチック製の安価なものから、木製の高価なものまでさまざまな価格帯のものがあります。

我が家にあるのは、3年ほど前に日本橋の丸善で購入した7,000円くらいのもの。

(長く使おうと思い、思い切って高いものを買いました。)

机の上に置くと、それなりの存在感があって気に入っています。

音読の際に書見台を使うメリットは次の二つ。

1)手で本を持つ必要がない。

これは当たり前。そのための書見台です!

2)正面を向いて声を出すことができる。

これがなかなか重要。机上に横に本を置くと、下を向いて声を出すことになるため、どうしても声がくぐもってしまいます。

しかし書見台に本をセットすれば、正面を向いて、きちんとおなかに力を入れて声を出すことができます。

これがなかなか気持ちよく、前よりも音読を楽しめるようになったような気がします。

そんな訳で、音読のお供に書見台はいかがでしょう?

 

フィンランド語学習記 vol.162 − 外国の都市の名前

photo credit: mr. Wood via photopin cc

photo credit: mr. Wood via photopin cc

きのうのエントリーでは、ロシアのサンクトペテルブルクのフィンランド語名について、取り上げました。

フィンランド語学習記 vol.161 − サンクトペテルブルク | Fragments

それでは他の都市はどうなっているのか? ということも気になるので、少しばかり調べてみることに。

まずはフィンランドに近いヨーロッパの都市から。

フィン
Pietari Saint Petersburg サンクトペテルブルク
Moskova Moscow モスクワ
Tukholma Stockholm ストックホルム
Kööpenhamina Copenhagen コペンハーゲン
Tallinna Tallinn タリン
Pariisi Paris パリ
Berliini Berlin ベルリン
Lontoo London ロンドン

 
外国の都市名をカタカナで表すと、基本的には日本人が発音しやすい音になります。(わざわざ難しくする訳もなく。)

だとすると、フィンランド語の場合も、フィンランド人が発音しやすい音に調整されているということなのでしょうか。

いずれにせよ、こうしてみると Pietari 以外は、フィンランド語の綴りを見るだけで、どこの街なのかくらいはわかるような気がします。(Tukholma はやや怪しいかもしれませんが。)

続いて、フィンランドから遠く離れてみます。

フィン
Peking Beijing 北京
Soul Seoul ソウル
Tokio Tokyo 東京
New York New York ニューヨーク

 
こちらはさらにわかりやすくなっています。

北京は日本語と同じく Peking に。

現在の中国語の発音は Beijing に近いものの、多くの国では古い発音(Peking)を残しているようです。フランス語では Pékin、ドイツ語では Peking とのこと。

東京は[y]が[i]に変わって Tokio に。

フィンランド語の[y]は母音なので、Tokyo のままだと「トキュオ」のような音になってしまいます。それはそれでかわいらしい音になりますが、発音はやや大変そう。

以上、今回はフィンランド語での外国の都市の名前をいくつか紹介してみました。

大幅に改訂(?)されたものから、マイナーチェンジにとどまっているものまで、さまざまな例があるので、比較してみるのもおもしろいと思います。

フィンランド語学習記 vol.161 − サンクトペテルブルク

photo credit: kryshen via photopin cc

photo credit: kryshen via photopin cc

ロシアの西方にサンクトペテルブルク(Санкт-Петербург)という街があります。

Googleマップで見てみると、ヘルシンキにかなり近い印象。二都市間の電車も走っているよう。


大きな地図で見る

ソビエト連邦時代には、建国の父レーニンにちなんだレニングラード(Ленинград)いう名前でした。

中学生のころ使っていた地図帳には、まだレニングラードの名前でのっていたはず。

その後、ソ連が崩壊し、旧名のサンクトペテルブルクに戻ります。

ちなみに現ロシア大統領のプーチンさんは、このサンクトペテルブルクの出身。

なお各国語のサンクトペテルブルクの呼び名は次のとおり。

Санкт-Петербург
Saint Petersburg
フィン Pietari
サンクトペテルブルク

 
ロシア語は読めませんが、こちらのサイトで確認したら「サンクトピチルブルク」のような音でした。

そしてフィンランド語でサンクトペテルブルクは Pietari(ピエタリ)。

ピエタリ?

いちおう固有名詞だというのに、まったく違う音になっています。

少し前にフィンランド語教室でこのことを教えてもらったのですが、なぜこんな名前になったのか?ずっと気になっていました。

どこかにヒントはないかと思い探していたら、Wikipedia にこんな項目を発見。

都市の名は「聖ペテロの街」を意味する。これは、建都を命じたピョートル大帝が自分と同名の聖人ペテロの名にちなんで付けたもの。隣国のフィンランドではサンクトペテルブルクを、ペテロのフィンランド語名そのままにピエタリ (Pietari) の名で呼んでいる。

Wikipedia「サンクトペテルブルク」より

つまり、Pietari というのは Saint Petersburg の Peter の部分をフィンランド語読みしたものだったんですね。

この聖ペテロはイエス・キリストの最初の弟子。

英語風に発音すればピーター、ロシア語風に発音すればピョートルとなります。いずれもそれぞれの国では一般的な男性の名前。

だとすると、ピエタリという名前のフィンランド人男性も多いのでしょうか?

 

。。。と、いろいろ調べて書いていたら、何だか旅行に行きたい病が出てきてしまいました。

ロシアは昔、アエロフロート(ロシア航空)でイギリスへ行ったときに、トランジットでモスクワに一泊したのみ。

ヘルシンキから、電車でゆるゆる行けたりしたら最高なのですが。

フィンランド語学習記 vol.160 − 退屈する男

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フィンランド語教室57週目のレポート。

。。。を書きたいところでしたが、この回は仕事のためお休み。

教科書を自力で読みすすめることにしました。

先生が作成している独習用のウェブサイトを参考にしながら、ひとり読みすすめていきます。

今回読んだ範囲では「退屈する男」のスキットがおもしろかったので、紹介してみたいと思います。

(本当は男女はわからないのですが、勝手に「退屈する男」にしてしまいました。)

男:Minä olen huonolla tuulella.(気分が乗らないなあ。)

女:Niinkö? Miksi?(そう? なんで?)

*huono(悪い)、tuuli(風)、miksi(なぜ)

1行目末尾の tuulella は tuuli が格変化した形。

[主格]tuuli(風)
[接格]tuulella(風の上に)

フィンランド語の接格[-lla/-llä]は「〜の上に」の意味を付け足します。

またよく見ると一語前の huono も huonolla と接格の形に。

フィンランド語には次のようなルールがありました。

ある名詞が格変化すると、その名詞を修飾する形容詞も合わせて格変化する。

よって、この文は次のようになっています。

主格 huono
(悪い)
tuuli
(風)
接格 Minä olen huonolla
(悪いの上に)
tuulella
(風の上に)

 
すなわち、ことばの上では「悪いの上に/風の上に」という形を作らなければなりません。

なお「悪い風の上に」というのは、気分が乗らないという意味の慣用句なのだとか。これはおもしろい表現ですね!

それではスキットの続きを見てみましょう。

男:Minä olen huonolla tuulella.(気分が乗らないなあ。)

女:Niinkö? Miksi?(そう? なんで?)

男:En tiedä. Kaikki on niin tylsää!(知らないよ。すべてが退屈なんだ!)

女:Eikä ole! Minä tiedän monta mukavaa asiaa.(そんなことない! 私は素敵なこともたくさん知っているわ。)

*tietää(知っている)、kaikki(すべて)、tylsä(退屈な)、monta(たくさんの)、mukava(快適な)、asia(もの、こと)

激論になっています。

「退屈な」を意味する tylsä はここでは分格の形に。

[主格]tylsä
[分格]tylsää

Kaikki on (niin) tylsää は、英語のbe動詞の文のように「A=B」の形。

kaikki tylsää
すべてが 退屈な

 
このような「A=B」の文において、フィンランド語には次のようなルールがありました。

主語が一つ、二つと数えられるときには、補語に当たる形容詞は主格。数えられないときには分格。

次の二つの文を比べてみてください。

Tämä kissa on musta.(この猫は黒い。)

Kahvi on mustaa(コーヒーは黒い。)

*kissa(猫)、musta(黒い)、kahvi(コーヒー)

上の文の musta が、下の文では mustaa になっています。

[主格]musta
[分格]mustaa

主格の方は「ムスタ」、分格の方は「ムスター」と伸ばして発音します。

さらにスキットの続きを見てみましょう。

男:Minä olen huonolla tuulella.(気分が乗らないなあ。)

女:Niinkö? Miksi?(そう? なんで?)

男:En tiedä. Kaikki on niin tylsää!(知らないよ。すべてが退屈なんだ!)

女:Eikä ole! Minä tiedän monta mukavaa asiaa.(そんなことない! 私は素敵なこともたくさん知っているわ。)

男:No mikä esimerkiksi ei ole tylsää?(じゃあ、例えば何が退屈じゃないって言うの?)

女:Musiikki. Millaisesta musiikista sinä pidät?(音楽よ。あなたはどんな音楽が好きなの?)

no(じゃあ)、mikä(何が)、esimerkiksi(例えば)、musiikki(音楽)、millainen(どんな)、pitää(好き)

冒頭の no は「じゃあ」くらいの意味。「いいえ」ではありません!

二行目の musiikki は「音楽」の意味。しかし二つ目の文では musiikista という形になっています。

[主格]musiikki(音楽は)
[出格]musiikista(音楽から)

なぜ出格の形になっているのでしょう? そこで次のルール。

「好き」を意味する動詞 pitää は出格の目的語を従える。

目的語というとよく使われるのは分格の形。しかしここでは出格の形に。無理に訳せば、次のような感じに。

× 分格 Pidän sinua. あなたを好きです。
出格 Pidän sinusta. あなたから好きです。

 
もちろんこんな日本語はありませんが、ことばの上では「あなたから」という形を作らなければなりません。

なおさきほどの文では、millainen musiikki(どんな音楽)の部分が pitää の目的語になることによって、出格の形に変化しています。

主格 Millainen
(どんな)
musiikki
(音楽)
出格 Millaisesta
(どんなから)
musiikista
(音楽から)
sinä pidät?

 
それではスキットの最後を見てみましょう。

男:Minä olen huonolla tuulella.(気分が乗らないなあ。)

女:Niinkö? Miksi?(そう? なんで?)

男:En tiedä. Kaikki on niin tylsää!(知らないよ。すべてが退屈なんだ!)

女:Eikä ole! Minä tiedän monta mukavaa asiaa.(そんなことない! 私は素敵なこともたくさん知っているわ。)

男:No mikä esimerkiksi ei ole tylsää?(じゃあ、例えば何が退屈じゃないって言うの?)

女:Musiikki. Millaisesta musiikista sinä pidät?(音楽よ。あなたはどんな音楽が好きなの?)

男:Minä en pidä musiikista.(僕は音楽は好きじゃないよ。)

女:No mistä sinä pidät?(じゃあ、あなたは何が好きなの?)

男:En mistään.(何も好きじゃない。)

とうとう告白してしまいました。

ここでもさきほどの文と同じく mikä(何)が出格の形に。

主格 mikä
(何)
出格 No mistä
(何から)
sinä pidät?

 
以上「退屈する男」のお話でした。

この教科書には本当にネガティブな人がよく登場してきます。この人にはいったい何と声をかけたらよいのでしょう?

フィンランド語学習記 vol.159 − 人称代名詞の対格

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以前のエントリーで、いわゆる英語の I-my-me-mine, you-your-you-yours に当たる人称代名詞の格変化を取り上げました。

フィンランド語学習記 vol.155 − 人称代名詞の分格 | Fragments

その際にのせた表は下記のもの。

主格(〜は) 属格(〜の) 分格(〜を)
minä minun minua
あなた sinä sinun sinua
彼/彼女 hän hänen häntä
私たち me meidän meitä
あなたたち te teidän teitä
彼ら/彼女ら he heidän heitä

 
ここでは日本語の「〜を」に当たる形として分格を挙げました。

しかし「〜を」に当たる形としては、もう一つ対格もあります。

主格(〜は) 属格(〜の) 分格(〜を) 対格(〜を)
minä minun minua minut
あなた sinä sinun sinua sinut
彼/彼女 hän hänen häntä hänet
私たち me meidän meitä meidät
あなたたち te teidän teitä teidät
彼ら/彼女ら he heidän heitä heidät

 
分格と対格の違いとは何でしょう?

例えば、同じ「あなたを」でも、フィンランド語では次のような使い分けが必要になります。

[対格]Minä tunnen sinut.(私はあなたを知っています。)
[分格]Minä rakastan sinua.(私はあなたを愛しています。)

フィンランド語では一般的に何かの「全体」を表したいときには対格、「一部分」を表したいときには分格を用いるというルールがあります。

しかしそうだとすると、あなたを知っているというときにはあなたの全体を知っているが、愛しているというときにはあなたの全体を愛していない(?)ということになってしまいますね。

このあたりがどうも腑に落ちないので、いろいろ調べていると「フィンランド語文法ハンドブック」に次の記述を見つけました。

「愛する」など感情を表わす動詞の多くは部分目的語をとります。感情は自分の意思で「愛し終わった」と完了させることはできませんので、未完了を表す部分目的語になります。

『フィンランド語文法ハンドブック』P.175

ここで言う部分目的語とは、さきほどの分格(〜を)のこと。

あなたの全体を愛していないから分格を使うのではなく、愛し終わることができないから分格を使うということなのですね。

でも、それなら「愛する」を過去形で使うときはどうなるのだろう?という疑問も生じてきます。

A: 私はあなたを愛し終わりました。
B: <( ̄□ ̄;)>

ことばに出さない方がよいこともありますか。

「日本銀行」は何と読む?−「にっぽん」と「にほん」の使い分け

Japan

にっぽん【日本】

〔日の出(イズ)る所の意〕(「にっぽん」の方が古い)「にほん」の古来からの呼称。〔対外的に、また、固有名詞として言うことが多い〕

にほん【日本】

「ひのもと」を音読した語で、我が国の称。「ー的な芸能」

『新明解国語辞典』

数年前に民主党の衆議院議員が、日本国号の読み方を「にっぽん」または「にほん」のいずれかに統一する意向はあるか?との質問書を国会に提出したことがありました。

そのときの内閣の返答はどちらか一つに統一する必要はないというもの。

とはいえ、組織名などの固有名詞に「日本」が入っている場合には、どちらか一つに決めなければいけないときもあります。

例えば、日本放送協会(NHK)の正式な読み方は「にっぽんほうそうきょうかい」。「にほん〜」ではありません。

それでは次の名称に含まれる「日本」は「にっぽん」と「にほん」のどちらで読むでしょうか?

  • 日本大学
  • 日本体育大学
  • 日本航空(JAL)
  • 全日本空輸(ANA)
  • 日本銀行
  • 日本経済新聞
  • 日本武道館
  • 日本共産党

正解はこちら。

にっぽん にほん
日本大学 にほんだいがく
日本体育大学 にっぽんたいいくだいがく
日本航空 にほんこうくう
全日本空輸 ぜんにっぽんくうゆ
日本銀行 にっぽんぎんこう
日本経済新聞 にほんけいざいしんぶん
日本武道館 にっぽんぶどうかん
日本共産党 にほんきょうさんとう

 
こうして調べてみると、自分の思い込みとは異なるものもありました。

日本銀行は「にほんぎんこう」かと思っていたのですが、正しくは「にっぽんぎんこう」。

そう言われて手元のお札を見てみると、確かに NIPPON GINKO の表記が。

このほか大阪の日本橋は「にっぽんばし」、東京の日本橋は「にほんばし」なのだとか。

これはなかなか複雑ですねー。

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