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[æ]の名前は何と言う?

『ブリタニカ百科事典(Encyclopædia Britannica)』は英語で書かれた最古の百科事典。

この Encyclopædia Britannica という綴りをよーく見ると、一つだけ異質な文字が入っていることがわかります。

それは。。。

æ!

a と e がくっついて一つの文字になっています。

この文字はもともとラテン語の二重母音を表すために作られた合字(ligature)で、古英語の時代には英語の綴りにも使われていました。

その後、英語の綴りからは消えてしまいましたが、発音記号に使われているので馴染みがある人も多いでしょう。

自分の場合、この文字について言及するとき「a と e のくっついたやつ」なんて言ってしまうことが多いのですが、そもそもこの文字に正式な呼称はあるのでしょうか?

まさか「エイイー」や「アエ」じゃないだろう、と思って調べていると Wikipedia にこんな記述が。

The near-open front unrounded vowel, or near-low front unrounded vowel, is a type of vowel sound, used in some spoken languages. The symbol in the International Phonetic Alphabet that represents this sound is 〈æ〉, a lowercase of the 〈Æ〉 ligature. Both the symbol and the sound are commonly referred to as “ash”.

「非円唇前舌狭めの広母音」は母音の一種であり、音声言語に用いられる。この音を示す IPA(国際音声記号)の記号は æ であり、これは合字 Æ の小文字に当たる。この記号と音はどちらも通例 ash と呼ばれる。

Wikipedia「Near-open front unrounded vowel」より

この記事によると æ の一般的な呼称は ash(アッシュ)であるとのこと。

何だかちょっとかっこいい名前ですね。

とりあえず、名前がわかって一安心。

結局「a と e のくっついたやつ」と言ってしまうんだろうな、とは思いつつ。。。

なぜハチは六角形を好むのか?− from TED.Ed

photo credit: melstampz via photopin cc

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英語で「六角形」は hexagon(ヘキサゴン)。

hexagon

a flat shape with six straight sides and six angles

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

私たちの回りにある六角形のものと言えば、

  • 鉛筆
  • 六角ボルト
  • サッカーのゴールネット
  • 雪の結晶
  • ハチの巣

などなど。いくつか挙げることができます。

三角形でもなく、四角形でもなく、わざわざ六角形を選ぶのにはそれなりの理由があるはず。

今回紹介する TED.Ed の動画「Why do honeybees love hexagons?」では、ハチが六角形の巣をつくる理由を楽しいアニメーションとともに説明しています。

ハチが自らの体内から分泌されるロウで巣を作る際「最少のロウで、最大のスペースを得る」ために六角形を選択するというロジックには、なるほど!と感心させられました。

画面下部のメニューバーから英語の字幕を表示することもできますので、リスニングの練習を兼ねて聞いてみるというのはいかがでしょう?

最も知られていない二十の英単語(The 20 least known words in English)

photo credit: carolune via photopin cc

photo credit: carolune via photopin cc

ドイツ・ゲント大学の The Center for Reading Research のホームページに、最も知られていない二十の英単語(The 20 least known words in English)が発表されています。

crr » The 20 least known words in English

これはウェブ上で参加者を集めて実施した単語テストの結果に基づくもの。

この単語テストでは、さまざまな英単語が順番に表示され「その単語を知っている」「その単語を知らない」の二択で答えていきます。

単語の中には偽の単語(fake words)も含まれているため、すべてに「知っている」と答えても満点にはなりません。

偽の単語が出てきたときには「知らない」と答えなければならないんですね。

今回紹介する「最も知られていない二十の英単語」は、この単語テストにおいて「知っている」と答えた人がわずか3%以下の単語。

そのリストを見てみましょう。

  • genipap
  • futhorc
  • witenagemot
  • gossypol
  • chaulmoogra
  • brummagem
  • alsike
  • chersonese
  • cacomistle
  • yogh
  • smaragd
  • duvetyn
  • pyknic
  • fylfot
  • yataghan
  • dasyure
  • simoom
  • stibnite
  • kalian
  • didapper

やはり知っている単語は一つもなし。

真ん中あたりの smaragd など「これはかなり無理しているなー」というような綴りもありますね。

元記事には単語の意味がのっていなかったので、日本が誇る『リーダーズ英和辞典』で意味を調べてみました。

1 genipap ⦅植⦆チブサノキ
2 futhorc フサルク(runic alphabet)
3 witenagemot (アングロサクソン時代、行政や立法に関して国王に助言した)賢人会議
4 gossypol ⦅生化⦆ゴシポール(綿の実の種子中にある毒性物質で黄色色素)
5 chaulmoogra ⦅植⦆ダイフウシノキ(植物の名前)
6 brummagem ブラマジェム(イングランド Birmingham の俗称)
7 alsike ⦅植⦆タチオランダゲンゲ
8 chersonese <古・詩>半島(peninsula)
9 cacomistle ⦅動⦆カコミスル
10 yogh ヨッホ(中英語のȝ字)
11 smaragd emerald →エメラルド
12 duvetyn デューベチン(ビロードに似たしなやかな織物)
13 pyknic ⦅医・心⦆肥満型の(人)
14 fylfot swastika →かぎ十字
15 yataghan ヤタガン(イスラム教徒の用いる、つばがなく刀身がゆるいS字形の長剣)
16 dasyure ⦅動⦆フクロネコ
17 simoom (アジア・アフリカの砂漠の)砂を含んだ強い熱風
18 stibnite ⦅動⦆輝安鉱
19 kalian calean →(ペルシアの)水ギセル(water pipe)
20 didapper ⦅動⦆(小型の)カイツブリ

 

まず驚くべきことは。。。

何とすべての単語の意味がのっていました! リーダーズすごい!

そして単語の意味を眺めてみると、fauna and flora(動植物)が多くを占めています。

これらの名前があまり知られていないのはある意味当然のこと。

しかしそれ以外にも「こんな単語があったのか!」と嬉しくなるような単語も並んでいます。

個人的には「半島」を意味する chersonese という単語が気に入りました。「カーソニーズ」という音にはたしかに詩的な響きがあるような気がします。

みなさんのお気に入りの単語も見つかれば幸いです。

フィンランド語学習記 vol.196 − 駅/asema

photo credit: markvall via photopin cc

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フィンランド語で「駅」は asema(アセマ)。

日本語で駅と言ったら、プラットフォームに入ってくる電車の絵を思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかしフィンランド語の asema にはもう少し幅広い意味があるようです。

フィン
rautatieasema railway station 鉄道駅
linja-autoasema bus station
bus terminal
バスターミナル
lentoasema airport 空港

 

フィンランド語で「鉄道駅」は rautatieasema(ラウタティエアセマ)、「バスターミナル」は linja-autoasema(リンヤアウトアセマ)、「空港」は lentoasema(レントアセマ)。

日本語では「駅/ターミナル/港」と名称が異なる建物をすべて asema を使って表しています。

またよく見るとフィンランド語の asema、英語の station、日本語の駅はすべて適用範囲が異なっています。

鉄道 バス 飛行機
asema
station ×
× ×

 

このようなギャップというのは、外国語のあちこちに潜んでいるもの。

「asema=駅」と覚えてしまうと思わぬ落とし穴にはまってしまいます。

もう少し幅広く、移動のために人が集まってくる場所というイメージで捉えておくとよいのかもしれません。

フィンランド語学習記 vol.195 − 9時から6時まで

photo credit: antonychammond via photopin cc

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フィンランド語で「1, 2, 3・・・」は yksi(ユクシ)、kaksi(カクシ)、kolme(コルメ)・・・。

1 yksi
2 kaksi
3 kolme
4 neljä
5 viisi
6 kuusi
7 seitsemän
8 kahdeksan
9 yhdeksän
10 kymmenen
11 yksitoista
12 kaksitoista

 

最初は苦労したものの、この頃はかなりすらすらと数字を言えるようになりました。

日常会話で数字を使うことは多々ありますが、その一つは時間の表現。

Kello on yhdeksän.(時刻は9時です。)
Kello on kuusi.(時刻は6時です。)

数字さえ覚えていれば何とかなるのだろう、と思っていたら、前回のフィンランド語教室で次のような表現を扱いました。

kirjakauppa on auki yhdeksästä kuuteen.(書店は9時から6時まで開いています。)

??

よーく見ると数字の部分が格変化しているのがわかります。

[主格]yhdeksän(9)
[出格]yhdeksästä(9から)
[主格]kuusi(6)
[入格]kuuteen(6まで)

フィンランド語で「◯時から△時まで」と言いたいときには「◯=出格、△=入格」で表すのだそうです。

そこで1〜12の出格と入格をまとめると次のようになります。

主格 出格 入格
1 yksi yhdestä yhteen
2 kaksi kahdesta kahteen
3 kolme kolmesta kolmeen
4 neljä neljastä nejlään
5 viisi viidestä viiteen
6 kuusi kuudesta kuuteen
7 seitsemän seitsemästä seitsemään
8 kahdeksan kahdeksasta kahdeksaan
9 yhdeksän yhdeksästä yhdeksään
10 kymmenen kymmenestä kymmeneen
11 yksitoista yhdestätoista yhteentoista
12 kaksitoista kahdestatoista kahteentoista

 

大変複雑ではあるものの、「9時から6時まで」あるいは「トゥルクからタンペレへ」などという表現を組み立てていると、フィンランド語の本質に触れているなあと思う瞬間があります。

素晴らしき格変化の世界!といったところでしょうか。

フィンランド語学習記 vol.194 − モスクワ経由でヘルシンキへ

photo credit: ChaoticMind75 via photopin cc

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フィンランド語教室67週目のレポート。

前回のクラスでは「◯◯から△△へ」という移動の表現を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.189 − トゥルクからタンペレへ | Fragments

今回のクラスではこれに加えて「◯◯経由で△△へ」という表現も扱いました。

Minä menen Moskovan kautta Helsinkiin.(私はモスクワ経由でヘルシンキへ行きます。)
*mennä(行く)、kautta(〜経由で)

kautta は「〜経由で」を意味する後置詞。

後置詞なので「◯◯+kautta」で「◯◯経由で」の意味になります。

英語に慣れた頭にはフィンランド語の後置詞はやや違和感があるのですが、考えてみると順番は日本語と同じ。

Moskovan kautta
モスクワ 経由で

 

一つ気を付けなければならないのは、◯◯の部分に入る単語は属格の形になるということ。

[主格]Moskova
[属格]Moskovan

ユヴァスキュラ経由なら Jyväskylän kautta、池袋経由なら Ikebukuron kautta となります。

そういえば前に kanssa(〜といっしょに)という後置詞を習ったときにも、属格の形を伴いました。

すると「後置詞は属格と結びつく」というルールが存在するのかなと思い、文法書を調べていたらこんな記述を発見。

フィンランド語には前置詞よりも後置詞の方が多く存在します。後置詞は属格の形をした名詞と結びつき、前置詞は分格の形をした名詞と結びつくのが一般的です。ただし、なかには前置詞としても後置詞としても使われる語もありますし、属格や分格以外の名詞と結びつくものもあります。

『フィンランド語文法ハンドブック』P.119

なるほど。やはり「後置詞は属格と結びつく」というルールは存在していました。

ただし例外もあるようです。

とはいえ、文法学習の要諦は「まずは幹を覚え、枝葉は後回しに」。

本当は枝葉が大好きで細かいところにばかり目が行ってしまうのですが、それもほどほどに。

まずは幹の部分をしっかりと固めていきましょう。
 

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