cialis viagra online accutane

フィンランド語学習記 vol.286 − 様格の使い方(2)

15041801

新年度のフィンランド語教室が始まりました。

今回からは中級クラス。2年半かけてようやく中級に辿り着きました。

ゆっくりゆっくりですが、少しずつは前に進んでいるよう。中級に入ったからには、もう「フィンランド語の初心者です」とは言わない覚悟で頑張りたいと思います。

さて、今回の授業は前期の最後に扱った様格[-nA]のおさらいからスタートしました。

[参考]フィンランド語学習記 vol.283 − 様格の使い方

様格というのは「〜の状態で」を意味するフィンランド語の格。

授業ではテキストの練習問題を解きながら、様格の作り方を確認していきます。その例文を見ていたら「ああ、様格というのはこんな風に使うんだ」というイメージがはっきりしてきたので、ここに引用してみたいと思います。

  1. Olen sairas. Makaan kotona sairaana.(私は病気です。私は病気で横になっています。)
  2. Olen laiska. Makaan laiskana sohvalla.(私は怠け者です。私は怠けてソファーに横になっています。)
  3. Olen väsynyt. Tulin väsyneenä kotiin.(私は疲れています。私は疲れて家へ帰りました。)
  4. Olen rauhallinen. Istun rauhallisena bussissa.(私は穏やかな気持ちです。私は穏やかな気持ちでバスに座っています。)
  5. Olen vihainen. Soitin vihaisena Pekalle.(私は怒っています。私は怒ってペッカに電話をしました。)
  6. Olen surullinen. Istun surullisena yksin kotona.(私は悲しい気持ちです。私は悲しい気持ちで家に一人います。)
  7. Olen utelias. Luen uteliaana Liisan kirjettä.(私は好奇心があります。私は好奇心を持ってリーサの手紙を読んでいます。)
  8. Olen mustasukkainen. Odotan mustasukkaisena Liisaa.(私は嫉妬深いです。私は嫉妬してリーサを待っています。)
  9. Olen tyytyväinen. Hymyilen tyytyväisenä.(私は満足しています。私は満足して微笑みます。)
各例文の太字の形容詞が様格の形になっており、「〜の状態で」という







意味を表しています。

主格 様格[-nA]
sairas(病気の) sairaana(病気で)
laiska(怠けた) laiskana(怠けて)
väsynyt(疲れた) väsyneenä(疲れて)
rauhallinen(穏やかな) rauhallisena(穏やかな気持ちで)
vihainen(怒った) vihaisena(怒って)
surullinen(悲しい) surullisena(悲しい気持ちで)
utelias(好奇心のある) uteliaana(好奇心を持って)
mustasukkainen(嫉妬した) mustasukkaisena(嫉妬して)
tyytyväinen(満足した) tyytyväisenä(満足して)

 

同じ横になるのでも、病気で横になっているのと怠けて横になっているのでは大きな違い。

上手に使えば、表現の幅がぐっと広がりそうな様格です。

oral vs aural

photo credit: Black Billie via photopin (license)

photo credit: Black Billie via photopin (license)

英語には紛らわしい単語のペアが多々ありますが、そんな中の一つが oral と aural ではないでしょうか。

まずは辞書の語義から見てみましょう。

oral  /ˈɔːrəl/

  1. [usually before noun]spoken rather than written
  2. [only before noun]connected with the mouth

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

 

aural  /ˈɔːrəl/

connected with hearing and listening

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

よく見ると oral と aural の発音記号は全く同じ。

語義を見ると oral という単語には、まず書き言葉に対する「話し言葉」という意味があります。(1の意味)

いわゆるオーラルコミュニケーションなどというときの「オーラル」はこの意味に当たります。

それから oral と aural の対比で見たときには、oral には「口の」(2の意味)、aural には「耳の」という意味があります。

それにしても、なぜ口と耳が同じ発音になってしまったのか、その理由は謎。

紛らわしいにもほどがありますね。

フィンランド語学習記 vol.285 − sekä と joko

sekä

Olen kotona sekä lauantaina että sunnuntaina.(私は土曜も日曜も家にいる。)
「フィンランド語トレーニングブック」P.40

フィンランド語の sekä A että B は「AとBの両方」の意味。

että という単語は関係代名詞にもなるので、ちょっとややこしいのですが、sekä A että B の形のときには and の意味になります。

英語で言えば、

I’m home both on Saturday and on Sunday.

のように both A and B に当たる表現です。

 

joko

Hän tulee joko maanantaina tai tiistaina.(彼は月曜日か火曜日に来る。)
「フィンランド語トレーニングブック」P.40

フィンランド語の joko A tai B は「AかBのどちらか」の意味。

英語で言えば、

He will come either on Monday or on Tuesday.

のように either A or B に当たる表現です。

 

まとめ

この sekä と joko という単語、自分で作文するときにはなかなか思い付くことができません。

というのもよく考えてみると、日本語の場合、同様の表現をするときには大抵「AもBも」「AかBか」で済ませてしまい、いちいち「両方」「どちらか」とは言わないケースがほとんど。

そういう意味では、英語の母語話者にとっては使いやすくても、日本語の母語話者にとってはやや使いづらい表現なのかもしれません。

 

フィンランド語トレーニングブック
吉田 欣吾
白水社
売り上げランキング: 261,304

white elephant(白い象)

15041501

white elephant

(1)白象(インド・スリランカ・ミャンマーでは聖獣とされる)

(2)もてあまし物、費用ばかりかかる役立たず

「ウィズダム英和辞典 第3版」

東南アジアでは聖なる獣とされる白い象。しかし英語ではご覧のように「役立たず」の意味になってしまいます。

この意味はいったいどこからやって来たのでしょう?

調べてみると、こんな由来がありました。

昔、タイの王様が、自分の嫌いな家来に白い象をプレゼントとして贈りました。

贈られた方は、突然やって来た象の世話をするのにてんやわんや。

居住スペースも用意しなければならないし、大量の餌も用意しなければなりません。

お金はもの凄い勢いで出て行くものの、まさか王様から贈られた象を捨ててしまう訳にもいかず。。。

ということで、白い象が「役立たず」の意味になったのだとか。

なるほど、と思わせてくれる面白い由来の表現ですね。

ただし実際に象が贈られた人の気持ちを想像すると、同情するよりほかありません。

もしある日「宅配です!」と象が送られてきたら、いったいどうすればよいのでしょう?

 
ウィズダム英和・和英辞典 2 ウィズダム英和・和英辞典 2
価格: ¥2,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る

walk と work の不思議な関係

15041401

ある日、湯船に浸かっているときに、こんな疑問が頭に浮かんできました。

なぜ walk は「ウォーク」、work は「ワーク」と発音するのだろう?

馴染みのある単語なのであまり不思議に思わないのですが、綴りを見る限り walk を「ワーク」、work を「ウォーク」と発音する方が理に適っているのではないかと。

ただし語頭が[wa-]で始まる単語の発音を調べてみると、walk の他にも / wɔ / と読む単語を見つけることができます。

  • wall
  • want
  • war
  • wash
  • watch
  • water

よって walk だけが例外という訳ではありません。

一方、語頭が[wo-]で始まる単語の発音を調べてみると、こちらも work のように / wəː / と読む単語を見つけることができます。

  • word
  • world
  • worm
  • worse
  • worst
  • worth

よってこちらも work だけが例外という訳ではありません。

このルールについて、フォニックス的には、

[w]+[a]=  / wɔ /
[alk]= / ɔ:k /
[w]+[or]= / wəː /

というような説明をします。

しかしもちろんこれは「なぜそうなるのか」の説明にはなっていません。

英語の綴り字と発音の関係には不思議な点が数多くありますが、そんな中でもこの[wa- / wo-]問題は英語の七不思議の一つと言えるのではないでしょうか。

nil peccat, nisi quod nihil peccat.(何も欠点がないということ以外には、彼には欠点がない。)

15041301

nil peccat, nisi quod nihil peccat.(何も欠点がないということ以外には、彼には欠点がない。)

− 小プリニウス『書簡集』第九巻 26. 1

『ギリシア・ローマ名言集』より

振り返ってみると20代の頃には、自分のダメなところを周囲の人に知られるのが怖かったという記憶があります。

しかし年を重ねるにつれて、そのあたりが段々と平気になってきました。

これは単に耐性が付いてきたせいでもありますが、それ以外に人間関係のシンプルな真理に気が付いたためでもあります。

自意識は一旦脇に置いて、職場や学校で身の回りにいる魅力的な人を脳裏に思い浮かべてみましょう。

彼・彼女というのは、果たして欠点の見えない完璧な人間でしょうか?

おそらくそんなことはないでしょう。

もしかしたら彼らの多くは、自分のダメなところを上手にエピソードにして語ることができる、そんな人なのではないでしょうか?

ちょっと人と打ち解けるのが苦手だという意識のある人は、自分の欠点を一つ探して、それがよくわかるエピソードを一つ語れるようにしておくとよいかもしれません。

ただここで言う欠点というのは、本当に些細なこと。

例えば「朝、ベッドから出られない」「シャツを後ろ前に着てしまう」「アイスクリームを食べ過ぎてしまう」などなど。

そんな些細な欠点をオープンにすることから磨かれていく人間関係というのもあるのではないかと思います。

 

ギリシア・ローマ名言集 (岩波文庫)
岩波書店
売り上げランキング: 17,014
cialis viagra online accutane