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降り積もる雪と眠る男

先日の日曜日、ふと図書館に行きたくなって、お昼過ぎに鎌倉市の中央図書館へ行ってみることにしました。

横須賀線に乗って、鎌倉駅で降りて、西口から御成小学校の方へ。学校を通り過ぎ、細い路地に入って、少し歩いたところに中央図書館はありました。

中央図書館とは言っても、とても小さな古い図書館。しかし日曜日だったこともあり、館内はそれなりに人で賑わっていました。

考えてみると、図書館という空間に足を踏み入れること自体がとても久しぶり。

本好きな人たちのたたずまいに、ゆっくりと流れる時間が重なって、図書館ってこんなに癒される空間だったんだということを再認識。

しばらくはぶらぶらと棚を見ていて、何となく立ち止まったのが詩集のコーナー。

鎌倉にも縁のある詩人・田村隆一さんの詩集を読んで、午後の時間を過ごすことにしました。

これまでほとんど読んだことはなかったのですが、この日の気分にはぴったりで、いつのまにか詩の世界に引き込まれていきます。

何冊か読んで、その日一番印象に残ったのが、詩集『新世界より』のこんな一篇。

新しい雪の中の肉体

古い雪が消えて

新しい雪がふりはじめるまで

おれは枯葉のベッドで眠っているふりをする

死んだふりをしているのは

さすがに飽きた

ほんものの死者が年ごとに増えてくると

骨の思い出だけで日が暮れる

死せる者は幸せだ いつまでたっても

歳をとらない

おれが嫉妬にかられるのは

そんな時だけ

降り積もる雪と眠る男。

真夏の一日に、そんな季節外れのイメージが頭の中を通り過ぎてゆきます。

「死んだふりをしているのは さすがに飽きた」そんな言葉をリフレインしながら、図書館を後にし、近くのカフェでコーヒーを飲むことにしました。

「足がしびれる」は英語で何と言う?

photo credit: F018B via photopin (license)

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気分転換のため、ときどき家で坐禅を組んでいます。

始めた頃は5分も坐っていると、すぐに足がしびれてしまったのですが、回を重ねるごとに段々と慣れてきて、今では長い時間坐っていてもすっかり平気になりました。

そんな「足がしびれる」は英語で何と言うでしょう?

知っていそうで、知らない表現のように思います。

辞書で見つけた表現はこちら。

go to sleep

INFORMAL if a part of your body goes to sleep, you cannot feel it for a short time because it has not been getting enough blood

My foot’s gone to sleep.

Macmillan Dictionary

足がしびれる=足が眠ってしまうという表現になるんですね。

知らなければ「足が眠る」っていったいどういうこと?と思ってしまいそうです。

なおもう少しフォーマルな表現では、go numb などの表現も可能。

numb は「感覚がない」という意味なので、こちらの方が日本語の感覚に近いのかもしれません。

でもせっかくなので一度くらい My feet have gone to sleep! と言ってみたいような気もします。

quote, unquote

15081701

英語で「引用」は quote(クウォウト)。

それでは quote に接頭辞[un-]を付けた unquote の意味は何でしょう?

??

引用の反対は何だろう?と考えてみても、なかなか思い付きません。

正解はこちら。

quote . . . unquote

if someone says ‘quote’ before a word or phrase, they are showing that they are repeating someone’s words exactly, and they often say ‘unquote’ at the end

Macmillan Dictionary

英語で誰かの言葉を引用するとき、まず quote で「引用始め」、次に unquote で「引用終わり」にするという使い方があるんですね。

例えば、こんな使い方がわかりやすいと思います。

MacArthur said, quote, “I shall return, “unquote.

マッカーサーは、「私は必ず帰ってくる」と言った。

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

イメージとしては、日本語の「かっこひらき」「かっことじ」のような感じでしょうか。

先日初めてこの単語に出会って、こんな使い方があるんだ!と思ったので、ここにメモしておきたいと思います。

 
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『声に出して読みづらいロシア人』松樟太郎著

photo credit: dscn0683.big via photopin (license)

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松樟太郎さんの『声に出して読みづらいロシア人』(ミシマ社)という本を読みました。

政治・芸術など、さまざまなジャンルで活躍したロシア人を紹介する本なのですが、その選定基準は基本的に名前の響きが面白いかどうかという一点のみ。

軍人のポチョムキン、元首相のチェルノムィルジン、作曲家のラフマニノフなどの名前の響きを楽しんだり、

ロケットの父と呼ばれたコンスタンチン・エドゥアルドヴィチ・ツィオルコフスキー、チェリストのムスティフラフ・レオポリドヴィチ・ロストロポーヴィチ、作家のミハイル・エヴグラフォヴィチ・サルトゥイコフ=シチェドリンなどの名前の長さにびっくりしたり、

要はロシア人の名前で遊んでしまおうという一冊。

ロシア語には全然詳しくないけど、ロシア人の名前って、何だか怪しげで魅力的な響きがあるよなあと思っていた自分のような人におすすめの一冊。

構成は一人につき見開き2ページで、名前だけではなく、それぞれの人物の略歴も紹介されているため、著名なロシア人の見本市としても楽しむことができます。

これまでにありそうでなかったユニークな切り口の本だと思います。

 

声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)
松樟太郎
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フィンランド語学習記 vol.318 − 複数分格の作り方(4)

一昨々日・一昨日・昨日のエントリーの続きです。

フィンランド語学習記 vol.315 − 複数分格の作り方(1)

フィンランド語学習記 vol.316 − 複数分格の作り方(2)

フィンランド語学習記 vol.317 − 複数分格の作り方(3)

今回は以下の表現を複数分格の形に直してみます。

uusi kone(新しい機械)
vieras maa(外国)

 

uusi kone(新しい機械)

uusi kone 1ー1)uusi → 複数語幹を求める(=そのまま)
*いきなり複数語幹を作れるので、手順(4)へ飛ぶ。理由は後述。
1ー2)kone → 単数語幹を求める

uusi konee
uusi konee 2)konee → 複数の印[i]を置く uusi koneei
uusi koneei 3)koneei → [i]の前に長母音が来るときは、[ee → e]のように短くなる uusi konei
uusi konei 4ー1)uusi → 単数語幹が1つの母音で終わるときには、分格語尾[-a/-ä]を付ける
4ー2)konei → 単数語幹が2つの母音で終わるときには、分格語尾[-ta/-tä]を付ける
uusia koneita

 

uusi のように、単数語幹を求める際、語末の[si]が[te]に変化する単語は、辞書形がそのまま複数語幹になります。

uusi
[単数語幹]uute
[複数語幹]uusi

よって複数分格を作りたいときには、辞書形に[-a/-ä]を付けるだけで出来上がり。

 

vieras maa(外国)

vieras maa 1ー1)vieras → 単数語幹を求める
1ー2)maa → 単数語幹を求める(=そのまま)

vieraa maa
vieraa maa 2)複数の印[i]を置く vieraai maai
vieraai maai 3) [i]の前に長母音が来るときは、[aa → a]のように短くなる vierai mai
vierai mai 4)単数語幹が2つの母音で終わるときには、分格語尾[-ta/-tä]を付ける vieraita maita

 

vieras のように子音で終わっている単語は、単数分格と複数分格の作り方がかなり異なるので注意が必要。

単数分格を作るときには、単数語幹は用いず、そのまま[-ta/-tä]を付けます。

vieras
→[単数分格]vierasta

複数分格を作るときには、複数語幹に[-ta/-tä]を付けます。

[複数語幹]vierai
→[複数分格]vieraita

つまり複数分格を作るときには、いったん単数語幹(vieraa)を経由して、複数語幹(vierai)を求める必要がありますが、単数分格を作るときには単数語幹(vieraa)について考える必要はありません。

これは少々複雑。

いずれにしても慣れてしまえば単数語幹を経由する必要はないのかもしれませんが、まずは丁寧に見ていった方がよさそうです。

 

まとめ

以上、全4回に渡って、複数分格の作り方をまとめてみました。

<扱った表現一覧>

  1. iso talo(大きな家)
  2. kesy karhu(おとなしい熊)
  3. oma kuva(自分の絵)
  4. vanha laiva(古い船)
  5. pitkä pöytä(長いテーブル)
  6. pieni saari(小さい島)
  7. siisti baari(きれいなバー)
  8. mukava satama(気持ちのよい港)
  9. ikävä elämä(寂しい人生)
  10. pimeä kahvila(暗い喫茶店)
  11. uusi kone(新しい機械)
  12. vieras maa(外国)
とりあえずこれだけのパターンが頭に入っていれば、新しい単語が出てきても「あのパターンと同じだ」と頭の中で照らし合わせて、すぐに複数分格の形を作ることができるのではないでしょうか。

フィンランド語学習記 vol.317 − 複数分格の作り方(3)

一昨日・昨日のエントリーの続きです。

フィンランド語学習記 vol.315 − 複数分格の作り方(1)

フィンランド語学習記 vol.316 − 複数分格の作り方(2)

今回は以下の表現を複数分格の形に直してみます。

mukava satama(気持ちのよい港)
ikävä elämä(寂しい人生)
pimeä kahvila(暗い喫茶店)

 

mukava satama(気持ちのよい港)

mukava satama 1)単数語幹を求める(=そのまま) mukava satama
mukava satama 2)複数の印[i]を置く mukavai satamai
mukavai satamai 3)[i]の前に来る母音が[a][ä]のときは、
3ー1)音節の数を数える → 3音節
→ 3音節の単語で、語末が[va][vä]のときには[i]の前の[a][ä]が消える
→ 3音節の単語で、語末が[ma][mä]のときには[i]の前の[a][ä]が消える
mukavi satami
mukavi satami 4)単数語幹が1つの母音で終わるときには、分格語尾[-a/-ä]を付ける mukavia satamia

 

3音節の単語においては、

  • [i]の前の[a][ä]が消えるパターン
  • [i]の前の[a][ä]が[o][ö]に変わるパターン

以上の二通りの変化があります。語末の形によって、どちらのパターンになるのかが決まります。

 

ikävä elämä(寂しい人生)

ikävä elämä 1)単数語幹を求める(=そのまま) ikävä elämä
ikävä elämä 2)複数の印[i]を置く ikäväi elämäi
ikäväi elämäi 3)[i]の前に来る母音が[a][ä]のときは、
3ー1)音節の数を数える → 3音節
→ 3音節の単語で、語末が[va][vä]のときには[i]の前の[a][ä]が消える
→ 3音節の単語で、語末が[ma][mä]のときには[i]の前の[a][ä]が消える
ikävi elämi
ikävi elämi 4)単数語幹が1つの母音で終わるときには、分格語尾[-a/-ä]を付ける ikäviä elämiä

 

[a]と[ä]の違いはあるものの、基本的な流れはさきほどの mukava satama と同じ。

2音節の単語においては[a]と[ä]を区別しなければなりませんでしたが、3音節になると区別しなくてよいというのは、簡単なのか、それともややこしいのか。。。

 

pimeä kahvila(暗い喫茶店)

pimeä kahvila 1)単数語幹を求める(=そのまま) pimeä kahvila
pimeä kahvila 2)複数の印[i]を置く pimeäi kahvilai
pimeäi kahvilai 3)[i]の前に来る母音が[a][ä]のときは、
3ー1)音節の数を数える → 3音節
→ 3音節の単語で、語末が[ea][eä]のときには[i]の前の[a][ä]が消える
→ 3音節の単語で、語末が[la][lä]のときには[i]の前の[a][ä]が[o][ö]に変わる
pimei kahviloi
pimei kahviloi 4ー1)単数語幹が2つの母音で終わるときには、分格語尾[-ta/-tä]を付ける
4ー2)複数語幹が[oi][öi]で終わるときには、分格語尾[-ta/-tä]を付ける
pimeitä kahviloita

 

おそらくこれまでで一番複雑な変化。

原理原則として、

1)単数語幹が1つの母音で終わるときには、分格語尾[-a/-ä]を付ける
2)単数語幹が2つの母音で終わるときには、分格語尾[-ta/-tä]を付ける

というルールがあるのに、そこへ、

3)複数語幹が[oi][öi]で終わるときには、分格語尾[-ta/-tä]を付ける

というルールが割り込んでくるのは、かなりやっかい。さきほどの kahvila の場合は、

[単数語幹]kahvila

なので、(1)のルールを適用したくなりますが、

[複数語幹]kahviloi

なので、(3)のルールが上書きされます。

結果、複数分格は kahviloja ではなく kahviloita となりますので、気を付けましょう。

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