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cakewalk

photo credit: timsackton Passover Dessert [113/366] via photopin (license)

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クリスマスが近づいてきました。

クリスマスと言えばクリスマスケーキ。

ではその cake に walk を足した cakewalk という単語はいったいどのような意味になるでしょう?

??

正解はこちら。

cakewalk

1. informal  An absurdly or surprisingly easy task:

‘winning the league won’t be a cakewalk for them’

2. historical  A dancing contest among black Americans in which a cake was awarded as a prize.

Oxford Dictionaries

cakewalk は「簡単なこと」を意味する英単語。

なぜ calkwalk(ケーキ歩き?)がそのような意味になるのでしょう?

語源を調べてみると、この単語はもともとアメリカの黒人の間に広まっていたあるコンテストに由来するのだそう。

オンラインの語源辞書「Online Etymology Dictionary」には次のような説明が出ていました。

cakewalk (n.)

1863, American English, from cake (n.) + walk (n.), probably in reference to the cake given as a prize for the fanciest steps in a procession in a Southern black custom (explained by Thornton, 1912, as, “A walking competition among negroes,” in which the prize cake goes to “the couple who put on most style”).

「Online Etymology Dictionary」

最も風変わりなステップ(歩き方)を披露したカップルに商品のケーキが贈られる。19世紀末のアメリカではそんなコンテストが行われていたのだそう。いったいどんなステップだったのか、歴史の窓をのぞいてみたくなりますね。

本日16時よりカットとシャンプーの方でお待ちしております。

photo credit: Piyushgiri Revagar Desiderata (desired thing) via photopin (license)

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昨日、駅前の美容室で髪を切ってもらっていたときのこと。

来店予約の電話に対して、店員さんが次のような返事をしていました。

「それでは本日16時よりカットとシャンプーの方でお待ちしております。」

カットとシャンプーの方?

方??

などと心の中で激しく突っ込みを。最近どうもこの手のファミコン言葉に対して敏感に反応してしまうのです。

方というのは方角を示すときや、二つのものを比較をするときに使う単語なので、さきほどのような使い方は間違いのはず。

とはいえ、人の言葉をただ批判するのは簡単なこと。批判をするからには、どのように答えればよいのか代案を示すべきでしょう。

単純に「方」が余計なのだとすれば、まずは「方」を抜くところから始めてみましょう。

「それでは本日16時よりカットとシャンプーでお待ちしております。」

最初の文よりはましだと思いますが、どうも微妙な違和感が残ります。

しばらく考えていると違和感の正体は格助詞の「で」にあるような気がしてきました。

カットとシャンプーでお待ちしておりますと言っても、店員さんはカットとシャンプーという場所で待っている訳ではありません。

「で」のさまざまな用法を思い浮かべてみても「カットとシャンプー」と「お待ちしております」を「で」でつなぐことができるのかについては疑問が残ります。

またカットとシャンプーを16時から始めるのだとしても、そのお客さんを待つのは16時までですから「16時より〜お待ちしております」という構造にも欠陥があるような気がしてきました。

そんなことを頭の中でぐるぐると考えていたら、あっという間に自分のカットは終了。

現段階の結論としては、

「それでは本日16時よりカットとシャンプーを承ります。」

くらいでよいのかなと。日本語の手強さを痛感した一日でした。

カンパは何語?

photo credit: DonkeyHotey US Dollar Coin - Illustration via photopin (license)

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日本語の外来語には時々、意外な国の言葉が紛れ込んでいることがあります。

最近、辞書を眺めていて「へえー」と思ったのがこちら。

カンパ

〔←ロ kampaniya〕

広く大衆に呼びかけて資金の募集運動をすること。また、資金を提供すること。

「新明解国語辞典 第七版」

「被災地支援のためのカンパをお願いします」などというときのカンパはロシア語の kampaniya という単語に由来するのだそうです。

日本語における外来語というと英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・ポルトガル語・オランダ語あたりが多い印象。ロシア語というのはちょっと珍しいのではないでしょうか。

なお Wiktionary でロシア語の綴りを調べてみると、次のような語義が出ていました。

кампа́ния

  1. campaign (series of operations undertaken to achieve a set goal)
  2. crusade
  3. (military) sequence of military operations pursuing some goal

「Wiktionary」

当然かもしれませんが、現代日本語のカンパとはやや意味が異なるよう。

また気になったのは語源の欄に次のような説明が出ていたこと。

Borrowing from Polish kampania.

ということはカンパの真の語源はポーランド語なのでしょうか?

手持ちの英語・ポーランド語辞書を調べてみるとたしかに kampania という単語がのっていました。

kampania

rzecz. ź mil, pol

campaign

「Duży Słownik Szkolny Angielsko-Polski Polsko-Angielski」

カンパの本当の起源がどこにあるのか、これだけでは確かなことはわかりません。ただ、一つの言葉が国境を超えて微妙に綴りや発音を変えながら伝播していくその様子はおもしろいものだと思います。

 
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フィンランド語学習記 vol.432 − tulikuuma, jääkylmä

フィンランド語で「暑い」は kuuma(クーマ)、「寒い」は kylmä(キュルマ)。

ただしそんな単語では伝えきれないくらい「暑い!」「寒い!」と言いたいときには、次のような表現もあるようです。

tulikuuma

boiling, sizzling hot

「Wiktionary」

jääkylmä

ice-cold, freezing cold, frosty, stone cold (very cold)

「Wiktionary」

tulikuuma の tuli は「火」の意味、jääkylmä の jää は「氷」の意味。

tuli kuuma tulikuuma
jää kylmä jääkylmä

 

字義通りに訳すなら、tulikuuma は「火のように暑い(熱い)」、jääkylmä は「氷のように寒い(冷たい)」という感じでしょうか。

考えてみると、日本語にも「うだるように暑い」「身を切るように寒い」のように暑さ・寒さを表す様々な表現があります。

言語間でこういった暑さ・寒さの表現を比べてみたら、おもしろいのではないかと思います。

フィンランド語学習記 vol.431 − ys か yys か

16121501

[-us][-ys][-uus][-yys]で終わる単語の語形変化をよく間違ってしまうので、改めて整理しておきたいと思います。

間違いが起こる最大の原因は以下の1と2のグループを混同してしまうこと。

  1. [-us][-ys]で終わる単語
  2. [-uus][-yys]で終わる単語

1と2では格変化のパターンがかなり異なります。今回は kysymys(質問)と ystävyys(友情)という単語を例にそれぞれの形を見ていきましょう。

kysymys(質問)
[単数語幹]kysymykse
[複数語幹]kysymyksi

単数 複数
属格 kysymyksen kysymysten
kysymyksien
分格 kysymystä kysymyksiä
内格 kysymyksessä kysymyksissä
ystävyys(友情)
[単数語幹]ystävyyte
[複数語幹]ystävyykse

単数 複数
属格 ystävyyden ystävyyksien
分格 ystävyyttä ystävyyksiä
内格 ystävyydessä ystävyyksissä

 
語幹を取り出して比べてみると、両者の違いがわかりやすいかもしれません。

単数語幹 複数語幹
kysymys kysymykse kysymyksi
ystävyys ystävyyte ystävyykse

 

[-ks-]の語幹が、kysymys においては単数・複数の両方に現れるのに対して、ystävyys においては複数にだけ現れます。

この非対称性がやっかいで、ystävyys の属格をつい ystävyyksen と言いたくなってしまいます。

ややこしいですね!

syzygy

photo credit: NASA Goddard Photo and Video Comet ISON Appears Intact via photopin (license)

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今回は綴りが素敵な英単語を一つ。

syzygy

(astronomy, astrology) A kind of unity, namely an alignment of three celestial bodies (for example, the Sun, Earth, and Moon) such that one body is directly between the other two, such as occurs at an eclipse.

「Wiktionary」

syzygy は「3つの天体が一直線に並ぶこと」を意味する英単語。発音はカタカナ表記をすれば「スィズィジー」という感じでしょうか。

この単語のユニークな点は、宇宙に並ぶ3つの天体に呼応するかのように、単語の中に3つの y が並んでいるということ。

ラテン語の syzygie という単語に由来するようなので、おそらく意図的に y を3つ並べた訳ではなく、英語の語彙に入る過程で syzygie → syzygy と偶然に y が3つ並ぶことになったのでしょう。

こういう単語に出会えることが、辞書読みの楽しみの一つだと思います。

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