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ネガティブな例文たち

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外国語の辞書や参考書を眺めていると、時々妙にインパクトのある例文に出会うことがあります。

特に印象に残るのは、それを書いた筆者の生々しい感情が伝わってくるとき。

先日『ロイヤル英文法』の挿入語句(in fact など)に関する項を読んでいたら、あまりにもネガティブな例文が並んでいて「筆者がこれを書いているときに何か人間関係のトラブルでもあったのだろうか?」と思ってしまいました。

You say you’re honest, but in fact you’ve been known to cheat sometimes.

(あなたは自分では正直だとおっしゃいますが、実際は人を欺いたことが何度かあったことが知られています)

He’s rude, bad-tempered and conceited ―in short, he’s a very unpleasant man.

(彼は無作法で、不機嫌で、うぬぼれている。要するに彼は極めて不愉快な人である)

このうち in fact については次のような補足も。

a. I don’t like you. In fact I think you are a liar, a cheat and quite rude.

(私は君が嫌いだ。もっとはっきり言えば、君はうそつきで、ぺてん師で、全く無礼だと思っている)

b. You are a liar, a cheat and quite rude. In fact, unsuitable.

(君はうそつきで、ぺてん師で、全く無礼だ。要するに不適だ)

いずれの例文も尋常ではない怒り方。

あるいはもしかしたら悪口の方が例文を作りやすいということなのでしょうか?

 
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How do you spell ヨーグルト?

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ヨーグルトは私たちの食生活に書かせない身近な乳製品の一つ。

健康のため、あるいは単に好きだから毎朝ヨーグルトを食べるという人は多いはず。

それではこのヨーグルトという単語は英語でどのように綴るでしょう?

と聞かれると、かなり英語に慣れている人でも一瞬「??」と迷ってしまう人が多いのではないでしょうか。

実際、英語圏におけるヨーグルトの綴り方には揺れがあります。 辞書を見てみましょう。

yogurt

(also yoghurt, yoghourt)

a thick white liquid food, made by adding bacteria to milk, served cold and often flavoured with fruit; an amount of this sold in a small pot

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

OALDだけでも yogurt, yoghurt, yoghourt と三種類の綴り方が表記されています。

調べてみると、アメリカでは yogurt が主流。一方、イギリスでは yoghurt が主流ですが、最近はアメリカ式の yogurt も使われるようになってきているとのこと。

一つの単語に長さの違う複数の綴り方があるときには、たいてい短い方がアメリカ式、長い方がイギリス式のような気がします。

それでは最も長い yoghourt という綴りはいったいどこで使われているのでしょう??

 
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フィンランド語学習記 vol.458 − Pietarin räjähdys

photo credit: Boris Samoylenko Peterhof, Russia via photopin (license)

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ロシアのサンクトペテルブルクで3日、地下鉄の爆発事故がありました。テロ行為の可能性もあるようです。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」でもこのニュースを扱っていたので、日本語に訳してみました。

Pietarin räjähdys

Venäjällä Pietarin metrossa on tapahtunut räjähdys. Noin 10 ihmistä kuoli. Loukkaantuneita on paljon.

Räjähdys tapahtui metrojunassa 2 metroaseman välillä. Venäjän viranomaiset sanovat, että räjähdys oli ehkä terroriteko.

Pietarin metroliikenne pysäytettiin räjähdyksen jälkeen.

サンクトペテルブルクの爆発

ロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄で爆発が起こった。約10人が死亡。負傷者は多数。

爆発は2つの地下鉄の駅の間の車内で起こった。ロシア当局は、爆発はおそらくテロ行為だろうと言っている。

サンクトペテルブルクの交通は爆発の後、止まっている。

フィン
Venäjä Russia ロシア
Pietari Saint Petersburg サンクトペテルブルク
tapahtua happen 起こる
räjähdys explosion 爆発
kuolla die 死ぬ
loukkaantua be injured 負傷する
välillä between 〜の間で
viranomaiset authorities 当局
terroriteko act of terror テロ行為
liikenne traffic 交通
pysäyttää stop 止まる

 

サンクトペテルブルクはいつか行ってみたいと思いながら、まだ行けていない街の一つ。

亡くなった人の冥福を祈るとともに、事件の全容が解明されることを願っています。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

antenna の二つの複数形

photo credit: dougbutchy Photo via photopin (license)

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英語の複数形と言えば、ふつうは[-s]や[-es]を付けて作るもの。

しかしラテン語起源の単語など、いわゆる外来語の中にはちょっと変わった複数形を持つものもあります。

単数 複数
stimulas(刺激) stimuli
larva(幼虫) larvae
datum(データ) data

 

一方、私たちに馴染みのある antenna(アンテナ)という単語には英語風の antennas、ラテン語風の antennae という二つの複数形があります。

*antennae は「アンテニー」と発音

ただこれらの形は気分次第でどちらを使ってもよいという訳ではありません。

Bill Bryson の『Troublesome Words』にこの使い分けに関する説明が出ていました。

antennae, antennas. Either is correct as the plural of antenna, but generally antennae is preferred for living organisms (‘a beetle’s antennae’) and antennas for man-made objects (‘radio antennas made possible the discovery of quarks’).

つまり「触角」の意味で使うときには antennae、「アンテナ」の意味で使うときには antennas になるということ。

調べてみると antenna の原義は「触角」の意味。つまりもともとの意味においてはラテン語の変化を用いるものの、そこから派生した意味においては現代英語の変化を用いるというルールになっています。

ことばが持っている「保守的な性質」と「時代に合わせて変化する性質」が交錯する、おもしろい現象の一つだと思います。

 

Troublesome Words
Troublesome Words

posted with amazlet at 17.04.03
Penguin (2015-06-02)

どれくらいの間、◯◯語を勉強していますか?

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外国語を学んでいる人なら、おそらく一度くらいは次のような質問をされたことがあるのではないでしょうか?

  • How long have you studied English?
  • Kuinka kauan olet opiskellut suomea?
  • あなたはどれくらいの間、日本語を勉強していますか?

こういった質問をされたときに、

「半年です。」
「たった半年でそんな上手に?」

という会話につながることはほとんどなく、

「3年続けているのですが、なかなか上達しなくて。」
「外国語って難しいですよね。」

という会話がにつながることが圧倒的に多いのではないでしょうか。

そういう意味では冒頭のような質問は外国語学習において「言わぬが花」の類いの質問なのかもしれません。

ただ改めて考えてみれば、外国語学習において「どれくらいの間、◯◯語を勉強していますか?」などというのは本質的に意味のない質問であるとも言えます。

なぜなら大切なのは期間よりも、トータルの時間と密度。

例えばある言語を3年間勉強したとしても、1日15分なら3年間で約250時間。1日1時間なら3年間で約1,000時間になります。(実際には1日15分でも毎日続けられる人の方が少ないでしょう。)

ある言語で日常レベルのコミュニケーションができるようになるまでに必要な学習時間が1,000時間なのか、2,000時間なのか、3,000時間なのかはわかりません。

ただ普通の人がこれだけの時間を確保するためには、人生のある時期に他のことを忘れて一つの言語に打ち込むという学習の「密度」も必要になるでしょう。

留学というのはこの密度を比較的楽に確保できる方法であり、逆に言えばこの密度さえ確保できるなら日本にいたままでも外国語を習得することはできるはずです。

フィンランド語学習記 vol.457 − どこから来て、どこへ行く?

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フィンランド語を学んでいると「この構文は日本語に似ているな」あるいは「この構文は英語に似ているな」というように、無意識のうちに自分のよく知っている言語の方に引き寄せて理解しようとしている自分に気が付くことがあります。

そんな無意識の姿勢に気付かされるのは、日本語にも英語にも全く似ていない文に出会ったとき。

Mihin sinä olet menossa?(どこへ行くところですか?)

Mistä sinä olet tulossa?(どこから来るところですか?)

「ニューエクスプレス フィンランド語」P.131

menossa は「行くこと」を意味する名詞 meno の内格[-ssA]の形。

tulossa は「来ること」を意味する名詞 tulo の内格[-ssA]の形。

内格は英語の in に当たる格なので、上記の文を逐語的に英訳すれば次のようになるでしょうか。

Where you are in ‘going’ to?
Where you are in ‘coming’ from?

*自然な英文なら次のようになるでしょう。

Where are you going?
Where are you coming from?

要はフィンランド語には英語の be+〜ing のような明確な進行形(進行相)がないので、このような形を用いるということ。(目的語の形によって進行相を示すこともあります。)

逐語的な発想では絶対に思い付かないので、フレーズとして覚えるしかありません。

こういった表現に出会うのが外国語の学習において最も面白いことであり、かつこういった表現を使いこなすのが外国語の学習において最も難しいことなのだと思います。

 

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