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持っている人、持っていない人

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英語で「裕福な人々」は the rich、「貧しい人々」は the poor。

英語には「the+形容詞」だけで「the+形容詞+people」を意味するという用法があります。

この用法は一般的ですが、この前辞書を眺めていたら、あまり一般的ではなさそうな用法を見つけました。

the haves

people who have enough money and possessions

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

the have-nots

people who do not have money and possessions

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

the haves は「(富を)持っている人」、the have-nots は「(富を)持っていない人」の意味。

これらの単語はもちろん動詞の have がもとになっています。

動詞をもとに「◯◯する人」という名詞を作るときには[-er]を付けることが多いですが、ここではそのままの形で使っています。珍しい例ではないでしょうか。

それにしても the haves というのは、いったいどれくらいの富を持っている人を指しているのでしょう?

持っている、持っていないというのはあくまで主観なので、持っていると思えば持っている、持っていないと思えば持っていない。要は気の持ちよう、というのは言い過ぎでしょうか。

忘れ物はない?

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わすれもの[忘れ物](名)

置き忘れ<たもの/ること>。

「三省堂国語辞典 第七版」

英語で表現するのが難しい日本語の一つに「忘れ物」があります。

和英辞書を引くと出てくるのは a thing left behind, lost property のような表現。

ただ a thing left behind は説明的ですし、lost property は硬いイメージ。どちらも「忘れ物」のような日常使いの単語ではありません。

そもそも何か忘れ物をしたとき、英語なら、

I left my umbrella on the train.

のように言うのが普通でしょう。

とりたてて「忘れ物」という名詞表現は必要ではないはずです。

一方、日本語でも「電車に傘を置き忘れた」と言うことはもちろん可能。ただ「忘れ物をする」という表現も日常的に使われています。

母:忘れ物はない?
先生:◯◯さんは忘れ物が多いですね。

昔よく言われたセリフを思い出してみると、忘れ物というのは何か特定のものを忘れたときより、一般的・習慣的な話をするときによく使われるのかもしれません。

ただこれも考えてみれば不思議なこと。物を忘れると言えば済むところを、わざわざ忘れ物という名詞を作って、そこに動詞のするを付け加えているということになります。

なぜ、こんなに回りくどいことをするのでしょう?

それはわかりませんが、忘れ物という日本語には忘れ物という単語でしか伝えられない独特のイメージがあるように思います。

もしかしたら、その多くは私たちの子ども時代の記憶と結びついているのかもしれません。

 
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ミント − コーヒー日記 vol.7

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今年のゴールデンウィークは新潟の実家でゆっくりしていました。

その際に立ち寄ったミントという喫茶店がとても良かったので紹介します。

ミントは新潟市に隣接する新発田市の山沿い、赤谷という地区にあります。

新潟駅から行くと車で1時間くらいでしょうか。

山の中なので道はわかりやすいとは言えませんが、Google マップのナビを使ったらすんなり辿り着くことができました。

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ここはダッチコーヒー(水出しコーヒー)が看板メニューのようなので、そちらを注文。

ほどなく細長いグラスに入ったコーヒーが運ばれてきました。

山水を使い、長い時間をかけて抽出したというそのコーヒーはとても濃厚でありながらまろやかな味。ほんとうにおいしいコーヒーでした。

そしてこの喫茶店のもう一つの魅力は窓の外に広がる田園風景。

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特にこの日は夏日だったということもあり、開け放した窓の外から入ってくる緑の匂いを含んだ風が気持ちよかったです。

窓のすぐ外には小川が流れていて、そのサラサラサラという音を聞きながら、時間を忘れてのんびりすることができました。

また店内にはお店のご主人が集めた絵画やアンティークが展示されていて、田舎の喫茶店とは思えない独特の雰囲気を醸し出しています。

次回の帰省の際にもまた訪れたい、とても素敵なお店でした。

フィンランド語学習記 vol.467 − Minua ei huvita lähteä ulos.

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今日は朝からぐずついた天気。

家でフィンランド語教室のノートを取り出して復習をしていたら、今の気分にぴったりの例文が出てきました。

Minua ei huvita lähteä ulos.
(外出する気分ではない。)

en huvita は「〜を楽しませる」を意味する動詞 huvittaa の三人称否定の形。また主語の場所にある minua は分格の形になっています。

辞書形 Minä huvittaa
Minua ei huvita

 

このようなタイプの文は感情使役文と呼ばれています。

フィンランド語学習記 vol.237 − 感情使役文

フィンランド語では感情や感覚に関わる話をする際に、人間を分格の目的語において表現することがしばしばあります。

Minua jännittää.(私はどきどきする。)

(中略)

Sinua hermostuttaa.(あなたは緊張している。いらいらしている。)

Häntä huolestuttaa.(彼は心配する。)

『フィンランド語文法ハンドブック』P.244-245

今回の huvittaa もこの仲間の一つ。後ろに動詞を伴って「〜する気分だ」「〜する気分ではない」という意味になります。

minua huvittaa〜(〜するのは私を楽しませる)→(〜する気分だ)
minua ei huvita〜(〜するのは私を楽しませない)→(〜する気分ではない)

フィンランド語の語法書 『Tarkista Tästä』には次のように使い方が出ていました。

HUVITTAA(verbi, transit)

huvittaa + O par Elokuva huvitti meitä.
Peterin jutut huvittivat heitä.
huvittaa + V 1. inf Huvittaisiko sinua lähteä teatteriin?

 

『Tarkista Tästä』P.33

今回取り上げた用法はこのうち下の部分。

Huvittaisiko sinua lähteä teatteriin?
(あなたは劇場に行きたい気分ですか?)

人間はというのはある意味、気分の生き物。

こんな風にその時々の気分を伝える表現も使えるようにしておきたいと思います。

 

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age group

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『アンカーコズミカ英和辞典』の age の項を読んでいたら、次のような記述が出ていました。

●age group(年齢はだいたいの目安)

infant(0〜1歳)

baby(0〜2歳)

child(0〜14, 5歳)

teenager(13〜19歳)

youth/adolescent(15, 6〜20歳)

adult(20歳以上)

middle-aged person(40〜65歳)

elderly person(65歳以上)

「いやいや、そんなにはっきりと区切れないでしょう」という突っ込みはあると思いますが、そこを敢えて言い切ってしまうのがこの辞書の魅力。

‘it depends’ ばかりでは学習者も単語のイメージをつかむことができません。

なお個人的にこの中で一番「えっ?」と思ったのは infant の定義。baby よりも下というイメージはなかったので、確認のため infant の項も引いてみました。

infant

  1. (おもに米)乳幼児(ラテン語の原義は「しゃべれない」で、歩いたり話せない生後1年以内の赤ん坊をさすが、一般的には2歳ぐらいまでをいう)
  2. (おもに英)幼児(通例7歳未満)

「アンカーコズミカ英和辞典」

なんとなく「infant=幼児」というイメージがあったのですが、アメリカ英語では乳児+αくらいのイメージなんですね。これは知りませんでした。

またさきほどのリストには child, middle-aged person, elderly person のように区切りについて意見が分かれそうな単語もあります。

そういえば日本でも最近、高齢者の定義を見直して75歳以上にすべきなんていう議論がありましたね。(あれは結局どうなったのでしょう?)

もちろん年齢だけで人を語ることは慎むべきですが、学習者にとってそれぞれの単語がどのくらいの年齢を指すのかというのは必要な知識。そういう意味ではこういう「言い切り」も時にはありなのかなと思います。

 

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penultimate

17050801

ultimate

ADJECTIVE

Being or happening at the end of a process; final.

‘their ultimate aim was to force his resignation’

Oxford Dictionaries

ultimate は「究極の、最終的な」を意味する形容詞。

この ultimate には次のような派生語があるようです。

penultimate

ADJECTIVE

[attributive]Last but one in a series of things; second last.

‘the penultimate chapter of the book’

Oxford Dictionaries

penultimate は「最後から二番目の」を意味する形容詞。

よーく見ると ultimate に[pen-]という接頭辞(?)らしきものが付いた形になっています。

Oxford Dictionaries には次のような語源の説明が出ていました。

Origin

Late 17th century: from Latin paenultimus, from paene ‘almost’ + ultimus ‘last’, on the pattern of ultimate.

penultimate の[pen-]は almost を意味するラテン語 paene に由来するとのこと。

これは珍しい接頭辞だなと思ったので、もっと私たちに馴染みのある英単語に使われている例はないだろうか?と探してみたところ、一つ見つけることができました。

peninsula

Origin

Mid 16th century: from Latin paeninsula, from paene ‘almost’ + insula ‘island’.

そう「半島」を意味する peninsula です。

英語の peninsula はもともと almost+island という成り立ちなんですね。日本語の半島と発想は似ています。

この[pen-]を使った英単語、探してみたら他にもあるでしょうか?

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