持っている人、持っていない人
英語で「裕福な人々」は the rich、「貧しい人々」は the poor。
英語には「the+形容詞」だけで「the+形容詞+people」を意味するという用法があります。
この用法は一般的ですが、この前辞書を眺めていたら、あまり一般的ではなさそうな用法を見つけました。
the haves
people who have enough money and possessions
「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」
the have-nots
people who do not have money and possessions
「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」
the haves は「(富を)持っている人」、the have-nots は「(富を)持っていない人」の意味。
これらの単語はもちろん動詞の have がもとになっています。
動詞をもとに「◯◯する人」という名詞を作るときには[-er]を付けることが多いですが、ここではそのままの形で使っています。珍しい例ではないでしょうか。
それにしても the haves というのは、いったいどれくらいの富を持っている人を指しているのでしょう?
持っている、持っていないというのはあくまで主観なので、持っていると思えば持っている、持っていないと思えば持っていない。要は気の持ちよう、というのは言い過ぎでしょうか。