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爪は伸びるし、髪の毛も伸びる

17062401

人間生きていれば、爪は伸びるし、髪の毛も伸びる。

ただしその伸び方というのは、心持ち一つで変わるのかもしれません。

くづめらくがみ[苦爪楽髪](名)

苦労しているときは、つめののび方がはやく、楽をしているときは、かみの毛ののび方がはやい。〔逆に「苦髪楽爪」とも言う〕

「三省堂国語辞典 第七版」

最初にこの項を読んだときには「ストレスを感じると爪は伸びやすくなるのか?」「気持ちに余裕があると髪の毛は伸びやすくなるのか?」などと真剣に考えてしまいました。

ただよく見ると最後に〔逆に「苦髪楽爪」とも言う〕と注が付いているではありませんか。

「苦髪楽爪」だと意味は正反対になってしまいますから、もともと科学的根拠のある現象ではないのでしょう。とはいえ、昔から言い伝えられてきた言葉ならば、何らかの意味はあるはず。

改めて考えてみると、一生懸命に手仕事をしていると爪が伸びにくいという因果関係は成り立ちそうなので、楽爪(楽をする→爪が伸びる)は理に適っている気がします。

だとすると「苦爪楽髪」よりも「苦髪楽爪」を選びたくなりますが、苦髪(苦労する→髪の毛が伸びる)の理由が思い浮かびません。

むしろ苦労をすると、髪が白くなったり抜けたりする方が自然でしょう。

ということで個人的にもっとも納得感があるのは「楽爪楽髪」という結論になりました。みなさんの考えはいかがでしょうか?

 
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フィンランド語学習記 vol.482 − Ruija

17062301

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に次のようなスキットが出てきました。

Kirjastossa:
− Minä näin täällä eräänä päivänä kirjan Ruijan eli Pohjois-Norjan suomalaisista…

(図書館にて:
私はここで先日ルイヤ、つまり北ノルウェーのフィンランド人についての本を見たのだけど、、、)

Ruijan eli Pohjois-Norjan の eli というのは「つまり」を意味する言い換えの単語。

よって Pohjois-Norja(北ノルウェー)のことをフィンランドでは Ruija(ルイヤ)と呼ぶのだということがわかります。

(ただわざわざ言い換えているということはあまり一般的な名前ではないのかもしれませんが、、、)

改めて地図を見ると、フィンランドの北部から北極海に至るスカンディナヴィア半島最北端の地域はノルウェー領。この地域はノルウェーの行政上の区分における Finnmark(フィンマルク県)に当たります。

ただ厳密には Finnmark=Ruija ではなく、Ruija は隣の Troms(トロムス県)の一部を含む、もう少し広範な地域の呼称のよう。

フィンランド語では、フィンランドに地理的に近い地域には、大抵フィンランド語固有の名前が付いています。
(Ruotsi=スウェーデン、Viro=エストニア、Venäjä=ロシア、など)

この Ruija というのも、そうした古くからある名前の一つなのかもしれません。

このあたりは昔から一度行ってみたいと思っていた地域で、これまでは「ノルウェーのてっぺん」とか「フィンランドの上のところ」などと言っていたので、こんな風にフィンランド語の名前が付いていると知ったのは嬉しいことでした。

とはいえ、日本から行くには二回も飛行機の乗り継ぎが必要なので、おいそれと訪れることができる地域ではありません。どーんと一か月くらい休んで行くことができたら最高なのですが。。。

あの人は常識を知らなさそうだ。

17062201

先日、ある番組を見ていたら、出演者の人が「私にしゃべらさせてください!」と言っていました。

こういう日本語を聞くと「おー、さ入れ言葉だ」と嬉しくなってしまいます。

例えるなら、四つ葉のクローバーを見つけたときのような感覚でしょうか。

ところで、改めて「さ入れ言葉」の定義を辞書で確認していたときに、あれっ?と思ったことがあったのでここに取り上げてみたいと思います。

さいれことば[さ入れ言葉]

必要のない「さ」を入れた、俗な言い方。例、帰らさせていただきます(←帰らせていただきます)・言わなさそうだ(言わなそうだ)。

「三省堂国語辞典 第七版」

この三国の例を見て思ったのは、一つ目の「帰らさせていただきます」には確かに違和感を感じるものの、二つ目の「言わなさそうだ」にはあまり違和感を感じないということ。

いよいよ自分もさ入れ言葉に毒されてきたのでしょうか?

それでは「言わなさそうだ/言わなそうだ」によく似た次のような例はどうでしょう?

あの人は常識を知らなさそうだ。 あの人は常識を知らなそうだ。
あの人は結婚できなさそうだ。 あの人は結婚できなそうだ。

 

冷静に考えてみると、さのない方(右側)が正しいようにも思えますが、さのある方(左側)も間違いとまでは言い切れないような気がします。

みなさんはどのように感じられるでしょう?

 
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嫉みと妬み(2)

17062101

以前のエントリーで嫉妬という単語を構成する「嫉み」と「妬み」の違いについて取り上げたことがありました。

嫉みと妬み

その際は新明解国語辞典の語釈を引用しつつ、違いについてはよくわからないという結論に至りました。

そねむ【嫉む】

〔他人の幸運や長所を見て〕自分にはそれが望み得ないことを不満に思い、相手に悪い事が起こればいいと思う。

「新明解国語辞典 第七版」

ねたむ【妬む】

他人の幸運・長所をうらやんで、幸福な生活のじゃまをしたいという気持ちをいだく。

「新明解国語辞典 第七版」

改めてこの語釈を見ても、明確な違いはわかりません。

前回のエントリーにも書いたとおり、「嫉む」の方がやや強いと感じるくらいでしょうか。

しかしさきほど三省堂国語辞典を見ていたら、両者の違いがすぱっと表現されていて「おおっ」と唸ってしまいました。

ねたむ[妬む]

相手が自分よりすぐれている状態がうらやましくて、にくむ。

「三省堂国語辞典 第七版」

そねむ[嫉む]

〔文〕ねたむ気持ちを、ことばや態度に出す。

「三省堂国語辞典 第七版」

「妬む」は心に感情が生まれること、「嫉む」はそれを表に出すこと。

このとおりだとすれば実に単純明快な棲み分けです。

ただ念のため手持ちの他の国語辞書も調べてみたのですが、同様の提案をしている辞書は見当たりませんでした。

よってこの問題について結論を出すためには、もう少し情報を集める必要がありそうです。

 
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短い単語と長い単語

17062001

辞書を眺めていて不思議に思うことの一つは、なぜ単語には短い単語と長い単語があるのだろう?ということ。

例えば「い【胃】」は一文字だけれども、「たいしゃくたいしょうひょう【貸借対照表】」は十三文字。

あるいは ax は二文字だけれども、internationalization は二十文字。

このような文字数の違いは、私たちの言語活動にどのような影響を及ぼしているのでしょう?

これはこれだけで言語学の一つの研究テーマになりそうな巨大な問いかけなので、ここで答えを出すことはできそうにありません。

ただ一つ一つの単語があまりにも長くなると、コミュニケーションが非効率的になってしまうことは間違いないでしょう。

その点、日本語には漢字という優秀な(?)システムがあるので、さきほどの「たいしゃくたいしょうひょう」ですら漢字に変換すると五文字に収まってしまいます。

これがもし「たいしゃくたいしょうひょう」のままだったら、私たちが文章を読む速度も変わってしまうのではないでしょうか。

一方、英語においては、原則長い単語も長いままに表記するしかありませんが、文字数を省略するために次のような表記をすることもあるようです。

internationalization → i18n
localization → L10n
globalization → g11n

要は internationalization という単語の場合、最初の[i]と最後の[n]の間に18文字あるので、そこを数字の18に置き換えているということ。

やや強引ではありますが、internationalization のような単語が繰り返し登場する文書をタイプする人にとっては案外切実な問題なのかもしれません。

その点「国際化」の三文字で済ませられる日本語というのはやはり優秀。。。と思うのは自分が漢字を身に付けた日本語のネイティブだからで、日本語を外国語として学んでいるような人はまた別の意見を持っているのでしょうか。

長いことは悪いこと?

17061901

「長い」を意味する英単語 long の名詞形は何でしょう?

??

と聞かれると、ちょっと迷う人もいるかもしれません。

正解はこちら。

length

NOUN

The measurement or extent of something from end to end; the greater of two or the greatest of three dimensions of an object.

Oxford Dictionaries

long(長い)→ length(長さ)という対応関係は綴りが変化しているので、頭の中でペアになりづらいように思います。

それではこの length という単語の形容詞形は何でしょう?

もちろん long と答えてもよいのですが、length にはたった一文字を足しただけのこんな派生語もあります。

lengthy

ADJECTIVE

(especially in reference to time) of considerable or unusual length, especially so as to be tedious.

Oxford Dictionaries

long(長い)→ length(長さ)→ lengthy(長い)と並べてみると、long と lengthy の違いは何なのだろうということが気になります。

辞書によると lengthy という単語は大抵「長過ぎる」というマイナスの意味で使われます。(e.g., lengthy speech)

一方の long はそのような含みのない中立的な単語と言えるでしょう。

単語の成り立ちを考えれば lengthy の方が中立的な意味になってもよさそうなのに、このような意味の分かれ方になっているのはなぜなのか? 一考に値する面白い現象だと思います。

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