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フィンランド語学習記 vol.481 − ノルウェーの暖房事情

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6月も後半に入り、夏の気配を感じるようになってきました。

今日はフィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」から季節外れのこんなニュースを紹介してみたいと思います。

Norja kieltää öljyn polttamisen

Norjassa taloja ei kohta saa enää lämmittää öljyllä. Talojen lämmittäminen öljyllä kielletään, koska öljyn polttamisesta tulee paljon kasvihuonekaasuja. Kasvihuonekaasut lämmittävät maapalloa.

Norjan hallitus sanoo, että taloja pitää lämmittää esimerkiksi puulla tai sähköllä, joka tulee vesivoimalasta. Norjassa on paljon sähköä, joka tulee vesivoimalasta.

ノルウェー、石油を燃やすことを禁じる

ノルウェーの家はもはや石油で暖めることができない。石油で家を暖めることは禁じられている。なぜなら石油を燃やすことで多くの温室ガスを生み出すからだ。温室ガスは地球を温暖化する。

ノルウェー政府は次のように言っている。家は例えば薪か水力発電による電力で暖めなければならない。ノルウェーは水力発電で多くの電力を生み出している。

フィン
lämmittää warm up 暖める
öljy oil
kieltää forbid 禁じる
polttaa burn 燃やす
kasvihuonekaasu greenhouse gas 温室ガス
maapallo earth, globe 地球
hallitus government 政府
sähkö electricity 電気
vesivoimala hydroelectric plant 水力発電所

 

首都圏に住んでいる人は石油なんてなくても大丈夫と思うかもしれませんが、ウチの実家がある新潟では冬の石油ストーブは必需品。

ノルウェーが新潟より寒いことは間違いないでしょうから、石油禁止というのはなかなか厳しい政策です。

とはいえ、北欧ではセントラルヒーティングが普及しているので、日本の北国のようにわっせわっせと石油で暖める必要はないのかもしれません。

いずれにせよ水力発電で賄うことができるのなら、非常に ecological ではありますね。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

さまざまな music

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この頃、ちょっとした隙間時間にイギリスの言語学者 David Cristal の『The Story of English in 100 Words』という本を読んでいます。

これは100個の英単語を取り上げて、その単語の歴史や裏側にある物語を100編のショートエッセイにまとめた本。

例えば music を取り上げた章では、この単語が英語の歴史において40通りもの綴りで書かれてきたという話が紹介されています。

本書で紹介されているそのバリエーションは次の通り。

  • musiqe
  • musyque
  • musique
  • musyk
  • musik
  • musike
  • musice
  • mysycque
  • mewsycke
  • musick
  • musicke
  • musickque
  • moosick
  • mwsick
  • maisick
  • masic
  • meesic
  • misic

こうして見ると、現在のスタンダードである music とはかけ離れたものもあれば、一歩間違えれば music の代わりにこちらがスタンダードになっていたかもしれないと思えるものまで、さまざまな綴り字が並んでいます。

そもそも music /ˈmjuːzɪk/ の /k/ という音を表すのに、現在の英語では c, k, ck あるいは que という文字を使うケースもあります。その中で c という文字が選ばれたのは必然なのか偶然なのか。

たった一つの単語にも、私たちの想像力が及ばないような、さまざまなドラマが隠されているのかもしれません。

 

The Story of English in 100 Words
Profile Books (2011-10-13)

「夜な夜な」の対義語は?

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最近、このブログを書いているのは日付をまたぐ0時前後。

本当はもう少し朝型にしたいと思っているのですが、いかんせん長年の夜型の習慣が抜けず、相変わらず夜な夜なパソコンに向かっています。

そんな「夜な夜な」を国語辞書で引いてみると、思いがけない対義語を見つけることができました。

よな よな[夜な夜な](副)

毎夜。よごと。(↔朝な朝な)

「三省堂国語辞典 第七版」

「朝な朝な」というのは初めて聞く表現。

ただこちらも辞書の見出し語になっていました。

あさな あさな[朝な朝な](副)

〔雅〕まいあさ。あさなさな。(↔夜な夜な)

「三省堂国語辞典 第七版」

こちらには〔雅〕というマークが付いています。

これは何だろう?と思って調べてみると、〔雅〕は次の意味で使われていることがわかりました。

雅語(がご)。短歌・俳句・歌詞などで使われるみやびやかなことばや、詩的なおもむきのあることばです。

ということは「朝な朝な」は日常語としてはやや特殊なのでしょう。

ただ「夜な夜な」は日常語なのに、「朝な朝な」は雅語だということは、現代人はみな宵っ張りだということの反映なのかもしれません。

 
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フィンランド語学習記 vol.480 − ◯◯より

17061501

きのうも取り上げたこちらのスキットから、文法のポイントをもう一つ。

Vanhempani ovat sitä mieltä, että ennen kaikki oli paremmin kuin nyt. Heidän mielestään heidän nuoruudessaan elettiin nykyistä rauhallisemmin ja tasapainoisemmin.
(私の両親の考えでは、昔は全てが今よりもよかった。彼らの考えでは、彼らの若い頃には今よりも平和に平等に暮らしていた。)

「今より」に当たる部分が一つ目の文では kuin nyt という形になっているのに対して、二つ目の文では nykyistä という形になっています。

比較表現において、「◯◯より」という意味を表すには「kuin+◯◯」を使って表す方法と「◯◯の分格」を使って表す方法がありました。以前のエントリーから用例を抜き出してみましょう。

Ruotsi on suurempi kuin Suomi.
(スウェーデンはフィンランドより大きい。)

Ruotsi on Suomea suurempi.
(スウェーデンはフィンランドより大きい。)

フィンランド語学習記 vol.390 − 形容詞の比較変化(2)

kuin Suomi の Suomi は名詞。よって Suomi → Suomea と分格の形を作ることできます。

主格 Suomi
分格 Suomea

 

しかし冒頭のスキットに出てくる kuin nyt の nyt は副詞。副詞には格変化がないため、分格の形を作ることができません。

そこでこの場合は nykyinen(今の)という形容詞の分格を代用することになります。

Ennen elettiin rauhallisemmin kuin nyt.
(昔は今よりも平和に暮らしていた。)

Ennen elettiin nykyistä rauhallisemmin.
(昔は今よりも平和に暮らしていた。)

主格 nyt nykyinen
分格 × nykyistä

 

話したり書いたりアウトプットの際には「kuin+◯◯」の方が簡単ではありますが、「◯◯の分格」の形にも少しずつ慣れていきたいと思います。

フィンランド語学習記 vol.479 − ◯◯の考えでは

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フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に次のようなスキットが出てきました。

Vanhempani ovat sitä mieltä, että ennen kaikki oli paremmin kuin nyt. Heidän mielestään heidän nuoruudessaan elettiin nykyistä rauhallisemmin ja tasapainoisemmin.
(私の両親の考えでは、昔は全てが今よりもよかった。彼らの考えでは、彼らの若い頃には今よりも平和に平等に暮らしていた。)

ここに「◯◯の考えでは」という意味の二通りの表現が出ているので、まとめておきたいと思います。

 

A olla sitä mieltä, että〜(Aの考えでは〜である)

Vanhempani ovat sitä mieltä, että ennen kaikki oli paremmin kuin nyt.
(私の両親の考えでは、昔は全てが今よりもよかった。)

mieltä は「考え」を意味する mieli の分格の形。

että の後に文をつなげる形で使います。

英語の I think〜 に似た表現かもしれません。

 

属格[-n]mielestä+所有接尾辞(属格の考えでは〜)

Heidän mielestään heidän nuoruudessaan elettiin nykyistä rauhallisemmin ja tasapainoisemmin.
(彼らの考えでは、彼らの若い頃には今よりも平和に平等に暮らしていた。)

mielestä は「考え」を意味する mieli の出格の形。

ただし属格の部分が代名詞の場合は mielestä に所有接尾辞が付くので注意が必要です。

minun mielestä+ni (私の考えでは)
sinun mielestä+si (あなたの考えでは)
hänen mielestä+än (彼の/彼女の考えでは)
meidän mielestä+mme (私たちの考えでは)
teidän mielestä+nne (あなたたちの考えでは)
heidän mielestä+än (彼らの考えでは)

 

こちらは英語の in one’s opinion に似た表現かもしれません。

自分の意見を述べるときの minun mielestani はこのままの形で覚えておけば使いやすそうですね。

 

以上、今回はフィンランド語で「◯◯の考えでは」を意味する二つの表現を紹介してみました。

こういった表現を使いつつ、外国語でスパッと自分の考えを述べられるようになりたいものです。

octothorp

17061301

本日のテーマは、

#

こちらの記号について。

この記号、以前のエントリーで「ナンバーサイン」として紹介したことがありました。

ナンバーサインとシャープ

しかしこの記号にはナンバーサインの他にも様々な名前があるようなのです。

その中の一つがこちら。

octothorp (also octothorpe)

NOUN

Another term for the symbol # (the hash sign or pound sign).

Oxford Dictionaries

[oct-(octa-, octo-)]というのは8を意味する接頭辞。octopus には足が8本あります。

しかし#と8のつながりがよくわかりません。

初めてこの単語を見つけたときには、なぜ8なのだろう?としばらく考えてしまいました。

調べてみるとその理由は不明となっている資料もあり。

たださきほどの Oxford Dictionaries には次のような説明が出ています。

Origin

1970s: of uncertain origin; probably from octo- (referring to the eight points on the symbol) + the surname Thorpe.

#という記号には8つの先端があるから、というのがこちらの説。

真偽のほどはわかりませんが、言われてみればなるほどという気もします。

それでは後半の thorp(thorpe)というのは何なのでしょう?

これはアメリカのスポーツ選手、ジム・ソープ(Jim Thorpe)に由来するという説やその他の説もあり、今のところ統一の見解はないようです。

シンプルな number sign もよいのですが、octothorp もその綴り字の中に様々な物語を内包した素敵な名前だと思います。

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