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フィンランド語学習記 vol.530 − タイプ6の動詞あれこれ

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昨日のエントリーでは、フィンランド語の動詞のうち、タイプ6の動詞の活用を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.529 − 動詞の活用(タイプ6)

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

タイプ6の動詞は他のタイプに比べて数は少なめ。以下、代表的なものを拾ってみました。

  • edetä(前進する)
  • heiketä(弱くなる)
  • kyetä(できる)
  • kylmetä(寒くなる)
  • laajeta(広くなる)
  • lämmetä(暖かくなる)
  • paeta(逃げる)
  • pienetä(小さくなる)
  • pidetä(長くなる)
  • suureta(大きくなる)
  • vaieta(黙る)
  • vanheta(年をとる)

このリストを見て気付いた人もいるかもしれませんが、タイプ6の動詞の多くは形容詞がもとになっています。

そのため、もとの形容詞を知っていれば意味を推測できることも。

heiketä(弱くなる) heikko(弱い)
kylmetä(寒くなる) kylmä(寒い)
laajeta(広くなる) laaja(広い)
lämmetä(暖かくなる) lämmin(暖かい)
pienetä(小さくなる) pieni(小さい)
pidetä(長くなる) pitkä(長い)
suureta(大きくなる) suuri(大きい)
vanheta(年をとる) vanha(古い、年をとった)

 

形容詞から動詞を作るとき、日本語の場合は形容詞に動詞の「なる」を足して作りますが(寒い+なる=寒くなる)、「弱くなる→弱まる」「暖かくなる→暖まる」のように一語に縮められるケースもあります。

一方、フィンランド語は形容詞の語尾を[-etA]の形に変えて一語の動詞で表しますが(kylmä → kylmetä)、すべての形容詞を[-etA]の形にできる訳ではありません。

すなわち、原則は原則として、個々の事例は個々の事例として覚えていく必要がありそうです。

フィンランド語学習記 vol.529 − 動詞の活用(タイプ6)

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フィンランド語の動詞は語尾の形によって6つのタイプに分類できます。

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

今回はこのうちタイプ6の動詞について、活用形の作り方をまとめておきたいと思います。

例に使うのはこちらの単語。

kylmetä(寒くなる)
lämmetä(暖かくなる)

 

1)語尾の[-tA]を[-ne]に変える。

まず語尾の[-tA]を[-ne]に変えます。

kylmetä → kylmene
lämmetä → lämmene

 

2)kpt 交替のチェック

タイプ6の動詞ではいわゆる逆 kpt 交替が起こる場合があります。

逆 kpt 交替は下表で右から左への子音の変化。

kk ←→ k
k ←→ ×
uku ←→ uvu
yky ←→ yvy
nk ←→ ng
lke ←→ lje
rke ←→ rje
hke ←→ hje
pp ←→ p
p ←→ v
mp ←→ mm
tt ←→ t
t ←→ d
nt ←→ nn
lt ←→ ll
rt ←→ rr

 

このルールをさきほどの動詞に当てはめると次のようになります。

kylmene → 変化なし
lämmene → lämpene

どちらも語尾は同じ[-mene]ですが、lämmene の方は[mm → mp]の変化が適用されるので注意が必要です。

 

3)人称ごとの活用語尾を付ける

最後に活用語尾を付けて、できあがり。

minä kylmenen lämpenen
sinä kylmenet lämpenet
hän kylmenee lämpenee
me kylmenemme lämpenemme
te kylmenette lämpenette
he kylmenevät lämpenevät

 

このタイプ6の動詞、数は少ないものの、忘れた頃に出てきて、「あー、タイプ6の変化ってどうするんだっけ?」と思うことがあります。

この数が少ないというのが曲者で、文法事項というのは難しくても出現頻度が高ければ覚えてしまいますし、簡単でも出現頻度が低ければ忘れてしまいます。

この機会に、タイプ1〜5の動詞と合わせて復習しておきたいと思います。

「癒す」と「癒やす」はどちらが正しい?

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パソコンで文章を作成していて、漢字変換をしたときに、送り仮名の候補が複数あって選択に迷うことがあります。

例えば「いやす」という動詞。

今、この文章を打っている Mac では「癒す」と「癒やす」という二つの候補が表示されます。

みなさんはどちらの表記がしっくりくるでしょうか?

念のため、辞書を調べてみると次のように出ています。

いやす[癒やす](他五)

  1. 〔文〕病気をなおす。苦痛をなくす。→:癒える。
  2. 気持ちをやわらげる。くつろがせる。〔多く、受け身で使う。「癒やされる音楽」〕

「三省堂国語辞典 第七版」

いやす【癒(や)す】(他五)

  1. 病気をなおす。「湯治場で傷をー」
  2. 苦痛などをなおす。「いやされる」

「新明解国語辞典 第七版」

三国は「癒やす」の一択。一方、新明解は「癒(や)す」となっているので「癒す」の表記も許容しています。

ネットで調べてみると、この問題について詳しく説明した次の記事を見つけました。

癒す?癒やす? ― 常用漢字改定と送り仮名 – ことばマガジン:朝日新聞デジタル

この記事には、慣例として過去には「癒す」が用いられてきたこと、しかし送り仮名のルールに従えば「癒やす」が正しいことが紹介されています。

この送り仮名のルールというのは、昭和48年6月に出された内閣告示「送り仮名の付け方」のこと。

通則1  本則 活用のある語(通則2を適用する語を除く。)は、活用語尾を送る。

通則2  活用語尾以外の部分に他の語を含む語は、含まれている語の送り仮名の付け方によって送る。

これだけだと少々わかりにくいので、次の例で考えてみましょう。

動く 動かす
癒える 癒やす

 

通則1の「活用のある語は、活用語尾を送る」という原則に従えば、「動かす」という動詞は本来「動す」と表記するはず。

しかし同じ「動」を使った「動く」という動詞もあるので、通則2の「活用語尾以外の部分に他の語を含む語は…」が適用され、「動く・動かす」のように送り仮名を揃えます。

「いやす」もこのルールに当てはめれば、「癒やす」と表記するのが正しいということになります。

引用記事の説明はここまでなのですが、一つ思ったのは「癒える」という表現が現代ではあまり使われなくなってきているのではないか?ということ。

もし仮に「癒える」という動詞が消失してしまえば、さきほどのルールでは「癒やす」よりも「癒す」の方が正しいということになります。

もちろん「癒える」は(特に書き言葉では)まだまだ現役の言葉ですし、さすがに数年以内に消えてしまうようなことはないでしょう。

ただ「癒す・癒やす」の表記のゆらぎの問題には、このあたりの事情も微妙に絡んでいるような気がします。

 
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nevermas

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OED(Oxford English Dictionary)のツイッターアカウントでは一日一回 Word of the Day としてユニークな単語を紹介しています。

昨日流れて来たのはこんな単語。

nevermas は「決して訪れない時間や日」を意味する英単語。

これはすごい単語だと思ったので、すぐにメモ。

nevermas の具体的な例を思いつくままに挙げてみると、

  • 1月32日
  • マイナス20歳の誕生日
  • フィンランド語が世界の公用語になる時代
  • 一切の争いがない時代、人と人が完全にわかりあえる時代
  • etc.

さまざまに想像力の膨らむ単語です。

なお nevermas の[-mas]というのは「祭、祝祭日」を意味する接尾辞。

Christmas の[-mas]もそうですし、次のような単語にも使われています。

Candlemas

n. (ローマカトリックで)聖燭せいしょく祭、聖母お潔きよめの祝日、(英国国教会で)被献日、処女マリア被潔日:2月2日;御子みこキリストを神殿にささげ、聖母マリアが潔めの式にあずかったのを記念するキリスト教会の祝日;Candlemas Day.

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

Hallowmas

n. ⦅古⦆ 万聖節、諸聖人の祝日(All Saint’s Day)(11月1日). (また Hallowmass)

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Lammas

n. 1 収穫祭、ラマス:昔、英国で8月1日に行われた祭り;新麦で作ったパンをささげて祝った.

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Martinmas

n. (聖)マルティヌス祭:St.Martin を記念して11月11日に行う.

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Michaelmas

n. ⦅主に英⦆ 聖ミカエル祭:天使長 Michael を祝う9月29日の祭り;英国では四季支払日(quarter day)の一つ. (また Míchaelmas Dày)

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

このような祝祭のイメージに否定の never を重ねた nevermas。

深刻な話題ではなく、At nevermas I’ll go on a date to Disneyland. のようにちょっとした愚痴に使ってみるのも面白そうな単語です。

みなさんにとっての nevermas はいったいどんな一日でしょうか?

 
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和製英語ではない和製外来語

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このブログでは過去に何度か和製英語の話題を扱ってきました。

そこでふと思ったのは、和製英語があるなら、和製フランス語や、和製フィンランド語はないのだろうかということ。

調べてみると、英語以外の場合は全部ひっくるめて和製外来語と呼んでいるようです。

ーえいご[和製英語](名)

英語の単語をつなぎあわせたり〔例、バック+ミラー・テーブル+スピーチ〕、英語らしく作ったり〔例、ナイター・パネラー〕して、日本語の中で使っていることば。〔英語以外のことばまで広くふくめるときは、和製外来語、または和製洋語と言う〕

「三省堂国語辞典 第七版」

では、さっそくその和製外来語の実例を探してみよう!と思ったのですが、これがなかなか見つからず。

結局、和製外来語の大半は和製英語というのが実情のようです。

それでも辞書の中から次の言葉を拾うことができました。

アイゼン(名)〔ド Eisen= 鉄〕

登山靴の底につける、鉄のとがったもの。氷や雪の上を歩くのに使う。

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アベック(名)〔フ avec= いっしょに〕

〔古風〕①男女のふたりづれ。カップル。

「三省堂国語辞典 第七版」

シュークリーム(名)〔フchou à la crème〘シュー ア ラ クレーム=クリーム入りのキャベツ〙の変化〕

シュー生地〔=たまごと小麦粉で作った、うすくてやわらかい皮〕の中にクリームをつめた洋菓子。シュー。

「三省堂国語辞典 第七版」

和製ドイツ語が一つと、和製フランス語が二つ。

共通しているのは、どれもそれなりに歴史のある言葉だということ。

やはりこれだけ英語一極の時代になってしまうと、英語以外の和製○○語が新たに生まれてくる余地は少ないのかもしれません。

いつの日か和製フィンランド語に出会う、などというのは夢のまた夢なのでしょうか?

 
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アノラック

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日常の中で「何だか年をとったなあ」と思うのはどんなときでしょうか?

疲れやすくなった。長く眠れなくなった。etc.

それなりに長く生きていれば、思い当たることの一つや二つはあると思います。

自分の場合は「子供の頃に使っていた言葉がいつのまにか使われなくなっている」ことに気づいて、過ぎ去った年月の重みを感じることがあります。

例えば、今、この単語を使う人はどのくらいいるのでしょう?

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まだまだ死語ではないと思いますが、現代では「ウインドブレーカー」のような呼び名の方が一般的でしょう。

ところでこのアノラックというのは何語でしょうか?

まずは英語辞書を調べてみると anorak いう綴りで出ています。

anorak

/ǽnəræ̀k/

  1. (主に英)アノラック(フード付きの防寒・防水ジャケット;→ parka)
  2. (英・くだけた話・けなして)おたく、マニア、ださいやつ、うんざりするやつ

「ウィズダム英和辞典 第3版」

「おたく」という意味もあるんだ、という発見はありましたが、語限まではわからず。

続いて Wiktionary を調べてみると、こちらには Greenlandic(グリーンランド語)と出ていました。

Greenlandic

ánorâĸ

Obsolete spelling of annoraaq

「Wiktionary」

annoraaq

anorak

「Wiktionary」

これによると ánorâĸ は  annoraaq の古い(obsolete)スペリングであるとのこと。

グリーンランド語起源の日本語というのは珍しいので、このままなくなってしまうのは惜しい気がします。

この先、アノラックが第一線に復活することはないものでしょうか?

 
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