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きまめ? なままめ? − コーヒーの「生豆」の読み方

18021001

先日、コーヒーの手回し焙煎機と生豆を購入し、初めての自家焙煎に挑戦してみました。

そのあたりの話もおいおい書いてみたいと思いますが、今日のテーマはコーヒーの「生豆」について。

みなさんはこの「生豆」を何と読みますか?

おそらくは「きまめ」派と「なままめ」派に分かれるのではないかと思います。

このうち『三省堂国語辞典』の見出し語になっているのはこちら。

きまめ[生豆](名)

煎る前のコーヒー豆。なままめ。

「三省堂国語辞典 第七版」

語釈の中に「なままめ」という読み方も示されていますが、この「なままめ」は見出し語にはなっていません。

ということは「きまめ」の方が正統な読みということなのでしょうか。

ただコーヒー関係の動画などを見ていると、「きまめ」よりも「なままめ」と発音している人の方がかなり多い印象があります。

そもそも「生」という漢字を「き」と読むケースと「なま」と読むケースはどちらが多いのでしょう?

『三省堂国語辞典』を調べてみると、語頭の「生」を「き」と読ませている見出し語は次の15個。

  1. きいっぽん[生一本]
  2. きいと[生糸]
  3. きぐすり[生薬]
  4. きざけ[生酒]
  5. きじ[生地・素地]
  6. きじょうゆ[生醤油]
  7. きずし[生寿司]
  8. きぜわ[生世話]
  9. きっすい[生粋]
  10. きなり[生成り]
  11. きぶどうしゅ[生葡萄酒]
  12. きまじめ[生真面目]
  13. きまめ[生豆]
  14. きむすめ[生娘]
  15. きもと[生酛]

それに対して「生」を「なま」と読ませている見出し語は次の69個。

  1. なまあくび[生欠伸]
  2. なまあげ[生揚げ]
  3. なまあし[生足]
  4. なまあせ[生汗]
  5. なまあたたかい[生暖かい]
  6. なまいき[生意気]
  7. なまうた[生歌]
  8. なまえんそう[生演奏]
  9. なまおと[生音]
  10. なまがし[生菓子]
  11. なまかじり[生齧り]
  12. なまかわ[生皮]
  13. なまがわき[生乾き]
  14. なまき[生木]
  15. なまきず[生傷]
  16. なまギター[生ギター]
  17. なまぐさ[生臭・腥]
  18. なまぐび[生首]
  19. なまクリーム[生クリーム]
  20. なまごえ[生声]
  21. なまごみ[生ごみ]
  22. なまゴム[生ゴム]
  23. なまごろし[生殺し]
  24. なまコンクリート[生コンクリート]
  25. なまざかな[生魚]
  26. なまざけ[生酒]
  27. なましゅつえん[生出演]
  28. なましょく[生食]
  29. なまじろい[生白い]
  30. なまずし[生寿司]
  31. なまたまご[生卵]
  32. なまちゅう[生中]
  33. なまちゅうけい[生中継]
  34. なまっちょろい[生っちょろい]
  35. なまっちろい[生っ白い]
  36. なまつば[生唾]
  37. なまづめ[生爪]
  38. なまテープ[生テープ]
  39. なまなか[生半]
  40. なまなましい[生々しい]
  41. なまなまと[生々と]
  42. なまにえ[生煮え]
  43. なまにく[生肉]
  44. なまぬるい[生温い]
  45. なまはげ[生剥げ]
  46. なまばな[生花]
  47. なまハム[生ハム]
  48. なまはんか[生半可]
  49. なまび[生火]
  50. なまビール[生ビール]
  51. なまびょうほう[生兵法]
  52. なまふ[生麩]
  53. なまフィルム[生フィルム]
  54. なまへんじ[生返事]
  55. なまほうそう[生放送]
  56. なまぼし[生干し・生乾し]
  57. なまみ[生身]
  58. なまみず[生水]
  59. なまめん[生麺]
  60. なまもの[生物]
  61. なまやき[生焼き]
  62. なまやけ[生焼け]
  63. なまやさい[生野菜]
  64. なまやさしい[生易しい]
  65. なまゆで[生茹で]
  66. なまよい[生酔い]
  67. なまりぶし[生り節・生利節]
  68. なまろく[生録]
  69. なまワクチン[生ワクチン]

数の上では「き」より「なま」の方が圧倒的に多いですね。

それでは食品に限った場合はどうでしょうか。

  1. きざけ[生酒]
  2. きじょうゆ[生醤油]
  3. きずし[生寿司]★
  4. きぶどうしゅ[生葡萄酒]
  1. なまがし[生菓子]★
  2. なまクリーム[生クリーム]★
  3. なまざかな[生魚]
  4. なまざけ[生酒]
  5. なまたまご[生卵]
  6. なまちゅう[生中]
  7. なまにく[生肉]
  8. なまハム[生ハム]
  9. なまビール[生ビール]
  10. なまふ[生麩]★
  11. なまめん[生麺]
  12. なまやさい[生野菜]
  13. なまりぶし[生り節・生利節]★

この場合も、やはり「き」より「なま」の方が多いようです。

なおこれらの意味を比較検討すると、「き」は「まぜもののない」という意味で使われているのに対して、「なま」は「煮たり焼いたりしていない」という意味で使われていることがわかります。(★印の単語は例外)

例えば、次のペアが「き」と「なま」の対比を端的に示しています。

きざけ[生酒](名)

まぜもののない、純粋の清酒。生一本の酒。

「三省堂国語辞典 第七版」

なまざけ[生酒](名)

(もろみをしぼっただけの)加熱による殺菌をしない酒。

「三省堂国語辞典 第七版」

この法則に沿って考えれば、生豆というのは煎る前のコーヒー豆という意味なので「きまめ」よりも「なままめ」と読む方が理にかなっているのではないかと思います。いかがでしょう?

 
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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フィンランド語学習記 vol.547 − トンネルは200億ユーロ

18020901

フィンランドの首都ヘルシンキから隣国エストニアの首都タリンまでは高速船でわずか1時間半程度。

そのためヘルシンキ観光の際にタリンにも立ち寄ったという人は多いのではないでしょうか。

そんなヘルシンキとタリンの間をさらに高速で移動できるようにするため、海底鉄道トンネルを作ろうという仰天の計画があるのだとか。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」にこのトンネル計画が取り上げられていました。

Tunneli maksaa 20 miljardia

Helsingin ja Tallinnan välille halutaan rakentaa merenalainen rautatietunneli. Tunnelia suunnittelevat Helsingin ja Tallinnan kaupungit sekä Suomen ja Viron liikenneministeriöt. Tänään kerrottiin, että tunneli maksaa noin 20 miljardia euroa. Tunnelia pitkin juna voi ajaa puolessa tunnissa Helsingistä Tallinnaan.

Jos tunneli rakennetaan, se on maailman pisin rautatietunneli, 103 kilometriä.

トンネルは200億ユーロ

ヘルシンキとタリンの間に海底鉄道トンネルを建設することが望まれている。トンネルはヘルシンキ市とタリン市、そしてフィンランドとエストニアの運輸省が計画している。 今日、トンネルは約200億ユーロかかると言われている。長いトンネルによって、電車はヘルシンキからタリンまで30分で走ることができる。

もしトンネルが建設されれば、それは103kmの世界最長の鉄道トンネルになる。

フィン
miljardi billion 10億
rakentaa build 建築する
merenalainen submarine 海底の
rautatietunneli railroad tunnel 鉄道トンネル
suunnitella plan 計画する
sekä and そして
liikenneministeriö ministry of transportation 運輸省

 

この記事を読んで世界最長の鉄道トンネルはたしか青函トンネルだったかな?と思い、調べてみると、2016年にスイスに作られたゴッタルドベーストンネル(Gotthard Base Tunnel)が青函トンネルを抜いて世界最長になっていることがわかりました。

青函トンネルは53.85km、ゴッタルドベーストンネルが57.104kmであるのに対して、ヘルシンキ・タリン間のトンネルは103kmというのですから、そのスケールは凄まじいものがあります。

200億ユーロという莫大な建設費用も含めて、突っ込みどころの多いニュースではあるのですが、一つの夢のある話ということで受け止めておけばよいのではないかと思います。未来のことは誰にもわからないのですから。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

フィンランド語学習記 vol.546 − Saamelaisten kansallispäivä

18020801

2日過ぎてしまいましたが、2月6日は Saamelaisten kansallispäivä(Sami National Day)。

北欧の先住民族サーミ人が1917年にノルウェーのトロンハイムに最初の議会を開いたのが2月6日なのだそうです。

この Saamelaisten kansallispäivä(Sami National Day)を日本語に訳すのはなかなか難しい作業。サーミの人々は国を持っている訳ではないので、サーミ国家の日もサーミ国民の日もちょっと不自然な感じ。結局はシンプルにサーミの日というのが一番収まりがよいのかもしれません。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」にもこの Saamelaisten kansallispäivä に関するニュースが出ていました。

Saamelaiset juhlivat kansallispäivää

Tänään on saamelaisten kansallispäivä.

Saamelaiset ovat alkuperäiskansa, joka asuu Suomen, Ruotsin, Norjan ja Venäjän pohjoisosissa.

Saamelaisia on noin 60 000. Heillä on oma kieli ja kulttuuri.

Saamelaisilla on myös oma lippu ja oma parlamentti eli saamelaiskäräjät, joka puolustaa saamelaista elämäntapaa.

Saamelaisten elämäntapaan kuuluvat esimerkiksi poronhoito ja kalastus.

サーミ人、記念の日を祝う

今日はサーミ人の日だ。

サーミ人はフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、ロシアの北部に住んでいる先住民だ。

サーミ人は約6万人。彼らは独自の言語と文化を持っている。

サーミ人は独自の旗と独自の議会である saamelaiskäräjät も持っており、それはサーミ人の生活様式を守っている。

サーミ人の生活様式にはトナカイの放牧や漁などが含まれる。

フィン
saamelainen Sami サーミ人の
kansallispäivä national day 国家の日
alkuperäiskansa indigenous people 先住民
pohjoisosa northern part 北部
kieli language 言語
kulttuuri culture 文化
lippu flag
puolustaa defend 守る
elämäntapa lifestyle 生活様式
kuulua belong 属する
poro reindeer トナカイ
poronhoito reindeer herding トナカイの飼育
kalastus fishing

 

サーミ語はフィンランド語と同じフィン・ウゴル語派に属する言語。そんなこともありサーミ人というのはフィンランドとのつながりが強いイメージがありましたが、実際にはスウェーデンやノルウェーにも多くのサーミ人が住んでいるんですね。

いずれにしてもサーミの人々というのは、独自の言語と文化を持つ北欧の大切な構成員。できることならその言語や文化を書籍などでもっと深く学んでみたいと思わせるようなエキゾチックな魅力があります。

なお Yle Areena のホームページにはこの Saamelaisten kansallispäivä に関する約2分間の動画もアップされていました。興味のある方はぜひこちらもご覧になってみてください。

【動画はこちらから】Saamelaisten kansallispäivä

Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

フィンランド語学習記 vol.545 − 時の表現(13)

18020701

昨日に続いてフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeski 2』より、様々な「時の表現」を見ていきます。今回が最終回です。

 

päivä(日)を使った表現

Me olimme eräänä päivänä kävelemässä Seurasaaressa.
(私たちはある日セウラサーリを歩いていた。)

eräänä päivänä は「ある日」という意味の決まり文句。過去の不特定な一日を示すときに用います。

eräänä päivänä は様格[-nA]の形になっています。

主格 erää päivä
様格 eräänä päivänä

 

Menemme jonakin päivänä kävelemään Seurasaareen.
(私たちはいつの日かセウラサーリを歩きに行く。)

jonakin päivänä は「いつの日か」という意味の決まり文句。未来の不特定な一日を示すときに用います。

jonakin päivänä は様格[-nA]の形になっています。

主格 jokin päivä
様格 jonakin päivänä

 

以上、これで全13回に分けて書き継いできた「時の表現」に関するエントリーは終了です。

フィンランド語の時の表現には格変化によって細かなニュアンスを表すもの、決まり文句として覚えるべきものなど、様々なバリエーションがあることがわかりました。

日常的に使う表現もたくさんあるので、瞬時に使いこなせるよう、しっかりと復習しておきたいところです。

フィンランド語学習記 vol.544 − 時の表現(12)

18020601

昨日に続いてフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeski 2』より、様々な「時の表現」を見ていきます。

 

aika(時間)を使った表現

Aion olla täällä vain vähän aikaa.
(私は少しの間だけここにいるつもりだ。)
Voitko tulla tänne vähäksi aikaa?
(あなたは少しの間だけここへ来ることはできますか?)
*vain(〜だけ)

vain vähän aikaa = vähäksi aikaa は「少しの間だけ」の意味。

*変格語尾[-ksi]には「〜だけ」という含みがあります。

 

Menen kesämökille ja olen siellä jonkin aikaa.
(私はサマーコテージへ行って、しばらくの間そこにいる。)
Menemme maalle joksikin aikaa.
(私たちはしばらくの間、田舎へ行く。)
*kesämokki(サマーコテージ)

jonkin aikaa は「しばらくの間」、 joksikin aikaa は「しばらくの間だけ」の意味。

*変格語尾[-ksi]には「〜だけ」という含みがあります。

 

On hauska nähdä Teitä pitkästä aikaa.
(久しぶりにあなたに会えて嬉しい。)
Päivää, pitkästä aikaa.
(こんにちは、久しぶり。)

pitkästä aikaa は「久しぶり」の意味。

 

Se tapahtui kauan aikaa sitten.
(それはかなり前に起こった。)
Muistin asian vasta pitkän ajan kuluttua.
(私はしばらく経ってから思い出した。)
*vasta(〜以降に)

kauan aikaa sitten は「長い時間の前に」、pitkän ajan kuluttua は「長い時間の後に」の意味。

ここでは「時の表現(8)」に出てきた sitten – kuluttua の語法を再確認しておきましょう。

kuluttua の前に来る単語は属格[-n]の形になります。

sitten の前に来る単語は「1以外の数詞」と結びついたときには分格の形になります。

フィンランド語学習記 vol.540 − 時の表現(8)

主格 aika
属格 ajan + kuluttua
分格 aikaa + sitten

 

Tyttäreni oli pitkän aikaa (= kauan) poissa koulusta.
(私の娘は長い間、学校を休んでいた。)
*tytär(娘)

pitkän aikaa = kauan は「長い間」の意味。

 

En ole tavannut Anjaa aikoihin (= pitkään aikaan).
(私は長い間、アンヤと会っていない。)

aikoihin = pitkään aikaan も「長い間」の意味。

ここでは「時の表現(9)」に出てきた入格の用法を再確認しておきましょう。

期間を表す言葉を入格の形にすることで、「普段は行っていることをこの期間だけは行っていない」というニュアンスを表すことができます。

フィンランド語学習記 vol.541 − 時の表現(9)

つまりこの文には「普段は会っているんだけど。。。」という含みがあります。

主格 aika pitkä aika
単数入格 pitkään aikaan
複数入格 aikoihin

 

Sillä aikaa kun Suvi kävi kaupassa, minä luin sanomalehden.
(スヴィがお店に行った間に、私は新聞を全て読んだ。)
*sanomalehti(新聞)

sillä aikaa kun は「〜する間に」の意味。

 

Viimeksi kuluneiden kahdenkymmenen vuoden aikana on kehitys ollut nopea.
(過去20年の間、発展はずっと早かった。)
*viimeksi(最後に)、kulua(経過する)、kehitys(発展)

aikana は aika の様格[-nA]の形。

○○+aikana で「〜の間」の意味で使われます。

主格 aika
様格 aikana

 

Ajattelen sinua koko ajan.
(ずっとあなたのことを考えている。)

koko ajan は「ずっと」の意味。

ajan は aika の対格[-n]の形です。

主格 aika
対格 ajan

 

以上、今回はここまで。

明日も引き続きフィンランド語の「時の表現」をおさらいしていきます。

フィンランド語学習記 vol.543 − 時の表現(11)

18020501

昨日に続いてフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeski 2』より、様々な「時の表現」を見ていきます。

 

同じ時間に

He tulivat samaan aikaan.
(彼らは同じ時間に来た。)

samaan aikaan は「同じ時間に」という意味の決まり文句。入格の形になっています。

主格 sama aika
入格 samaan aikaan

 

He tulivat samaan aikaan.
= He tulivat samanaikaisesti.

samanaikaisesti は「同じ時間に」という意味の副詞。フィンランド語の副詞には格変化がありません。

He tulivat samaan aikaan.
= He tulivat yhtä aikaa.

yhtä aikaa も「同じ時間に」という意味の決まり文句。こちらは分格の形になっています。

主格 yksi aika
分格 yhtä aikaa

 

同じ意味を表すのに入格を使ったり分格を使ったりするのは、感覚的にわかりにくいところ。

もちろん決まり文句としてそのまま覚えてしまえばよいのですが。。。

 

siihen aikaan kun = silloin(そのとき)

Siihen aikaan, kun ei vielä ollut sähköä, …
(まだ電気がなかった頃には、)
*sähkö(電気)

siihen aikaan kun は silloin と同じ「そのとき」という意味で使われることがあります。

 

以上、今回はここまで。

明日も引き続きフィンランド語の「時の表現」をおさらいしていきます。

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