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today, tonight, tomorrow

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英語で「今日、今夜、明日」を意味する today, tonight, tomorrow。

この3つの単語に共通しているのは to で始まるということ。

ただしその後ろに来るパーツを比べてみると、day と night は馴染みのある単語なのに対して morrow だけは何のことなのかよくわかりません。

today = to + day
tonight = to + night
tomorrow = to + morrow?

そこで tomorrow という単語を辞書で引いてみると、次のような説明が出ていました。

tomorrow, (まれ)to-morrow

[語源は「次の朝(morrow)へ(to)」]

「ウィズダム英和辞典 第3版」

なるほど。morrow というのは「朝」の意味なんですね。

調べてみると、昔はこの morrow と yesterday の[yester-]を組み合わせたこんな単語も存在したようです。

yester-morrow (plural yester-morrows)

(archaic, poetic) A morrow (i.e. morning) of a previous day or time

「Wiktionary」

それにしても、なぜ「次の朝」を意味する to-morrow が「明日」の意味になったのでしょう?

??

ここで思い出したのは、日本語の「明日」も昔は「朝」を意味する単語だったということ。

さらにフィンランド語で「明日」を意味する huomenna も元は「朝」を意味する huomen という単語が格変化した形です。

偶然の一致にしては何だか出来過ぎています。

来るべき「あした」を意味する単語は、どの言語においても朝のイメージから生まれたということなのでしょうか?

 
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「春色」は何と読む?

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例えば「色紙(いろがみ)」と「色紙(しきし)」のように日本語には同じ漢字でも音読み・訓読みの違いによって、意味が変わってしまう言葉があります。

これからの季節にぴったりの「春色」という単語もその一つ。

はるいろ[春色](名)

〔服装などで〕春らしい色。ピンクや黄色など、明るくやさしい色。(↔秋色)

「三省堂国語辞典 第七版」

しゅんしょく[春色](名)

〔文〕春のけしき。春光。(↔秋色)

「三省堂国語辞典 第七版」

「春色(はるいろ)」は色を指す言葉なのに対して、「春色(しゅんしょく)」は景色を指す言葉。

辞書で「色」を引くと、次のような意味が出ています。

いろ[色](名)

⑦そのものの特徴のあらわれたようす。けはい。

「秋のー」

「三省堂国語辞典 第七版」

日本語の「色」には「ようす、けはい」という意味があるんですね。

ここ数日は暖かく、春らしくなってきたなと感じますが、皆まだ薄手のコートなどを着ているので春色(はるいろ)の服を見ることはあまりありません。

そして桜が本格的に咲き始めていないので春色(しゅんしょく)を感じることもあまりありません。

外へ出た際に、春色という言葉が思い浮かぶような本格的な春の到来が待ち遠しいですね。

 
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2+2=?

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2+2の答えは、

5!

ということはもちろんありませんが、ものの例えとして2+2を5にしてしまう人はいるようです。

put two and two together

to guess the truth from what you see, hear, etc.

Heʼs inclined to put two and two together and make five (= reaches the wrong conclusion from what he sees, hears, etc.).

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

put two and two together は「見たり聞いたりしたことから真実を推測する」の意味。

上記の例文ではその推測が間違っていることを put two and two together and make five と表現しています。

みなさんのまわりにもこんなうっかりさんの一人や二人はいることでしょう。

また英語圏において two plus two makes five という表現は単なるうっかりさん以上の意味を持つことがあります。

そのきっかけになったのはジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984』。この作品では「権力」が two plus two makes five と言えば、誰もがそれを正しいと言わなくてはならなくなるような統制社会への皮肉を込めたフレーズとして使われています。

これをフィクションの中の話と言ってしまえばそれまでですが、冷静に現在の世界を眺めてみれば、私たちもいつのまにか大きな力によって2+2の答えを言えなくなってしまうような、そんな可能性のある社会に生きていることはたしかでしょう。

フィンランド語学習記 vol.558 − 寒いというほどではないがやや寒い

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3月も中旬になり、暖かい日が増えてきました。

ただ雨が降ったりすれば、朝晩はまだまだ寒い日も多いです。

「寒い」はフィンランド語で kylmä(キュルマ)。

ただ「寒い」と言うほどではないけれども、春にしては「やや寒い」というニュアンスを表したいときには kylmähkö(キュルマフコ)という単語があります。

kylmä +[-hko/-hkö]= kylmähkö

[-hko/-hkö]は「やや◯◯」を意味するフィンランド語の接尾辞。

この[-hko/-hkö]を使った単語には他にどのようなものがあるのでしょう?

フィンランド語の文法書『Finnish: An Essential Grammar』には次のようなリストが出ていました。

-hko ~ -hkö (adjective, indicates ‘somewhat’)

Root (nom.) Derived word
kylmä cold kylmähkö rather cold
kova hard kovahko fairly hard
pieni small pienehkö rather small
iloinen glad iloisehko fairly glad

 

『Finnish: An Essential Grammar』P.330

寒いというほどではないがやや寒い、硬いというほどではないがやや硬い、小さいというほどではないがやや小さい、嬉しいというほどではないがやや嬉しい。

何となく日本人的というか、ちょっと遠回しに何かを伝えたいときにも役に立ちそうな接尾辞ではないでしょうか。

 

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英和辞典と中日辞典

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大型書店に行くと必ず立ち寄ってしまうのが辞書売り場。

そこで先日「なぜだろう?」と思ったことがあるので、書き留めておきたいと思います。

それは英語やフランス語やドイツ語の辞書は「英和」「仏和」「独和」という名称なのに対して、中国語の辞書は「中日」という名称になっていること。

日本語が「和」になったり「日」になったりするのには何か理由があるのでしょうか?

まずは「英和」や「中日」という表現が正式なものなのか確認するため、国語辞書を調べてみました。

えいわ[英和](名)

←英和辞典〔=英語の見出しに日本語で意味を書いた辞典〕。(↔和英)

「三省堂国語辞典 第七版」

ふつわ[▽仏和](名)

←仏和辞典〔=フランス語の見出しに日本語で意味を書いた辞典〕。(↔和仏)

「三省堂国語辞典 第七版」

どくわ[独和](名)

←独和辞典〔=ドイツ語の見出しに、日本語で意味を書いた辞典〕。(↔和独)

「三省堂国語辞典 第七版」

ちゅうにち[中日](名)

③←中日辞典〔=中国語の見出しに日本語で意味を書いた辞典〕。

「三省堂国語辞典 第七版」

「◯和」「◯日」で三国の見出し語になっていたのは上記の4つ。

また日本語の見出しで引く「和英」「和独」「和仏」「日中」も同様に見出し語になっています。

この他、三国の見出し語にはなっていないものの、書店には「西和」「伊和」「露和」「羅和」「韓日」などの名前が付いた辞書も並んでいます。

東アジアの言語は「和」の代わりに「日」を使うというルールでもあるのかなとも思いますが、例が中国語と韓国語の二つしかないため確かなことはわかりません。

いずれにしても「英日・中和」という表現に違和感を覚える程度には「英和・中日」という表現は私たちに浸透しています。

これは単なる慣例なのでしょうか?

「春夏秋冬」は英語で何と言う?

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春は出会いと別れが交錯する一年の始まりの季節、、、

というのは、もしかしたら日本人に特有のマインドセットなのでしょうか?

日本語では「春夏秋冬」は一つの単語になっている一方、「夏秋冬春」「秋冬春夏」「冬春夏秋」などという並びを目にすることはありません。

しゅんかしゅうとう[春夏秋冬](名)

はる・なつ・あき・ふゆ。四季。

「三省堂国語辞典 第七版」

ただこれが英語となると、どうなのでしょう?

欧米の新学期は9月ですから、fall, winter, spring, summer という並びが使われることもあるのでしょうか?

まずは英語辞書の世界を調べてみました。

四季を表す単語が並んでいそうな見出し語といえば、やはりこちらでしょう。

season

any of the four main periods of the year: spring, summer, autumn/​fall and winter

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

ここでは日本語と同じ spring, summer, autumn/​fall and winter という順番で四季が示されています。

その他の英語辞書でも基本的にはこの順番か、説明の中で四季そのものが示されていないケースのどちらかでした。

少なくとも辞書においては spring, summer, fall, winter の順番が優勢なようです。

続いて、インターネットの世界ではどうでしょうか?

Google 検索の完全一致(” “)で四季の並びを下記の4つのパターンに分けて検索してみると、それぞれ次の件数がヒットしました。

“spring, summer, fall and winter” = 547,000件
“summer, fall, winter and spring” = 386,000件
“fall, winter, spring and summer” = 670,000件
“winter, spring, summer and fall” = 379,000件

秋から始まる並びが若干多いものの、割合均等に分かれています。

ただ検索内容を見ると、固有名詞のようなものもかなり含まれているので、この件数を現実の使用実態と考えるのは無理がありそうです。

ネット上では、英語では winter, spring, summer and fall という並びが主流という書き込みも目にしましたが、それが正しいという決定的な証拠を掴むには至りませんでした。

ただ私たちに馴染みのあるカレンダーは1月から始まっているわけですから、一年の始まりが winter というのは理にかなっています。

一方、四季のある北半球の国なら普通12月はもう冬という感覚があるでしょうから、winter に一年の終わりを感じる人がいてもおかしくありません。

結局は日本語の「春夏秋冬」のようにきっちりした順番は決まっていないというのが、結論になるのでしょうか。

 
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