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フィンランド語学習記 vol.586 − グアテマラの噴火

18060601

中米グアテマラで大規模な火山の噴火があり、多くの死者・行方不明者が出ているというニュースがありました。

ここ数か月、グアテマラのコーヒーを気に入って飲み続けているので、このコーヒーに関わった人が大変な思いをしているのかなと思うといたたまれない気持ちになります。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」でもこのニュースを取り上げていました。

Tulivuorenpurkaus Guatemalassa

Guatemalassa Väli-Amerikassa on tapahtunut paha tulivuorenpurkaus.

Tulivuoresta purkautui laavaa. Tulivuoresta tuli myös tuhkapilvi, joka oli monta kilometriä korkea. Tuhka peitti ihmiset ja koko luonnon. Pelastajat yrittävät löytää ihmisiä, jotka jäivät tuhkan alle.

Monta ihmistä on kuollut.

グアテマラで火山が噴火

中部アメリカのグアテマラで、ひどい火山の噴火が起こった。

火山からは溶岩が噴き出した。火山からは灰の雲も噴き出し、何キロもの高さになった。灰は人々や自然に覆いかぶさった。救助隊は灰の下に残っている人々を見つけようとした。

多くの人々が亡くなった。

フィン
tulivuori volcano 火山
purkaus eruption 噴火
Väli-Amerikka Middle America 中部アメリカ
paha bad 悪い
purkautua erupt 噴火する
laava lava 溶岩
tuhkapilvi ash cloud 灰の雲
korkea high 高い
tuhka ash
peittää cover 覆う
pelastaja rescuer 救助者
yrittää try 試みる
jäädä stay 残る
alle under 〜の下へ
kuolla die 死ぬ

 

グアテマラでは3日の大噴火に続いて、5日にも噴火が起こり、収束の目処は立っていないようです。

一日も早くグアテマラの人々に平和な日常が訪れることを祈るばかりです。

 

ihminen

本文の後半、「人」を意味する ihminen という単語がさまざまな形で出てきます。

Tuhka peitti ihmiset ja koko luonnon. Pelastajat yrittävät löytää ihmisiä, jotka jäivät tuhkan alle.

Monta ihmistä on kuollut.

単数主格 ihminen
複数対格 ihmiset
複数分格 ihmisiä
単数分格 ihmistä

 

なぜそれらの形になっているのかを考えながら読むと、フィンランド語の感覚に近づけるような気がします。

「くじ」を漢字で書けますか?

18060501

おみくじや宝くじなどの「くじ」を辞書で調べると、次のように出ています。

くじ[(×籤)・(×鬮)](名)

紙きれなどに、番号・記号・文句などを書いたものをぬき取らせたりして、勝ち負け・当たりはずれなどを判定するもの。

「ーを引く」

「三省堂国語辞典 第七版」

漢字が細かすぎて見えない! 拡大してみましょう。

 
籤 鬮

これは思った以上に複雑。特に右側の漢字、どのように書くのかさっぱり想像できません。

これまでに出会った中で最も書き順を想像するのが難しい漢字ではないかとすら思います。

ただ今は漢字の書き順をアニメーションで教えてくれる便利なサイトがたくさんあります。

「鬮」の書き順(画数)|正しい漢字の書き方【かくなび】

書き順をチェックしてみるとこれはもはや芸術の域。そして全部で26画しかないというのは少々意外でした。

せっかくなので自分でもこの字を手書きしてみようと思い、さきほど挑戦。数回の失敗のあと、何とか仕上げることができました。

ポイントは字のサイズを大きくすること。そうしないと中の細かい部分を書くスペースがなくなってしまいます。

今回のチャレンジによって、名誉ある「鬮という漢字を書いたことがある人」の称号を手に入れることができました。

実際この字を書いたことがある人って日本に何人くらいいるのでしょう?

白いものと言えば

18060401

英和辞書で white を引けば「白い」と出ていますが、英英辞書で white を引けば次のように出ています。

white

Something that is white is the colour of snow or milk.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

ここでは white は雪とミルクの色。

一方、和英辞書で「白」を引けば white と出ていますが、国語辞書で「白」を引けば次のように出ています。

しろ[白](名)

①色の一つ。雪・塩などの色。〔すべての色の光を反射することによって感じられる〕(↔黒)

「三省堂国語辞典 第七版」

ここでは白は雪と塩の色。

雪、ミルク
雪、塩

 

雪は両方の辞書に、ミルクと塩は片方の辞書にのみ挙がっています。

それぞれの文化が透けて見えるようで、面白い比較ではないでしょうか。

他の色についても調べてみました。

 

black

Something that is black is of the darkest colour that there is, the colour of the sky at night when there is no light at all.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

くろ[黒](名)

①色の一つ。炭・カラスの色。

「三省堂国語辞典 第七版」

光の全くない夜の空
炭、カラス

 

こちらはきれいに分かれました。

黒いものって案外、例を挙げるのが難しいのかもしれません。

 

blue

Something that is blue is the colour of the sky on a sunny day.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

あお[青](名)

①色の一つ。秋晴れの空や深い海の色。

「三省堂国語辞典 第七版」

晴れた日の空
秋晴れの空、深い海

 

三国はあえて「秋晴れ」に限定しているところにこだわりを感じます。

 

red

Something that is red is the colour of blood or fire.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

あか[赤]

①色の一つ。血や火の色。〔信号の赤は停止を意味する〕

「三省堂国語辞典 第七版」

血、火
血、火

 

こちらはきれいに揃いました。

 

green

Green is the colour of grass or leaves.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

みどり[緑](名)

①草木の葉の色。〔青と黄の絵の具をまぜた色〕

「三省堂国語辞典 第七版」

草、葉
草木の葉

 

こちらもほぼ同じ。

 

yel|low

Something that is yellow is the colour of lemons, butter, or the middle part of an egg.

「Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary」

きいろ[黄色](名)

色の一つ。レモンの皮や なのはなのような色。黄。

「三省堂国語辞典 第七版」

レモン、バター、卵の黄身
レモンの皮、なのはな

 

バターや卵は西欧らしいし、なのはなは日本らしい。それぞれのカラーが出た項目だと思います。

 

以上、今回はさまざまな色の例として英語辞書と国語辞書に挙がっているものを比較してみました。

今回は英語と日本語だけでしたが、より多くの言語から例を拾うことができたら、もっと面白い比較になるのかもしれません。

 
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フィンランド語学習記 vol.585 − 午前と午後の定義

18060301

フィンランド語で「午前」は aamupäivä、「午後」は iltapäivä。

ただこの二語を Wiktionary で調べてみると、ちょっと気になる注釈がついていました。

aamupäivä

(late) morning, forenoon (part of the day roughly from the beginning of working hours to midday)

「Wiktionary」

iltapäivä

An afternoon, roughly the period between 12 noon and 6 p.m.

「Wiktionary」

ここには、

  • aamupäivä = 仕事を始めてから正午まで
  • iltapäivä = 正午から6時まで

と書いてあります。

これを見て最初に思ったのは「午前・午後って12時間ずつじゃないの?」ということ。

ただ改めて考えてみると日本語の「午前・午後」も日常会話で使われている時はそれくらいの時間を想定しているような気がしてきました。

確認のため、国語辞書で「午前・午後」を調べてみます。

ごぜん[午前](名)

①夜の十二時過ぎから正午までの間。

②朝から正午まで。昼前。

「三省堂国語辞典 第七版」

ごご[午後](名)

①正午から夜の十二時まで。

②正午過ぎから夕方まで。昼過ぎ。

「三省堂国語辞典 第七版」

普段あまり意識していませんでしたが、日本語の「午前・午後」には a.m./p.m. を意味する①の意味と人の活動時間を意味する②の意味があるんですね。

午前 午後
①a.m./p.m. 0:00〜12:00 12:00〜24:00
②人の活動時間 朝から正午 正午から夕

 

ということは、フィンランド語の aamupäivä, iltapäivä にも①と②の意味があるということなのでしょうか?

フィンランド語がきっかけで日本語の理解も深まったというお話でした。

「去」と「昨」の違いとは?(2)

18060201

一昨日のエントリーで、国語辞書には「昨春・昨夏・昨秋・昨冬」という言葉はあるものの「先春・先夏・先秋・先冬」という言葉はないということを書きました。

「昨」と「先」の違いとは?(2)

さくしゅん[昨春](名)

〔文〕昨年の春。

「三省堂国語辞典 第七版」

さっか[昨夏](名)

〔文〕昨年の夏。

「三省堂国語辞典 第七版」

さくしゅう[昨秋](名)

〔文〕昨年の秋。

「三省堂国語辞典 第七版」

さくとう[昨冬](名)

〔文〕昨年の冬。

「三省堂国語辞典 第七版」

○ 昨春 × 先春
○ 昨夏 × 先夏
○ 昨秋 × 先秋
○ 昨冬 × 先冬

 

しかし調べてみると「去春・去夏・去秋・去冬」という言葉はあるようです。

きょしゅん[去春](名)

〔文〕去年の春。昨春。

「三省堂国語辞典 第七版」

きょしゅう[去秋](名)

〔文〕去年の秋。昨秋。

「三省堂国語辞典 第七版」

きょとう[去冬](名)

〔文〕去年の冬。昨冬。

「三省堂国語辞典 第七版」

三国にはなぜか「去夏」だけ存在せず。

しかし日国には出ていたので、単なる漏れでしょうか?

きょか【去夏】

〘名〙 過ぎ去った夏。去年の夏。

「精選版 日本国語大辞典」

○ 去春 ○ 昨春 × 先春
○ 去夏 ○ 昨夏 × 先夏
○ 去秋 ○ 昨秋 × 先秋
○ 去冬 ○ 昨冬 × 先冬

 

なお昨日のエントリーでは「去年」と「昨年」という言葉を比較して、「昨年」は「去年」より改まった言い方であるということがわかりました。

「去」と「昨」の違いとは?

さくねん[昨年](名)

「去年」の、やや改まった言い方。(↔明年)

「三省堂国語辞典 第七版」

しかしそれはあくまで「去年」と「昨年」のペアにだけ当てはまることであって、今回取り上げた季節の表現には当てはまりそうにありません。

一般的
(話し言葉)
去年 去春 去夏 去秋 去冬
× × × ×
改まった
(書き言葉)
昨年 昨春 昨夏 昨秋 昨冬

 

だとすると「去」と「昨」の本質をめぐる旅はここで振り出しに戻ってしまいました。

奥深い日本語の迷路に迷い込んでしまった感じです。

 
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「去」と「昨」の違いとは?

18060101

一昨日・昨日のエントリーで昨日・先週・先月・昨年などの日本語における「昨」と「先」の使い分けについて考えました。

「昨」と「先」の違いとは?

「昨」と「先」の違いとは?(2)

しかし改めて考えてみると、上記のうち「昨年」に対しては「去年」という表現もあります。

去年の夏休みはどこへ行きましたか?
昨年の夏休みはどこへ行きましたか?

この場合は去年の方が自然な感じがします。

ともに一年前を意味する「去年」と「昨年」の違いは何でしょう?

きょねん[去年](名)

ことしの前のとし。昨年。(↔来年)

「三省堂国語辞典 第七版」

さくねん[昨年](名)

「去年」の、やや改まった言い方。(↔明年)

「三省堂国語辞典 第七版」

「昨年」は「去年」よりも改まった言い方なんですね。

どちらかといえば書き言葉で使われる表現なのでしょう。

去年は大変お世話になりました。
昨年は大変お世話になりました。

この場合は昨年の方が適切な感じがします。

それぞれの対義語として挙げられている「来年、明年」も調べてみました。

らいねん[来年](名)

ことしの次のとし。(↔去年)

「三省堂国語辞典 第七版」

みょうねん[明年](名)

〔文〕「来年」の、やや改まった言い方。(↔昨年)

「三省堂国語辞典 第七版」

こちらも「明年」は「来年」より改まった言い方なんですね。

全体を図式化するとこんな感じでしょうか。

一般的
(話し言葉)
去年 来年
改まった
(書き言葉)
昨年 明年

 

ただ同じ「改まった」グループに含めたものの、昨年は明年と比べればかなり一般的な表現。

そういう意味ではこんな風に単純に図式化できるものではないのでしょう。

それにしても日本語にはさまざまな表現があるなあと思うこの頃です。

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