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フィンランド語学習記 vol.599 − クロアチアがワールドカップの決勝へ

サッカーワールドカップも残すところ3位決定戦と決勝戦の二試合のみとなりました。

フランスとともに決勝に勝ち上がったクロアチアは人口450万人の小国。

決勝戦は判官贔屓でクロアチアを応援する人が多いのかもしれませんね。

人口500万人のフィンランドでも、そんなクロアチアにシンパシーを感じている人が多いのでしょうか。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」で今回のクロアチアの決勝進出のニュースが取り上げられていました。

Kroatia pääsi MM-finaaliin

Kroatia on päässyt jalkapallon MM-finaaliin. Kroatian finaalipaikka varmistui, kun se voitti keskiviikkona Englannin 2 – 1.

Pieni Kroatia on MM-kilpailujen yllättäjä. Kroatia pelaa finaalissa Ranskaa vastaan.

Sunnuntaina selviää, onko maailmanmestari tällä kertaa Ranska vai Kroatia.

クロアチアがワールドカップの決勝へ

クロアチアがサッカーワールドカップの決勝戦に進出した。クロアチアの決勝への切符は、水曜にイングランドに2対1で勝った時に確かなものになった。

小さなクロアチアはワールドカップの驚くべき存在だ。クロアチアはフランスと決勝を戦う。

日曜には、今回の世界チャンピオンがフランスなのかクロアチアなのか明らかになる。

フィン
päästä get 着く
MM World championship 世界選手権
finaali final 決勝戦
finaalipaikka place in the finals 決勝戦の席
varmistua make sure 確信する
voittaa win 勝つ
kilpailu competition 競争、競技
yllättäjä one who surprises 驚かせる人、もの
pelata play 試合をする
vastaan against 〜に対して
selvitä become clear 明らかになる
maailmanmestari world champion 世界チャンピオン
tällä kertaa this time 今回

 

Croatia / Kroatia

「クロアチア」は英語で Croatia。

ただフィンランド語では原則[c]の文字を使わないので、Kroatia と表記します。

他の国はどうなっているのだろう?と思い、英語名が[c]で始まっている国のフィンランド語名を調べてみました。

フィン
Cambodia Kambodža カンボジア
Cameroon Kamerun カメルーン
Canada Kanada カナダ
Cape Verde Kap Verde カーボベルデ
Central African Republic Keski-Afrikan tasavalta 中央アフリカ共和国
Chad Tšad チャド
Chile Chile チリ
China Kiina 中国
Colombia Kolumbia コロンビア
Comoros Komorit コモロ
Congo
(Democratic Republic
of the Congo)
Kongon
demokraattinen
tasavalta
コンゴ民主共和国
Congo
(Republic
of the Congo)
Kongon
tasavalta
コンゴ共和国
Costa Rica Costa Rica コスタリカ
Croatia Kroatia クロアチア
Cuba Kuuba キューバ
Cyprus Kypros キプロス
Czech Republic Tšekki チェコ

 

たいていの国名では[c → k]の変化が起こっていますが、面白いことにチリ(Chile)とコスタリカ(Costa Rica)だけは[c]のまま。

フィンランドの歴史とは縁がなさそうな両国だけに、うっかり[k]にするのを忘れてしまったのでしょうか?

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

nice のもともとの意味とは?

英語の褒め言葉としてもっともよく使われる単語の一つ nice。

しかしその歴史を辿ってみると、もともとは意外な意味があったことがわかります。

オンラインの語源辞書「Online Etymology Dictionary」には次のような説明が出ていました。

nice (adj.)

late 13c., “foolish, stupid, senseless,” from Old French nice (12c.) “careless, clumsy; weak; poor, needy; simple, stupid, silly, foolish,” from Latin nescius “ignorant, unaware,” literally “not-knowing,” from ne- “not” (from PIE root *ne- “not”) + stem of scire “to know” (see science). “The sense development has been extraordinary, even for an adj.” [Weekley] — from “timid” (pre-1300); to “fussy, fastidious” (late 14c.); to “dainty, delicate” (c. 1400); to “precise, careful” (1500s, preserved in such terms as a nice distinction and nice and early); to “agreeable, delightful” (1769); to “kind, thoughtful” (1830).

「Online Etymology Dictionary」

これによると nice はもともと「無知の」という意味のラテン語 nescius に由来する英単語。

そこからフランス語を経て、英語に入ってきたようです。

Latin
(ラテン語)
nescius ignorant, unaware 無知の
Old French
(古フランス語)
nice
(12c.)
careless, clumsy; weak;
poor, needy; simple,
stupid, silly, foolish
愚かな
Middle English
(中英語)
nice
(late 13c.)
foolish, stupid, senseless 愚かな

 

そして英語の中でも次のような意味の移り変わりがあったとのこと。

pre-1300 timid 臆病な
late 14c. fussy, fastidious 気難しい
c. 1400 dainty, delicate 好みがうるさい
1500s precise, careful きちょうめんな
1769 agreeable, delightful 感じのよい
1830 kind, thoughtful 親切な

 

時代とともに意味が変化していく、その過程が面白いなと思います。

  1. 臆病で人に話しかけられずにいたら、気難しいと思われるようになった。
  2. 「〇〇さんって気難しいし、好みもうるさそうですよねー。」
  3. 「でも、〇〇さんってすごくきちょうめんだよ。」
  4. 「認めてくれる人もいるんだ」ということで、きちょうめんな自分を大切にしていたら、感じのよい人と思われるようになった。
  5. そしたら自分に自信が出てきて、まわりの人に親切にできるようになった。

。。。というのは冗談としても、この意味の変遷から「長所と短所は紙一重」という教訓が得られるような気がします。

brethren & sistren

英語で「兄弟」を意味する brother の複数形は brothers。

しかしこの brother にはもう一つ brethren という複数形もあります。

brethren [bréðrin]

n.

1 (宗教·親睦団体などの特に)男性メンバーたち

2 ⦅古⦆ brother の複数形

3 (動物の)仲間、同類

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

この形、現在では主に1の意味で使われることが多いようです。

なお brethren の[-en]は古い英語における複数の接尾辞。

[-en]が今でも使われている単語に次の二つがあります。

child → children
ox → oxen

さて brother の複数形に brothers と brethren という形があるなら、sister の複数形はどうなのでしょう?

複数① 複数②
brother brothers brethren
sister sisters ?

 

brethren と対になるような sister の複数形は存在するのでしょうか?

その答えが Oxford Dictionaries の動画「Female word equivalents」で紹介されていました。

*brethren の話題は 0:49 くらいから。

この動画で紹介されていたのはこちらの単語。

sistren

(archaic) plural of sister

Usage notes

This form died out around the sixteenth century. Since then, it has been most often used jocularly together with brethren, as in “brethren and sistren”.

「Wiktionary」

動画によると、16世紀には死語になってしまったこの単語を蘇らせようという動きがフェミニストコミュニティの間にあるそうです。

言語におけるフェミニスト的な動きといえば stewardess → flight attendant のように gender-neutral な表現を推し進めていくイメージがありますが、この sistren のように女性形を復活させようという動きもあるんですね。

果たして sistren の復活はなるのでしょうか?

 
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旬と筍

土井善晴さんの『まねしたくなる土井家の家ごはん』という本を読んでいたら、食材の旬(しゅん)に関して次のような記述がありました。

ちなみに「旬」というのは、竹が節をひとつ作る期間のことなのですよ。その期間はなんと、わずか二週間ほど!

『まねしたくなる土井家の家ごはん』P.31

なるほど。旬という言葉にはそんな由来があったんですね。

辞書にはどのように出ているのだろう?と思い、調べてみました。

 

旬と旬

しゅん[旬]

一(名)

①さかなや野菜などのいちばん味のいいとき。

②〔何かをおこなうのに〕もっとも適した時機。

「三省堂国語辞典 第七版」

ここには旬の期間についての説明はありません。

ただ旬(しゅん)の後にはもう一つ次のような見出し語がありました。

じゅん[旬]

(名)〔文〕十日間。

(造語)〔ー旬〕〔一か月を十日ずつに分けたときの、それぞれの〕十日間。

「三省堂国語辞典 第七版」

旬のものと言うときの「旬」と上旬・中旬・下旬と言うときの「旬」が同じ漢字であるということはこれまで意識したことがありませんでした。

三国では別の見出し語として扱っていますが、おそらくは同じ由来の言葉なのでしょう。

旬というのが十日〜二週間くらいの期間なのだとすれば、それは本当にあっという間に過ぎ去ってしまう、はかないものなのだなと改めて思います。

 

旬と筍

冒頭の引用には「旬というのは、竹が節をひとつ作る期間」という記述があります。

これを見て思ったのは、旬に竹を重ねると筍(たけのこ)という漢字になるなということ。

たけのこ[(竹の子)・(×筍)](名)

①〘植〙うろこの形の皮で包まれた、竹の若芽。食用。

「三省堂国語辞典 第七版」

この漢字について、筍は成長が早く十日間ほどで竹になってしまうことから「筍」という漢字になったという説もあれば、これを民間語源として退ける説もあるようです。

漢字というのはなかなか難しいですね。

 

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フィンランド語学習記 vol.598 − 可能法完了形の作り方

昨日のエントリーでは、動詞の可能法現在形についてまとめました。

フィンランド語学習記 vol.597 − 可能法現在形の作り方

今日は同じ可能法の完了形についてまとめておきます。

可能法完了形は過去の話をするときに使われます。

  • 可能法現在形=「おそらく〜だろう、〜かもしれない」
  • 可能法完了形=「おそらく〜しただろう、〜したかもしれない」
Lienemme nähneet tämän elokuvan aikaisemmin.
(私たちは以前にこの映画を見たかもしれない。)

可能法完了形は olla の可能法現在形と能動過去分詞を組み合わせて作ります。

ここではそれぞれの作り方をおさらいしておきましょう。

 

olla の可能法現在形

olla の可能法現在形は liene という特殊な語幹をもとに作ります。

[辞書形]olla(ある、いる)
→[可能法語幹] liene
肯定 否定
minä lienen en liene
sinä lienet et liene
hän lienee ei liene
me lienemme emme liene
te lienette ette liene
he lienevät eivät liene

 

能動過去分詞

能動過去分詞は、語幹(子音語幹)に[-nut/-nyt][-neet]を付けて作ります。

[辞書形]nähdä(見る)
→[子音語幹]näh
→[能動過去分詞]nähnyt / nähneet

動詞のタイプごとの作り方は次のとおり。

 語尾 語尾の処理 過去分詞(単数) 過去分詞(複数)
T1 VA [A]を外す -nut/-nyt -neet
T2 dA [dA]を外す -nut/-nyt -neet
T3 lA [lA]を外す -lut/-lyt -leet
nA [nA]を外す -nut/-nyt -neet
rA [rA]を外す -rut/-ryt -reet
stA [tA]を外す -sut/-syt -seet
T4 AtA [tA]を外す -nnut/-nnyt -nneet
OtA [tA]を外す -nnut/-nnyt -nneet
utA [tA]を外す -nnut/-nnyt -nneet
T5 itA [tA]を外す -nnut/-nnyt -nneet
T6 etA [tA]を外す -nnut/-nnyt -nneet

 

まとめ

以上、今回はフィンランド語の動詞の可能法完了形の作り方についてまとめてみました。

可能法完了形 = olla の可能法現在形+能動過去分詞
実はこの能動過去分詞の作り方というのは、可能法現在形の作り方と手順がほぼ同じ。

可能法現在形 nähdä → näh → nähne
能動過去分詞 nähdä → näh → nähnyt / nähneet

 

可能法現在形はたまにしか使わない形ですが、能動過去分詞[-nut/-nyt][-neet]はフィンランド語で最もよく使う形の一つ。

よってこの手順はきっちり覚えて置いた方がよさそうです。

フィンランド語学習記 vol.597 − 可能法現在形の作り方

先日のフィンランド語教室では動詞の可能法という形を扱いました。

可能法は「おそらく〜だろう」という意味を付与する動詞の形。

Utsjoki sijaitsee pohjoisessa.(ウツヨキは北に位置している。)
Utsjoki sijainnee pohjoisessa.(ウツヨキはおそらく北に位置しているだろう。)
*sijaita(位置する)

sijainnee の中の[-ne]の部分が可能法の印です。

今回は可能法のうち、可能法現在形と呼ばれる形を扱います。

以下、動詞のタイプごとに可能法現在形の作り方をまとめていきます。

タイプ1 2つの母音で終わる動詞
タイプ2 [dA]で終わる動詞
タイプ3 [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞
タイプ4 [AtA, OtA, utA]で終わる動詞
タイプ5 [itA]で終わる動詞
タイプ6 [etA]で終わる動詞

 

可能法現在形の作り方 − タイプ1の動詞

タイプ1は2つの母音で終わる動詞。

このタイプは、語尾の[-a/-ä]を外すと語幹が得られます。

この語幹に可能法の印[-ne]を付けると可能法語幹になります。

[辞書形]nukkua(寝る)
→[語幹] nukku*
→[可能法語幹] nukkune

*語幹は強形

ここに人称語尾を付けると次のような形になります。 否定形は「否定動詞+可能法語幹」の形になります。

肯定 否定
minä nukkunen en nukkune
sinä nukkunet et nukkune
hän nukkunee ei nukkune
me nukkunemme emme nukkune
te nukkunette ette nukkune
he nukkunevät eivät nukkune

 

可能法現在形の作り方 − タイプ2の動詞

タイプ2は[dA]で終わる動詞。

このタイプは、語尾の[dA]を外すと語幹が得られます。

この語幹に可能法の印[-ne]を付けると可能法語幹になります。

[辞書形]syödä(食べる)
→[語幹] syö
→[可能法語幹] syöne

ここに人称語尾を付けると次のような形になります。

肯定 否定
minä syönen en syöne
sinä syönet et syöne
hän syönee ei syöne
me syönemme emme syöne
te syönette ette syöne
he syönevät eivät syöne

 

可能法現在形の作り方 − タイプ3の動詞

タイプ3は[lA, nA, rA, stA]で終わる動詞。

このタイプは、語尾の[lA, nA, rA, tA]を外すと子音語幹が得られます。

この子音語幹に[-le, -ne, -re, -se]を付けると可能法語幹になります。

子音語幹 可能法語幹
ajatella(考える) → ajatel → ajatelle
mennä(行く) → men → menne
purra(噛む) → pur → purre
nousta(上がる) → nous → nousse

 

ここに人称語尾を付けると次のような形になります。

肯定 否定
minä ajatellen en ajatelle
sinä ajatellet et ajatelle
hän ajatellee ei ajatelle
me ajatellemme emme ajatelle
te ajatellette ette ajatelle
he ajatellevät eivät ajatelle

 

肯定 否定
minä mennen en menne
sinä mennet et menne
hän mennee ei menne
me mennemme emme menne
te mennette ette menne
he mennevät eivät menne

 

肯定 否定
minä purren en purre
sinä purret et purre
hän purree ei purre
me purremme emme purre
te purrette ette purre
he purrevät eivät purre

 

肯定 否定
minä noussen en nousse
sinä nousset et nousse
hän noussee ei nousse
me noussemme emme nousse
te noussette ette nousse
he noussevät eivät nousse

 

可能法現在形の作り方 − タイプ4〜6の動詞

タイプ4は[AtA, OtA, utA]で終わる動詞。

タイプ5は[itA]で終わる動詞。

タイプ6は[etA]で終わる動詞。

このタイプは、語尾の[A]を外すと子音語幹が得られます。

この子音語幹に可能法の印[-ne]を付けて、直前の[t]を[n]に変えると可能法語幹になります。

[辞書形]avata(開ける)
→[子音語幹] avat
→[可能法語幹] avanne

ここに人称語尾を付けると次のような形になります。

肯定 否定
minä avannen en avanne
sinä avannet et avanne
hän avannee ei avanne
me avannemme emme avanne
te avannette ette avanne
he avannevät eivät avanne

 

可能法現在形の作り方 − olla

olla は次のような特別な変化を伴います。

[辞書形]olla(ある、いる)
→[可能法語幹] liene

ここに人称語尾を付けると次のような形になります。

肯定 否定
minä lienen en liene
sinä lienet et liene
hän lienee ei liene
me lienemme emme liene
te lienette ette liene
he lienevät eivät liene

 

まとめ

以上、今回はフィンランド語の動詞の可能法現在形の作り方についてまとめてみました。

もう一度、ここまでに紹介した動詞の可能法語幹の形を確認しておきましょう。

語尾 辞書形 可能法語幹
T1 VA nukkua nukkune
T2 dA syödä syöne
T3 lA ajatella ajatelle
nA mennä menne
rA purra purre
stA nousta mousse
T4 AtA avata avanne
olla liene

 

可能法は原則、書き言葉でのみ使われる形。

話し言葉では「たぶん、おそらく」を意味する副詞 ehkä, kai, kenties, luultavasti, varmaankin, mahdollisesti を使う方が普通のようです。

書き言葉においても決して出現頻度の高い形ではないのでしょうが、それだけにひょこっと出てきたときにひっかかることがありそう。

よって頭の片隅の片隅には置いておきたいかなと思います。

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