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フィンランド語学習記 vol.610 − antaa

今回はフィンランド語の動詞 antaa を使った文の組み立て方についてまとめていきたいと思います。

 

antaa(与える)

フィン
antaa give 与える

 

antaa は英語の give に当たる動詞。

フィンランド語の語法書『Tarkista Tästä』に出ている例文を見てみましょう。

ANTAA(verbi, transit)

antaa + ill/all Hän antaa rahaa hyväntekeväisyyteen.
Annoin hänelle sanakirjan.

 

『Tarkista Tästä』P.14

 

Hän antaa rahaa hyväntekeväisyyteen.
(彼/彼女は慈善団体にお金を寄付する。)
単数分格
(〜を)
単数入格
(〜に)
Hän antaa rahaa hyväntekeväisyyteen
raha hyväntekeväisyys

 

「お金」を意味する raha は単数分格、「慈善団体」を意味する hyväntekeväisyys は単数入格の形になっています。

 

Annoin hänelle sanakirjan.
(私は彼/彼女に辞書をあげた。)
単数向格
(〜に)
単数対格
(〜を)
Annoin hänelle sanakirjan
hän sanakirja

 

「彼/彼女」を意味する hän は単数向格、「辞書」を意味する sanakirja は単数対格の形になっています。

 

antaa(させる)

フィン
antaa let させる

 

antaa は英語の let に当たる動詞でもあります。

こちらも『Tarkista Tästä』に出ている例文を見てみましょう。

ANTAA(verbi, transit)

antaa + N gen + V 1. inf Annoin hänen puhua.
Hoitaja on antanut lasten mennä ulos.
En antanut lapsen ostaa lisää suklaata.
Miksi et anna minun puhua?

 

『Tarkista Tästä』P.14

 

Annoin hänen puhua.
(私は彼/彼女に話してもらった。)
単数属格
(〜に)
動詞の
辞書形
Annoin hänen puhua
hän

 

「彼/彼女」を意味する hän は単数属格の形になっています。

 

Hoitaja on antanut lasten mennä ulos.
(看護師は子どもたちを外出させた。)
複数属格
(〜に)
動詞の
辞書形
Hoitaja on antanut lasten mennä ulos
lapsi

 

「子ども」を意味する lapsi は複数属格の形になっています。

 

En antanut lapsen ostaa lisää suklaata.
(私は子どもがさらにチョコレートを買うことを許さなかった。)
単数属格
(〜に)
動詞の
辞書形
En antanut lapten ostaa lisää suklaata
lapsi

 

「子ども」を意味する lapsi は単数属格の形になっています。

 

Miksi et anna minun puhua?
(なぜあなたは私に話させてくれないのですか?)
単数属格
(〜に)
動詞の
辞書形
Miksi et anna minun puhua
minä

 

「私」を意味する minä は単数属格の形になっています。

 

まとめ

今回は「与える、させる」などを意味するフィンランド語の動詞 antaa を使った文の組み立て方についてまとめてみました。

Annoin hänelle sanakirjan.
(私は彼/彼女に辞書をあげた。)

Annoin hänen puhua.
(私は彼/彼女に話してもらった。)

後続の単語の形も覚えておかないとアウトプットでは使えないので、整理して覚えておく必要がありそうです。

フィンランド語学習記 vol.609 − Espanjassa ja Portugalissa rajut helteet

これまでに経験した最も暑い気温は何度だったかな?と思い返してみました。

おそらくは38〜39度くらい。40度を経験したことはまだないはずです。

ただ毎日こんな暑さが続くと、40度を経験するのも時間の問題なのかもしれないという気持ちになります。

この夏は日本だけでなく、世界的にも記録的な猛暑になっている様子。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」ではスペインとポルトガルの週末の熱波について伝えていました。

Espanjassa ja Portugalissa rajut helteet

Espanjassa ja Portugalissa on nyt tosi kuuma. Espanjassa on kuollut kolme ihmistä kuumassa säässä.

Lämpötila on noin 40 astetta. Portugalissa voi olla viikonloppuna jopa 47 astetta lämmintä.

Suomen terveysviranomaiset sanovat, että Espanjaan ja Portugaliin ei kannata nyt matkustaa. Kova kuumuus voi olla vaarallista esimerkiksi pienille lapsille, vanhuksille tai sairaille ihmisille.

スペインとポルトガルの猛暑

スペインとポルトガルは今、本当に暑い。スペインでは、暑さで三人が亡くなった。

気温は約40度だ。ポルトガルでは、週末には47度にもなるかもしれない。

フィンランドの保健当局によれば、今スペインとポルトガルに旅行すべきではない。ひどい暑さは、小さな子どもたちやお年寄り、また病気の人々にとっては危険である。

フィン
raju violent 激しい
helle heat 暑さ
lämpötila temperature 気温
jopa as much as 〜も
terveys health 健康
viranomainen official 当局
kannattaa to be worth 〜する価値がある
kova harsh 厳しい
vaarallinen dangerous 危険な
vanhus old person 老人

 

この猛暑は一過性の現象なのか、それとも本当に地球が壊れつつあるのか、慎重に見極める必要がありそうです。

 

複数向格

本文の最後に複数向格の形が連続で出てきます。

Kova kuumuus voi olla vaarallista esimerkiksi pienille lapsille, vanhuksille tai sairaille ihmisille.

ひどい暑さは、小さな子どもたちやお年寄り、また病気の人々にとっては危険である。
単数主格 pieni lapsi vanhus sairas ihminen
複数向格 pienille lapsille vanhuksille sairaille ihmisille

 

この「ッレ、ッレ、ッレ、ッレ、ッレ」という繰り返しのリズムがいかにもフィンランド語という感じ。

正直、そこまで繰り返さなくてもよいのにと思ってしまいますが、そこにはフィンランド語なりのこだわりがあるのでしょう。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

フィンランド語学習記 vol.608 − 脳と顔

フィンランド語で「靴下」は sukat(スカット)。

sukat の[-t]は複数主格の印。片方の靴下なら sukka(スッカ)になります。

単数主格 sukka
複数主格 sukat

 

これは英語における sock – socks の関係と同じ。

『フィンランド語文法ハンドブック』を読んでいたら、この靴下のようにふつう複数形で使われる単語のリストが出ていました。

housut ズボン
sukat 靴下
kengät
farkut ジーンズ
käsineet 手袋
sakset ハサミ
sulmälasit 眼鏡
sukset スキー板
aivot
kasvot
sulmät

 

『フィンランド語文法ハンドブック』P.152

この中でなぜ複数形になるのかよくわからないのが、aivot(脳)と kasvot(顔)という二つの単語。

脳はたくさんのしわがあるから複数形なのか?

顔はたくさんの表情があるから複数形なのか?

など、かなり無理のある理屈を考えてみるものの、どうも腑に落ちず。

隠された秘密の理由があるのでしょうか?

 

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フィンランド語学習記 vol.607 − Liikaa naisia?

東京の某大学において、女子学生の入試合格者数が不当に減らされたというニュースが世間を騒がせています。

フィンランド国営放送 yle のニュースでもこのトピックを取り上げていました。

Liikaa naisia? Tokiolaisen yliopiston väitetään vääristelleen sisäänpääsykokeiden tuloksia, jotta naisopiskelijoiden määrä vähenisi lääkäriopinnoissa

女性が多すぎる? 東京の大学が入学試験の結果をゆがめたと言われている。それによって医学部の女子学生の数が減らされた。

Yle Uutiset | yle.fi

フィン
liikaa too much あまりに多くの
väittää claim 主張する
vääristellä distort ゆがめる
sisäänpääsykoe entrance examination 入学試験
tulos result 結果
määrä number
vähetä decrease 減る
opinto study 学習

 

Lehden mukaan yhden maan arvostetuimman lääketieteellisen korkeakoulun tavoitteena oli pitää naisopiskelijoiden määrä alle 30 prosentissa, koska “naisilla on taipumus luopua lääkärin ammatin harjoittamisesta perhettä perustaessaan”.

新聞によれば、国の最も定評ある医大が女子生徒の数を30%以下に保とうとしていた。なぜなら「女性は家族をつくるとき、医師としての職業訓練を放棄する傾向がある」からだというのだ。

Yle Uutiset | yle.fi

フィン
arvostettu respected 尊敬された、定評のある
lääketieteellinen medical 医学の
korkeakoulu college 大学、ポリテクニック
tavoite goal ゴール
taipumus tendency 傾向
luopua abandon 捨てる
ammatti profession 職業
harjoittaminen exercise, training 練習、訓練
perustaa establish 設立する

 

yle のニュースにはなぜか東京大学の合格者掲示前で胴上げされる学生の写真が使われているのですが、今回の事件を起こしたのは東京大学ではなく東京の大学です。

  • Tokion yliopisto(東京大学)
  • Tokiolainen yliopisto(東京の大学)

東京大学の関係者は「紛らわしい写真を使わないで!」と思っているかもしれませんね。

それはさておき、こんなニュースが日本の話題として報道されているようでは、フィンランド人の日本に対する印象はどんどん悪くなってしまうはず。

あらゆる意味で鎖国的というか、日本でしか通用しない論理がまかり通っているこの国はどうなってしまうのだろう?と悲しい気持ちになります。

フィンランド語学習記 vol.606 − 命令文(三人称単数・複数)

昨日の一人称に続いて、今日は三人称の命令文を見ていきます。

フィンランド語学習記 vol.605 − 命令文(一人称複数)

テキストに出てきたのは、こんな例文。

Kuka menee käymään kaupassa? – Menköön Tiina.
(誰が買い物に行くの? ティーナに行ってもらいましょう。)

Ketkä lähtevät ensimmäisinä? – Lähtekööt Virtaset.
(誰が最初に出発するの? ヴィルタネン一家に出発してもらいましょう。)

フィンランド語の三人称命令形は「〜してもらいましょう」という意味を表す形。

一人称の命令形と同様、現在ではあまり一般的に使われる形ではないようです。

今回はそんな三人称命令形の作り方を見ていきましょう。

 

命令形(三人称単数・複数)の作り方

手順は次のとおり。

 

1)語幹をもとめる

T1 lukea(読む) luke × lue
T2 syödä(食べる) syö
T3 ajatella(考える) ajatel × ajattele
T4 vastata(答える) vastat × vastaa

 

タイプ1の動詞は弱形語幹(×)ではなく強形語幹になります。

タイプ3〜6の動詞は母音語幹(×)ではなく子音語幹になります。

 

2)単数は語尾に[-koon /-köön]、複数は語尾に[-koot/-kööt]を付ける

T1 luke lukekoon / lukekoot
T2 syö syököön / syökööt
T3 ajatel ajatelkoon / ajatelkoot
T4 vastat vastatkoon / vastatkoot

 

これで三人称の命令形ができあがり。

二人称複数形(lukekaa, syökää, ajatelkaa, vastatkaa)の形に馴染みがあるなら、[-kaa/-kää]の代わりに[-koon/-köön][-koot/-kööt]を置くという覚え方でもよいと思います。

続けて否定形の作り方を見て行きます。

 

1)語幹をもとめる

T1 lukea(読む) luke
T2 syödä(食べる) syö
T3 ajatella(考える) ajatel
T4 vastata(答える) vastat

 

2)単数は文頭に älköön、語尾に[-ko/-kö]を付ける/複数は文頭に älkööt、語尾に[-ko/-kö]を付ける

T1 luke älköön lukeko / älkööt lukeko
T2 syö älköön syökö / älkööt syökö
T3 ajatel älköön ajatelko / älkööt ajatelko
T4 vastat älköön vastatko / älkööt vastatko

 

これで三人称の命令形ができあがり。

 

三人称の命令形を使った定型表現

三人称の命令形を使った次のような定型表現があります。

Eläköön!(万歳!)
Onneksi olkoon!(おめでとう!)

*eläköön は elää(生きる)、olkoon は olla(ある、いる)の三人称単数命令形。

 

まとめ

以上、今回はフィンランド語の命令文(三人称単数・複数)についてまとめてみました。

lukea(読む)を例に一人称・二人称・三人称の命令形をおさらいしておきましょう。

肯定 単数 複数
一人称 lukekaamme
二人称 lue lukekaa
三人称 lukekoon lukekoot

 

否定 単数 複数
一人称 älkäämme lukeko
二人称 älä lue älkää lukeko
三人称 älköön lukeko älkööt lukeko

 

このうち日常的に使われるのは二人称のみ。

ただ二人称の形をしっかりと覚えておけば、一人称・三人称が出てきてもそう難しくはないと思います。

フィンランド語学習記 vol.605 − 命令文(一人称複数)

先日のフィンランド語教室では一人称と三人称の命令文を習いました。

一人称の命令文って何?というのが最初の正直な感想。

「私、勉強しなさい!」などと言うのでしょうか?

テキストに出てきたのは、こんな例文でした。

Unohtakaamme tämä asia!
(= Unohdetaan tämä asia!)
(このことは忘れましょう!)

Älkäämme puhuko tästä toisille!
(= Ei puhuta tästä toisille!)
(このことは他の人に話さないでおきましょう!)

フィンランド語の一人称命令形は「〜しましょう」という意味を表す形。

単数形はなく、複数形のみ存在します。

また上記の例文にあるとおり、同じ意味を受動現在形(unohdetaan, ei puhuta)で表すこともできます。

現在では受動現在形の方が一般的で、一人称の命令形はあまり使われないとのこと。

今回はそんなレトロな文法事項、一人称命令形の作り方を見ていきましょう。

 

命令形(一人称複数)の作り方

一人称複数の命令形は以前に学習した二人称複数の命令形をもとに作ります。

手順は次のとおり。

 

1)語幹をもとめる

T1 lukea(読む) luke × lue
T2 syödä(食べる) syö
T3 ajatella(考える) ajatel × ajattele
T4 vastata(答える) vastat × vastaa

 

*タイプ1の動詞は弱形語幹(×)ではなく強形語幹になります。

*タイプ3〜6の動詞は母音語幹(×)ではなく子音語幹になります。

 

2)語尾に[-kaa/-kää]を付ける

T1 luke lukekaa
T2 syö syökää
T3 ajatel ajatelkaa
T4 vastat vastatkaa

 

これで二人称複数の命令形ができあがり。

 

3)語尾に[-mme]を付ける

T1 lukekaa Lukekaamme!(読みましょう!)
T2 syökää Syökäämme!(食べましょう!)
T3 ajatelkaa Ajatelkaamme!(考えましょう!)
T4 vastatkaa Vastatkaamme!(答えましょう!)

 

これで一人称複数の命令文ができあがり。

続けて否定形の作り方を見ていきます。こちらも上記の肯定形と同じく、二人称複数の命令形をベースに作ります。

 

1)語幹をもとめる

T1 lukea(読む) luke
T2 syödä(食べる) syö
T3 ajatella(考える) ajatel
T4 vastata(答える) vastat

 

2)文頭に älkää を置き、語尾に[-ko/-kö]を付ける

T1 luke älkää lukeko
T2 syö älkää syökö
T3 ajatel älkää ajatelko
T4 vastat älkää vastatko

 

これで二人称複数の命令形ができあがり。

 

3)älkää に[-mme]を付ける

T1 älkää lukeko Älkäämme lukeko!(読まずにいましょう!)
T2 älkää syökö Älkäämme syökö!(食べずにいましょう!)
T3 älkää ajatelko Älkäämme ajatelko!(考えずにいましょう!)
T4 älkää vastatko Älkäämme vastatko!(答えずにいましょう!)

 

これで一人称複数の命令文ができあがり。

以上、今回はフィンランド語の命令文(一人称複数)についてまとめてみました。

明日は三人称の命令文についてまとめてみたいと思います。

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