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ここから富士山が見える

先日、フィンランド語教室で次のような例文を扱いました。

Täältä näkyy Fujivuori.(ここから富士山が見える。)

näkyy は「見える」を意味する動詞 näkyä の三人称単数形。

この文を見たとき、ふと思ったのは、

同じ意味を英語で表すとしたらどのような文になるだろう?

ということ。

試しに Google 翻訳で英訳すると次のようになりました。

Täältä näkyy Fujivuori.
→ Here is Fujivuori.

。。。伝えている内容は同じですが、力技という感じ?

また日本語を Google 翻訳で英訳すると次のようになりました。

ここから富士山が見える。
→ Fuji can be seen from here.

なるほど。受動態を使うという方法がありました。

ただこれも間違いではないのでしょうが、おそらく、

We can see Mt. Fuji from here.
You can see Mt. Fuji from here.

のように主語を置いた形の方が英語としては自然なのかなとも思います。

一方、日本語ではこの we や you を訳出すると極めて不自然な文になってしまいます。

△ 私たちはここから富士山が見える。
△ あなたはここから富士山が見える。

ただ本来「富士山が見える」という状況は富士山とそれを見ている人を抜きには成立しません。

ならばその人を明示するべきと考える英語と、あくまで富士山を主役に人は背景に溶け込むフィンランド語と日本語。

改めて比べてみると面白い対比だなと思います。

フィンランド語学習記 vol.629 − スウェーデンの総選挙

フィンランドの隣国スウェーデンで9日に総選挙が行われました。

欧米を覆う右派ポピュリズムの波はここにも押し寄せているようです。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」は選挙の概要を次のように伝えています。

Ruotsidemokraattien kannatus kasvoi

Ruotsissa on ollut vaalit. Ruotsalaiset valitsivat sunnuntain vaaleissa uuden parlamentin.

Vaalivoitto meni ruotsidemokraateille. Puolueen kannatus nousi paljon.

Ruotsidemokraattien vaaliteema oli maahanmuutto. Puolue ei halua, että Ruotsiin tulee maahanmuuttajia.

Sosiaalidemokraatit on vielä Ruotsin suurin puolue, mutta puolueen kannatus laski. Siksi on epävarmaa, voiko Stefan Löfven jatkaa Ruotsin pääministerinä. Löfven on sosiaalidemokraatti.

Puolueiden voi olla vaikea sopia Ruotsin uudesta pääministeristä ja hallituksesta. Vasemmisto ja oikeisto saivat melkein yhtä paljon ääniä. Selvää voittajaa ei ole.

Vasemmisto ja oikeisto eivät halua tehdä yhteistyötä ruotsidemokraattien kanssa.

スウェーデン民主党への支持が増加

スウェーデンで選挙が行われた。スウェーデン人は日曜日の選挙で新しい議会を選出した。

選挙の勝者はスウェーデン民主党であった。同党はスウェーデンに移民がやって来ることを望んでいない。

社会民主労働党はまだスウェーデンの第一党である。しかし党の支持率は下落した。よってステファン・ロベーンがスウェーデンの首相であり続けるかどうかはわからない。ロフベンは社会民主労働党員である。

どの政党もスウェーデンの新しい議会と政府に同意するのは難しいかもしれない。左派と右派はほぼ同じ数の票を得た。今回の選挙に明確な勝者はいない。

左派も右派もスウェーデン民主党と連携するつもりはない。

フィン
kannatus support 支持
kasvaa increase 増加する
vaalit election 選挙
parlamentti parliament 議会
voitto victory 勝利
puolue political party 政党
maahanmuutto immigration 移民
maahanmuuttaja immigrant 移民、移住者
laskea decrease 減少する
epävarma uncertain 不確実な
sopia agree 同意する
hallitus government 政府
vasemmisto the left 左派
oikeisto the right 右派
ääni vote
yhteistyö cooperation 協力

 

スウェーデン民主党という党名はあまりにさらっとしているので、最初記事を読んだときには右寄りの政党だということがイメージできませんでした。

フランスの「国民戦線(現:国民連合)」やフィンランドの「真のフィンランド人」のようにいかにもそれらしい名前ではなく、より中立的な名前を付けるのが現在のトレンドなのかもしれません。

スウェーデンも含めたヨーロッパがこれからどこへ向かうのか。注目して見ていきたいと思います。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

自転車を運転する

フィンランド語教室のテキスト「suomen mestari 1」にこんな文が出てきました。

Hän ajaa kouluun pyörällä.(彼女は自転車で学校へ行く。)
フィン
ajaa drive 運転する
koulu school 学校
pyörä
(polkupyörä)
bicycle 自転車

 

ajaa は「運転する」を意味する動詞。

ただ「自転車を運転する」という日本語には何となく違和感があり、先ほどの例文では「自転車で行く」と訳しました。

英語でも一般的には、

ride a bicycle
drive a car

のように自転車と車で動詞を使い分けます。

しかしフィンランド語では車の運転に使われる ajaa という動詞を自転車にも使うことができるんですね。

一方、日本語の「乗る」という動詞は自転車と車の両方に使えますが、「運転する」という動詞は車にのみ使うのが普通。

◯ 自転車に乗る ◯ 車に乗る
△ 自転車を運転する ◯ 車を運転する

 

ただ「自転車を運転する」という表現には違和感を覚えるものの、間違いとまでは言い切れないような気がします。

念のため、辞書も確認してみましょう。

うんてん[運転]

一(名・他サ)

①乗り物・機械などを動かすこと。

「列車のー士・バスのー手」

②(おかねを)回すこと。運用。

「ー資金」

「三省堂国語辞典 第七版」

三国によると、運転とは乗り物・機械などを動かすこと。

自転車はもちろん乗り物なのでこの定義からは外れていません。

実際の用例はどうなのかなと思い、インターネットで「自転車、運転」というキーワードで検索をしてみると「自転車運転者講習制度」についてのページが複数見つかりました。

自転車運転者講習制度 警視庁

少なくともここでは自転車と運転という単語が普通に結びついています。

ということはやはり「自転車を運転する」という表現は一般的なのか、それとも道路交通法で便宜的に使われているだけなのか。

どうも確信が持てないというのが正直なところ。みなさんはどのように感じますか?

フィンランド語学習記 vol.628 − lasta

フィンランド語教室のテキスト「suomen mestari 1」にこんな文が出てきました。

Minulla on vaimo ja kaksi lasta.(私には妻と二人の子どもがいる。)

この中の lasta は文脈から考えて「子ども」を意味する lapsi の単数分格であることは明らか。

単数主格 lapsi
単数分格 lasta

 

ただどうして lasta という形になるのかわからず、しばらく考えてしまいました。

ここでもう一度、分格の作り方を確認してみたいと思います。

 

分格の作り方(原則)

1)一つの母音で終わる語は、語尾に[-a/-ä]を付ける。

talo → taloa

2)二つの母音で終わる語は、語尾に[-ta/-tä]を付ける。

puu → puuta
tie → tietä

3)子音で終わる語は、語尾に[-ta/-tä]を付ける。

mies → miestä

これらのルールにさきほどの lapsi を当てはめると lapsia となります。

どうやっても lasta にはなりません。

ただし lapsi のように[i]で終わる単語には例外的なルールがありました。

 

分格の作り方(例外)

1−1)[i]で終わる語は、語尾に[-a/-ä]を付ける。(原則通り)

kahvi → kahvia

1−2)[i]で終わる語は、[i]を[e]に変えて、語尾に[-a/-ä]を付ける。

suomi → suomea

1−3)[i]で終わる語は、[i]を落として、語尾に[-ta/-tä]を付ける。

kieli → kieltä

*このうちどのルールを当てはめるかは覚えるしかありません。

これらのルールにさきほどの lapsi を当てはめると lapsia, lapsea, lapsta となります。

どうやっても lasta にはなりません。

ただし lapsi のように[si]で終わる単語にはさらに例外的なルールがありました。

 
1ー4)[si]で終わる語は、[si]を落として、語尾に[-tta/-ttä]を付ける。

vesi → vettä

このルールにさきほどの lapsi を当てはめると laptta となります。

どうやっても lasta にはなりません。

 

結論

やはり lasta は例外的な形ということなのでしょう!

。。。たぶん。

フィンランド語学習記 vol.627 − フィンランド語で何と言う?

フィンランド語教室で数年前に使っていたテキスト『suomen mestari 1』を久しぶりに引っ張り出してきて読んでいます。

このテキストを使っていた頃は一語一語辞書で調べながら文章を読んでいた記憶がありますが、今読むとかなりすらすら読めるのにびっくり。

少しは進歩しているのだなということがわかってよかったです。

おそらく、難しいテキストを精読するだけではなく、比較的読みやすいテキストを一定のスピードで読むこともフィンランド語の感覚を養う上では必要なはず。

そういう意味で今後は精読と速読のバランスを考えていこうと思いました。

さて、今回久しぶりに読んだテキストの中にこんなスキットがあります。

Pedro: Hanna, minä kirjoitan Mikolle sähköpostia suomeksi. Voitko auttaa minua?

Hanna: Tietysti!

Pedro: En tiedä, mitä “news” on suomeksi.

Hanna: Se on uutiset.

Pedro: Okei. Entä miten sanotaan “Greetings from Helsinki”?

Hanna: Terveisiä Helsingistä.

Pedro: Ai mitä? Voitko sanoa uudelleen!

Hanna: Terveisiä Helsingistä.

Pedro: Ahaa, okei. Kiitos avusta!

ペドロ:ハンナ、僕はミッコにフィンランド語でメールを書いているんだ。手伝ってくれない?

ハンナ:もちろん!

ペドロ:news はフィンランド語で何て言うのか知らないんだ。

ハンナ:それは uutiset だね。

ペドロ:オーケイ。じゃあ、Greetings from Helsinki は何て言う?

ハンナ:Terveisiä Helsingistä.

ぺドロ:えっ? もう一度言ってくれない?

ハンナ:Terveisiä Helsingistä.

ぺドロ:なるほど、オーケイ。助けてくれてありがとう!

このスキットで特に重要なのは次の二つの表現でしょうか。

Mitä A on suomeksi?(Aはフィンランド語で何?)
Miten sanotaan A?(Aを何と言いますか?)

これはフィンランド語を習い始めた人がまず覚えておきたいフレーズ。

これさえあれば身の回りのものをフィンランド語でどう表現するのか、一つ一つ確かめながら語彙を積み重ねていくことができます。

augend, addend

今回は英語辞書で見つけたちょっと素敵な単語をご紹介。

augend

NOUN

The number to which another is added.

Oxford Dictionaries

addend

NOUN

A number which is added to another.

Oxford Dictionaries

augend は「足される数(被加数)」、addend は「足す数(加数)」の意味。

例えば「9+7」という足し算なら、9は augend、7は addend ということになります。

この加数・被加数という日本語で思い出すのは、小学生の時に習った加数分解・被加数分解。

繰り上がりのある足し算において、次のように計算する方法です。

<加数分解>

1+6
9+1
10
16

 

<被加数分解>

6+3
3+7
10
16

 

augend, addend という単語が一般的に使われていることはなさそうですが、英語圏の子供たちもこのような方法で繰り上がりのある足し算を習うのでしょうか?

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