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フィンランド語学習記 vol.645 − 犬と言葉

人間以外の動物は言語を持っているのか?

これは「言語とは何か」を考える上で最も根源的な問いの一つです。

そんな問いについて改めて考えてみたくなるようなニュースがフィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」に出ていました。

Koirat voivat tunnistaa sanoja

Aivokuvat todistavat, että koirat voivat tunnistaa sanoja. Yleensä on ajateltu, että koira reagoi vain äänensävyyn, katseeseen tai eleeseen. Monet koiranomistajat kuitenkin uskovat, että koira tunnistaa myös sanoja.

Amerikkalaistutkijat tutkivat asiaa magneettikuvauksen avulla. Tutkimus todisti, että koirilla on ainakin alkeellinen sanojen taju. Yllätys oli kuitenkin se, että koirat reagoivat sanoihin päinvastoin kuin ihmiset. Koirat reagoivat eniten vieraisiin sanoihin.

犬は言葉を認識することができる

脳のイメージは、犬が言葉を認識できることを証明している。一般的には、犬は音の高低や視線、あるいはジェスチャーにだけ反応すると思われている。しかし多くの犬の飼い主は、犬が言葉も認識していると信じている。

アメリカの研究者たちは、MRIを使った研究を行なっている。研究によれば、犬は少なくとも原始的な言葉の感覚を持っている。ただ驚くべきことに、犬は人間とは逆の言葉に反応する。犬は最も馴染みのない言葉に反応するのだ。

フィン
tunnistaa identify 認識する
aivot brain
todistaa prove 証明する
yleensä usually 普通は
reagoida react 反応する
äänensävy tone トーン
katse look 視線
ele gesture ジェスチャー
omistaja owner 所有者
magneettikuvaus magnetic resonance imaging
MRI
磁気共鳴画像
MRI
alkeellinen primitive 原始的な
taju sense 意識
päinvastoin conversely 逆に

 

言語学において言語を考察する際には、動物のコミュニケーションとは異なる人間の言語を二重分節性・恣意性・創造性といった特徴によって説明します。

すなわち言語学における言語というのは「ヒトの言語」を指すのですが、犬の飼い主がこれとは別の見解を持っていたとしても不思議ではないでしょう。

今後、科学技術の発展によって、人や動物の脳というブラックボックスの中身が明らかになってくれば、そこには思わぬ共通点もあるのかもしれません。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

play something by ear

play something by ear

PHRASE

Perform music without having to read from a score.

‘she could play both by ear and by reading’

Oxford Dictionaries

play something by ear は「楽譜なしで演奏する」の意味。

耳で演奏するというのはユニークな表現ですね。

最初このイディオムを見たときには「きちんと暗譜して、楽譜を見ずに完璧な音を出す」という意味なのかと思っていました。

ただこのイディオムにはそれだけではない意味もあるようです。

(play it by earinformal Proceed instinctively according to results and circumstances rather than according to rules or a plan.

‘we’ll just have to play it by ear until we can get something definite sorted out’

Oxford Dictionaries

play something by ear は「臨機応変にやる」という意味にもなります。

これはつまり決められたルールや計画から離れて何かをやるということ。

こちらの用法は演奏以外の文脈でも使えますが、演奏に例えれば、楽譜に頼らず思いつくままに演奏する即興演奏のイメージでしょうか。

真面目な日本人気質のせいか、play something by ear という表現から「暗譜」のイメージは浮かんでも「即興」のイメージは全く浮かびませんでした。

そんなギャップが面白いと思ったのでここにメモしておきます。

slainte

英語で「乾杯」は cheers。

フィンランド語で「乾杯」は kippis。

世界にはさまざまな乾杯の表現があります。

本日の Oxford Dictionaries の WORD OF THE DAY(今日の単語)にはこんな単語が取り上げられていました。

slainte

EXCLAMATION

Used to express friendly feelings towards one’s companions before drinking.

‘‘Slainte,’ he said, raising his glass’

Oxford Dictionaries

slainte はもともとアイルランド語、スコットランド・ゲール語で「健康」の意味。

そしてそれらの地域で乾杯のときに使われる言葉です。

やや難しいのはその発音で、Oxford Dictionaries のサイトではスラーンチェのような発音になっていますし、さらに調べてみるとスラーンティ・スレインティ・スラーンジのような発音も見つかります。言語や地域によって発音が異なるということでしょうか。

また Wiktionary によると、アイルランド語の表記は sláinte、スコットランド・ゲール語の表記は slàinte となっています。

「何が違うの?」という人のために拡大してみましょう。

 
ア sláinte

ス slàinte

はい、よく見ると点の向きが違います。

これによって発音がどのように変わるのかはわかりませんが。。。いずれにしても素敵な響きを持った単語ですね。

フィンランド語学習記 vol.644 − スーパーマーケット

フィンランド語で「スーパーマーケット」は valintamyymälä(ヴァリンタミューマラ)。

これは valinta と myymälä から成る複合語。

フィン
valinta choice 選択
myymälä shop

 

このほか英語の supermarket に当たる supermarketti という単語もあります。

つまりフィンランド語には外来語の supermarketti と本来のフィンランド語である valintamyymälä という二つの単語があることになります。

では日本語の場合はどうでしょう?

スーパーマーケットを意味する外来語ではない日本語は存在するでしょうか?

量販店? 大規模小売店?

考えてはみたものの、どうもしっくりした日本語が浮かびません。

ヒントを探すため、辞書を調べてみました。

スーパーマーケット

〘名〙 (英 supermarket) 食料品・雑貨・衣料品などを主体に、セルフサービス方式を採用する、単一経営による大規模な小売店。スーパー。〔新聞語辞典(一九五一年版)(1950)〕

語誌 一九三〇年、大不況時代のアメリカで、ロングアイランドの空き倉庫を使って食料品などを超格安で大量に販売したのが始まり。日本では一九五三年に誕生した東京青山の紀ノ国屋が最初。

「精選版 日本国語大辞典」

日国によると日本最初のスーパーマーケットは1953年に誕生したとのこと。

そのときすでにスーパーマーケットという言葉が使われていたのだとすれば、それ以外の日本語が存在しないのも頷けます。

ただこのような歴史はフィンランドもそれほど変わらないはずなので、フィンランド語に valintamyymälä という表現があるのはやはり一つのフィンランド語らしさなのかもしれません。

フィンランド語というのは、あまり借用語に頼らず、固有の表現にこだわる言語だという印象があります。

フィンランド語を学んでいる立場からすると、覚えるべき単語の量が増えたとしても、そういった固有の表現に触れることが楽しいと感じるのですが、みなさんはいかがでしょうか。

 
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フィンランド語学習記 vol.643 − 薬の色

みなさんはこれまでに飲んでいる薬の色を意識したことはありますか?

私自身は全く考えたこともないのですが、薬の色というのはそれを飲む私たちの思考や、さらには薬の効果にすら影響を与えているかもしれないというのです。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」にそんな面白い記事が出ていたので紹介してみたいと思います。

Lääkkeen väri

Lääkkeen väri on ihmisille tärkeä. Ihmiset ajattelevat esimerkiksi, että punainen lääke piristää ja sininen lääke nukuttaa. Ajatus voi olla niin voimakas, että se vaikuttaa lääkkeen tehoon.

Ajatuksen voima yllätti tutkija Ilari Sireniuksen. Hän on tutkinut, kuinka toiveet ja ajatukset vaikuttavat siihen, minkä lääkkeen ihminen valitsee.

Sirenius sanoo, että ihminen haluaa usein lääkettä, jonka väri on tuttu. Monen mielestä hyvä yskänlääke on ruskeaa, koska niin on aina ollut. Ja särkylääke toimii hyvin, jos se on valkoista.

Sireniuksen tutkimus kertoo, että järki ei yksin määrää, mitä ostamme apteekista.

薬の色

薬の色は人間にとって重要だ。人は例えば赤い薬で元気になり、青い薬で眠くなると考える。この思考はとても強力なもので、薬の力にも影響を及ぼす。

研究者のイラリ・シレニウスは思考の力に驚かされた。彼は人の薬の選択に希望や思考がどのように影響するのかを研究している。

シレニウスによれば、人はしばしば馴染みのある色の薬を欲する。多くの人の考えでは、よい咳の薬は茶色である。なぜなら咳の薬はずっと茶色であったから。そして鎮痛剤は白い方がよく効く。

シレニウスの研究は、薬局で何を買うかは理性だけで決まるものではないと教えてくれる。

フィン
lääke medicine
väri color
piristää refresh 元気にする
nukuttaa put someone to sleep 眠らせる
ajatus thought 考え
voimakas strong 力強い
vaikuttaa influence 影響を与える
teho power
yllättää surprise 驚かす
tutkia examine 研究する
toive wish 希望
tuttu familiar 慣れた
yskä cough
särky pain 痛み
toimia work 機能する、働く
järki reason 理性
määrätä determine 決定する
apteekki pharmacy 薬局

 

なおこの記事を読んだ後、机の引き出しに入っていた薬を確認したところ、頭痛薬は白、トローチは茶色でした。

こういった薬の色にも、もしかしたら深い意味があるのかもしれません。

今後このような研究が進んだら、これまで見たこともないようなカラフルな薬が発売されるようになるのでしょうか?

ただ食べ物ではないとはいえ、体に入れるものですから、あまり人工的でけばけばしい色は敬遠されるのではないかとも思います。

いずれにせよ、これまで何気なく服用していた薬の色にも意味があるということを教えてくれた面白い記事でした。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

How many verb tenses are there in English? − from TED-Ed

英語には全部でいくつの時制(tense)があるのでしょう?

ぱっと思いつくのはおそらく次の3つでしょうか。

  • past(過去形)
  • present(現在形)
  • future(未来形)

しかしここに相(aspect)という概念をかけ合わせると、3×4=12種類になります。

  • past(過去形)
  • present(現在形)
  • future(未来形)
  • past perfect(過去完了形)
  • present perfect(現在完了形)
  • future perfect(未来完了形)
  • past progressive(過去進行形)
  • present progressive(現在進行形)
  • future progressive(未来進行形)
  • past perfect progressive(過去完了進行形)
  • present perfect progressive(現在完了進行形)
  • future perfect progressive(未来完了進行形)

今回紹介する TED-Ed の動画「How many verb tenses are there in English?」ではこの12種類の時制を例文を用いてわかりやすく解説しています。

英語の時制の全体像をつかむのにはうってつけの動画。興味のある人はぜひ見てみてください。

 

日本語の時制は?

動画の最後には英語以外の言語の話題も出てきます。

それによると日本語には過去(past)と非過去(non-past)の区別しかないとのこと。

一瞬、納得しそうになってしまったものの、考えてみると日本語にも完了形や進行形はあるのでは?とも思います。

このあたり専門的にはどのような説明がなされるのでしょう?

またヤグワ語という言語では、同じ過去でも数時間前か数週間前か数年前かによって時制が変わってくるとのこと。

時制の違いによって、話者が出来事をどのくらい昔のことと捉えているかわかってしまうというのは面白い仕組みですね。

例えば、話し相手が「女の子に(数時間前に)振られた」と言った場合と「女の子に(数週間前に)振られた」と言った場合では、その後の声のかけ方もかなり変わってくるのではないでしょうか。

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