居眠りをして、隣の人に寄りかかる
10月の初日。台風一過の青空が広がりました。
9月は雨ばかりだったので、このまま秋に向かうのかなと思っていたら、夏が戻ってきたような一日。
もうしばらくこんな天気が続いてくれたらよいのにと思います。
今日は休みだったので、私用で都内へ。電車に乗ろうとしたら、台風の影響でかなりの本数が間引かれていました。
そのため車内は混雑していたものの、二人がけの席の片方が空いていたので腰を下ろしたところ、発車とともに隣の席の人がぐいーんと寄りかかってきました。
よりかかる[寄り(掛かる)・(×凭り掛かる)](自五)
①からだをかたむけて、〈もの/人〉に身をあずける。
「柱にー」
②たよりにする。
「人にー」
▽よっかかる。
「三省堂国語辞典 第七版」
隣の人は本格的に眠っているのか、寄りかかりの圧はかなりのもの。
この「居眠りをして、隣の人に寄りかかる」現象は日本の電車内でよく見られる光景です。
それではこの現象をすぱっと言い表す日本語の表現はあるでしょうか?
考えてみて、まず思いついたのはこちら。
舟をこ(漕)ぐ
からだを前後に動かしながらいねむりをする。
「三省堂国語辞典 第七版」
ただこれはもちろん電車の中に限定された表現ではないですし、そもそも電車内の居眠りの場合は前後ではなく左右に体が動きます。
これほどメジャーな現象に固有の表現がないのだとしたら残念なこと。
もしぴったりの名前を考案することができれば、命名者として日本語の歴史に足跡を刻むことができるかもしれません。いくつか考えてみました。
- ぐらぐら寝
- そよぎ寝
- 倒れ寝
- メトロノーム寝
- ゆらゆら寝
- 寄りかかり寝
。。。どうもぱっとしません。どうにかこの現象をすぱっと言い表すことはできないものでしょうか。
三省堂国語辞典 第七版
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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