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爆笑するのに必要な人数とは?

三国で「爆笑」という単語を引いたときに気になる注釈を見つけました。

ばくしょう[爆笑]

ふき出すように大きく笑うこと。

「さむらいが大口をあけてーした・会場がーのうずになる」

〔笑う人数が問題にされることが多いが、もともと、何人でもよい〕

「三省堂国語辞典 第七版」

気になったのは最後の「笑う人数が問題にされることが多いが、もともと、何人でもよい」という部分。

爆笑するためには人数の決まりがあるということなのでしょうか?

よくわからないまま新明解も引いてみると、こちらにはこんな記述が。

ばくしょう 【爆笑】

おかしな話を聞いて、その場に居る人が一斉にどっと吹きだすようにして笑うこと。

「新明解国語辞典 第七版」

なるほど。爆笑とは「(複数の人が)一斉に笑う」ことだと書いてある辞書もあるんですね。

さらに調べてみると、他の辞書にも同様の記述を見つけました。

ばくしょう【爆笑】

大勢の人が一時にどっと笑うこと。

「軽妙なジョークにーがおこった」

「角川必携国語辞典」

ばくしょう【爆笑】

大勢の人が、一度にどっと笑うこと。

◎お笑い芸人のねたに観客が爆笑する

「ベネッセ表現読解国語辞典」

たしかに爆笑という言葉には、お笑いライブの会場などで大勢がどっと笑うというイメージがあります。

しかし三国の「何人でもよい」という注釈はこれらの語釈に明確に No を突きつけたものと言えそうです。おそらくは一人で爆笑するという用例が過去に存在するのでしょう。

歴史的な経緯はさておき、今の目で爆笑という言葉を眺めてみると、テレビやインターネットの動画を一人で見ることも多い現代、一人で爆笑するのは決して珍しいことではないはず。

ただ爆笑している人の多くが一人で爆笑しているような社会は、ちょっと寂しい社会なのかなとも思います。

おそらく人間には他の人といっしょに笑いたいという根源的な欲求があり、だからこそライブのような場が生き続けるのだろうと思います。

 
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フィンランド語学習記 vol.674 − käyttää, käytetään

クリスマスまで残り一週間。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」にこんな話題が出ていました。

Joulusta säästetään

Jouluun käytetään vähemmän rahaa, kuin viime vuonna.
30 % suomalaisista sanoo, että käyttää jouluun nyt vähemmän rahaa. Vain 6 % suomalaisista sanoo, että käyttää enemmän rahaa jouluun, kuin viime vuonna.

Jouluun käytetään rahaa keskimäärin 580 euroa aikuista kohden.

クリスマスには節約を

クリスマスに費やすお金は去年より少なくなる。

30%のフィンランド人は今のところクリスマスに費やすお金は少なくなると言っている。6%のフィンランド人だけがクリスマスに費やすお金は去年より多くなると言っている。

クリスマスに費やすお金は大人一人あたり平均580ユーロである。

Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

フィン
säästää save 節約する
keskimäärin on average 平均して
aikuinen adult おとな
kohden per 〜あたり

 

似たような文が繰り返し出てくる今回の記事。

面白いなと思ったのは「使う、費やす」を意味する käyttää という動詞の形です。

Jouluun käytetään vähemmän rahaa, kuin viime vuonna.
30 % suomalaisista sanoo, että käyttää jouluun nyt vähemmän rahaa. Vain 6 % suomalaisista sanoo, että käyttää enemmän rahaa jouluun, kuin viime vuonna.

Jouluun käytetään rahaa keskimäärin 580 euroa aikuista kohden.

受動現在形の käytetään が二か所、辞書形の käyttää が二か所。

jouluun の後に来るときは käytetään、節の最初に来るときは käyttää という形になっています。

käytetään を節の最初に持って来ると「〜しましょう」の意味になってしまうので、

Jouluun käytetään / käyttää jouluun

という形がフィンランド語の自然なリズムなのでしょう。

このようなリズムを本当に自然と感じられるようになったら、フィンランド語の感覚が身についたということなのかもしれない。そんなことをふと考えた今回の記事でした。

雪片と粉雪

気がつけば2018年もあとわずか。

毎年、この時期に聴きたくなる曲の一つにパルムグレンの「粉雪」があります。

「粉雪」の英題は snowflakes。

ただ改めて考えてみると、snowflake は「雪片(雪のひとひら)」という意味ですし、粉雪は「こまかな雪」という意味。似ているようで別のものだということに気が付きます。

粉雪の英訳としては、powdery snow, fine snow のような表現が一般的でしょうか。

では、そんな「雪片」と「粉雪」はフィンランド語で何と言うのでしょう?

調べてみると、こんな単語が見つかりました。

フィン
lumihiutale snowflake 雪片
puuterilumi powdery snow
fine snow
粉雪

 

lumihiutale の hiutale は「薄片」、puuterilumi の puuteri は「粉」の意味。

なおパルムグレンの「粉雪」のフィンランド語タイトルは英題の snowflakes と同じ lumihiutaleita となっているようです。

*lumihiutaleita は lumihiutale の複数分格の形

 

まとめ

フィンランド語の lumihiutale、英語の snowflake と日本語の粉雪は次のように意味が異なります。

フィン
lumihiutale snowflake 雪片
puuterilumi powdery snow
fine snow
粉雪

 

snowflakes という曲のタイトルから連想するのは、空から無数の雪のかけらが舞い落ちているイメージ。

それは粉雪かもしれないし、もっと大粒の雪かもしれません。

ただそのイメージを適切に写し取る日本語を見つけるのは案外難しいなとも思います。

フィンランド語学習記 vol.673 − kaikki(2)

昨日に続いて、フィンランド語の単語 kaikki について。

フィンランド語学習記 vol.672 − kaikki(1)

まずは kaikki の全体的な意味と用法をおさらいしましょう。

kaikki

  1. (indefinite, in singular, without a main word) Everything.
  2. (indefinite, in plural, without a main word) Everyone, everybody.
  3. (indefinite, in singular and plural, as a modifier) All.

「Wiktionary」

  1. (名詞的)「すべて」の意味では単数扱い
  2. (名詞的)「みな、全員」の意味では複数扱い
  3. (形容詞的)「すべての」の意味では単数・複数扱い

昨日はこのうち1と2の区別について考えました。今日は3の用法について考えてみます。

3は kaikki を形容詞的に(後続の名詞とともに)使う場合。Wiktionary から例文を拾ってみました。

1)Kaikki sukkani löytyivät.
(すべての私の靴下は見つかった。)

2)Yhtäkkiä kaikki vesi vyöryi huoneistoon.
(突然すべての水がアパートになだれ込んだ。)

1)の kaikki は後続の sukkani が複数なので複数扱い、

2)の kaikki は後続の vesi が単数なので単数扱いであることがわかります。

(1の sukkani は所有接尾辞の[-ni]が付いているので、これだけで単複はわかりませんが、動詞の löytyivät が自動詞の複数形なので複数主格と判断できます。)

ここで思うのは、kaikki という単語には昨日紹介した分格のように複数形の格変化もあるのだから、1の kaikki は kaiket という形に変化してもよいのではないかということ。

単数 複数
主格 kaikki kaikki
→ kaiket?
分格 kaikkea kaikkia

 

と思ったら、Wiktionary にこんな注釈がありました。

Usage notes

The pronoun has also a nominative plural form kaiket which is used only in some phrases, e.g. kaiket päivät, “day after day” / “for days on end”.

これによると kaiket päivät(日々)のような定型表現においては kaiket という形も現れるとのこと。

単数 複数
主格 kaikki kaikki
(kaiket)
分格 kaikkea kaikkia

 

本来なら kaiket が文法規則通りの変化で、kaikki が例外ということになるはずなのですが、出現頻度を元に考えると kaiket を例外と考えた方が収まりがよいということなのでしょう。

これは面白い逆転現象。

結局、生きている言葉というのは「そのように使われるからそのように使われる」としか説明できない例を数多く含んでいます。そこを楽しめるかどうかが語学のポイントの一つなのかなと思いました。

フィンランド語学習記 vol.672 − kaikki(1)

フィンランド語で「すべて」を意味する kaikki は単複同形の不思議な単語。

Wiktionary には次のような説明が出ています。

kaikki

  1. (indefinite, in singular, without a main word) Everything.
  2. (indefinite, in plural, without a main word) Everyone, everybody.
  3. (indefinite, in singular and plural, as a modifier) All.

「Wiktionary」

単複について整理するとこんな感じでしょうか。

  1. (名詞的)「すべて」の意味では単数扱い
  2. (名詞的)「みな、全員」の意味では複数扱い
  3. (形容詞的)「すべての」の意味では単数・複数扱い

今回はこのうち1と2の区別について考えてみます。

まずは kaikki が主語の場合。Wiktionary から例文を拾ってみました。

1)Tänään kaikki menee pieleen.(今日はすべてがうまくいかない。)
2)Kaikki olivat täällä.(全員がここにいた。)

1の kaikki は単数扱いなので、動詞は menee と三人称単数の形に、

2の kaikki は複数扱いなので、動詞は olivat と三人称複数の形になっています。

逆に、動詞が単数形なら主語の kaikki は「すべて」、動詞が複数形なら主語の kaikki は「みな、全員」の意味になると考えることもできるでしょう。

次に kaikki が目的語の場合。同じく Wiktionary から例文を拾ってみました。

1)Vihaan kaikkea.(私はすべてが嫌いだ。)
2)Vihaan kaikkia.(私はみんなが嫌いだ。)

1の kaikkea は単数扱いなので単数分格の形に、

2の kaikkia は複数扱いなので複数分格の形になっています。

ここまでの形を整理してみましょう。

単数 複数
主格 kaikki kaikki
分格 kaikkea kaikkia

 

主格の方は動詞の形によって単複を判断できるので、同型であっても問題ないんですね。

長くなりそうなので、本日はここまで。

明日も引き続き kaikki について見ていきたいと思います。

フィンランド語学習記 vol.671 − Google-haku 2018

先日 Google による2018年の検索トレンドが発表されていました。

これは様々なカテゴリにおいて、2018年に検索数が急上昇した言葉をランキング形式で紹介するというもの。

ランキングは全世界および国ごとに集計されて Google Trends のホームページで集計されています。

全世界の Searches(検索)ランキングはこんな感じ。

これに対してフィンランド国内では、いったいどんな言葉が検索されたのでしょう?

そんな話題がフィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」に出ていましたので紹介してみたいと思います。

Google-haku

Google on kertonut, mistä asioista ihmiset ovat hakeneet tietoa tänä vuonna. Google on maailman suurin hakukonefirma.

Suomalaiset googlasivat tänä vuonna tietoa esimerkiksi presidentinvaaleista. Suomessa oli presidentinvaalit tämän vuoden alussa.

Suomalaisia kiinnosti myös Helsingin uusi kirjasto Oodi. Oodi avattiin nyt joulukuussa.

Kesällä suomalaisia kiinnosti hotelli ja ravintola Kalastajatorppa. USA:n presidentti Donald Trump asui Kalastajatorpassa, kun hän tapasi Venäjän presidentin Helsingissä. Tapaaminen oli heinäkuussa.

Kesä oli myös tosi kuuma. Siksi monet suomalaiset googlasivat esimerkiksi, miten viilennetään huonetta ja miten hoidetaan lämpöhalvausta.

グーグル検索

グーグルは、人々が今年、何についての情報を求めていたのかを発表した。

フィンランド人は今年、大統領選挙などに関する情報を検索した。フィンランドでは今年の初めに大統領選挙があった。

フィンランド人はヘルシンキの新しい図書館オーディにも興味を持った。オーディはこの12月に開館した。

夏にはフィンランド人はホテル・レストランであるカラスタヤトルッパに興味を持った。アメリカの大統領ドナルド・トランプはロシアの大統領とヘルシンキで会った際、カラスタヤトロッパに滞在した。会談は7月だった。

夏はまたとても暑かった。その時期には多くのフィンランド人が部屋を涼しくする方法、熱中症の治療法などについて検索をした。

フィン
haku search 検索
hakukone search engine 検索エンジン
googlata google (グーグルで)
検索をする
presidentinvaali presidential election 大統領選挙
alku first 最初
kiinnostaa interest 〜に興味を持たせる
viilentää cool 涼しくする、冷やす
hoitaa care 治療する
lämpöhalvaus heatstroke 熱中症

 

なお Google が発表したフィンランドにおける puheenaiheet(話題)急上昇ランキングは次のとおり。

やはり presidentinvaali(大統領選挙)が一位になっています。さきほどの記事に出てきた Kalastajatorppa(カラスタヤトルッパ)、Oodi(オーディ)も入っていますね。

意味がよくわからないものもあったので、一応調べてみました。

Presidentinvaalit(大統領選挙)
Airiston helmi(アイリストン・ヘルミ)[企業]
Tuhkarokkko(湿疹)← k が一つ多い?
Kuunpimennys(月食)
Kansalaisaloite(市民発案、イニシアチブ)
Aktiivimalli(アクティブモデル)
GDPR(EU一般データ保護規則)
Kalastajatorppa(カラスタヤトルッパ)[ホテル・レストラン]
Oodi(オーディ)[図書館]
Liike nyt!(リーケ・ニュット)[政治グループ]

外国語を学んでいる人なら、その言語が使われている国でこの一年にどんなことが話題になっていたのか、この年末に振り返ってみるのも楽しい作業かもしれません。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

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