フィンランド語学習記 vol.796 − 空と天国
フィンランド語で「空」は taivas(タイヴァス)。
taivas [タイヴァス]
①空
Taivaalla on paljon pilviä.
空にはたくさん雲が出ている。
②天国
Onko minulla mahdollisuutta päästä taivaaseen?
私が天国へ行ける可能性はあるか。
「パスポート初級フィンランド語辞典」
一つ目の例文の taivaalla は taivas の接格[-llA]の形。
フィンランド語で「空で/に」「空から」「空へ」と言いたいときには外部格と呼ばれる「接格、離格、向格」を用います。
接格 | -llA | 〜の表面で/に | (静止点) |
---|---|---|---|
離格 | -ltA | 〜の表面から | (出発点) |
向格 | -lle | 〜の表面へ | (到達点) |
さきほどの「空にはたくさん雲が出ている」のような文をフィンランド語に訳す際 *Taivaassa on paljon pilviä. としてしまうのはよくある間違い。
ただ二つ目の例文の taivaaseen は taivas の入格[-seen]の形になっています。
ということはフィンランド語で「天国で/に」「天国から」「天国へ」と言いたいときには内部格と呼ばれる「内格、出格、入格」を用いるのでしょうか?
内格 | -ssA | 〜の中で/に | (静止点) |
---|---|---|---|
出格 | -stA | 〜の中から | (出発点) |
入格 | -Vn -hVn -seen |
〜の中へ | (到達点) |
taivas の表面は空で、その中に天国があるというのは面白い感覚。うっかり吸い込まれないように気を付けなければなりません。