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phases of the moon − 月の満ち欠け

photo credit: idarknight via photopin cc

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英語で「三日月」は crescent moon。

それではその反対は何と言うのでしょう?

つまり、半月と満月の中間くらい、ちょっと太めの月のことです。

先日、辞書を眺めていたら、偶然その単語に出会いました。

gibbous

(of the moon) with the bright part bigger than a semicircle and smaller than a circle

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

semicircle より大きく、circle より小さい、そんな月のことを gibbous(ギボス)と呼ぶんですね。

この gibbous を和英辞書で調べると、大抵こんな訳がのっています。

gibbous

<月・惑星が>凸状の

『ウィズダム英和辞典 第三版』

「三日月」のように数字を入れた呼び名はないのかな?と思って調べてみると、「十三夜」というのが gibbous に一番近いよう。

これを含めて、月の満ち欠けを順番に並べてみると、次のようになります。

new moon 新月
crescent moon
(waxing crescent)
三日月
half moon
(first quarter)
半月
(上弦の月)
(waxing) gibbous 十三夜
full moon 満月
(waning) gibbous 十八夜
half moon
(last quarter)
半月
(下弦の月)
crescent moon
(waning crescent)
二十六夜
new moon 新月

 

厳密には満月に近づいていく gibbous は「十三夜」、新月に近づいていく gibbous は「十八夜」となります。

それぞれの単語が厳密に一対一対応をしている訳ではないのですが、こうして並べてみると英語と日本語の微妙な違いが見えてきておもしろいですね。

ちなみに次回の「十三夜」は新年の1月3日に当たっているそう。

もし天気がよかったら、gibbous を見上げてみようかと思います。

 
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フィンランド語学習記 vol.262 − 5時前に、5時より後に

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前回のフィンランド語教室では「○時前に」「○時より後に」という表現を習いました。

英語なら単に before〜、after〜 ですから、それって習うほどのものなの?と思われるかもしれません。

しかし!フィンランド語の場合はこれが複雑。

例えば「5時前に」「5時より後に」という表現を見てみましょう。

ennen viittä(5時前に)
viiden jälkeen(5時より後に)
*ennen〜(〜の前に)、viisi(5)、〜jälkeen(〜の後に)

フィンランド語では、ennen+分格で「〜の前に」、属格+jälkeenで「〜の後に」という意味になります。

主格 viisi
分格 ennen viittä
属格 viiden jälkeen

 

なおフィンランド語で数詞の分格や属格を作るためには、まず語幹の形を覚えておく必要があります。

フィンランド語の語幹の求め方には法則性がありますが、数詞の場合は例外的な変化もあるので、そのまま覚えてしまった方がよいかもしれません。

主格 語幹
yksi yhte [-ksi]→[-hte]
kaksi kahte [-ksi]→[-hte]
kolme kolme そのまま
neljä neljä そのまま
viisi viite [-si]→[-te]
kuusi kuute [-si]→[-te]
seitsemän seitsemä [-n]→×
kahdeksan kahdeksa [-n]→×
yhdeksän yhdeksä [-n]→×
kymmenen kymmene [-n]→×

 

語幹を求めたら、そこから分格・属格の形を作ってみましょう。

ennen+分格
(○時前に)
語幹 属格+jälkeen
(○時より後に)
1 ennen yhtä yhte yhden jälkeen
2 ennen kahta kahte kahden jälkeen
3 ennen kolmea kolme kolmen jälkeen
4 ennen neljää neljä neljän jälkeen
5 ennen viittä viite viiden jälkeen
6 ennen kuutta kuute kuuden jälkeen
7 ennen seitsemää seitsemä seitsemän jälkeen
8 ennen kahdeksaa kahdeksa kahdeksan jälkeen
9 ennen yhdeksää yhdeksä yhdeksän jälkeen
10 ennen kymmentä kymmene kymmenen jälkeen

 

英語なら数詞の前に before と after を置くだけなのに、フィンランド語のこの手数にはびっくり。

とりあえずは理屈で組み立てるしかないのですが、これがすらすらと言えるようになる日は訪れるのでしょうか??

三十路(みそじ)、四十路(よそじ)の次は何と言う?

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みそじ【三十】

〔「ぢ」は、「はたち」の「ち」と同源か〕

  1. 三十(サンジュウ)
  2. 【三十路】三十歳。

『新明解国語辞典 第七版』

「私もとうとう三十路かー」

などと、三十歳を表す「三十路」という単語は一般的によく使われています。

それでは、その他の年齢も「○○路」と表すことはできるのでしょうか?

辞書の中から、そのような表現を拾ってみました。

よそじ【四十】

〔「ぢ」は、「はたち」の「ち」と同源か〕

  1. 四十(シジュウ)
  2. 【四十路】四十歳。「ーの春」

『新明解国語辞典 第七版』

「俺もとうとう四十路かー」

「三十路」ほどには使われていないと思いますが、この「四十路」もいちおう市民権を得ている単語と言えるでしょう。

語義の用例に「四十の春」とあるので、四十歳になったら何かいいことがあるのかもしれません!

いそじ【五十】

〔「ぢ」は、「はたち」の「ち」と同源〕

  • 五十
  • 【五十路】五十歳。

『新明解国語辞典 第七版』

「私もとうとう五十路かー」

「三十路」「四十路」と比べると、この「五十路」という表現はあまり聞いたことがありません。

五十歳を迎えても、もうそれほど年齢を意識することはないのでしょうか?

もしそうだとしたら、それはちょっと寂しいことでもありますし、逆に心強いことでもあります。

新明解には、さらに次のような単語ものっていました。

  • むそじ【六十、六十路】
  • ななそじ【七十、七十路】
  • やそじ【八十、八十路】
  • ここのそじ【九十、九十路】

語感的には「ここのそじ」という響きに何とも言えない味わいを感じます。

いつの日か、

「私もとうとう九十路かー」

と言う日が来るのでしょうか。

 
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The fact that everyone agrees on it doesn’t make it true.

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【原文】衆惡之必察焉、衆好之必察焉

【一般的な和訳】 大勢が憎むことも必ず調べ、大勢が好むことも必ず調べてみる。

【意訳】 全員が同意しただけで、それが真実だということにはならない。

The fact that everyone agrees on it doesn’t make it true.

『英語で論語』より

今『英語で論語』という本を読んでいます。

『論語』は、中国・春秋時代の思想家孔子とその弟子たちの言行録。

『英語で論語』では、その論語から抜粋した100の章句を英訳し、文法のポイントを解説しています。

英語の学習書としては初心者向けのものですが、論語を読んだことがない人が初めて論語の世界に触れる最初の一冊として選んでみるのも面白いかもしれません。

冒頭の一節は、本日投開票の第47回衆議院議員選挙の結果を受けて選んでみました。

論語の有名な章句というのは、論語を読んだことがない人にとっても、どこかで聞いたことがある内容が多いですし、そんなのは当たり前と思える内容も多いです。

それは論語の教えというものが、私たちの生活にそれだけ深く入り込んでいることの証左でもあるのでしょう。

それでも一つ一つの箴言に改めて向き合ってみれば、2,500年の昔を生きた先人の知恵を受け取り、心を通わせることができるはず。

言葉の面で言えば、中国語・日本語・英語という3か国語を並べることで見えてくるものがあります。また言葉が違っても一つの思想を共有できるということの不思議さに思いを馳せることもあるでしょう。

ちょっとした隙間時間にも読むことができるおすすめの一冊です。

 

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フィンランド語学習記 vol.261 − poika と vaaka

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フィンランド語で「少年」は poika(ポイカ)。

この poika を「少年の」という意味で使うときには、属格という形を作ります。

主格 poika(少年)
属格 ??(少年の)

 

その作り方をもう一度おさらいしてみましょう。

 

1)属格の印[-n]を付ける

フィンランド語の属格は語尾に[-n]を付けて作ります。

poika
→ poikan

ポイカン!

 

2)[k, p, t]の変化により、語中の[k]が消える

単語の最後の音節に[k]が入っているときには、語形変化の際にその[k]が消えることがあります。

poikan
→ poian

kpt 変化の詳細は下記のエントリーにまとめてあります。

フィンランド語学習記 vol.75 − kpt/子音階程交替

 

3)三重母音禁止のルールにより、語中の[i]が[j]に変化(!)

poian
→ pojan

[i]の下の部分がにょきっと伸びるイメージ。これはびっくり!

 

以上の手順により、poika の属格は pojan となります。

主格 poika(少年)
属格 pojan(少年の)

 

以上を踏まえた上で、もう一つ別の単語を見てみましょう。

フィンランド語で「秤」は vaaka(ヴァーカ)。

(この語感もおもしろいのですが、それはまた別の話。)

この vaaka の属格はどのような形になるでしょうか?

主格 vaaka(秤)
属格 ??(秤の)

 

こちらも先ほどの手順に沿って見ていきましょう。

 

1)属格の印[-n]を付ける

vaaka
→ vaakan

 

2)[k, p, t]の変化により、語中の[k]が消える

vaakan
→ vaaan

 

3)三重母音禁止のルールにより、単語の途中にアポストロフィを挿入(!)

vaaan
→ vaa’an

たしかにアポストロフィで区切れば三重にはなりませんが。。。これもびっくり!

 

最初に紹介した「poika → pojan」の変化から類推すると、「vaaka → vajan」になるのかな?と思ったのですが、そうはならないんですね。

よって、vaaka の属格は vaa’an となります。

主格 vaaka(秤)
属格 vaa’an(秤の)

 

しかし vaaan を vaa’an と書いたところで、発音は同じなのでは?と思ったのですが、vaa’an の方はアポストロフィのところで一旦区切って発音するよう。

vaa’anの発音

イメージとしては、

  • vaaan(ヴァーーン)←ダメ
  • vaa’an(ヴァーアン)

こんな感じでしょうか。

以上、ちょっと面白い poika と vaaka の語形変化のお話でした。

「凸凹」と「凹凸」の違いとは?

14121201

凸凹は「でこぼこ」、凹凸は「おうとつ」。

順番を入れ替えると、訓読みと音読みが入れ替わってしまいます。

そんな凸凹と凹凸に意味の違いはあるのでしょうか?

でこぼこ【凸凹】

表面に高低があって、平らでないこと(様子)。

『新明解国語辞典 第七版』

おうとつ【凹凸】

「でこぼこ・たかひく」の意の漢語的表現。「ーレンズ」

『新明解国語辞典 第七版』

なるほど。「凹凸」は「凸凹」の漢語的表現なんですね。

意味そのものは同じなのに、順番を入れ替えただけで読み方が変わってしまう、そんな漢字の世界は不思議なもの。

中には読み方だけでなく、少しニュアンスが変わってしまうものも。

さゆう【左右】

みぎとひだり。「言をーにする〔あいまいな事ばかり言う〕」

『新明解国語辞典 第七版』

みぎひだり【右左】

  1. 右と左。「ーに別れる」
  2. 右と左を取り違えること。逆。「足袋(タビ)がーだ」

『新明解国語辞典 第七版』

そうそう。「左右」は単に左と右ですが、「右左」には逆になっているニュアンスがありますよね。

そういえば、以前に紹介した「表裏」と「裏表」も同じような関係でした。

「表裏」と「裏表」の違いとは?

あるいは、片方に面白い意味が添加されているものも。

ふうう【風雨】

  1. 風と雨。「ーにさらされる」
  2. 強い風を伴う雨。「ー注意報」

『新明解国語辞典 第七版』

あめかぜ【雨風】

  1. 雨と風。「ーをしのぐ〔=社会に出て受ける苦しみや屈辱に堪えるの意にも用いられる〕」
  2. [関西方言]酒と甘い菓子の両方好きなこと(人)の称。

『新明解国語辞典 第七版』

気象情報に用いられるのは「風雨」の方。一方「雨風」には酒と甘い菓子が好きという方言があるんですね。味わいのある言い回しです。

以上、今回は順番を入れ替えると訓読みと音読みが入れ替わってしまう熟語をいくつか紹介してみました。

日本語の奥深さを感じますね!

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