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フィンランド語学習記 vol.167 − 濃くなったり、薄くなったり

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フィンランド語で「濃い」は tumma(トゥンマ)、「薄い」は vaalea(ヴァーレア)

これらの単語は「色」の濃淡を表すときによく使います。

茶色の例を見てみましょう。

茶色 ruskea 000000

 

焦げ茶色 tummanruskea 000000

 
[tumman-]は、tumma の属格。

[主格]tumma
[属格]tumman

色名に tumman が付くと、濃い色になります。

続いて赤の例。

punainen 000000

 

ピンク vaaleanpunainen 000000

 
[vaalean-]は、vaalea の属格。

[主格]vaalea
[属格]vaalean

色名に vaalean が付くと、薄い色になります。

最後に青の例を見てみましょう。

sininen 000000

 

水色 vaaleansininen 000000

 

tummansininen 000000

 
青は薄い色[vaalean-]と濃い色[tumman-]の両方がよく使われるようです。

冒頭、茶色は濃い色、赤は薄い色の例を挙げましたが、薄い茶色(vaaleanruskea)、濃い赤(tummanpunainen)という表現も可能。

tumma と vaalea、覚えておくと何かと便利な単語なのかなと思います。

March & march

photo credit: L_Dan via photopin cc

photo credit: L_Dan via photopin cc

Q: Why are people so tired on April Fool’s Day?
A: Because they just finished a 31-day March.

3月もそろそろ折り返し地点。東京もかなり暖かくなってきました。

冒頭のなぞなぞは March と march の二つの意味がもとになっています。

March

the 3rd month of the year, between February and April

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

march

to walk with stiff regular steps like a soldier

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

この二つの単語に共通の語源はあるのかな?と思い調べてみたものの、どうも共通の語源はないようです。

行進のマーチは古フランス語の marchier、3月のマーチはラテン語の Martius に由来するのだとか。

The name of March comes from Latin Martius, the first month of the earliest Roman calendar. It was named for Mars, the Roman god of war who was also regarded as a guardian of agriculture…

March という名前は、ラテン語の Martius(マルティウス)に由来しており、それは最初期のローマ暦において一番目の月を意味していた。Martius という名前は、ローマ神話の戦争の神であり、農業の守り神でもある Mars(マールス)に由来する。

Wikipedia「March」より

最初期のローマ暦というのは、次のようになっていたようです。

Martius 3月
Aprīlis 4月
Māius 5月
Jūnius 6月
Quīntīlis 7月
Sextīlis 8月
September 9月
Octōber 10月
November 11月
December 12月

*Wikipedia「ローマ暦」より

以前のエントリーでも紹介したことがありますが、古いローマ暦においては、今の1月と2月は存在しませんでした。農作業のない季節に暦は必要なかったんですね。

真珠の月と重ね着の月 | Fragments

古代ローマの人々にとって一年の幕開けは Martius。

戦争の神 Mars に由来するこの月は、古代ローマの人々にとって、雌伏の冬が終わり、戦いの幕開けを告げる月だったのでしょうか。

フィンランド語学習記 vol.166 − 洗面台にあるもの

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先日、洗面台でぼーっと歯を磨いていたとき、この洗面台にあるものを何もフィンランド語で言えない!ということに気付きました。

小さなことからコツコツと、

という訳でウチの洗面台にあるものをフィンランド語に直してみることに。

フィン
1 peili mirror
2 pesuallas sink 流し台
3 kampa comb くし
4 hammasharja toothbrush 歯ブラシ
5 hammastahna toothpaste 歯磨き粉
6 partakone shaver シェーバー

 
1)peili(ペイリ)の文字を見ていると、人[i]が鏡[l]に映った自分[i]を見つめているように思えてきます。

2)pesuallas(ペスアッラス)の pesu は「洗濯」、allas は「タブ」の意味。

日本語の「流し台」と構造は同じですね。

3)kampa(カンパ)という単語はどこかで見たことがあるような、

と思ったら、この前「くしでとかす」という意味の動詞 kammata を習ったばかり。

フィン
kampa comb くし
kammata to comb くしでとかす
kampaaja hairdresser 美容師

 
4、5)hammasharja(ハンマスハルヤ)の hammas は「歯」、harja は「ブラシ、ホウキ」の意味。

また hammastahna の tahna は「ペースト」の意味。

このあたりは比較的、覚えやすい感じ。

6)partakone(パルタコネ)の parta は「あごひげ」、kone は「機械」の意味。

あごひげ以外はどうするのでしょう??

以上、洗面台まわりの単語をまとめてみました。

最近、文法がおもしろくそちらに偏り気味だったので、日常の語彙もじわじわを増やしていきたいと思います。

フィンランド語学習記 vol.165 − 手をつないで

engaged couple holding on hands - view from backside

フィンランド語教室のテキストを読んでいたら、こんな表現が出てきました。

He istuvat sohvalla käsi kädessä.(彼らは手をつないでソファーの上に座っています。)
*he(彼らは)、istua(座る)、sohva(ソファー)、käsi(手)

käsi kädessä は「手をつないで」の意味。

käsi が「手」の意味であることはわかるものの、kädessä の意味は何だろう?と思い、調べてみることに。

kädessä の語末についている[-ssä]は、「〜の中に」を表すフィンランド語の格語尾。

よって käde という単語があるのかと思い、辞書を引いてみたものの見つからず。

käde(?) 格語尾[-ssä]を付ける kädessä(?の中に)

 
??

考えること数分。。。わかりました!

フィンランド語では、語幹の中に[k, p, t]の文字が含まれているときは[-ssä]のような格語尾の接続に伴って、語幹の[k, p, t]部分が変化することがあります。

下記の[k, p, t]変化表を参照すると、下から4行目の[t←→d]という変化が目にとまります。

kk ←→ k
k ←→ ×
uku ←→ uvu
yky ←→ yvy
nk ←→ ng
lke ←→ lje
rke ←→ rje
hke ←→ hje
pp ←→ p
p ←→ v
mp ←→ mm
tt ←→ t
t ←→ d
nt ←→ nn
lt ←→ ll
rt ←→ rr

 
すなわち格語尾[-ssä]の接続に伴い、語幹部分が、

käte → käde

と変化したと考えられます。

それなら kate という単語があるのだろうと思い、辞書を引いてみたもののやはり見つからず。

käte(?) [k, p, t]の変化を適用 käde
käde 格語尾[-ssä]を付ける kädessä(?の中に)

 
??

ふたたび考えること数分。。。今度こそわかりました!

さきほどの[k, p, t]の変化を適用する前に、フィンランド語にはさまざまな語幹変化のルールがあります。例えば、

語末が[-si]の単語は、語幹をもとめる際に語末が[-te]に変化する。
vesi → vete(水)
käsi → käte(手)

つまり「手」を意味する単語 käsi が次のような段階を経て kädessä に変化したということなんですね。

käsi(手) 語幹をもとめる käte
käte [k, p, t]の変化を適用 käde
käde 格語尾[-ssä]を付ける kädessä(手の中に)

 
これですっきり。

冒頭に挙げた文の käsi kädessä はいわゆる英語の hand in hand に当たる表現だということもわかりました。(*フィンランド語の内格[-ssä]は英語の in に当たる。)

He istuvat sohvalla käsi kädessä.(彼らは手をつないでソファーの上に座っています。)

ということで今回のエントリーは kädessä という謎の単語の辞書形が、すぐ左隣にある käsi であることに気付くまで10分以上もかかったというお話でした。

おそるべし、フィンランド語。

フィンランド語学習記 vol.164 − Yle Uutiset selkosuomeksi を聴いてみる

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フィンランド語教室の先生から、フィンランド国営放送(yle)の Yle Uutiset selkosuomeksi というラジオ番組を紹介してもらいました。

uutiset は「ニュース」、selko は「理解」、suomeksi は「フィンランド語で」の意味。

この Yle Uutiset selkosuomeksi はフィンランド語によるフィンランド語学習者のためのニュースプログラム。

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HP上にはこんな説明が。

For listeners with Finnish as a second language Yle offers daily Yle News in Easy Finnish, a broadcast with simplified language in slow speed.

「Yle News in Easy Finnish」

つまりやさしめのフィンランド語を使って、ゆっくり読み上げてくれるニュースプログラムということなんですね。

英語ではこういったプログラムは数多くあると思いますが、フィンランド語となると大変に貴重。

家に帰ってから、さっそく聴いてみると、何とか大意がつかめるトピックもありました。これは嬉しい!

ニュースにはスクリプトも付いているので、聴き取れない部分は内容を確認することができます。

またインターネット上のストリーミング配信の他に Podcast でも聴けるので、スマートフォンさえあれば、通勤の際などにも気軽に聴くことができます。

ニュース1本の長さはおよそ4分程度。これくらいならあまり構えなくても、ちょっとした隙間時間に聴くこともできるでしょう。

こちらのページでは過去の配信分を遡って聴くこともできます。(下記画像をリンクにしてあります。)

14031203

いくつかバックナンバーを聴いてみると、やはり最近はウクライナ問題に関するニュースが多いようですね。

フィンランド語の初・中級くらいの人にはおすすめできるプログラムだと思います。ぜひお試しください!

 
Yle Uutiset selkosuomeksi – Etusivu | yle.fi

感情を定義する − happy

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昨日のエントリーの続き。

感情を定義する − 喜怒哀楽 | Fragments

ある日、火星人がやってきて、あなたにこう尋ねたとします。

happy というのは、いったいどのような感情なのでしょう?

何と答えたらよいでしょう?

ぱっと思い付いたのは、happy というのは静かに「満たされていること」であるというもの。

あるいは「心配ごとがないこと」のように否定形を使って、定義する人もいるかもしれません。

happy という単語から連想するイメージは人それぞれだと思いますが、それをきちんと言葉で表すのは思いのほか難しいもの。

このようなありふれた単語の語義を考えるときに便利なのが英英辞典。

きのうのエントリーでも紹介した『OALD』による happy の語義をもう少し詳しく見てみましょう。

happy

【FEELING/GIVING PLEASURE】

1. feeling or showing pleasure; pleased

2. giving or causing pleasure

【AT CELEBRATION】

3. if you wish sb a Happy Birthday, Happy New Year, etc. you mean that you hope they have a pleasant celebration

【SATISFIED】

4. satisfied that sth is good or right; not anxious

【WILLING】

5. willing or pleased to do sth

【LUCKY】

6. lucky; successful

【SUITABLE】

7. (formal)(of words, ideas or behaviour)suitable and appropriate for a particular situation

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

こうしてみると happy というのはまず「嬉しいこと」であり、「楽しいこと」である。

そして「満たされていること」であり、「何かを快くやること」であり、「幸運なこと」であり、「適切なこと」でもある。

しかしこれだけ言葉を尽くしてもなお定義と定義の合間にこぼれ落ちてしまう何かがあるような気がします。

happy というのは単にこれらの要素の羅列・集合ではないのだと。

それはことばの不思議の一つなのだと思います。

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