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winter solstice − 冬至のはなし

photo credit: Janne. via photopin cc

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本日12月22日は「冬至」だそうです。

冬至というのは、北半球において、一年のうちで最も昼が短くなる日のこと。

逆に最も昼が長くなる日は夏至。昼と夜が同じ長さになるのが春分と秋分です。

明日からは一日一日、日が長くなっていくと思うと、これからの寒さも乗り切れる気がしませんか。

 

「冬至」は英語で何と言う?

さて冬至は英語で何と言うのだろう?と思って調べてみると、winter solstice でした。

solstice

either of the two times of the year at which the sun reaches its highest or lowest point in the sky at midday, marked by the longest and shortest days

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

solstice は夏至・冬至の「至点」を意味する単語。

これはラテン語の sol(sun)と sistere(to stand still)に由来する単語なのだとか。

The word solstice is derived from the Latin sol (sun) and sistere (to stand still)

Wikipedia「solstice」より

太陽の南中高度(真南に来たときの高さ)は、冬至のときに最も低くなり、夏至のときに最も高くなります。その高低が静止する(stand still)ポイントが solstice なんですね。

 

「春分、夏至、秋分」は英語で何と言う?

また春分、夏至、秋分についても調べてみました。

春分 the vernal (spring) equinox
夏至 the summer solstice
秋分 the autumnal equinox
冬至 the winter solstice


夏至・冬至の solstice に対して、春分・秋分では equinox という単語を使います。

equinox

one of the two times in the year (around 20 March and 22 September) when the sun is above the equator and day and night are of equal length

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

equinox は春分・秋分の「分点」を意味する単語。こちらの語義にはおおよその日付ものっています。

これはラテン語の aequus(equal)と nox(night)に由来する単語。

The name “equinox” is derived from the Latin aequus (equal) and nox (night)

Wikipedia「equinox」より

こちらは昼と等しい(equal)長さの夜ということなのでしょう。

ところで日本では春分・秋分は国民の祝日になっていますが、夏至・冬至は祝日になっていません。

どちらかと言えば、夏のてっぺんである夏至(これから冬へ向かう)・冬のてっぺんである冬至(これから夏へ向かう)の方がめでたいような気もするのですが、これはなぜなのでしょう??

そんなことが少し気になる冬至の夜です。

ピンクという光は存在しない??

Rainbow

虹の色数というのは、日本や英語圏では「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」の七色とされることが多いようです。

red
orange
yellow
green
blue
indigo
violet


ただし実際の虹というのは、色の連続体であり、客観的に「ここまでは赤、ここからは橙」というような区分ができる訳ではありません。

その意味では、虹の色数というのは「単にそのように決めた」ということに過ぎないのです。

しかし不思議なのは、このスペクトラムをじっと見ていても、ピンクだけはどこにも見つからないということ。

そんな疑問に答えて、手書きのイラストアニメーションによる1〜2分の科学入門動画「minutephysics」が、ピンクという光は自然界に存在しないというトピックを扱っています。

これによると、スペクトラムの端にある赤と青(七色では紫)を、脳が一つの色として処理するためにピンクに見えるのだとか。

またピンクというのは、白色光(=各波長の光が混合している光)から緑を抜いたときに見える色なのだそうです。

Pink is just the absence of green in white light, that’s why you can’t find pink in a rainbow (or moonbow) or actual color wheels.

(ピンクというのは、白色光において単に緑のない状態を指す。それが虹(月虹)や実際の色相環においてピンクを見つけられない理由である。)

Wikipedia「pink」より

色相環というのは、次の図のように色の移り変わり(色相)を円形に表したもの。

13122102

By MaxPower at en.wikipedia [GFDL or CC-BY-SA-3.0], from Wikimedia Commons

しかしこのうち赤から反時計回りに紫までは虹の中に見ることができますが、赤と紫の間にあるピンクだけはどうしても見ることができません。

不思議なこともあるものですねー。

フィンランド語学習記 vol.128 − 極夜と白夜

photo credit: Raffwal via photopin cc

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フィンランド語で「極夜」は kaamos(カーモス)。

kaamos

The polar night; period of darkness north of the Arctic Circle when the sun does not rise over the horizon.

『Wiktionary』

極夜というのは、北極圏で冬の間、太陽が昇らない期間のこと。

とはいっても、太陽が地平線の近くまで来れば、終日暗闇ということはなく昼の数時間は薄明が続くのだとか。

もちろん経験したことはないのですが、薄明の時間にはずいぶん幻想的な風景が見られるそうです。

しかし数日なら幻想的などと言っていられますが、そこで暮らす人にとってはずいぶん大変な季節なのでしょう。

来る日も来る日も夜ばかりでは精神的に追いつめられてしまいそうです。

なお「極夜」の反対は「白夜」ですが、フィンランド語には kaamos のように一語で明確に「白夜」を表す単語はないとのこと。

その代わり、次のような表現で「白夜」を表します。

フィン
1 keskiyön aurinko 真夜中の太陽
2 yötön yö 夜のない夜


こうして見ると、なかなかおもしろい表現が並んでいます。

1)keskiyö の[keski-]は「真ん中」を意味する接頭辞。yö は「夜」の意味。「真ん中の夜=真夜中」という意味になります。

またここでの keskiyö は「〜の」を表す属格の形[-n]になっています。

[主格]keskiyö(真夜中)
[属格]keskiyön(真夜中の)

aurinko は「太陽」の意味。aurinkoinen と形容詞の形にすれば「晴れ」の意味になります。

2)yötön の[-tön]は「〜がない」を意味する接尾辞。よって yötön yö で「夜のない夜」という意味になります。

語呂のよい撞着語法(oxymoron)になっていますね。

[参考]oxymoron の不思議な世界 | Fragments

語呂がよいと言っても、yö の発音は日本人にとってはなかなか難しいので、yötön yö の発音もかなり難易度は高そうです。

気になる人はこちらで聞いてみてください。

「モテる」の分析

Cow Grazing in Pasture

考えてみると日本語の「モテる」というのは、何だか不思議な動詞だなあと思いませんか。

その成り立ちについて、少し調べてみました。

 

「モテる」の成り立ち

まずは辞書の語義から。

[動タ下一]《持つことができる意の「も(持)てる」から》
1 保たれる。維持される。「座が―・てない」
2 人気がある。人から好意をもたれ、よい扱いをうける。「年上の女性に―・てる」

『大辞泉』より

これによると「モテる」というのは、もともと「持つことができる」から来ているようです。

だとすると、いったい何を持つことができるのでしょう?

少し検索などでも調べてみましたが、モテるための方法ばかり出てきて見つかりません。

推察すれば、人からの好意や愛情を「持つ」ことができるということでしょうか。

また調べたところ、現在のような意味の「モテる」の歴史は意外に古いようです。

もてるは古く江戸時代には既に使われており、持てるという書きも使われた。また、昭和中期辺りからモテるというカタカナを併用した表記も使われる。

日本語俗語辞書

江戸時代にはもう使われていたんですね。カタカナ表記は昭和中期からということですが、カタカナになった理由はよくわかりません。

現在では「もてる」と書いてしまうと「モテる」の意味なのか、他の意味なのか、ややあいまいになってしまいます。

 

「モテる」の活用

さきほどの語義にあった[動タ下一]とは、タ行下一段活用の動詞という意味。次のように活用します。

語幹
未然形 モテ(ない)
連用形 モテ(ます)
終止形 モテる
連体形 モテる(こと)
仮定形 モテれ(ば)
命令形 モテろ


一方、もとの「持つ」は五段活用の動詞。こちらは次のように活用します。

語幹
未然形 持た(ない)
持と(う)
連用形 持ち(ます)
持っ(た)
終止形 持つ
連体形 持つ(こと)
仮定形 持て(ば)
命令形 持て


日本語ではこのように五段活用の動詞が「可能」の意味を含んで、下一段活用の動詞に転じる例が多く、それらは可能動詞と呼ばれています。

可能動詞(かのうどうし)とは、現代日本語(共通語)において五段活用の動詞を下一段活用の動詞に変化させたもので、可能(行為をすることができること)の意味を表現する。「書く」に対する「書ける」、「打つ」に対する「打てる」の類をいう。

Wikipedia「可能動詞」より

果たして「モテる」がこのような可能動詞の仲間なのかどうかはわかりませんが、成り立ちが同じことは確かでしょう。

また Wikipedia にはこんな記述もあります。

可能動詞には命令形が用いられにくく、「読めろ」・「走れろ」などの命令的な表現は極めて稀である。

確かに「泳げろ」「飛べろ」など、様々な例を思い浮かべてみても可能動詞と命令形の相性は悪そうなのですが、命令形「モテろ」は成立しているような気がしませんか。

「モテろ!」と言われても、「わかりました。モテます!」とは答えられないかもしれませんが、それはまた別の話。

Google 翻訳の対応言語が80言語に − from Google Translate Blog

photo credit: kippster via photopin cc

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いつもお世話になっている Google 翻訳の対応言語が、9言語増えて80言語になったとのニュースが『Google Translate Blog』にのっていました。

Google Translate – now in 80 languages – Google Translate Blog

今回増えた9言語の一覧は次のとおり。

言語 話される国 母語話者数
1 ハウサ語 ナイジェリアとその隣国 35,000,000人
2 イボ語 ナイジェリア 25,000,000人
3 ヨルバ語 ナイジェリアとその隣国 28,000,000人
4 ソマリ語 ソマリアとアフリカの角の国々 17,000,000人
5 ズールー語 南アフリカ共和国と南西アフリカの国々 10,000,000人
6 モンゴル語 モンゴルと中国の一部 6,000,000人
7 ネパール語 ネパール 17,000,000人
8 パンジャーブ語 インド、パキスタン 100,000,000人
9 マオリ語 ニュージーランド 160,000人

 

今回のアップデートでは、ナイジェリアを中心としたアフリカの言語が5つ追加されています。

聞いたことがない言語も多いですが、どの言語もそれなりの母語話者数を抱えています。

そういえば昔、地理の時間にアフリカで最大の人口を持つ国はナイジェリアだと習ったことを思い出しました。

現在のナイジェリアの人口はおよそ175,000,000人。

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そんなナイジェリアにはいったいいくつの言語があるのでしょう? Wikipedia にはこんな記述がありました。

ナイジェリアでは方言を含め521の言語が確認されているが、現存するのは510であると考えられている。議会や官庁で主に使用される事実上の公用語は旧支配者の言語である英語であり、議会では多数派であるハウサ語、ヨルバ語、イボ語の使用のみが認められている。

Wikipedia「ナイジェリア」より

なるほど。今回 Google 翻訳に追加された「ハウサ語、イボ語、ヨルバ語」は、議会で使われている言語なんですね。

せっかくなので「ありがとう」をそれぞれの言語に訳してみました。

ハウサ語 Na gode
イボ語 Daalụ
ヨルバ語 o ṣeun

 

全然違う言葉になってしまうんですねー。これでは議会も大変です。

また今回のアップデートの中で特筆すべきは、最後のマオリ語ではないでしょうか。

現在の母語話者数はわずか160,000人。

『Google Translate Blog』によると、今回のアップデートにはマオリ語話者のボランティアが関わっているのだとか。

機械翻訳の精度を上げるために、マオリ語話者に「英→マオリ」「マオリ→英」の翻訳例を評価してもらっているのだそうです。(下記リンク)

Help Google Translate support Māori – Google Translate

こういった試みは応援したくなりますね。マオリ語ができる人はぜひ協力してあげましょう!

フィンランド語学習記 vol.127 − 気を付けて、頑張って

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フィンランド語教室50週目のレポート。

雑談の中、クラスメイトがこんな質問をしていました。

フィンランド語で日本語の「気を付けて」に当たる表現はありますか?

先生曰く、フィンランド人はそういう表現はあまり使わない。強いて言えば「Pidä huolta itsestäsi」かなあとの返答。

これは英語の「Take care of yourself」に当たる表現のようです。

考えてみると、日本人というのはずいぶん頻繁に「気を付けて」を使いますが、フィンランドの人は同じ文脈でそのような表現はあまり使わない。これは文化の違いなのだと思います。

また、日常使われる定型表現は、異なる言語間で全く違う言い回しになることもあります。

例えば、日本語の「頑張って」。

「頑張って」をそのまま英訳すれば「Do your best」といったところでしょうが、実際に「頑張って」が使われる文脈にふさわしいのは「Good luck」の方ではないでしょうか。

試しにGoogle翻訳で「頑張って」を英訳すると、やはり「Good luck」になりました。

自力本願の日本語と他力本願の英語。宗教的な影響があるのかどうかはわかりませんが、興味深い対比です。

なお、Google翻訳で「頑張って」をフィンランド語に訳すと「Onnea」になります。

これは「幸運」を意味するフィンランド語 onni の分格の形。

[単数主格]onni
[単数分格]onnea

幸運ということは Good luck と同じく他力本願の表現ですね。

「頑張って」が使われる文脈で、日本語以外に自力本願の表現を用いる言語はあるのか? 何だか気になるところです。

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