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ある英語辞書において最もよく調べられた単語とは?

さて、目の前に世界中で使われている一冊の学習英英辞書があるとします。

収録語数は約10万語としましょう。

その10万語の中には、世界中の英語学習者によって無数に意味を調べられた単語もあれば、残念ながらほとんど注目を集めることなくページの片隅にひっそりと眠っている単語もあることでしょう。

そういった単語を想像することはできたとしても、「この辞書で最もよく調べられた単語は何でしょう?」という問いに明確に答える術はありません。

しかし現代では、その問いに答える方法が一つあります。

それはオンライン辞書の検索履歴をデータベースとして残すこと。

Merriam-Webster Online では、「過去24時間」「過去7日間」「過去4か月」の3つのカテゴリーで、最もよく検索された単語を紹介しています。

ここでは、直近のニュースやトレンドに最も左右されていないと思われる「過去4か月」のトップ10を見てみましょう。

1 pragmatic 実用的な
2 disposition 気質、性質
3 didactic 教訓的な
4 opportunity 機会
5 paradigm 理論的枠組
6 holistic 全体論の
7 esoteric 難解な、深遠な
8 comradery 友情
9 integrity 正直さ、完全
10 ubiquitous 遍在する

 
栄えある一位は pragmatic でした。

こうして見ると、学術的な単語がずいぶん多いようです。このリストに特に意外性はないですし、ある意味調べたくなるような単語たちが並んでいます。

(しかしこの次の11位は、なぜか marriage なのですが。)

もちろんこれは一定の期間(この場合は4か月)に検索された単語のリストですので、時間とともにランキングも移り変わっていくのでしょう。

これとは逆に、最も検索されていない単語のリストがあったら、見てみたいような気もします。

せっかくデータベースに登録したのに、誰からも一度も検索されていないなどという単語があったら、ぜひ探し出してあげたいと思うのは私だけでしょうか。

死をめぐる表現 − Euphemisms for Death

フランスの美術家マルセル・デュシャンの墓碑銘には「死ぬのはいつも他人ばかり」と刻まれているそうです。

今を生きている人間にとって、死というのは基本的に他人事であり、自分自身の死について思いを馳せる機会は滅多にありません。

別の言い方をすれば死というのは一つのタブーであり、私たちの日常からは徹底的に隠蔽されています。

そのことは、逆に死についての言語表現を豊かにしてきました。

英語で「死ぬ」という動詞は die ですが、それ以外に pass away などの婉曲表現(euphemism)もよく用いられます。

また Concise Oxford Thesaurus で die の類義語を調べてみると、以下のような長いリストが掲載されていました。

  • pass on
  • lose one’s life
  • expire
  • breathe one’s last
  • meet one’s end
  • meet one’s death
  • lay down one’s life
  • perish
  • go the way of all fresh
  • go to one’s last resting place
  • go to meet one’s maker
  • cross the great divide
  • give up the ghost
  • kick the bucket
  • croak
  • buy it
  • turn up one’s toes
  • cash in one’s chips
  • shuffle off this mortal coil
  • snuff it
  • peg out
  • pop one’s clogs
  • bite the big one
  • buy the farm
  • decease
  • depart this life

フォーマルなものからインフォーマルなもの、直接的なものから婉曲的なもの、荘厳なものから不謹慎にも笑ってしまうものなど、様々なレンジの表現が並んでいます。

よく知られているところでは、kick the bucket でしょうか。

語源については、首つり自殺をする際にロープを首にかけ、足下のバケツを蹴りとばすところから来ているという説や、他にも諸説あるようです。

私のお気に入りは bite the big one で、無理に訳せば「でかいのを噛んじゃったよ!」みたいな感じでしょうか。これは北米のスラングですね。

同じく北米のスラングである buy the farm については、Wiktionary に語源がのっていました。

US slang, from the WWII era (first printed record in the US Air Force in the 1950’s). Similar expressions like buy the plot and buy the lot also existed, although buy the farm is the only one to have survived. Probably related to older British slang buy it, buy one or buy the packet, both seemingly ironic references to something that one does not want to buy. May come from the common reflection that once someone had finished his service he would go home and buy a farm to settle on.

第二次世界大戦の時代から使われている米国のスラング(最初の印刷記録は1950年代の米空軍記録)。buy the plot、buy the lot などの類似表現も存在したが、buy the farm がただ一つ生き残った表現である。おそらくイギリスの古いスラング buy it、buy one、buy the packet に関係しており、それらは「買いたくないもの(=死)」を買ったことへの皮肉な言及のようにも思える。また退役した軍人が、故郷へと帰り、そこで暮らすために農場を買ったという、ありふれた連想に由来しているのかもしれない。

Wiktionary「buy the farm」より <筆者一部意訳>

すなわち「戦死した」ことを、「退役した=故郷で農場を買った」という婉曲表現で伝えているのだと思います。こうして語源を見てみると、なかなか奥深いものがありますね。

たった一つの万国共通の現象について、これだけの表現を与える人間の想像力はすごいと改めて思います。

フィンランド語学習記 vol.62 − Eurovision Song Contest

フィンランド語教室25週目のレポート。

今回は、授業前の雑談で Eurovision Song Contest が話題になっていました。

ユーロビジョン・ソング・コンテストは、欧州放送連合(EBU)加盟放送局によって開催される、毎年恒例の音楽コンテストである。
大会では、各国代表のアーティストはそれぞれ生放送で自らの楽曲を披露し、引き続いてそれぞれの参加国が他国に投票して大会の優勝者を決定する。各国代表の参加者は、欧州放送連合に加盟する全国網の放送局を通じて大会に参加しており、放送局は自国代表のアーティストと楽曲を決定し、また自国の視聴者に大会を生中継する。大会は1956年の第1回大会以降、毎年開催されており、世界的に見ても長寿のテレビ番組のひとつであり、その視聴者の数も1億人から6億人程度と見積もられている。

Wikipedia「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」より

1956年から続いているということは、ずいぶん長い歴史のある音楽コンテストなんですね。

今年度の Eurovision Song Contest 2013 は、ちょうど準決勝が終わり、本日5月18日に決勝が行われるようです。

フィンランド代表は、クリスタ・シークフリーズさんという女性シンガーです。

Wikipedia によると、彼女は国内の選考会「Uuden Musiikin Kilpailu 2013」でフィンランド代表に選ばれたとのこと。

Uuden Musiikin Kilpailu はそのまま訳せば「新しい音楽のコンテスト」というような意味でしょうか。個々の単語は下記のような格変化を伴っています。

主格(〜は) 属格(〜の) 意味
uusi → uuden 新しい
musiikki → musiikin 音楽の
kilpailu コンテスト

 
musiikki は、kilpailu を修飾するため musiikin と属格の形になっています。そしてそれを修飾する uusi も uuden と属格の形に。

このあたりは、これまでに習った知識で理解できたので、ちょっと嬉しいですね。

[参考]フィンランド語学習記 vol.38 − 属格のつくり方 | Fragments

コンテストの曲(Marry Me)はこちらで見ることができます。

歌詞がフィンランド語でなく、英語なのは少し残念。それにしてもこの曲、よく聞いてみると歌詞がかなり怖いです。

以上、本日は Eurovision Song Contest の話題を取り上げました。

せっかくなので決勝はフィンランドに頑張ってもらいたいと思いますが、結果はいかに。

Kindle Paperwhite でハイライトを引いた箇所をまとめて見る方法

昨年末に Kindle Paperwhite を購入して以来、日々の読書に活用しています。

紙の本も捨てることはできないのですが、Kindle には紙の本にはない優れた機能が一つあります。それが本文のハイライト機能。

このハイライト機能は、Paperwhite 以前のキーボード式の Kindle にも搭載されていました。

しかしキーボード式の Kindle ではハイライトを引くのが一苦労。カーソルキーで、ハイライトを開始したい部分へ移動するだけでも、かなりの手間になってしまいます。

Kindle Paperwhiteでは、長押しタッチからすっとなぞるだけでハイライトを引くことができます。これは非常に便利。

ハイライトを引いた箇所は、こんな風にグレーで強調表示されます。

 

ハイライトを引いた箇所をまとめて読む方法

ハイライトを引いた箇所をまとめて読むには、以下のような方法があります。

  • Kindle Paperwhite で見る
  • ウェブブラウザで見る
  • iPhone で見る

それぞれ見ていきましょう。

 

Kindle Paperwhite で見る

これは一番簡単。端末上の書籍一覧の中に「マイクリッピング」というファイルがありますので、そこをタップすると、このようにハイライトがまとめて表示されます。

 

ウェブブラウザで見る

これは少しわかりにくく、通常の Amazon のホームページではなく、Kindle 専用のホームページから見ることになります。

http://www.amazon.co.jp/(←こちらではなく)

https://kindle.amazon.com/(←こちらから)

上記の専用ホームページより、画面上部の Your Highlights という部分をクリックし、自分の Amazon アカウントでサインインをしましょう。

すると、このようにハイライトをまとめて見ることができます。ブラウザ上に表示されるため、コピー&ペーストで簡単にブログに引用することもできます。(←これ重要)

 

iPhone で見る

iPhone で Kindle 書籍を読んでいる人の中には、iPhone でハイライトをまとめて読みたいという人もいるでしょう。

しかし標準の Kindle アプリには「マイクリッピング」に当たる閲覧機能がありません。ウェブブラウザから見るという方法もありますが、iPhone ですと表示が細かくなりますし、お世辞にも見やすいとは言えません。

私は普段、iPhone で Kindle 書籍を読むことはほとんどないのですが、ブログ執筆の際など、ハイライトを確認したいことはあるので、『K-highlights』というハイライト閲覧専用アプリを入れています。

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このアプリでは、このようにハイライトを引いた箇所だけを並べて表示することができます。

 

ハイライトの上限とは?

書籍によっては、ハイライトを引いたはずなのに、ハイライトの代わりに<このアイテムのクリッピングの上限に達しました>というコメントが表示される場合があります。

おそらく大量コピーによる本文の流出を防ぐために、コピーガードがかかっているということなのでしょう。

古い本にはあまり適用されていませんが、新刊本などではほとんどハイライトを表示できない本もあり、やや残念なところです。

 

まとめ

以上 Kindle Paperwhite のハイライト機能を紹介しました。

上手に使えば、吸収・理解した知識の整理やその後のアウトプットに役立てることができます。Kindle Paperwhite をお持ちの方はぜひ活用してみてください。

 

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フィンランド語学習記 vol.61 − もちろん

フィンランド語で「もちろん」は tietenkin(ティエテンキン)

と思っていたら、テキストに tietysti という単語が出てきて、こちらも「もちろん」の意味なのだとか。

先生曰く「フィンランド語には5〜6個くらい、もちろんという単語があるよ!」とのこと。

気になったので、手元の辞書を調べてみると、

  • tietenkin
  • tietenkään
  • tietysti
  • toki
  • totta kai

と5つの単語が出ていました。

tietenkin と tietenkään は、それぞれ of course と of course not に当たるようです。

Wiktionary によると、tieten は knowingly(承知の上で)の意味なのだとか。

その他も異なる単語である以上、何らかの意味・用法の違いはあるのでしょうが、今のところそこまではわかりません。

などと「もちろん」のことを考えていたら、日本語のもちろんというのはどんな語源だったかな?と気になったので、調べていたら、偶然こんな動画を見つけました。

何と英語で日本語のもちろんの語源を解説してくれています。素晴らしい!

一応、辞書の語義ものせておきます。

もちろん[勿論]
( 副 )
〔「論ずる勿(なか)れ」の意から〕
議論をするまでもなく,すでに結論は決まっているという気持ちを表す。言うまでもなく。むろん。 「 -出かける」 「英語は-のことフランス語もできる」

大辞林 第三版(三省堂)

なおフィンランド語にはもちろんがたくさんあるということですが、日本語にも「元より、当然」などの類義語はあります。

これらの単語は『使い方の分かる類語例解辞典』(小学館)によると、こんな使い分けがあるようです。

もちろん 元より 当然
計画の失敗は〜覚悟の上だ。
与党は〜野党も賛成した。 ×
引き受けてくれるかい。〜だ。 ×
不当な扱いには怒るのが〜だ。 × ×

 
日本語ネイティブの私たちにとっては、この使い分けは特に意識することなくできるものです。しかし日本語を外国語として学んでいる人にとっては、×のところがなぜ×なのか、アタマで覚えなければならないので、かなり大変なのではないでしょうか。

だとすれば、フィンランド語の「もちろん」の使い分けもノンネイティブにとってはハードルが高いのかもしれません。

ニュージーランドで禁止された71の名前とは?

photo credit: Chris Gin via photopin cc

ニュージーランドで子どもの名前として申請されたものの、却下された名前のリストが米CNNのサイトで紹介されています。

New Zealand releases list of banned names – CNN.com

却下された名前は、2001年以降の12年間で71種類にもなるそうです。そのリストはご覧のとおり。

  • Justice
  • King
  • Princess
  • Prince
  • Royal
  • Duke
  • Major
  • Bishop
  • Majesty
  • J
  • Lucifer
  • using brackets around middle names
  • Knight
  • Lady
  • using back slash between names
  • Judge
  • Royale
  • Messiah
  • T
  • I
  • Queen
  • II
  • Sir
  • III
  • Jr
  • E
  • V
  • Justus
  • Master
  • Constable
  • Queen Victoria
  • Regal
  • Emperor
  • Christ
  • Juztice
  • 3rd
  • C J
  • G
  • Roman numerals III
  • General
  • Saint
  • Lord
  • . (full stop)
  • 89
  • Eminence
  • M
  • VI
  • Mafia No Fear
  • 2nd
  • Majesti
  • Rogue
  • 4real
  • * (star symbol)
  • 5th
  • S P
  • C
  • Sargent
  • Honour
  • D
  • Minister
  • MJ
  • Chief
  • Mr
  • V8
  • President
  • MC
  • Anal
  • A.J
  • Baron
  • L B
  • H-Q
  • Queen V

「Lucifer」はキリスト教における堕天使(悪魔)の名前です。以前、日本でも「悪魔くん」の命名騒動がありましたね。

「J, T, I, E, V, G, M, C, D」などアルファベット1文字の名前や「CJ, SP, MJ, MC, AJ」などイニシャル系の名前は却下されているようです。

「King, Princess, Prince, Royal, Majesty, Queen」など王室の称号も多いですね。どさくさに紛れて「Queen Victoria」などと名前が付いているものまであります。

その他、神、貴族の称号(Duke=公爵)、公職の名前(Justice=裁判官)など、どういったジャンルをNGとしているのか、このリストを見るとよくわかります。

「3rd, 2nd, 5th」などの序数は日本語の「太郎、次郎、三郎」と同じ感覚でしょうか。せめてアラビア数字ではなく、third のような文字表記にできなかったのかと思います。(それでも却下かもしれませんが。)

それから、ピリオド[.]やアステリスク[*]といった記号の名前もあります。こうなるともはや何と呼んだらよいのかわかりません。The Artist Formerly Known As Prince のように、せめて前名でもあればよいのですが。

以上、おもしろいトピックでありながら、笑うに笑えない名前の話でした。

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