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TEDTalks − エリン・マッキーン「辞書を再定義する」

James Murray, primary editor of the Oxford English Dictionary

この世の中には、何よりも「辞書」が大好きという人たちがいます。彼らは多くの辞書を持っていますが、その中の数冊はなぜか全く知らない言語のものだったりします。(いったい何のために持っているのでしょう?)

また書棚には複数の辞書を並べ、時折取り出しては目的もなくパラパラとめくり、ある単語との偶然の出会いを楽しんだりしています。

何だか見てきたように語ることができるのは、、はい、私もそんな辞書大好き人間の一人だからなのでした。

さて、今回はそんな辞書愛好家(?)の人たちにおすすめしたい TEDTalks の動画を見つけたので紹介したいと思います。TEDTalks については、以前にも一度このブログで紹介しました。

TEDTalks − ダン・アリエリー:我々は本当に自分で決めているのか? | Fragments

今回紹介する動画では、Wordnik というオンライン辞書を立ち上げたエリン・マッキーンさんという人が「辞書」の可能性について、実に楽しそうに語っています。

プレゼンテーションの中で、特に共感したポイントを以下にまとめてみたいと思います。

 

辞書は検索性が高まるほど、セレンディピティ(serendipity)がなくなる。

現在、紙の辞書とオンライン辞書は、お互いの特徴を生かしながら共存しています。

その理由をマッキーンさんは、検索性とセレンディピティの関係で説明しています。セレンディピティとは、簡単に言ってしまえば「何かを探している時に、思いがけない別のものを発見すること」ということになるでしょうか。

オンライン辞書では、目的の単語に辿り着くのは容易ですが、その代償として、紙の辞書で得られるような「一覧性」を失ってしまいます。つまり紙の辞書では目的とする単語の前後の単語や、単語の用例・解説等が意図せずとも視界に入ってきます。

また紙の辞書には冒頭に述べたように目的もなくパラパラとめくる楽しみもあるのです。その中で思いがけない発見があるかもしれません。

 

辞書編集者(lexicographer)は交通警官ではなく、漁師のようなものである。

言語エキスパートの中には、「この言葉は正しいが、この言葉は正しくない」といった言説で言葉を選別しようとする人々がいます。こういった人々をマッキーンさんは「交通警官」に例えています。

一方では、既存の辞書にのっていないような新しい言葉を現実世界から探してきて、それを記録することに意義を感じる人々がいます。こういった人々をマッキーンさんは「漁師」に例えています。

辞書編集者は、交通警官よりも漁師のような態度でありたいというマッキーンさんの主張に私も共感します。

とはいえ、辞書が有限のデバイスである限り、掲載する語の取捨選択は避けられません。そこでいわゆる unofficial な語は切り捨てられていくことになるのですが、もしもこの世界で使われている全ての言葉と全ての意味を記録した辞書を作ることができたらどうでしょうか?

掲載する語を取捨選択する必要はなくなり、いわゆる「正しい語」も「正しくない語」も渾然一体となった The dictionary がそこに出現するはずです。

そのような夢の辞書について語りながら、プレゼンテーションは終了します。

夢物語と思われるかもしれませんが、現在の英語辞書の祖型となったオックスフォード英語辞典(OED)の編集主幹だったジェームズ・マレーという人は何よりもそのような情熱を持った人でした。古今東西のあらゆる文献に現れた英語の語彙を記録しようと試みたのです。

このプレゼンテーション、語られている内容も興味深いのですが、それに加えてプレゼンターの辞書に対する「思い」に打たれます。ぜひご覧になってみてください。

フィンランド語学習記 vol.36 −「時間の言い方」のスピード練習

以前のエントリーでフィンランド語の「時間の言い方」を紹介しました。

フィンランド語学習記 vol.34 − 時間の言い方 | Fragments

その後、iPhoneアプリの『uTalk』を使って練習をしているのですが、これがなかなか難しい。

例えば、こちらの練習モードでは、流れてくる音声とマッチする時計の文字盤を選択するのですが、タイムプレッシャーがかけられているので、あわてて間違った選択をしてしまいます。

つまり、音声で kaksikymmentäviisi yli seitsemän と言われたときに、頭の中にすぐに「7:25」が浮かばず、変換に時間がかかってしまうのですね。

このことからわかるのは、単語というのは意味を「覚えているか、覚えていないか」の二項対立ではなく、覚えていてもそれを取り出すスピードは習熟度によってまちまちということです。

そういう意味では、実際に会話で使えるようになるためには、単に意味を取り出せるだけではなく、すばやく取り出せることが必要です。

このようなアプリも、そのための一助にはなることでしょう。

 
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[メモ]フィンランド語で15は viisitoista ですが、このアプリでは15分を表すのに varttia(辞書形:vartti)という単語を使っています。辞書を引くと「4分の1」とありますので、おそらく英語の quarter に当たる単語でしょうか。

フィンランド語学習記 vol.35 − 本が集まれば図書館になる

photo credit: magnetisch via photopin cc

先日のフィンランド語クラスより、ちょっとした単語の話題を。

まずは下の単語を見てみましょう。

kirja(本)
⇒ kirjasto(図書館)

先生曰く、kirjasto の[-sto]は「〜が集まったところ」という意味なのだそうです。

「本が集まったところ=図書館」という成り立ちなのですね。これは納得。

実はこれまで習った中にも、この[-sto]が付く単語がありました。

puisto(公園)
yliopisto(大学)

さて、何が集まると公園や大学になるのでしょう??

??

??

では正解です。

puu(木)
⇒ puisto(公園)

日本で公園というと、広場とすべり台のイメージですが、森の国フィンランドでは木々もたくさんあるのでしょう。

それではもう一つ。

yli(過ぎる)
oppia(学ぶ)
⇒ yliopisto(大学)

こちらは基礎教育を終えた人が集まったところというイメージでしょうか? 感覚的には英語の graduate school(大学院)と似ているのかもしれません。

こういった接尾辞などの知識が加わると、単語の学習が楽しくなりますし、暗記の効率もより高まります。まずは忘れないよう[-sto]についてメモをしておきました。

フィンランド語学習記 vol.34 − 時間の言い方

フィンランド語教室16週目のレポート。

今回は時間の言い方を練習しました。数字を一通り覚えていれば、それを使って時間も言えそうなものですが、そう簡単な話ではないようです。

まずは以下の例文をご覧ください。

Kuinka paljon kello on?(何時ですか?)
Kello on 9.(9時です)
Kello on 15 minuuttia yli 9.(9時15分です)
Kello on puoli 10.(9時30分です)
Kello on 15 minuuttia vaille 10.(9時45分です)

なんとなく意味が想像できるものとできないものがありますね。それでは、以下に一文ずつ見ていきましょう。

まずは時間を聞くときの言い方。

Kuinka paljon kello on?(何時ですか?)
*kuinka「どのくらい」、paljon「たくさん」、kello「時計、時刻」

日本語の「何時」、英語の「what time」とは異なり、直訳すると「時刻はどのくらいたくさんですか?」という表現になっています。

続いて時間を答えるときの言い方は、4つのケースに分けて見ていきましょう。
 

ケース① 0分(ぴったり)の場合

Kello on 9.(9時です)
*kello「時計」

これは簡単ですね。なおフィンランド語で9は yhdeksän(ユフデクサン)と読みます。
 

ケース② 1分〜29分の場合

Kello on 15 minuuttia yli 9(9時15分です)
*minuuttia(分)、yli(過ぎて)

このケースは「時計は9時を15分過ぎている」という言い方をします。

日本語の「9時15分過ぎ」という表現に似ていますし、とっさに言うのもそんなに難しくはないでしょう。15は viisitoista(ヴィーシトイスタ)と読みます。
 

ケース③ 30分(ぴったり)の場合

Kello on puoli 10(9時30分です)
*puoli(半分)

このケースは「時計は10時の半分です」という言い方をします。

9時30分なのに、9という数字がどこにも出てこないので、慣れないうちはわかりにくいかもしれません。10は kymmenen(キュンメネン)と読みます。
 

ケース④ 31分〜59分の場合

Kello on 15 minuuttia vaille 10.(9時45分です)
*minuuttia(分)、vaille(足りない)

このケースは「時計は10時に15分足りない」という言い方をします。

ケース②と同様、日本語の「10時15分前」という表現に似ています。ただし日本語ではいつでも「◯分前」と言う訳ではありませんよね。

10時に何らかのイベントがあり、その時間を意識している場合には「10時15分前」という言い方をしますが、ふつうに時間を伝える場合には単に「9時45分」と言うことの方が多いのではないでしょうか。

よって、とっさに言えるようになるにはそれなりの練習が必要だと思います。
 

まとめ

そんな訳でフィンランド語の時間の言い方では、時計を4つのゾーンに分けて区別します。

同じ時計の文字盤を見ているのに、言語によって時間の言い方が変わってくるというのは、とてもおもしろい現象ですね。

似ているようで似ていない。それだけにすらすらと言えるようになるためには、たくさんの練習が必要なのでしょう。

日本のニュースを英語で聞けるiPhoneアプリ『NHK World』

英語のリスニング力を伸ばすため、CNN や ABC のニュースを視聴している人は多いと思います。

現在はテレビ以外にウェブサイトや podcast でも気軽に視聴することができます。私も以前はよく CNN のニュースを見ていました。

もちろんそれはそれで面白いのですが、今ひとつ乗り切れないという人もいるでしょう。その一つの要因として考えられるのが、それらのニュース番組が扱うのが海外の事象であるということです。

英語を学ぶくらいですから、海外のニュースや文化に興味は持っていても、毎日続ける(=習慣化する)ためには、馴染みのある話題を選びたいという人もいるでしょう。

そこで、日本国内のトピックを扱ったニュースを英語で聞きたいと思ったら、NHK World をおすすめします。

NHK World ではワールドニュースも扱いますが、国内のニュースも多く扱っているので、より身近な話題を英語で聞くことができます。

このチャンネルはウェブサイト経由で視聴することができるほか、スマートフォン(iPhone, Android)用の視聴専用アプリもリリースされていますので、これを手持ちのスマートフォンに入れておけば、リアルタイムでニュースを視聴することができます。

このアプリ、ホーム画面からアイコンをクリックすると、すぐに番組が始まります。操作がそれだけなので、ちょっと空き時間に英語を聞いておこうという時には重宝します。

また podcast 形式だと、ついつい未視聴の分を溜め込んでしまい「消化しなければ」という気持ちになることがありますが、これはリアルタイムで配信されているものを視聴するだけなので、テレビと全く同じ感覚で気軽に流すことが出来ます。

英語のリスニング教材を探していて、ニュース番組がお好きな方はぜひお試しください。

 
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フィンランドの「名前の日」を調べることができるiPhoneアプリ『Suomalainen Kalenteri』

本日は Made in Sweden の iPhone カレンダーアプリ『Suomalainen Kalenteri – Kuukausi』を紹介します。

iPhone のカレンダーアプリは現在、百花繚乱の様相を呈しており、お手軽なものから高機能なものまで豊富な種類から選ぶことができます。

そんな中、このアプリには他にはない機能がひとつだけ搭載されています。

それはフィンランドの Nimipäivä(名前の日)を調べることができるということ。

フィンランドに限らず、キリスト教圏の国では、カレンダーの各日にキリスト教の守護聖人の名前が割り当てられているのだそう。

例えば、Tino(ティノ)さんという名前の男性であれば、本日2月14日のところに自分の名前があるので、本日が「名前の日」ということになり、誕生日と同じようにお祝いをするのだとか。

1年で2回お祝いをしてもらえるとは、ずいぶんお得な気分になりますね。(名前のない人は損な気分?)

そういえば、しばらく前に読んだフィンランドの小説『スフィンクスか、ロボットか』でも、主人公の女の子と花屋のおばさんが名前の日を話題にするシーンがありました。

『スフィンクスか、ロボットか』レーナ・クルーン著 | Fragments

同じ町に住む中国人から花束の注文があったので、名前の日を祝うのかと思って花束を届けてみると「中国には名前の日はない」と言われるというエピソード。

名前の日がないということが軽い驚きになるくらい、日常に深く根ざした文化なのでしょう。

それはさておきアプリの話に戻ります。このアプリのカレンダーは Pieni(小)、Medium(中)、Iso(大)の3種類から選択することができます。

これは Pieni(小)。

続いて Medium(中)。Medium は英語ですよね?

これは Iso(大)。

なお、本日2月14日のところには Ystävänpäivä(友達の日)という表示が。

フィンランドでは、この日友達にカードやプレゼントを贈る習慣があるのだそうです。日本と違い、恋人の日ではないんですね。

以上、バレンタインの本日はカレンダーアプリ『Suomalainen Kalenteri – Kuukausi』を紹介しました。ちなみに、Kuukausi とは「月」の意味らしいです。空に浮かぶ月(moon)ではなくて、暦の月(month)の方ですね。

 
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