世界の通貨記号とドル記号($)の謎
アルファベットのSに縦線を一本引くとドル記号($)、Yに横線を二本引くと円記号(¥)になります。
世界の通貨記号には、このようにアルファベットに線を引いたものが数多くあります。
例えば、次の通貨記号はどこの国のものでしょう?
฿ | Bに縦線一本 |
₵ | Cに縦線一本 |
₲ | Gに縦線一本 |
₭ | Kに横線一本 |
₦ | Nに横線二本 |
₱ | Pに横線二本 |
₮ | Tに斜線二本 |
₩ | Wに横線二本 |
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正解はこちら。
国名 | 通貨名 | |
---|---|---|
฿ | タイ | バーツ |
₵ | ガーナ | セディ |
₲ | パラグアイ | グアラニー |
₭ | ラオス | キープ |
₦ | ナイジェリア | ナイラ |
₱ | フィリピン | ペソ |
₮ | モンゴル | トゥグルグ |
₩ | 韓国/北朝鮮 | ウォン |
こうして見ると、どれも通貨名の頭文字に線を入れたものになっています。
だとすると、ドル記号($)はなぜDではなくSなのでしょう?
(*なお通貨記号ではありませんが、Ðという文字はアイスランド語に存在するとのこと。)
これについては諸説あるようですが、有力な説は昔のアメリカで使われていたスペインの通貨ペソ(Peso)のPとSを重ね合わせたというもの。
しかしはっきりしたことはわかっていないようです。
$=ドルというのは当たり前になりすぎていて違和感はなかったのですが、他の通貨記号と比べてみたら不思議だということに改めて気付いたというお話でした。