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フィンランド語学習記 vol.624 − 天井と法律

フィンランド語の laki という単語には「天井」と「法律」という二つの意味があります。

そして先日、単語帳を眺めているときにふと気付いたのが、この二つの単語は格変化の形が異なるということ。

古いフィンランド語である laki(天井)は格変化の際に語尾の[-i]が[-e]に変化するのに対して、外来語である laki(法律)は語尾の[-i]が変化しません。

両者の語形変化を比較してみましょう。

laki(天井) laki(法律)
単数 複数 単数 複数
主格 laki laet laki lait
属格 laen lakien lain lakien
対格 laen laet lain lait
分格 lakea lakia lakia lakeja
内格 laessa laissa laissa laeissa
出格 laesta laista laista laeista
入格 lakeen lakiin lakiin lakeihin
接格 laella lailla lailla laeilla
離格 laelta lailta lailta laeilta
向格 laelle laille laille laeille
変格 laeksi laiksi laiksi laeiksi
様格 lakena lakina lakina lakeina

 

このように並べてみると、laki(天井)の複数形と laki(法律)の単数形が途中から同じ形になっていることに気が付きます。

探してみれば他にもこういうペアはあるのかもしれませんが、面白い発見だったのでここにメモしておきます。

フィンランド語学習記 vol.623 − Nimipäiväkalenteri uudistuu

フィンランドのカレンダーを見ると、それぞれの日付に人の名前が添えられていることがあります。

例えば、今日8月30日のところには、Eemeli, Eemil, Eemi という名前。

このように(元日とクリスマスとうるう日を除く)日付に名前の書いてあるカレンダーは nimipäiväkalenteri(名前の日のカレンダー)と呼ばれています。

Eemeli(Eemil, Eemi)さんにとって、今日8月30日は Nimipäivä(名前の日)。もし周囲に Eemeli(Eemil, Eemi)さんがいたら誕生日と同じように祝ってあげましょう。

このような習慣はフィンランド以外のヨーロッパの国にもあるようです。

ただ人の名前というのは時代とともに変化して行くもの。そこでフィンランドの名前の日のカレンダーも5年ごとに名前の入れ替えを行なっているそうです。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」にその名前の日のカレンダー改訂のニュースが出ていました。

Nimipäiväkalenteri uudistuu

Suomalaiseen kalenteriin tulee kymmeniä uusia nimiä.

Vuonna 2020 suomalaiseen nimipäiväkalenteriin tulee 35 uutta nimeä. Suomenruotsalaiseen kalenteriin tulee 38 uutta nimeä.

Oman nimipäivän saavat esimerkiksi Aida, Malla ja Unna sekä Oula, Petja ja Viktor.

Nimipäiväkalentereita uudistetaan 5 vuoden välein.

Kalenteriin lisätään myös yksi uusi virallinen liputuspäivä. Se on lasten oikeuksien päivä, ja sitä vietetään 20. marraskuuta.

名前の日のカレンダー、新しくなる

フィンランドのカレンダーに何十もの新しい名前が加わる。

2020年にフィンランド人の名前の日のカレンダーに35の新しい名前が加わる。スウェーデン系フィンランド人のカレンダーには38の新しい名前が加わる。

固有の名前の日を持つことになる名前は、例えば、Aida, Malla, Unna, Oula, Petja, Viktor である。

名前の日のカレンダーは5年ごとに新しくなる。

カレンダーには一つ新しい公の国旗掲揚日も加わる。それは子供の権利の日であり、11月20日に祝われる。

フィン
uudistua be reformed 新しくなる
välein every 〜ごとに
virallinen official 公の
liputuspäivä flag day 国旗掲揚日
oikeus right 権利
viettää celebrate 祝う

 

フィンランド人の名前の日のカレンダーに加わる35種類の名前は次のとおり。

女性の名前

  • Adele
  • Aida
  • Bertta
  • Cecilia
  • Daniela
  • Elle
  • Erin
  • Fiona
  • Iita
  • Inna
  • Jasmiina
  • Lila
  • Luna
  • Malla
  • Meea
  • Minka
  • Minni
  • Neela
  • Selina
  • Unna

男性の名前

  • Andreas
  • Edvin
  • Elia
  • Eliel
  • Felix
  • Niila
  • Nikolas
  • Oskar
  • Oula
  • Petja
  • Petrus
  • Rene
  • Teo
  • Venni
  • Viktor

新しく加わるというだけあって、あまり聞いたことのない名前が多いような気もします。

今回選ばれた人はおめでとうございます!

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

フィンランド語学習記 vol.622 − 感情のレッスン

フィンランド教室のテキスト『suomen mestari 3』に感情を表す単語がまとめられていました。

イラストを見ながら、それぞれどんな気持ちを表しているのか想像してみたのですが、どうもよくわからず。

表情から人の感情を読み取るのは苦手なようです。

結局は辞書を引いて確認することになりました。

フィン
hämmästynyt astonished 驚いた
yllättynyt surprised 驚いた
hämmentynyt confused 戸惑った
pettynyt disappointed 落ち込んだ
hermostunut nervous イライラした
suuttunut angry 怒った
järkyttynyt shocked ショックを受けた
masentunut depressed 落ち込んだ
ahdistunut anxious 心配な
kiinnostunut interested 興味を持った
innostunut excited 熱心な
ihastunut infatuated 夢中な
rakastunut in love 愛している
pelästynyt frightened おびえた
helpottunut relieved ほっとした

 

ここに挙げられている単語は、どれも[-ua/-yä]で終わる動詞の能動過去分詞の形[-nut/-nyt]になっています。

[-ua/-yä]で終わるフィンランド語の動詞というのは基本的に自動詞。

その能動過去分詞を使って、このようにさまざまな感情を表すことができるんですね。

私雨(わたくしあめ)

実家への帰省中、NHK BS「にっぽん百名山」の天城山の回を見ていたときのこと。

番組内でガイドさんがこの地域に降るにわか雨を表す「私雨(わたくしあめ)」という言葉を紹介していました。

印象に残る言葉だったのでさっそくメモ。

後ほど辞書を調べてみると、日国に見出し語として出ていました。

わたくしあめ【私雨】

〘名〙 限られた小区域にだけ降るにわか雨。特に、有馬、鈴鹿、箱根などの山地のものが知られている。

「精選版 日本国語大辞典」

突然の激しい雨に降られて慌てて家に帰ったとき、「さっきの雨、すごかったね」と言ったら「えっ? そんなに降ってた?」なんて返された経験のある人はいないでしょうか。

それはもしかしたら「私雨」だったのかもしれません。

考えてみると「驟雨、にわか雨、夕立」のように短い時間に降る雨を表す日本語はいくつかありますが、狭い範囲に降る雨を表す日本語はあまりないような気がします。

そういう意味では、もっと広まってよい表現なのではないかと思いました。

 
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フィンランド語学習記 vol.621 − luonnon juhlapäivä

日本には7月の海の日、8月の山の日と自然の恩恵に感謝する二つの祝日があります。

フィンランドでも8月25日に Suomen luonnon päivä(フィンランドの自然の日)という祝日があったようです。(いわゆる public holiday ではないようですが。)

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」にこんな記事が出ていました。

Luonnon juhlapäivä

Lauantaina on juhlittu Suomen luonnon päivää.

Ympäri Suomea on ollut tapahtumia, esimerkiksi on kunnostettu jokea ja tehty retkiä luontoon. Samalla Suomen luonnonsuojeluliitto täyttää 80 vuotta.

Tämä on toinen kerta, kun Suomessa on liputuspäivä luonnon kunniaksi.

自然の日

土曜日に人々はフィンランドの自然の日を祝った。

この日はフィンランドのあちこちでイベントが行われた。例えば、川をきれいにしたり、自然に親しむ旅が行われたり。この日はフィンランドの自然保護協会の80周年でもあった。

今回は、フィンランドで自然に敬意を払って国旗を掲揚する日として、二回目の機会であった。

フィン
luonto nature 自然
juhlia celebrate お祝いする
ympäri around 〜の周りに
tapahtuma event 行事、出来事
kunnostaa repair 修復する
suojelu protection 保護
liitto union 連合
liputuspäivä flag day 国旗掲揚日
kunnia honor 名誉

 

Suomen luonnon päivä で検索をしてみると、この日のために作られたホームページがありました。

Suomen luonnon päivä

当日行われるイベントを探したり、自ら企画したイベントを登録したりできる仕様になっています。

今年の luonnon päivä はもう終わってしまいましたが、当日の雰囲気が伝わってくる素敵な写真も多く掲載されているので、興味のある方はチェックしてみてはどうでしょうか。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

Tom, Dick, and Harry

英語には人の名前を使ったイディオムが数多くあります。

そんな中でもユニークな表現の一つがこちら。

Tom, Dick, and Harry

(also Tom, Dick, or Harry)

NOUN

Used to refer to ordinary people in general.

‘he didn’t want every Tom, Dick, and Harry knowing their business’

Oxford Dictionaries

Tom, Dick, and Harry は「誰も彼も」を意味する英語のイディオム。

もちろんここでは Tom, Dick, and Harry という名前に具体的な意味がある訳ではなく、英語圏の一般的な男性名として挙げられているに過ぎません。

ただもしあなたが Tom という名前で、パーティーで知らない人から次のように言われたらどのように感じるものなのでしょう?

They invited every Tom, Dick, and Harry to the party.
(主催者は誰も彼もパーティーに招待した。)

むむっと感じてしまうのか、あるいは定型表現なので気にならないのか。

あるいは Tom / Dick / Harry さん自身がこのイディオムを使うことはあるのでしょうか?

。。。というように人の名前を使ったイディオムには少しデリケートな問題も感じてしまいます。考えすぎなのかもしれませんが。

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