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外国語学習法

英語のネイティブスピーカーが世界の主要言語を学ぶのに必要な時間

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世界の公用語として、現代のグローバリズムを牽引している英語も、ネイティブスピーカーの数では世界第3位。

ネイティブスピーカーの数トップ10の言語を多い方から並べると、中国語、スペイン語、英語、ヒンディー語、アラビア語、ポルトガル語、ベンガル語、ロシア語、日本語(!)、ジャワ語となるのだそう。

すなわち現代社会において第二言語として英語を話す人の数は増えても、第一言語としてはそれほど世界を席巻している訳ではありません。

そこで英語のネイティブスピーカーも、少しだけ謙虚になって上記の言語を学ぶとしたら、それぞれの言語を習得するのにいったいどれくらいの時間がかかるのでしょう?

そんな情報を扱ったインフォグラフィックが www.visualistan.com に掲載されていました。

How Long Does It Take To Learn: The 9 Most Common Languages #infographic

上記の言語を表にまとめてみると、次のようになります。

言語 話者数 習得時間
スペイン語 2位 23週
ポルトガル語 6位 23週
ジャワ語 10位 36週
ヒンディー語 4位 44週
ベンガル語 7位 44週
ロシア語 8位 44週
アラビア語 5位 88週
日本語 9位 88週
中国語 1位 88週

 

こうして見ると、

  • 日本語がネイティブスピーカーの数では世界のトップ10に入るということ
  • 言語の影響力は、ネイティブスピーカーの数とは必ずしも関係がないこと
  • 言語の習得に時間がかかる最大の要因はおそらく「文字」であること

などなど、さまざまな気付きを得ることができます。

またこの種のデータを見たときに知りたくなるのが、この逆向きのデータ。

すなわちスペイン語やロシア語や日本語のネイティブスピーカーが英語を学ぶ際の平均習得時間をまとめた資料があったら、ぜひ見てみたいと思うのですが、あまりそういった資料に出会ったことがありません。

もしご存知の方がいたら、ぜひ情報提供をお願いいたします。

「英語がペラペラになりたい」と思っている人へ − 外国語ペラペラの科学

中学・高校と人並みに英語を勉強してきました。大学は英文科。海外留学も経験しました。

よってそれなりに英語での会話はできるものの、とても流暢とはいいがたい。

「ああ、英語がペラペラになりたいなあ」と思ったことはありませんか? 。。。はい、これ自分のことですが。

現代の英語学習においては、いわゆる「グロービッシュ」という言葉に代表されるように、流暢でなくても意思の疎通ができればよい、という意見が主流になっているように思います。

私個人はこの考えにどちらかと言えば賛成なのですが、そうは言っても「あるべき姿」と「ありたい姿」は違う訳で、英語が流暢な人を見れば素晴らしいと思わずにはいられません。

甲子園を目指して練習に打ち込んでいる高校球児に「野球なんかそんなに上手くならなくていいんだよ。バッティングセンターで100キロくらいのボールを打ち返せればオーケー。あまりハードな運動は健康を害するから、中止中止。」と言ったところで、ボールを投げつけられるのがオチでしょう。

そのように人間の向上心というのはとどまることを知らず、練習に熱が入るのも無理のないこと。

。。。

さて英語の話に戻りましょう。「英語がペラペラになりたいなあ」と思うこと自体は良いとしても、そもそもペラペラというのはどのような状態のことを指すのでしょうか?

すぐに思い付くのは、

  • よどみないリズム
  • きれいな発音

といったあたりでしょう。しかしこれだけではよくわかりません。

幸い第二言語習得理論の中に流暢さ(fluency)についての研究があるので、今回のエントリーではそのいくつかを取り上げてみたいと思います。

 

外国語がペラペラであるとはどのような状態を指すのか?

まず、Guillot(1999)は外国語学習における fluency を4つの観点で定義しています。

1)The ability to produce written and/or spoken language with ease

話し言葉・書き言葉をたやすく産出する力

2)The ability to speak with a good but not necessarily perfect command of intonation, vocabulary, and grammar

必ずしも完全ではないかもしれないが、よいイントネーション・語彙・文法で話す力

3)The ability to communicate ideas effectively

考えを効果的に伝える力

4)The ability to produce continuous speech without causing comprehension difficulties or a breakdown of communication

理解不足に陥ったり、コミュニケーションが中断したりすることなく、よどみなく話すことができる力

おおむね納得できる定義でしょうか? しかしよく考えてみると、これらの力というのは必ずしも第二言語に特有のものではありません。

例えば、3の「考えを効果的に伝える力」というのは母語でも個人間の格差があるものだと思います。本稿で問題にしたいのは「母語」ではなく「第二言語」における fluency な訳ですが、そもそも第二言語に特有の、つまり母語では問題がないのに第二言語になったとたんにつまずいてしまうポイントとは何でしょうか。

De Bot(1992)によると、それは「語彙・文法・発音」であるということになるのですが、それでは当たり前過ぎるので少し視点を変えてみましょう。

ここに二人の英語学習者がいるとします。一人は1年前の自分です。もう一人は1年に及ぶ語学留学から帰国したばかりの今の自分です。

この二人のうち、英語が流暢なのはどちらですか?と聞かれたら、あなたは自信を持って今の自分と答えることでしょう。

しかし、どうやったらそれを証明することができるのでしょうか?

ひとつ考えられるのは TOEIC や TOEFL などのスピーキングテストを受けることかもしれません。それは確かに一つの指標となり得ます。

しかし厳密に言えば、それは語彙力や文法力を含む英語の総合的な能力を、スピーキングというフィルターを通して見ているに過ぎません。また厳密な採点基準があるとしても、採点のプロセスにおいて採点者の主観を排除することはできません。

 

外国語がどのくらいペラペラであるかを測定することはできるのか?

本稿で問題にしたいのは、英語の知識ではなく純粋な「流暢さ」そのものです。それはそもそも客観的に測定できるような性質のものなのでしょうか?

実は、第二言語習得に関する研究の中では、そのような試みに挑戦したものもあるのです。

例えば、Lennon(1990)の研究では、イギリスの大学に半年間留学したドイツ人大学生4名を対象に、留学前と留学後にスピーキングテストを行い、その変化を測定しました。テストでの調査項目は多岐に渡りますが、例えばスピーキングの一定量に含まれる、

  • 単語数
  • 「あー」「えー」などのつなぎ言葉の割合

を調べたところ、留学当初から留学終盤にかけて「単語数は増え、つなぎ言葉は減る」という結果が見られたようです。

ただこのような測定方法には限界もあり、例えば発音の善し悪しなどは客観的に評価するのが難しい項目の一つです。

また単に単語数が多いということや、つなぎ言葉の割合が少ないということが、本当に流暢さの指標に成りうるのか議論の余地はあることでしょう。決して「早口=流暢さ」ではありませんので。

またテストの時のように集中して脳を絞るのではなく、リラックスした状態でも同じように話せるというのでなければ、真の意味でペラペラとは言えないでしょう。しかしもちろん脳の中を直接観察することはできません。そこにはやはりブラックボックスがあるのです。

そこで、Segalowitz(2010)は「流暢さ」をより詳細に3つのカテゴリーに分けて論じています。

a) cognitive fluency(認知的な流暢さ)

- the efficiency of operation of the underlying processes responsible for the production of utterances

b) utterance fluency(発話の流暢さ)

- the features of utterances that reflect the speaker’s cognitive fluency

c) perceived fluency(知覚された流暢さ)

- the inferences listeners make about speakers’ cognitive fluency based on their perceptions of their utterance fluency

わかりやすく言えば、a は「脳内の処理能力」、b は「発話そのもの」、c は「我々が受ける印象」ということになるでしょう。

客観的に測定できる指標は b だけですが、それを氷山の一角とすると、海に沈んで見えない a の部分があるということ。

また私たちが感じる「あの人はペラペラだなあ」という印象は b に基づいて a を類推した c であるということ。

こうして見ると、かなり問題が整理されたように感じます。

 

それではいったいどうすれば外国語がペラペラになれるのか?

ここまで流暢さについて長々と述べてきましたが、結局一番気になるのは次の質問でしょう。

Q:どうすれば外国語がペラペラになれるのですか?

この質問に対する答えはシンプルです。

A:練習あるのみ。

拍子抜けしてしまった人がいたら申し訳ありません。。。補足すると、アウトプットとインプットを繰り返すことによって、さきほどの a の「脳内の処理能力」を鍛えることができる、そのことによって b の「発話そのもの」を流暢にすることができるということになります。

ただ本稿を読んでくれている人の中には、読み書きは得意だけれど、会話は苦手。。。という人も多いのではないでしょうか。

自分は性格が内向きだからペラペラにはなれないだろうなあ、と感じている人もいるかもしれません。

実はパーソナリティや心配性と外国語の流暢さの関係を調べた研究もあるのです。

Oya et al.(2004)の研究では、ニュージーランドの語学学校で学ぶ日本人学生73名に「性格診断・心配性調査」を受けてもらい、その上で英語のスピーキングテストを行いました。

その結果、外向的な人は採点者の印象が良くなる傾向があるけれども、発話の量や沈黙の長さといった客観的な指標で比較した場合、「内向的な人と外向的な人」「心配性の人と楽観的な人」の間で統計的に有意な差は見られなかったそうです。

従ってどんな人も「練習」を積み重ねることによって、ペラペラへの階段を一歩ずつ登ることができる。このことはあらゆる外国語学習者への力強いエールになるのではないでしょうか。

References

  • De Bot, K. (1992). A bilingual production model: Levelt’s “Speaking” model adapted. Applied Linguistics, 13, 1-24.
  • Guillot, M. (1999). Fluency and its teaching. Clevedon: Multilingual Matters.
  • Lennon, P. (1990). Investigating fluency in EFL: A quantitative approach. Language Learning, 40(3), 387-417.
  • Oya, T., Manalo, E., & Greenwood, J. (2004). The influence of personality and anxiety on the oral performance of Japanese speakers of English. Applied Cognitive Psychology, 18, 841-855.
  • Segalowitz, N. (2010). Cognitive bases of second language fluency. New York: Routledge

マイナーな外国語を学びたい!と思ったときに考えるべき3つのポイント

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人はいったいどんなときに新しい言葉を学びたいと思うのでしょう?

例えばフランス語なら、

  • フランス映画が好きだから。
  • パリに住んでみたいから。
  • フランス語の響きが好きだから。

など、理由は人それぞれだと思います。

また、語学好きな人の中には、フランス語のようなメジャーな言語ではなく、もっとマイナーな言語に挑戦してみたいという人もいるのではないでしょうか。

マイナーというのがいったいどれくらいの規模を指すのか? これは主観的な問題なので厳密な定義は保留するとして、今回は比較的マイナーな外国語を学びたいと思ったときに考えるべき3つのポイントを挙げてみたいと思います。

 

1)(よい)教科書はあるか

その言語が話されている国にいきなり行ってしまおう!

という人はともかく、ほとんどの人は日本にいながら、その言語を学び始めるのだと思います。

そして最初の一歩として、初心者向けの教科書を探すことになるのではないでしょうか。

世界で話されている言語の数を考えたとき、あなたが学びたいと思った言語に日本語で書かれた教科書があるというのはとてもありがたいこと。

多くの言語では、

  • 英語 → ウェールズ語
  • ロシア語 → ウズベク語
  • 日本語 → 琉球語

のようにいわゆる大言語を介して、目的の言語を学ばなければなりません。

よって大型書店の語学書コーナーに目指す言語の入門書があればとても幸運ですし、その入門書がよい本であればさらに幸運ということになります。

 

2)学習仲間は得られるか

並々ならない熱意を持って語学を始めたとしても、人生と同じように(?)長い学習期間には浮き沈みがあります。

仕事が忙しくなって日々の勉強が停滞してしまったり、ついつい他の楽しいことに目移りしてしまったり。

そんなときに元の道に戻ってくるきっかけは、いっしょに同じ言語を学ぶ学習仲間かもしれません。

SNSでのつながりや教室のクラスメイトなど、語学の話ができる仲間がいるということが、継続的に語学に取り組む上で有利に働くことは間違いないでしょう。

 

3)その言語を使って理解したい文化があるか

どんな言語であっても、初心者が最初に学ぶのは語彙と文法でしょう。

ただし語学を続けていれば、どこかのタイミングで、その言語自体について学ぶことから、その言語を使って何かを学ぶという段階へ移行します。

例えば、フランス語を学び続けて、ある程度のレベルに達したら、『星の王子さま』を原書で読んでみるとか、『アメリ』を観ながらフランス語の響きに耳をすませてみるとか。

いずれにしても、その言語で味わいたい何かを持っていると、そこから先の語学がさらに楽しいものになること間違いなしです。

 

以上、今回は比較的マイナーな外国語を学びたいと思ったときに考えるべき3つのポイントを挙げてみました。もし参考になる点があれば幸いです。

Linguistic Distance − 言語と言語の距離

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私たち日本語の母語話者にとって、英語を学ぶというのは決してやさしいことではありません。

しかしちょっと想像力を働かせてみれば、英語の母語話者にとって、日本語を学ぶというのは同じくらいあるいは更に難しいということに思い当たるのではないでしょうか。

その主要な理由は、二つの言語の間の「距離」にあります。

日本語と英語というのは、文字・単語・文法・発音のどれをとっても似ているところがありません。

しかも日本語を外国語として学ぶ場合には、漢字という高い壁が立ちはだかっています。

それだけに日本語の読み書きが上手な外国人に出会うと「すごい!」と思ってしまいますよね。

それでは英語の母語話者にとって比較的やさしい言語・難しい言語のリストを作るとしたらどのようになるのでしょう?

アメリカの国防総省語学研修所外国語センター(Defense Language Institute Foreign Language Center)では、外国語を英語の母語話者から見た難易度によって4つのカテゴリーに分けています。

*4が最も難しい。

カテゴリー1 スペイン語、フランス語、ポルトガル語
カテゴリー2 ドイツ語、インドネシア語
カテゴリー3 ダリー語、ペルシア語、ロシア語、ヒンディー語
ウルドゥー語、ヘブライ語、セルビア・クロアチア語
タガログ語、トルコ語
カテゴリー4 アラビア語、中国語、韓国語、日本語、パシュトー語

 

インドネシア語はやや異質ですが、カテゴリー1・2にはラテン文字のヨーロッパ系言語が並んでいます。

やはり言語を学ぶ上で文字の問題というのは大きいのでしょう。

だとすれば、逆に日本語から見たときカテゴリー1に当てはまる言語というのは存在しないような気もするのですが、それでも比較的学びやすい言語を選ぶとすれば、韓国語や中国語あたりになるのでしょうか。

フィンランド語はいったいどのあたりに位置するのか?というのも個人的には気になるところ。

日本語を左端、英語を右端に置いて、その間にフィンランド語を置いたら、どちらかというと日本語寄りになるような気もするのですが、果たしてどうでしょう?

Wug Test − 子どもは文法をどのように習得するか

photo credit: greg westfall. via photopin cc

photo credit: greg westfall. via photopin cc

大人になってから新しい言語を身に付けるには、文法の知識が欠かせないとよく言われます。

一方、子どもが母語を身に付ける過程においても、単に単語やフレーズを覚えるだけでなく、その言葉の中にあるルールを合わせて習得していきます。

そのことを証明するためのユニークな手法に、アメリカの心理言語学者 Jean Berko Gleason が作成した wug test というものがあります。

このテストは非常にシンプル。

例えば、次のイラストの下線部に入る単語は何でしょう?

初めてこの問題を見る人は、せっかくなので3歳の子どもになったつもりで答えを考えてみてください。

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The Wug and Wug Test © Jean Berko Gleason 2006. All rights reserved. For individual and family use only. Commercial use prohibited.

??

おそらく多くの人が wugs という単語を入れたのではないでしょうか?

実際、英語圏の子どもたちも wugs という単語を入れるそうです。

ただしこの wug/wugs というのは、現実には存在しない pseudoword(偽単語)。

よって wug/wugs という単語を実際に聞いたことのある子どもはいないはず。

それにもかかわらず wugs という形を作ることができるのは、子どもが普段聞いている英語の中に自ら「複数形」というルールを見出していることにほかなりません。

また英語の複数形には、

  • /s/(e.g., books)
  • /z/(e.g., pens)
  • /iz/(e.g., boxes)

の3通りの音がありますが、みなきちんと音声ルールの通りに /wʌgz/ を選ぶのだとか。

子どもたちは、学校の先生に習うこともなく、文法書を読むこともなく、いつの間にかこうしたルールを身に付けているんですね。

これはよくよく考えてみると実に驚くべきことだなあと思います。

この他の wug test に挑戦してみたい方は、下記のホームページに original wug test の問題が掲載されています。

Sunday Morning Exercise: Take “The Wug Test” | On Being

カラフルな絵も素敵なので、気になる方はちょっと覗いてみてください。

子どもになったつもりで取り組んでみれば、あるいは思わぬ気付きがあるかもしれません。

自分の声に耳を澄ます

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語学に取り組んでいる人なら、誰でも一度は「発音が上手くなりたいなあ」と思ったことがあるのではないでしょうか。

ネイティブスピーカーの発音を聞いたり、ネイティブのようにペラペラな人の発音を聞いたりすると、そんな憧れも募ります。

しかし理想の発音は知っていても、現状の発音を知らないという人は案外多いのかもしれません。

そんな訳で、最近自分がよく行っているのが、音読練習などの際に自分の発音を録音して聞いてみること。

「あ、自分ってこんな感じで話しているんだ」と思いがけない発見があることも。

昔は自分の声を聞くというのがあまり好きではなかったのですが、年を重ねるにつれて段々と気にならなくなってきました。おそらく鈍感力が身に付いてきているのでしょう。

なお、わざわざボイスレコーダーを買わなくても、今ならスマートフォンのアプリで簡単に録音・再生ができます。

オススメは起動から録音までの手数がかからないシンプルなもの。

自分の場合はこちらの「QuickVoice」というアプリを使っています。

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「起動」→「録音」のわずか2タップで録音を始めることができるので、思い立ったときにすぐに使うことができます。

発音が上手くなりたいなあと思ったら、まずは自分の声に耳を澄ましてみてはどうでしょう?

自分の立ち位置をきちんと理解しなくては、目標までの戦略を立てることもできません。

もしかしたら「あれ、案外きれいな発音だなあ」などと思うかもしれませんよ。
 
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