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フィンランド語教室53週目のレポート。
授業の前に、冬休みの課題であった動詞157語の暗記チェックを行いました。
ペアになって、一人が「運転する」と言ったら、もう一人が「ajaa」とフィンランド語に直します。
しばらくやってみたところ、およそ3分の2くらいは正解。しかし残り3分の1はすっかり抜けていました。
かなり練習したのに残念! しかし何語であれ、なかなか覚えられない単語というのはありますよね。
改めて手元の動詞プリントを見直していると、同義語のペアは覚えるのが難しいということに気付きました。
例えば、jaksaa(ヤクサー)と viitsiä(ヴィーツィア)という単語。プリントではどちらも「〜する気力がある」という意味を与えられています。
jaksaa(〜する気力がある)
viitsiä(〜する気力がある)
このままだと「〜する気力がある」という日本語から二つの動詞を連想しなければなりません。これでは覚えるのも大変。
意味が似ている英単語の微妙な違いを調べるときには英英辞典が便利という経験があったので、できることならフィン・フィン辞典を引いてみたいところ。
しかしフィン・フィン辞典は持っていないため(持っていても読めないと思いますが)、オンライン辞書の Wiktionary で英訳を探ってみました。
まずは jaksaa から。
jaksaa
(intransitive) To manage, have enough strength.
(transitive, auxiliary, + infinitive) To manage, have enough strength (to sth).
なるほど。
- manage「なんとかやりとげる」
- have enough strength「十分な力がある」
というような感覚なんですね。
iPhoneアプリの『MOT Finnish-English』では、こんな訳と例文も。
jaksaa
can, be able to, cope, feel up to
Jaksatko tehdä sen?(Can you do it?)
「jaksaa=できる」と覚えてしまうと、既出の単語(osata, voida)と混同してしまうのがやや難点。
osata |
(能力的に)できる |
voida |
(可能性として)できる |
jaksaa |
(なんとか)できる? |
とりあえずは「なんとかやりとげる」という訳語を付記しておこうと思います。
続いて viitsiä へ。
viitsiä
To bother.
Wiktionary の説明はシンプル。
bother には「悩む」という意味もありますが、この場合は「わざわざ〜する」の方に近いでしょうか。
『MOT Finnish-English』の訳と例文も見てみましょう。
viitsiä
take the trouble, go to the trouble
Kiitos, että viitsit viedä koiran ulos.(Thanks for going to the trouble of taking the dog out.)
viitsiä には「面倒なことをやる」というニュアンスがあるんですね。
とりあえずは「わざわざ〜する」という訳語を付記しておこうと思います。
jaksaa(〜する気力がある、なんとかやりとげる)
viitsiä(〜する気力がある、わざわざ〜する)
こうして見ると、初めは同じ「〜する気力がある」という意味を与えられていた二つの単語の性格がかなり明らかになりました。
遠回りなようでも、こんな風に調べてみることで少しは記憶の補助になるかもしれません。
MOT Finnish-English
価格: ¥1,200(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, ビジネス
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