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サブレー、クッキー、ビスケット

この前、鎌倉の豊島屋で久しぶりに鳩サブレーを購入。

その際、サブレーというのは何語だろう?と思って調べてみました。

サブレ(ー)(名)〔フ sablé〕

バターを多くふくんださくさくした食感のクッキー。

「三省堂国語辞典 第七版」

なるほど。サブレーはフランス語なんですね。

語釈にクッキーが出てきたので、こちらも調べてみました。

クッキー(名)〔米 cookie〕

小麦粉に たまご・バター・砂糖などをまぜ、一口サイズに焼いた菓子。ビスケットよりあまく、こくがある。

「三省堂国語辞典 第七版」

クッキーはアメリカ英語。

さらに語釈にビスケットが出てきたので、こちらも調べてみました。

ビスケット(名)〔biscuit〕

小麦粉をこね、たまご・バター・砂糖などをまぜて焼いた菓子。ビスキュイ(フ biscuit)。

「三省堂国語辞典 第七版」

ビスケットはフランス語でもあり、フランス語に由来する英語でもあるようです。

なお語釈中、それぞれの食感・味として挙げられているのは次の二点。

  • サブレーはさくさく
  • クッキーはビスケットよりあまく、こくがある

簡にして要を得た説明。言われてみると、たしかにそのとおりという気がしてきます。

またクッキーやビスケットというと人それぞれ違う味を思い浮かべるような気がしますが、サブレーというとやはり鳩サブレーの味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

それだけ鳩サブレーは偉大であるというのが今日の結論です。

 
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凶暴な人と狂暴な人はどちらが迷惑なのか?

  • 凶暴な人
  • 狂暴な人

凶暴な人と狂暴な人ではどちらが迷惑なのでしょう?

ふとそんなことが気になったので、辞書を引いてみました。

きょうぼう[凶暴・×兇暴](形動ダ)

凶悪で乱暴なようす。

「ーな男・ー化する」

「三省堂国語辞典 第七版」

きょうぼう[狂暴](形動ダ)

ひじょうに乱暴なことをするようす。

「酒を飲んでーになる・ー性」

「三省堂国語辞典 第七版」

なるほど。凶暴の「凶」は凶悪の「凶」でもあるんですね。

きょうあく[凶悪・×兇悪](形動ダ)

残忍で ひじょうに悪いようす。

「ー犯人」

「三省堂国語辞典 第七版」

ざんにん[残忍](形動ダ)

むごたらしいことを平気でするようす。

「ーな仕打ち」

「三省堂国語辞典 第七版」

こうしてみると、狂暴より凶暴の方がずいぶんタチが悪いのかなと思えてきます。

また、

  • 凶暴 → 乱暴な様子
  • 狂暴 → 乱暴なことをする様子

という語釈の表現を見て思ったのは、

  • 凶暴 → 人の性質
  • 狂暴 → 一時的な状態

というニュアンスがあるのではないかということ。

そういう意味では「凶暴な男が酒を飲んで狂暴になる」というように両者を混在させた表現も作ることができそうです。

念のため、別の辞書も引いてみました。

きょうぼう

一【凶暴・〈兇暴】

非常に乱暴で、人を殺傷するようなことも平気でする様子。

二【狂暴】

非常に乱暴で、いったん荒れ出すと手がつけられなくなる様子。

「新明解国語辞典 第七版」

やはり凶暴には乱暴な様子に加えて、凶悪・残忍な性質が加味されているということなのかもしれません。

ここまでの調査をまとめると、狂暴な人より凶暴な人の方が迷惑なのかなあという気がしてきます。

もちろん「どちらも迷惑」と言われてしまえば、それまでの話ですが。

 
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フィンランド語学習記 vol.595 − Rehellinen löytäjä saa pitää.

昨日は恵比寿ガーデンシネマでフィンランド映画『オンネリとアンネリのおうち』を観てきました。

本作はフィンランドの有名な児童文学が原作。ということで内容は子供向けの映画でしたが、色彩の豊かさや独特の世界観をゆったりと楽しむことができました。

今回は映画の中で気になった表現を2つ取り上げてみます。

 

Rehellinen löytäjä saa pitää.

こちらはオンネリとアンネリが水色の家の前で拾った封筒に書いてある文。

単語ごとの意味は次のとおり。

フィン
rehellinen honest 正直な
löytäjä finder 発見者
saada may 〜してもよい
pitää hold 持つ

 

直訳すれば「正直な発見者は持ってよい」。

日本語字幕では「正直者にあげます」となっていました。

 

myytävänä

こちらは家の持ち主のおばあさんが家を売るために出していた看板に書かれていた単語。

myydä(売る)という動詞が次のように語形変化しています。

原形 myydä(売る)
受動現在分詞 myytävä(売られている)
受動現在分詞様格 myytävänä(売られている状態で)

 

直訳するとまわりくどくなってしまいますが、要は英語の for sale に当たる表現のようです。

日本語なら「売り物」という感じでしょうか。

以上、今回はフィンランド映画『オンネリとアンネリのおうち』に出てきた表現を2つ取り上げてみました。

本作は登場人物の誰も不幸にならない映画。ほっと一息つきたいときにはおすすめの作品です。

フィンランド語学習記 vol.594 − ヘルシンキの外国語事情

フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語。

しかし移民も多く住んでいる首都のヘルシンキでは、それ以外の言語を耳にする機会もあるかもしれません。

そこではいったいどんな言葉が話されているのでしょう?

そのあたりの外国語事情をフィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」がレポートしていました。

Helsingissä on paljon vieraskielisiä

Helsingissä on kohta 100 000 vieraskielistä asukasta. Noin 15 prosenttia helsinkiläisistä puhuu äidinkielenä jotakin muuta kieltä kuin suomea tai ruotsia.

Suurimmat vieraskieliset ryhmät ovat venäjänkieliset, vironkieliset ja somalinkieliset. Lisäksi arabian, persian ja vietnamin puhujien määrä kasvaa nyt nopeasti.

Helsingin kaupungin maahanmuuttoasioiden päällikkö Ilkka Haahtela kertoo, että kaupunki ottaa vieraskieliset asukkaat huomioon monella tavalla. Esimerkiksi ammatillisen koulutuksen kielirajat on poistettu. Näin vieraskieliset pääsevät helpommin osallistumaan opintoihin ja oppivat samalla suomea, Haahtela sanoo.

ヘルシンキに多くの外国語話者

ヘルシンキで外国語を話す住民は100,000人になる。約15%のヘルシンキ市民はフィンランド語とスウェーデン語以外の母語を話す。

最大の外国語グループは、ロシア語話者、エストニア語話者、ソマリ語話者である。加えて、アラビア語、ペルシア語、ベトナム語を話す人の数も今急速に増えている。

ヘルシンキ市の移民問題のリーダー Ilkka Haahtela は、市は多くの方法で外国語話者を考慮していると語る。例えば、職業教育における言葉の壁は取り除かれた。外国語話者はより簡単に学習に参加でき、同時にフィンランド語を学ぶこともできると Haahtela は語っている。

フィン
vieraskieli foreign language 外国語
kohta soon すぐに
vieraskielinen foreign-language 外国語の
asukas resident 住民
äidinkieli mother tongue 母語
ryhmä group グループ
määrä number 数量
kasvaa grow 育つ、増える
maahanmuutto immigration 移民
päällikkö chief, head 組織の長
ottaa huomioon take into account 考慮する
monella tavalla in many ways 多くの方法で
ammatillinen occupational 職業の
koulutus education 教育
raja limit 境界
poistaa remove 取り除く
osallistua participate 参加する
opinnot studies 学習

 

映画『希望のかなた』の主人公はシリアからの難民という設定でしたし、ヨーロッパだけではなく中東やアジア全域からの移民も増えているということなのでしょう。

矛盾や軋轢を抱えつつも、成熟した社会に向かってほしいと思います。

 

-kieliset

本文に venäjänkieliset(ロシア語話者)、vironkieliset(エストニア語話者)、somalinkieliset(ソマリ語話者)という表現が出てきました。

ここでは venäjänkieliset(ロシア語話者)= venäläiset(ロシア人)ではないことに注意する必要があります。

ボーダーレスな世界の中で国籍と言語の関係というのはますます複雑になっていくのかもしれません。

 
Yle Uutiset selkosuomeksi | Yle Uutiset | yle.fi

がましい

18062601

この前「おこがましい」という日本語の意味を確認したくなり、辞書を引いてみました。

おこがましい[(×烏×滸がましい)](形)

出すぎている。身のほど知らずだ。

「ー言い方ですが…」

「三省堂国語辞典 第七版」

なるほど。そういう風に説明するものなんですね。

このとき「おこがましい」以外に「〜がましい」と付く日本語には何があるだろう?と思い、辞書アプリの後方一致検索で探してみると、次のような表現が見つかりました。

  • うらみがましい[恨みがましい]
  • おこがましい[烏滸がましい]
  • おしつけがましい[押し付けがましい]
  • おんきせがましい[恩着せがましい]
  • かしがましい[囂しい]
  • さしでがましい[差し出がましい]
  • つらあてがましい[面当てがましい]
  • はれがましい[晴れがましい]
  • みだりがましい[猥りがましい]
  • みれんがましい[未練がましい]
  • わざとがましい[態とがましい]

日常よく使うものから、あまり聞いたことがないものまで、様々な表現があります。

そしてこのリストをよく見ると、この中に一つだけ仲間はずれの表現があるということに気が付きます。

それはこちら。

はれがましい[晴れがましい](形)

儀式などで、はなやかな「晴れ」の場所に出て、かたくなる感じだ。また、目立って光栄に思うようす。

「ー席」

「三省堂国語辞典 第七版」

他の「〜がましい」はどれもマイナスの意味なのに対して、この「晴れがましい」だけはプラスの意味になっています。

これはなぜなのでしょう? 特別の由来でもあるのでしょうか?

あちこち調べていると、日国の「がましい」の語釈の中に次の説明を見つけました。

がましい

…中世以降、「望ましくない。不快である」といった否定的な評価の意味を示す方向へ傾いてゆくが、中古には「はれがまし」 「ひとがまし」のように、肯定的な意味を表わす語もあり、否定的な評価の意味に偏っているものではなかった。

「精選版 日本国語大辞典」

なるほど。もともとは「がましい=否定的」という訳ではなかったんですね。

ちなみにここに出てくる「ひとがまし」は日国の見出し語になっています。

ひとがましい【人ー】

①一人前らしい。人並みらしい。人らしい。…

②相当の人物らしい。人にしられるほどである。…

「精選版 日本国語大辞典」

面白い言葉だと思いますが、こちらは日常使われている言葉ではありません。

だとすると「晴れがましい」は現代の日本語にただ一つ生き残った肯定的な意味の「〜がましい」ということになるのでしょうか?

他にそのような言葉を見つけた人がいたら、ぜひシェアをお願いいたします。

 
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世界に降る雨

18062501

以前のエントリーで各国語の6月を紹介したことがあります。

世界のさまざまな6月

ヨーロッパの言語の6月はどれも英語の June によく似ているというのがそのときの印象。

そうではなくて、言語ごとに全く違う音になるような単語はないのだろうか?と思って、『13か国語でわかるネーミング辞典』をめくっていたら目に付いたのがこの言葉でした。

レイン rain
プリュイ pluie
レーゲン Regen
ピョッジャ pioggia
西 ジュビア lluvia
シューヴァ chuva
マイ mei
レーヘン regen
ヒューエトス υετος
ドーシチ дождь
ユィ
マタル مطر

 

ドイツ語とラテン語、スペイン語とポルトガル語は似ているものの、それぞれの単語が比較的オリジナルな音を持っています。

高名な言語学者が言ったとおり、言語の音と意味の結びつきというのは恣意的なもの。

空から降ってくる水滴は、あめ(雨)であっても、レイン(rain)であっても、ドンガラガッシャンであっても特に問題はありません。

それでもこうして並べてみると、例えばオランダ語のマイ(mei)とギリシア語のヒューエトス(υετος)が同じ意味を持っているというのは不思議な感じ。

何となくマイは生ぬるいような、ヒューエトスは冷たいような。そんな勝手なイメージを抱いてしまいます。

日本語の「雨」は外国の人にはどんな風に聞こえるのでしょうか?

 

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