ちんぷんかんぷんな言語たち

英語で「ギリシア語」を意味する Greek にはこんな意味があります。

Greek [ɡríːk]

3 ⦅話⦆ (言葉・文章など)全く意味の分からぬもの、ちんぷんかんぷん

talk Greek
訳の分からぬことをしゃべる
This contract is Greek to me.
この契約書は私にはちんぷんかんぷんだ。

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

一方、フィンランド語の辞書を眺めていたらこんな表現を見つけました。

heprea[ヘプレア]

ヘブライ語

Se on minulle hepreaa.
それは私にはチンプンカンプンだ。

「パスポート初級フィンランド語辞典」

なるほど。英語話者にとってのちんぷんかんぷんはギリシア語だけど、フィンランド語話者にとってのちんぷんかんぷんはヘブライ語なんですね。

。。。と思ったのですが、調べてみるとヘブライ語を使った同様の表現は英語にもあるようです。

Hebrew [híːbruː]

3 ⦅話⦆ 訳の分からない言葉

It’s Hebrew to me.
私には全くちんぷんかんぷんだ。

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

ギリシア語やヘブライ語以外の言語を使った同様の表現はないのかな?と思い、探してみましたか見つからず。

英語圏の人にとって、ちんぷんかんぷんの代表はこの両言語ということでしょうか。やはりラテン文字ではないという点が大きいのかもしれません。