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いわゆる中型の国語辞書である大辞林には地名などの固有名詞も多く収録されています。
調べてみると、フィンランドの都市名は3つ出ていました。
ヘルシンキ〖Helsinki〗
フィンランド共和国の首都。バルト海に臨む港湾都市。電子・陶器・機械・繊維などの工業が発達。木材・パルプ・紙などの輸出が盛ん。
「大辞林 第四版」
タンペレ〖Tampere〗
フィンランドの南西部にある都市。製紙・織物などの工業が発達。
「大辞林 第四版」
トゥルク〖Turku〗
フィンランド南西端、バルト海に面する港湾都市。一八一二年までフィンランドの首都。
「大辞林 第四版」
当然ながら比較的大きな街が中心。オウルやユヴァスキュラやロヴァニエミは落選です。
他の北欧諸国についても調べてみました。
スウェーデン
ストックホルム〖Stockholm〗
スウェーデン王国の首都。バルト海に面する港湾都市。金属・機械・化学などの工業が発達。この地でノーベル賞の授賞式が行われる。〔「士篤恒」とも当てた〕
「大辞林 第四版」
イエーテボリ〖Göteborg〗
〔エーテボリとも〕スウェーデン南西部、カテガット海峡に面する港湾都市。造船・製材工業が盛ん。ゲーテボルグ。
「大辞林 第四版」
ウプサラ〖Uppsala〗
スウェーデン、ストックホルムの北六四キロメートルに位置する学園都市。
「大辞林 第四版」
ルンド〖Lund〗
スウェーデン南部の学術都市。同国で二番目に古い、一六六八年創立のルンド大学がある。
「大辞林 第四版」
スウェーデンからは首都のストックホルムを始めとする4都市。
歴史ある大学の所在地ウプサラ、ルンドが取り上げられています。
デンマーク
コペンハーゲン〖Copenhagen〗
デンマーク王国の首都。シェラン島東岸、バルト海と北海とを結ぶ狭い海峡に臨む港湾都市。造船・機械などの工業が発達する。
「大辞林 第四版」
オーデンセ〖Odense〗
デンマーク、ヒュン島北部にある都市。機械・造船業が盛ん。アンデルセンの生地。
「大辞林 第四版」
デンマークからは首都のコペンハーゲンとオーデンセ。
オーデンセはアンデルセンの生地という点が選ばれたポイントなのでしょうか?
ノルウェー
オスロ〖Oslo〗
ノルウェー王国の首都。北海に通じるオスロ‐フィヨルドの湾奥部にある。造船・機械などの工業が発達。不凍港で、かつてのノルウェー‐バイキングの本拠地。旧名、クリスチャニア。
「大辞林 第四版」
トロンヘイム〖Trondheim〗
ノルウェーの中部、大西洋に通じるトロンヘイムフィヨルドの南岸に臨む港湾都市。漁業基地。造船・冷凍加工業などが発達。不凍港。トロンハイム。
「大辞林 第四版」
ベルゲン〖Bergen〗
ノルウェー南西部、大西洋に臨む港湾都市。ヨーロッパ有数の漁業基地。水産加工・石油精製などの工業が発達。
「大辞林 第四版」
リレハンメル〖Lillehammer〗
ノルウェー南部の都市。オスロの北に位置する保養地。
「大辞林 第四版」
ノルウェーからは首都のオスロを始めとする4都市。
リレハンメルは大都市ではないものの、オリンピック開催地ということで選ばれたのでしょう。
アイスランド
レイキャビク〖Reykjavík〗
アイスランド共和国の首都。アイスランド島南西部、大西洋に臨む港湾都市。水産加工業が盛ん。温泉都市としても有名。
「大辞林 第四版」
アイスランドからは首都のレイキャビクのみ。
「まあそうだよね」と言ったらアイスランドの人に怒られるでしょうか。。。
以上、国語辞書『大辞林』の中に掲載された北欧の街を取り上げてみました。
どこかの国だけがひいきされていることはなく比較的平等に選ばれている印象です。