フィンランド語学習記 vol.807 − laittaa
新しい単語の意味を覚えるときには、通常「一語一訳」でその単語の最も中核の意味から覚えるようにしています。しかし時にはその中核がつかめずに苦労することも。
例えば laittaa という動詞を辞書で引くと次のように出ています。
laittaa[ライッター]
①作る
Laitan ruokaa lapsillemme.
私は子供たちのために食事を作る。
②使いに出す、送る
Laitan lapset kouluun.
私は子供たちを学校に送り出す。
③整える、準備する
Mieheni laittaa pöydän nätiksi.
私の夫はテーブルをかわいらしく準備する。
④置く、(ある状態に)する
Kirjastonhoitaja on laittanut kirjan hyllylle.
司書は本を棚の上に置いた。
Laitatko oven kiinni?
ドアを閉めてくれるか。
「パスポート初級フィンランド語辞典」
一見、雑多な意味が並んでいるようにも見える laittaa の中核の意味は何なのでしょう?
一つ目と二つ目の例文を並べてみると、一つ目の例文では「子供に食事を laittaa する」、二つ目の例文では「学校に子供を laittaa する」という構造になっています。
Laitan | ruokaa | lapsillemme. |
Laitan | lapset | kouluun. |
考えた結果、おそらく「〜をあるべき場所へ置く」というのが laittaa の中核の意味なのではないかという結論に至りました。
これが合っているかどうかはわからないのですが、少なくともこのような中核を押さえておいて、そこから文脈に沿った日本語(作る、送る)を導き出していけば、単語のイメージがつかみやすいのではないかと思います。