「十進法」は何と読む?
昨日、N進法についてのエントリーを書いたときに、ちょっと気になっていたのが「十進法」の読み方。
じっしんほう【十進法】
0から9までの10個の数字を用いて、10倍ごとに位を一つずつ上げていく数のあらわしかた。
「角川必携国語辞典」
これまで「じゅっしんほう」と読んでいたので、「じっしんほう」だったのか!という驚きがありました。
それでは、その他の「十」で始まる単語はどうなっているのでしょう?
手元の辞書を引いてみると「じっ」で始まるものと「じゅう」で始まるもの、二つのグループに分かれていることがわかりました。
「じっ」で始まるもの
- じっかい【十戒】
- じっかん【十干】
- じっきんしょう【十訓抄】
- じっし【十指】
- じっしんほう【十進法】
- じっちゅうはっく【十中八九】
- じって【十手】
- じってつ【十哲】
- じっぱひとからげ【十把一絡げ】
- じっぺんしゃいっく【十返舎一九】
- じっぽう【十方】
「じゅう」で始まるもの
- じゅうごや【十五夜】
- じゅうさんや【十三夜】
- じゅうじ【十字】
- じゅうじか【十字架】
- じゅうじぐん【十字軍】
- じゅうしちもじ【十七文字】
- じゅうしまつ【十姉妹】
- じゅうじろ【十字路】
- じゅうぜん【十全】
- じゅうにいんねん【十二因縁】
- じゅうにおんおんかい【十二音音階】
- じゅうにしちょう【十二指腸】
- じゅうにひとえ【十二単】
- じゅうにぶん【十二分】
- じゅうにんといろ【十人十色】
- じゅうにんなみ【十人並み】
- じゅうねんいちじつ【十年一日】
- じゅうねんひとむかし【十年一昔】
- じゅうのう【十能】
- じゅうはちばん【十八番】
- じゅうはっぱん【十八般】
- じゅうぶん【十分・充分】
- じゅうぶんじょうけん【十分条件】
- じゅうもんじ【十文字】
- じゅうりょう【十両】
- じゅうろくみり【十六ミリ】
今、参照している『角川必携国語辞典』には「十」を「じゅっ」と読ませている見出し語は一つもありません。ただ次の見出し語がのっていました。
じゅっ…【十…】
→「じっ…」 たとえば、「十戒」は「じっかい」、「十中八九」は「じっちゅうはっく」など。
「角川必携国語辞典」
このように書いてあるということは、おそらく「じゅっ」という読み方もありなのだと思います。
それにしても「十回、二十回」を「じっかい、にじっかい」と読む人はあまりいないと思いませんか?
今度テレビのニュースを見るときに、アナウンサーの発音に注意してみようと思います。