「十進法」は何と読む?

17031701

昨日、N進法についてのエントリーを書いたときに、ちょっと気になっていたのが「十進法」の読み方。

じっしんほう【十進法】

0から9までの10個の数字を用いて、10倍ごとに位を一つずつ上げていく数のあらわしかた。

「角川必携国語辞典」

これまで「じゅっしんほう」と読んでいたので、「じっしんほう」だったのか!という驚きがありました。

それでは、その他の「十」で始まる単語はどうなっているのでしょう?

手元の辞書を引いてみると「じっ」で始まるものと「じゅう」で始まるもの、二つのグループに分かれていることがわかりました。

 

「じっ」で始まるもの

  • じっかい【十戒】
  • じっかん【十干】
  • じっきんしょう【十訓抄】
  • じっし【十指】
  • じっしんほう【十進法】
  • じっちゅうはっく【十中八九】
  • じって【十手】
  • じってつ【十哲】
  • じっぱひとからげ【十把一絡げ】
  • じっぺんしゃいっく【十返舎一九】
  • じっぽう【十方】

 

「じゅう」で始まるもの

  • じゅうごや【十五夜】
  • じゅうさんや【十三夜】
  • じゅうじ【十字】
  • じゅうじか【十字架】
  • じゅうじぐん【十字軍】
  • じゅうしちもじ【十七文字】
  • じゅうしまつ【十姉妹】
  • じゅうじろ【十字路】
  • じゅうぜん【十全】
  • じゅうにいんねん【十二因縁】
  • じゅうにおんおんかい【十二音音階】
  • じゅうにしちょう【十二指腸】
  • じゅうにひとえ【十二単】
  • じゅうにぶん【十二分】
  • じゅうにんといろ【十人十色】
  • じゅうにんなみ【十人並み】
  • じゅうねんいちじつ【十年一日】
  • じゅうねんひとむかし【十年一昔】
  • じゅうのう【十能】
  • じゅうはちばん【十八番】
  • じゅうはっぱん【十八般】
  • じゅうぶん【十分・充分】
  • じゅうぶんじょうけん【十分条件】
  • じゅうもんじ【十文字】
  • じゅうりょう【十両】
  • じゅうろくみり【十六ミリ】

 
今、参照している『角川必携国語辞典』には「十」を「じゅっ」と読ませている見出し語は一つもありません。ただ次の見出し語がのっていました。

じゅっ…【十…】

→「じっ…」 たとえば、「十戒」は「じっかい」、「十中八九」は「じっちゅうはっく」など。

「角川必携国語辞典」

このように書いてあるということは、おそらく「じゅっ」という読み方もありなのだと思います。

それにしても「十回、二十回」を「じっかい、にじっかい」と読む人はあまりいないと思いませんか?

今度テレビのニュースを見るときに、アナウンサーの発音に注意してみようと思います。

 

角川 必携 国語辞典
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