もっちりとしたくるみパン

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この前、家の近くのローソンでパンを物色していたとき、商品名にずいぶん多くのオノマトペが使われていることに気が付きました。

ちなみにそのときに買ったのは「もっちりとしたくるみパン」。

もっちり(副・自サ)

ふっくらして弾力のあるようす。もちもち。

「ー(と)した〈食感/肌〉」

「三省堂国語辞典 第七版」

パンの棚に「もっちりとしたくるみパン」と単なる「くるみパン」があったら、おそらく多くの人は「もっちりとしたクルミパン」を選ぶのではないでしょうか。

このように食感のオノマトペというのは、人々の購買意欲に大きな貢献をしているのではないかと推察します。

なお家に帰ってからローソンのホームページを見てみると、次のような商品名が見つかりました。

  • ふわふわ三角シャルロットサンド 北海道産牛乳入りミルククリーム
  • もちっと黒糖パンケーキ 抹茶ホイップ&黒蜜クリーム(沖縄県産黒糖)
  • ふわふわシフォンケーキ 瀬戸内産レモン
  • ふわふわロール 愛媛県産清見オレンジ
  • バター風味豊かなサックリメロンパン
  • しっとりメロンパン 国産メロン
  • もっちりとしたくるみパン
  • もっちりとしたコッペパン 練乳ミルク
  • もっちりとしたコッペパン粒々ピーナッツ
  • モッチチョコブレッド
  • ベーコンマヨネーズのふわふわパン
  • もち食感クリームチーズ&ダブルベリーパン 2個入
  • しっとりとした味わいの食パン 6枚

こうして並べてみると、ふわふわともちもち(もっちり、もちっと)が食感オノマトペの二大巨頭であることがわかります。

ここはひとつ言語調査の名目で、

  • もっちりとしたくるみパン vs. くるみパン
  • ふわふわシフォンケーキ vs. シフォンケーキ

こんな命名の違いによってどれくらい売り上げが変わるのか調査したデータがあればおもしろいのにと思います。

あるいは大手のコンビニチェーンならそれくらいのデータは当たり前に持っているものなのでしょうか?

 
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