「先輩!ちょっと、お茶しませんか?。。。いや、お茶にしませんか?」

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例えばの話、職場にすごくかわいい女の子がいたとして、

「先輩!ちょっと、お茶にしませんか?」

と言われたときと、

「先輩!ちょっと、お茶しませんか?」

と言われたときでは、ずいぶん嬉しさが違うのではないでしょうか?

この違いはいったいどこから来るのでしょう?

お茶にする

仕事の途中で、ちょっと休む。

「新明解国語辞典 第七版」

お茶する

お茶するとは、喫茶店へ行くこと。

「日本語俗語辞書」

そうそう「お茶にする」というのは昔からある日本語で「一息入れる」の意味。

実際にお茶を飲むのか、コーヒーを飲むのか、クッキーをつまむのかはわかりませんが、いずれにしてもそれ以上の意味はなさそうです。

しかし「お茶にする」の「に」がなくなった途端に何だか期待が高まってくるのは、喫茶店へ行けるから?

。。。いやいや、もちろんそれだけではありません。

お茶するとは喫茶店に行くこと及び、喫茶店で何か飲みながら休憩したり、話したりすることを意味する。1970年代にどこかへ行くことを「○○する」といった表現が流行(映画に行く場合なら「映画する」など)。お茶するもその一つだが、他と違い、ナンパの常套文句など、後々まで使われ、1980年代前半には独立して流行語となっている。…

「日本語俗語辞書」

はい、まあ、こういう期待を言葉の裏側に見てしまうのは、私だけではないでしょう。

「に」の一文字を消すだけで、これだけの破壊力を付与してしまう日本語の奥深さには改めてびっくりさせられます。

女性のみなさんはくれぐれも使い間違えないよう、お願いいたします。