「醍醐味」の語源とは?

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例えば、一人旅の醍醐味は、自分自身と向き合うこと。

などと言う時の「醍醐味」というのはいったいどんな味なのでしょう?

甘い? 酸っぱい? あるいはしょっぱい?

先日ネルケ無方さんの『道元を逆輸入する』という本を読んでいたら、この「醍醐味」の語源に関する説明がのっていました。

これはもともと仏教用語であり、大乗仏教の『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』の中に次のような記述があるのだとか。

牛より乳を出し、乳より酪(らく)を出し、酪より生酥(せいそ)を出し、生酥より熟酥(じゅくそ)を出し、熟酥より醍醐を出す

P.97

これは牛乳からヨーグルトのような乳製品を作るときの精製段階のこと。

牛乳から始まって、最もおいしい醍醐に至るまでの五つの段階を表しています。

  1. 酪(らく)
  2. 生酥(せいそ)
  3. 熟酥(じゅくそ)
  4. 醍醐(だいご)

よって醍醐のもともとの意味というのは、現在のバターやヨーグルトのような乳製品。
(チーズという説もあり。)

ただこうして語られると何かとんでもなく貴重なもののようにも思えてきます。

ぜひ一度、本当の「醍醐味」を味わってみたいものですが、オリジナルの製法は既に失われてしまっているのだそう。

残念ながら古の味は想像することしかできませんが、それはそれでロマンのあることだと思います。

とてもおいしいヨーグルトに出会ったときには、今自分は古の醍醐味を味わっているのかもしれない、と想像力を働かせてみるのもよいかもしれません。

 

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