2017年、今年の漢字は「北」
今日12月12日は漢字の日。
毎年この日には、日本漢字能力検定協会による「今年の漢字」が発表されています。
「今年の漢字」は、全国公募によって選ばれた、その年の世相を表す漢字。2017年の漢字には「北」が選ばれました。
公式ページには次のような選考理由が出ています。
「北」朝鮮ミサイルの「北」海道沖落下や九州「北」部豪雨などの災害から、平和と安全の尊さを実感した年。 スポーツ界では、「北」海道日本ハムファイターズの選手に期待が集まり、「キタ」サンブラックが大活躍した。
様々な理由が挙げられてはいるものの、やはり今年は北朝鮮問題のインパクトが圧倒的に強かったという印象。
なお北という漢字は、単に北朝鮮という名詞の一部としてだけでなく、「北の核ミサイル」のように北朝鮮そのものを意味する単語としても使われます。
きた[北](名)
- 方角の一つ。日の出る方向に向かって左のほう。
- 北風。
- 〘地〙←北朝鮮。
「三省堂国語辞典 第七版」
しかし北は北朝鮮の北というだけでなく、北欧の北でもあります。
北欧の言葉や文化が好きな人なら、北という漢字にポジティブなイメージを持っている人も多いでしょう。
北が今年の漢字に選ばれた選考理由の隅の隅の方にでも、「北」欧のフィンランドが独立100周年なんていうコメントがあったら嬉しかったのですが、残念ながらそれはありませんでした。
しかし「北」の言葉や文化に愛着を持って記事を書いてきたこのブログとしては、このニュースを素直に喜んでおきたいと思います。