フィンランド語学習記 vol.513 − Suomen historia(2)

17110901

昨日のエントリーに続いて『suomen mestari 3』より、フィンランドの歴史に関するテキストを読んでいきます。

フィンランド語学習記 vol.512 − Suomen historia(1)

長い間、スウェーデンの一部であったフィンランドは、1809年にロシアに併合されます。

Ruotsin vallan aika päättyi 1809, kun Suomi liitettiin Venäjään. Vaikka Suomi oli osa Venäjää, Suomella oli oma hallinto ja omat lait. Helsingistä tuli pääkaupunki. Euroopassa vallitsi kansallisromanttinen aate, joka vaikutti myös Suomessa: suomen kieli, taide ja kulttuuri kehittyivät voimakkaasti. Myös Kalevalan runot kerättiin 1800-luvulla. Kalevala on Suomen kansalliseepos.

スウェーデンによる支配の時代は、フィンランドがロシアに併合された1809年に終わった。フィンランドはロシアの一部ではあったけれども、フィンランドには独自の行政と法律があった。首都はヘルシンキになった。ヨーロッパには民族的ロマン主義の思想が広まり、それはフィンランドにも影響を与えた。フィンランド語、芸術と文化が力強く発展した。またカレワラの詩は1800年代に集められた。カレワラはフィンランドの民族叙事詩である。
フィン
päättyä end 終わる
liittää join, annex 併合する
oma own 自分の
hallinto administration 行政
laki law
vallita prevail 広まる
kansallisromanttinen National Romanticism 民族的ロマン主義
aate ideology 思想
vaikuttaa impact 影響を与える
kehittyä evolve 発達する
voimakas strong 力強い
Kalevala Kalevala カレワラ
runo poem, rune
kerätä collect 集める
kansalliseepos national epic 民族叙事詩

 

この時代のフィンランドはフィンランド大公国(Suomen suuriruhtinaskunta)と呼ばれ、ロシア皇帝がフィンランド大公を兼ねる形で統治されていました。

しかしさきほどの本文にもあるとおり、フィンランド人による自治が認められていたため、比較的のびのびとした時代だったようです。

それまでの首都であったトゥルクからヘルシンキに首都が移されたのは1812年のこと。ヘルシンキの首都としての歴史はまだ200年くらいなんですね。

また医師であったエリアス・リョンロート(Elias Lönnrot)がフィンランドの民族叙事詩『カレワラ』を出版したのもこの時期のこと。

この時期にフィンランド人としてのアイデンティティが形成され、ナショナリズムの機運が高まっていきました。この機運がやがて独立へとつながっていきます。

続きは明日のエントリーにて。