「丼」をめぐって

15120201

どんぶり【丼】

  1. 深い厚手の陶製の鉢。どんぶりばち。

「広辞苑 第五版」

「丼」が常用漢字になったのは、わずか5年前の2010年のこと。

今では中学校で習うようですが、少し前までは学校で教わることのない漢字だったんですね。

なおこの「丼」という漢字は一字で「どんぶり」と読むので、「丼ぶり」と書く必要はありません。ただし「牛丼」「天丼」「親子丼」「海鮮丼」など「○丼」と書くときには「丼」の読みは「どん」になります。

このダブルスタンダードはよく考えてみると不思議なこと。

実際、手持ちの漢和辞典を見ると「どん」という読みは示されていませんでした。

つまり「丼」を「どん」と読むのは、あくまでも「○丼」のように丼の種類を表すときだけの特例なんですね。

従って「丼物」を「どんもの」と読むのも厳密には間違いということに。

どんぶりもの【丼物】

丼に飯を盛って具をのせた料理。天丼(てんどん)・親子丼など。

「広辞苑 第五版」

なかなか深遠な「丼」の世界です。